123 / 177
第123話 怒りの闇
しおりを挟む
思い通りにならなかったベヴァイスは、またも発狂した。
「ウアアアアアアアアアアアア!! ふざけるなふざけるなふざけるなあああああああああ、こんな事があってたまるかー!!! 確かにあの写真をばら撒いたんだぞ、どうして皆騒いでいない! どうしてこのクソ野郎に失望しないんだああああああ!!」
「クソ野郎はてめぇだ、ベヴァイス!!」
ヤツがバタバタしている間にも、俺は先制攻撃に出た。
先にやったモン勝ちさ!!
『――――――ダークネス・アサルト!!!!!!』
「くぅ……! ならば、この『ωフォン』の力を見せてやる……!」
なに『オメガフォン』だって……? あのスマホの事か。
ベヴァイスは、スマホのカメラを向けてくる。
すると、俺の目の前で――
『ドドドドドドドドドドド~~~~~~~~~ン!!!!!』
などと爆発を起こしてそれが向かってきた。
なんじゃそのスマホ! そんな爆破機能があるのかよ!
あまりの火力に、俺は回避をしまくるしかなかった。――しつこい。まだ連鎖するのか。だが、命中率はよくないようで簡単に回避できていた。
「なんだ、この程度か」
「クソ、馬鹿にしやがって!! だったらなァ!!」
ヤロー、左手をポケットに。まさか……!
「スマホはもう一台あんだよ!!」
「二台持ちだと!! フォース、爆発には爆発を。本物を見せてやれ!!」
「すでに発動した」
ゼファを守りつつも、フォースはそれを発動した。
『スーパーノヴァ!!!!!!!!!!!!』
二台のスマホによる爆発と、超新星爆発が衝突した。
『――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
とんでもねぇ爆風が一帯を駆け巡った。やべぇ、吹き飛ばされる……!
だが、これは好機である。俺はヤツに相当な恨みがある。そう、あの写真のばら撒き行為。先生が何とかしてくれたとはいえ、これは許されざる暴挙!!
人としてどうかと思うし、そもそも、盗撮である。
言語道断!!
「ベヴァイス!!! お前の、負けだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
爆風を利用し、宙へ飛び上がった俺は滞空した状態で、怒りのまま闇を発動した。
『――――――イベントホライゾン!!!!!!!!!!!』
窮極の闇を落下させ、威力をいつもの数倍上げた。
「んなっ……なんだこの『闇』はああああああああああああッ!!! あばばっばばばあっばばべべばあぎぃやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
地面を貫通して、ベヴァイスは消え去った。
ヤツはもう奈落の底。これは勝ちかな。
しばらくすると、
『ベヴァイスさん、戦闘不能です!!』
なるほど、ちゃんとアナウンスされるらしい。
「お疲れ様です、ユメ様!」
「おう、ゼファ。ありがと」
「念のため、グロリアスヒールをしておきますね」
回復を受け、俺の体力は満タンに。
まだまだ余裕で戦えるな。
「ユメ、敵はあと六人」
「そうだな、引き続き警戒していくぞ。ギルドマスターのダスクは特に油断ならん。あいつの力は未知数だ」
「うん。あれは『英霊の力』と言っていた。つまり、過去・現在・未来の英雄から力を借りて行使している可能性がある。それはとても厄介」
「あらゆる時代の英雄から力を得ていると言いたいのか」
「そう。しかもその数は不明。もし数人どころか数十人、数百人規模だとすれば……勝てる可能性もないかもしれない」
「まさか……そんな複数から力を借りるなんて、普通は器が持たないだろう」
「器が持つような特殊な力を借りればいい」
「くそ、なんでもありかよ! ダスク、ヤツ……ただのマッチョじゃないのかよ」
一瞬の戦いではあったが、ヤツは強かった。
まさかそんな戦士が身近にいたとはな。しかし、それが嬉しくもあった。なぜなら、俺の国にそんな強いヤツがいるとか、メリットありすぎるからだ。
あの時は油断したが、なんとしてでも次は勝ち、ヤツを屈服させる。
「ウアアアアアアアアアアアア!! ふざけるなふざけるなふざけるなあああああああああ、こんな事があってたまるかー!!! 確かにあの写真をばら撒いたんだぞ、どうして皆騒いでいない! どうしてこのクソ野郎に失望しないんだああああああ!!」
「クソ野郎はてめぇだ、ベヴァイス!!」
ヤツがバタバタしている間にも、俺は先制攻撃に出た。
先にやったモン勝ちさ!!
