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新章
第77話 建国・一ヶ月経過
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「主様ぁん♡」
屋敷の廊下を歩いていると、マルガに抱きつかれた。唐突に現れやがって、このヘンタイメイドがっ……! 引きはがそうとしても力が強くて無理だった。
グラティア辺境伯ことマルガリータ。
メイドが趣味で、いつもメイド服。
結構な地位をお持ちなのに、ヘンタイだ。
「なぁ、マルガ」
「だってだって、最近、フルク様ばかりを相手にしているじゃありませんか~。たまには、わたくしも庇ってくれないとプンプンです」
だからって、そう大胆に密着されてもなぁ。
まあ最高の抱き心地だけど。
胸の形も良くて大きいし、実に俺好み。
――って、そりゃいいや。
四分統治・フルクトゥアトとなって、一ヶ月後。あれから、魔王となったと思われるルードスからの魔王軍による襲撃はなく、平和そのものだった。
EXダンジョン『オムニブス』は相変わらず俺が所有権を握り、認めた者しか出入りさせていない独占状態。元キャンプ場『イニティウム』は姿を変え、今や都市らしく構えていた。村だった『パルウァエ』、『カリブルヌス』も大きく発展し、今や帝国や共和国に負けない街並みが広がっていた。
「……いつも可愛がってあげてるだろう? なんだ、足りないっていうのか」
「はい、愛が不足しております。というわけですから主様……その、はい」
メイド服を脱ぎ捨て、肌を露わにするマルガさん。俺は止めた。
「ヤメナサイ。ここ廊下だよ!?」
「誰がか来たらと思うとドキドキしますよねッ! さあ、主様、わたくしを隅々までご堪能くださいまし~♡」
「ヘンタイか!?」
「はいッ♡」
はいって……そんな簡単に認めるんかい。まあ、それがマルガの良い所でもあるし、悪い所でもある。このバランス加減が絶妙なんだよね。
「それよりさ、第四エリアの攻略へ行かないか? そろそろ財政難になりかけているんだ。ほら最近、人口が爆発的に増えただろう? 税金導入もしたばかりだし、持たないっていうか」
「そうでしたね。その為にもEXダンジョンで稼いで、S級アイテムを帝国や共和国で売りさばく。その資金を我が国に充てる……というわけですよね」
その通り。
元々はそうやってマイホームも建てたし、これからも稼ぐ方法は変わらない。ただ最近は、デウス・エクス・マキナという西の魔導機械国とも取引を始めたので、中々に稼げている。
でも、それでも足りなかった。
「ああ、国を発展させる為の『石』とか『木材』の材料も大量なんだよな。建物の風化対策もしなきゃだし、国の運用ってこんなに大変だったんだな。領地を管理していたマルガを尊敬するよ」
「あ、主様。その、それは昔の事ですし、その……褒められとわたくし、嬉しくて主様の事をもっと好きになっちゃいますよ」
そう言いながらマルガは、髪と同じ黄白色の瞳を向けて来る。こうしてお淑やかであれば、最高のメイドなんだがな。
――まあ、マルガからヘンタイを取ってしまったら、それはそれで不気味になってしまう。
「分かったよ、おいで」
「……はい、主様。わたくしを可愛がって下さい♡」
小さな頭を預けられた。
これはもう逃げられないな。
マルガの小さな体を抱き締め、イチャイチャしまくった――。
屋敷の廊下を歩いていると、マルガに抱きつかれた。唐突に現れやがって、このヘンタイメイドがっ……! 引きはがそうとしても力が強くて無理だった。
グラティア辺境伯ことマルガリータ。
メイドが趣味で、いつもメイド服。
結構な地位をお持ちなのに、ヘンタイだ。
「なぁ、マルガ」
「だってだって、最近、フルク様ばかりを相手にしているじゃありませんか~。たまには、わたくしも庇ってくれないとプンプンです」
だからって、そう大胆に密着されてもなぁ。
まあ最高の抱き心地だけど。
胸の形も良くて大きいし、実に俺好み。
――って、そりゃいいや。
四分統治・フルクトゥアトとなって、一ヶ月後。あれから、魔王となったと思われるルードスからの魔王軍による襲撃はなく、平和そのものだった。
EXダンジョン『オムニブス』は相変わらず俺が所有権を握り、認めた者しか出入りさせていない独占状態。元キャンプ場『イニティウム』は姿を変え、今や都市らしく構えていた。村だった『パルウァエ』、『カリブルヌス』も大きく発展し、今や帝国や共和国に負けない街並みが広がっていた。
「……いつも可愛がってあげてるだろう? なんだ、足りないっていうのか」
「はい、愛が不足しております。というわけですから主様……その、はい」
メイド服を脱ぎ捨て、肌を露わにするマルガさん。俺は止めた。
「ヤメナサイ。ここ廊下だよ!?」
「誰がか来たらと思うとドキドキしますよねッ! さあ、主様、わたくしを隅々までご堪能くださいまし~♡」
「ヘンタイか!?」
「はいッ♡」
はいって……そんな簡単に認めるんかい。まあ、それがマルガの良い所でもあるし、悪い所でもある。このバランス加減が絶妙なんだよね。
「それよりさ、第四エリアの攻略へ行かないか? そろそろ財政難になりかけているんだ。ほら最近、人口が爆発的に増えただろう? 税金導入もしたばかりだし、持たないっていうか」
「そうでしたね。その為にもEXダンジョンで稼いで、S級アイテムを帝国や共和国で売りさばく。その資金を我が国に充てる……というわけですよね」
その通り。
元々はそうやってマイホームも建てたし、これからも稼ぐ方法は変わらない。ただ最近は、デウス・エクス・マキナという西の魔導機械国とも取引を始めたので、中々に稼げている。
でも、それでも足りなかった。
「ああ、国を発展させる為の『石』とか『木材』の材料も大量なんだよな。建物の風化対策もしなきゃだし、国の運用ってこんなに大変だったんだな。領地を管理していたマルガを尊敬するよ」
「あ、主様。その、それは昔の事ですし、その……褒められとわたくし、嬉しくて主様の事をもっと好きになっちゃいますよ」
そう言いながらマルガは、髪と同じ黄白色の瞳を向けて来る。こうしてお淑やかであれば、最高のメイドなんだがな。
――まあ、マルガからヘンタイを取ってしまったら、それはそれで不気味になってしまう。
「分かったよ、おいで」
「……はい、主様。わたくしを可愛がって下さい♡」
小さな頭を預けられた。
これはもう逃げられないな。
マルガの小さな体を抱き締め、イチャイチャしまくった――。
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