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第24話 必殺レベル投げ

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「アウルムさん!」

「大丈夫だ。安心して見守っていてくれ、フルク。俺は元勇者として、魔王の大幹部を倒す。しかも、ヤツはサフィラス伯爵の手先らしい。どのみち見過ごせない相手だ」


 俺はフルクから貰った【レベル投げ】を構える。


『ほう、勇者よ。剣も構えず、か……。馬鹿にしたものだな!! このゴーレムナイトであるセメル様を素手で倒す気か!! 愚か者!! 貴様のような勇者はここで――』


「ゴチャゴチャうるせーよ!!」



 俺は振りかぶって――――



『レベル投げええええええええッ!!!』



 レベルをブン投げた。



『ドゴォォォォォォォォッ!!!』



 とまぁレベルが塊となって、セメルへ激突する。大爆発を起こすと、敵はバラバラに砕け散った。よし、一撃。



『バ……バカな…………ありえ……ん』



 岩の頭だけ残り、信じられんとガクブル震えながら、セメルは塵になっていく。まるで、このEXダンジョンへ来たことを後悔しているような、そんな絶望の表情。


「消える前に教えろ、サフィラス伯爵は何を考えている」

『……し、知るか!! 我はただ力をやるから、このEXダンジョンを奪えと言われただけだ。思えばあんな人間如きの力を借りるなど……しなければ――』


 しゅわっと燃え尽きるセメル。


「やれやれ……。それにしても、このレベル投げは本当に最強だな。魔王の大幹部にも有効だし、剣を使うまでもないとはな」


「アウルムさん!!」
「アウルム様……!」


 フルクとマルガが心配そうに俺の元へ。


「大丈夫だよ。セメルはぶっ倒した。まさか、サフィラス伯爵と繋がっていたとはなぁ……魔王の大幹部と共謀するとか、伯爵はもしかしたら勇者どころか魔王の秘密も握っているんじゃないか?」


 俺は、マルガにどうなんだ? と聞く。
 すると彼女は少しうつむいて――


「そうかもしれません。サフィラス伯爵は、以前から怪しい動きを見せていました。第二勇者の事も……何か重大な秘密があるに違いないです」


 少し焦りの表情を見せるマルガに対し、フルクが彼女の手を握り安心させていた。優しいな、フルクは。


「一度、帝国へ行って調査してみるのもいいかもですね」

「ええ、フルクさんの仰る通りかもしれません。このままでは、サフィラス伯爵はもっと何か……災いとかもたらしかねません」


 そうだな、魔王のように世界を貶める可能性さえある。それを阻止するのが元はといえ、勇者である俺の役目だ。


「よし、まずは共和国へ行こう。それでも遅くはないだろう?」


「わたしは賛成です」

 フルクは同意。


「わたくしもアウルムさんのご意思に従います」

 マルガも同調してくれた。



 ならば、共和国へ――!
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