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第76話 海賊奇襲事件
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専用ダンジョンを作っていれば、いきなりネーブルが現れ……「海賊が出た」という。いきなりなんだ。そんな緊急クエストは今はいらんぞ。
だが、賊と聞かされたら看過できない。
「詳細を求む」
「ほら、最近、パラドックスって冒険者を歓迎していたでしょ。それを聞きつけた海賊が襲ってきたのよ。しかも、すごい規模よ。あれはきっと略奪しに来たのよ」
「略奪ねえ。でも、防衛兵器があるだろ」
「いやぁ……それがね、裏をかいたっていうか、あいつら卑怯な真似を……」
「どういうことだ?」
ネーブルによると、海賊は表向きは『冒険者』を名乗り、防衛システムに引っかからないように『冒険者専用フラッグ』……旗を掲げて侵入してきたようだ。
フラッグは同盟国に配布しているもので、認めた冒険者ギルドあるいは特定の個人にしか行き渡らないようにしているはずなのだが、たぶん、裏ルートを通じて入手したか……。
噂で聞いたことがある。
世界のどこかに『闇オークション』があると。
「海賊の連中、頭いいな……。なるほど、こりゃ見事にセキュリティホールを突かれたわけだ。すげぇ!」
「な、なに感心してるのよ。今、港が占拠されて大騒ぎよ!?」
「そうか。じゃ、ネーブルはフォースを守ってやってくれ。今、あいつは『専用ダンジョン』の作成中でね。俺が海賊をぶっ倒してきてやるから」
「あ、うん。分かったけど……」
「どうした、顔色悪すぎだろ」
「ゼファが……」
「……なんだと」
◆
俺は超特急で港へ向かった。
すると、港は徹底的に破壊され尽くされていた。住人の何人かが縛り付けにされ、海賊に脅されていた。くそ……絶対に許さん!
こっそり陰から様子を伺うと。
「よし、これで港は占拠した。
いいか、死にたくない者は誰一人逆らうんじゃない。もしも大声を上げればひとりずつ……そうだなァ、女子供から殺すってのはどうだ」
ゴツゴツした大男は、どこかで奪ったのだろうか――かなり上等なファルシオンを見せびらかし、小さな女の子に向けていた。どうやら、あれが海賊の頭らしいな。
もう少し様子を見ていると――
女の子を庇うようにして、ゼファが前に――!!
港にいたのか……!!
「止めてください……この子に手を出さないで。代わりならわたくしが……」
「ほ~、こりゃぶったまげた! とんでもねぇ美人だな。……なるほど、噂に聞いたことがある。あんた聖女だろ。よし、気に入った。お前は俺様のお気に入りにしてやるよ」
海賊の頭が手を伸ばす。
ヤロー…!!
「クハハハハ! こんな極上の聖女を手に入れられるとはな……ラッキーだぜ! あとはこの国をアイツから横取り出来れば……俺様は最強よ!!」
堪忍袋の緒がはち切れた俺は、
「汚い手でゼファに触れるんじゃねえええええええええ――――!!!!!!!」
ダークエンチャントを両手に付与し、
拳を強く握りストレートで、
そのうえフルパワーで、
頭の顔面を殴り、ぶっ飛ばした。
「な、なんだお前は……いきなブフェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッッッ!!!!!!!!!!?」
手加減一切なしのパンチだったので、海賊は海に投げ出され、水切りのように跳ねていった。どんどん遠くへ、見えないほど遠くへ行ってしまった。
「…………ふ。ざまあねぇ」
「……ユメ様? ユメさまああああ……!」
ゼファは俺の存在に気付くと、抱きついてきた。
「すまん。遅れた。怖かったよな……」
「いえ、きっとユメ様が助けに来てくれると信じておりました……」
「ケガとかないよな」
「はい、皆さんも無事です。ですが……まだ」
そう、頭はぶっ飛ばしたけど、残党がいた。
「な、なんだコイツ。副船長をぶっ飛ばしやがった……!」「ありえねー…。あんなの人間じゃねえよ」「ば、馬鹿! あれくらいただのスキルだ。俺たちは二十人いるんだぞ」「そうだ、頭が戻ってくる前にコイツ等全員殺っちまえ!」「せめてあの聖女だけでも奪ってやる……」「船長はどこへ行ったんだよ……」
そうか、さっきのは頭ではなかったか。
副船長とヤツ等は言った。ということは、リーダーはどこへ?