『――――――ダークネス・アサルト!!!!!!』
「くぅ……! ならば、この『ωフォン』の力を見せてやる……!」
なに『オメガフォン』だって……? あのスマホの事か。
ベヴァイスは、スマホのカメラを向けてくる。
すると、俺の目の前で――
『ドドドドドドドドドドド~~~~~~~~~ン!!!!!』
などと爆発を起こしてそれが向かってきた。
なんじゃそのスマホ! そんな爆破機能があるのかよ!
あまりの火力に、俺は回避をしまくるしかなかった。――しつこい。まだ連鎖するのか。だが、命中率はよくないようで簡単に回避できていた。
「なんだ、この程度か」
「クソ、馬鹿にしやがって!! だったらなァ!!」
ヤロー、左手をポケットに。まさか……!
「スマホはもう一台あんだよ!!」
「二台持ちだと!! フォース、爆発には爆発を。本物を見せてやれ!!」
「すでに発動した」
ゼファを守りつつも、フォースはそれを発動した。
『スーパーノヴァ!!!!!!!!!!!!』
二台のスマホによる爆発と、超新星爆発が衝突した。
『――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
とんでもねぇ爆風が一帯を駆け巡った。やべぇ、吹き飛ばされる……!
だが、これは好機である。俺はヤツに相当な恨みがある。そう、あの写真のばら撒き行為。先生が何とかしてくれたとはいえ、これは許されざる暴挙!!
人としてどうかと思うし、そもそも、盗撮である。
言語道断!!
「ベヴァイス!!! お前の、負けだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
爆風を利用し、宙へ飛び上がった俺は滞空した状態で、怒りのまま闇を発動した。
『――――――イベントホライゾン!!!!!!!!!!!』
窮極の闇を落下させ、威力をいつもの数倍上げた。
「んなっ……なんだこの『闇』はああああああああああああッ!!! あばばっばばばあっばばべべばあぎぃやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
地面を貫通して、ベヴァイスは消え去った。
ヤツはもう奈落の底。これは勝ちかな。
しばらくすると、
『ベヴァイスさん、戦闘不能です!!』
なるほど、ちゃんとアナウンスされるらしい。
「お疲れ様です、ユメ様!」
「おう、ゼファ。ありがと」
「念のため、グロリアスヒールをしておきますね」
回復を受け、俺の体力は満タンに。
まだまだ余裕で戦えるな。
「ユメ、敵はあと六人」
「そうだな、引き続き警戒していくぞ。ギルドマスターのダスクは特に油断ならん。あいつの力は未知数だ」
「うん。あれは『英霊の力』と言っていた。つまり、過去・現在・未来の英雄から力を借りて行使している可能性がある。それはとても厄介」
「あらゆる時代の英雄から力を得ていると言いたいのか」
「そう。しかもその数は不明。もし数人どころか数十人、数百人規模だとすれば……勝てる可能性もないかもしれない」
「まさか……そんな複数から力を借りるなんて、普通は器が持たないだろう」
「器が持つような特殊な力を借りればいい」
「くそ、なんでもありかよ! ダスク、ヤツ……ただのマッチョじゃないのかよ」
一瞬の戦いではあったが、ヤツは強かった。
まさかそんな戦士が身近にいたとはな。しかし、それが嬉しくもあった。なぜなら、俺の国にそんな強いヤツがいるとか、メリットありすぎるからだ。
あの時は油断したが、なんとしてでも次は勝ち、ヤツを屈服させる。
0
お気に入りに追加
321
あなたにおすすめの小説
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる