辺境伯令嬢ファウスティナと豪商の公爵

 辺境伯令嬢であり、聖女でもあるファウスティナは家族と婚約の問題に直面していた。
 父も母もファウスティナの黄金を求めた。妹さえも。
 父・ギャレットは半ば強制的に伯爵・エルズワースと婚約させる。しかし、ファウスティナはそれを拒絶。
 婚約破棄を言い渡し、屋敷を飛び出して帝国の街中へ消えた。アテもなく彷徨っていると、あるお店の前で躓く。

 そのお店の名は『エル・ドラード』だった。

 お店の中から青年が現れ、ファウスティナを助けた。これが運命的な出逢いとなり、一緒にお店を経営していくことになるのだが――。
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