ま、とにかく、雑魚を料理しますか。
「ゼファ、みんなを守ってやってくれ」
「分かりました。ユメ様の邪魔にならぬよう、皆様をお守り致します」
助かる。
今この場にいる人たちが逃げ惑ったりすれば、全員助けられる保証はない。だが、ゼファがみんなを纏めてくれているおかげで幸い、大きな混乱はない。やはり、聖女の力は偉大だな。
とはいえ、一瞬で片は着く。
「略奪したものは返してもらう。破壊した分は数年分の激痛で等価交換だ」
「なにをゴチャゴチャと……!」「こんなショボくれたガキ殺っちまえええええ!」「ああ、こっちは二十人だぞ、やられるはずがねえええ!!」「みんないくぞおおおおおお!」「うおぉぉぉぉぉぉ!!」「っらあぁぁあぁぁあ!!」
海賊二十人規模が襲い掛かってきた。
一人に対し、二十人。
まさに多勢に無勢。だが、それは俺にとっての滑稽でしかなかった。とはいえ、本気を出せば殺してしまう。だから、癒えない激痛を与えることにした。
『――――ダークネス・アサルト!!!!!』
闇の極解放から放たれる闇の雨。
もちろん、威力は弱めている。
通常のスキルレベルであれば、相手は死ぬからな。
「なんだ、この黒い雨……うぎゃあああああ!!」「いてええええええ!」「ぬあああああ、なんだあああ腰がいてええ!!」「こっちは膝があぁあぁ」「目があああ目があああああ」「肩がぁぁぁぁぁぁあ!!」「ぎっくりみたいになったぞおおおうあえええ」「激しい頭痛がああああ!! ガンガンしやがる!!!」
あらゆる痛みに悶え苦しむ海賊たち。
さすがの激痛にヤツ等は戦意喪失し、船へ逃げていった。
これで破壊された分は払って貰った。
「あとは船長か。どこにいるんだ……。む、デイブレイクの本拠地か!」
本拠地のソウルフォースに乱れを感じた。
非常に危険な気配……まずいな。
「ゼファ、みんなを頼む。俺は海賊共の船長とやらを倒しにいく」
「あ……そういえば、ひとりだけ街の方へ向かって行った方がおられました。その方がきっと……リーダーさんです」
「ありがとう。じゃ、任せたぞ」
「了解です。あ、その、ユメ様」
「ん?」
ゼファは俺の元へ駆け寄ってくる。
すると耳元で――
「先ほどはありがとうございました。わたくし、ユメ様が大好きです♡」
頬にキスを貰った。
「…………」
突然のことで俺は固まった。
これは……予想外というか嬉しすぎた。
「ありがと。めっちゃやる気出た!! ちょっくら船長ぶっ飛ばしてくる!!!」
「がんばってください♡」
っしゃああああああああああッ!!!
俺は猛ダッシュし、風になった――。
だが、賊と聞かされたら看過できない。
「詳細を求む」
「ほら、最近、パラドックスって冒険者を歓迎していたでしょ。それを聞きつけた海賊が襲ってきたのよ。しかも、すごい規模よ。あれはきっと略奪しに来たのよ」
「略奪ねえ。でも、防衛兵器があるだろ」
「いやぁ……それがね、裏をかいたっていうか、あいつら卑怯な真似を……」
「どういうことだ?」
ネーブルによると、海賊は表向きは『冒険者』を名乗り、防衛システムに引っかからないように『冒険者専用フラッグ』……旗を掲げて侵入してきたようだ。
フラッグは同盟国に配布しているもので、認めた冒険者ギルドあるいは特定の個人にしか行き渡らないようにしているはずなのだが、たぶん、裏ルートを通じて入手したか……。
噂で聞いたことがある。
世界のどこかに『闇オークション』があると。
「海賊の連中、頭いいな……。なるほど、こりゃ見事にセキュリティホールを突かれたわけだ。すげぇ!」
「な、なに感心してるのよ。今、港が占拠されて大騒ぎよ!?」
「そうか。じゃ、ネーブルはフォースを守ってやってくれ。今、あいつは『専用ダンジョン』の作成中でね。俺が海賊をぶっ倒してきてやるから」
「あ、うん。分かったけど……」
「どうした、顔色悪すぎだろ」
「ゼファが……」
「……なんだと」
◆
俺は超特急で港へ向かった。
すると、港は徹底的に破壊され尽くされていた。住人の何人かが縛り付けにされ、海賊に脅されていた。くそ……絶対に許さん!
こっそり陰から様子を伺うと。
「よし、これで港は占拠した。
いいか、死にたくない者は誰一人逆らうんじゃない。もしも大声を上げればひとりずつ……そうだなァ、女子供から殺すってのはどうだ」
ゴツゴツした大男は、どこかで奪ったのだろうか――かなり上等なファルシオンを見せびらかし、小さな女の子に向けていた。どうやら、あれが海賊の頭らしいな。
もう少し様子を見ていると――
女の子を庇うようにして、ゼファが前に――!!
港にいたのか……!!
「止めてください……この子に手を出さないで。代わりならわたくしが……」
「ほ~、こりゃぶったまげた! とんでもねぇ美人だな。……なるほど、噂に聞いたことがある。あんた聖女だろ。よし、気に入った。お前は俺様のお気に入りにしてやるよ」
海賊の頭が手を伸ばす。
ヤロー…!!
「クハハハハ! こんな極上の聖女を手に入れられるとはな……ラッキーだぜ! あとはこの国をアイツから横取り出来れば……俺様は最強よ!!」
堪忍袋の緒がはち切れた俺は、
「汚い手でゼファに触れるんじゃねえええええええええ――――!!!!!!!」
ダークエンチャントを両手に付与し、
拳を強く握りストレートで、
そのうえフルパワーで、
頭の顔面を殴り、ぶっ飛ばした。
「な、なんだお前は……いきなブフェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッッッ!!!!!!!!!!?」
手加減一切なしのパンチだったので、海賊は海に投げ出され、水切りのように跳ねていった。どんどん遠くへ、見えないほど遠くへ行ってしまった。
「…………ふ。ざまあねぇ」
「……ユメ様? ユメさまああああ……!」
ゼファは俺の存在に気付くと、抱きついてきた。
「すまん。遅れた。怖かったよな……」
「いえ、きっとユメ様が助けに来てくれると信じておりました……」
「ケガとかないよな」
「はい、皆さんも無事です。ですが……まだ」
そう、頭はぶっ飛ばしたけど、残党がいた。
「な、なんだコイツ。副船長をぶっ飛ばしやがった……!」「ありえねー…。あんなの人間じゃねえよ」「ば、馬鹿! あれくらいただのスキルだ。俺たちは二十人いるんだぞ」「そうだ、頭が戻ってくる前にコイツ等全員殺っちまえ!」「せめてあの聖女だけでも奪ってやる……」「船長はどこへ行ったんだよ……」
そうか、さっきのは頭ではなかったか。
副船長とヤツ等は言った。ということは、リーダーはどこへ?
ま、とにかく、雑魚を料理しますか。
「ゼファ、みんなを守ってやってくれ」
「分かりました。ユメ様の邪魔にならぬよう、皆様をお守り致します」
助かる。
今この場にいる人たちが逃げ惑ったりすれば、全員助けられる保証はない。だが、ゼファがみんなを纏めてくれているおかげで幸い、大きな混乱はない。やはり、聖女の力は偉大だな。
とはいえ、一瞬で片は着く。
「略奪したものは返してもらう。破壊した分は数年分の激痛で等価交換だ」
「なにをゴチャゴチャと……!」「こんなショボくれたガキ殺っちまえええええ!」「ああ、こっちは二十人だぞ、やられるはずがねえええ!!」「みんないくぞおおおおおお!」「うおぉぉぉぉぉぉ!!」「っらあぁぁあぁぁあ!!」
海賊二十人規模が襲い掛かってきた。
一人に対し、二十人。
まさに多勢に無勢。だが、それは俺にとっての滑稽でしかなかった。とはいえ、本気を出せば殺してしまう。だから、癒えない激痛を与えることにした。
『――――ダークネス・アサルト!!!!!』
闇の極解放から放たれる闇の雨。
もちろん、威力は弱めている。
通常のスキルレベルであれば、相手は死ぬからな。
「なんだ、この黒い雨……うぎゃあああああ!!」「いてええええええ!」「ぬあああああ、なんだあああ腰がいてええ!!」「こっちは膝があぁあぁ」「目があああ目があああああ」「肩がぁぁぁぁぁぁあ!!」「ぎっくりみたいになったぞおおおうあえええ」「激しい頭痛がああああ!! ガンガンしやがる!!!」
あらゆる痛みに悶え苦しむ海賊たち。
さすがの激痛にヤツ等は戦意喪失し、船へ逃げていった。
これで破壊された分は払って貰った。
「あとは船長か。どこにいるんだ……。む、デイブレイクの本拠地か!」
本拠地のソウルフォースに乱れを感じた。
非常に危険な気配……まずいな。
「ゼファ、みんなを頼む。俺は海賊共の船長とやらを倒しにいく」
「あ……そういえば、ひとりだけ街の方へ向かって行った方がおられました。その方がきっと……リーダーさんです」
「ありがとう。じゃ、任せたぞ」
「了解です。あ、その、ユメ様」
「ん?」
ゼファは俺の元へ駆け寄ってくる。
すると耳元で――
「先ほどはありがとうございました。わたくし、ユメ様が大好きです♡」
頬にキスを貰った。
「…………」
突然のことで俺は固まった。
これは……予想外というか嬉しすぎた。
「ありがと。めっちゃやる気出た!! ちょっくら船長ぶっ飛ばしてくる!!!」
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