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第5話 ダンジョン出現
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「おはようございます、アウルムさん」
「おはよう、フルク」
挨拶を交わし、さっそく外出。
半年も満たない小屋生活ではあったが、おかげで身体を完治した。医者にも挨拶を済ませ、俺はフルクと共に黒き森へ向かった。
「この先の『ネムス』という森の奥にある遺跡にEXダンジョンが出現するそうです」
「森の奥……そんな所に遺跡が? 聞いた事がないが」
「ええ、魔王が倒されると召喚されるようです」
そういう条件か。納得。
どんどん先を急ぎ、歩いて行く。
フルクは思ったよりも体力があるようで、余裕そうだった。
「……よし、森に入った。俺がこの森に入るのは半年ぶり。確かオークが潜んでいるよな」
「ええ。わたしは書物で読んだ程度ですが、この辺りはオークの巣があるそうですね。アウルムさん、例の【レベル投げ】で対処してください。わたしはヒールとかします」
どうやら、フルクはヒーラーらしい。
そりゃ回復アイテムいらずで助かるな。
だが、不思議とオークとエンカウントする気配はなかった。……おかしいな、以前は数百体から襲われたけどな。
「……どういう事だ?」
首を傾げていると、フルクが手を鳴らす。
「そうでした!」
「どうした!?」
「わたし、運がいいのでモンスターの忌避能力があるんです! だから、オーク程度なら向こうから逃げちゃうっていうか……遭遇しなくなるんです」
「えぇ」
運ってそういう効果もあるんだ。
だが、おかげで森の奥へすんなりやって来れた。……お、あそこが遺跡出現ポイントらしい。
「此処か」
「ええ、ポイントです。まだ現れていませんね」
森の奥地に明らかに雑草一本も生えていないフィールドがあった。なるほど、確かに地下に何かありそうな雰囲気だ。
――その時。
ドンっと押し上げるような衝撃が……地震が起きた。どうやら魔王が倒されたらしい。だから、これから『EXダンジョン』が召喚されるってワケだ。
「おぉぉ――――!」
フィールドが崩落し、地下から遺跡が生えてきた。大きな大きな遺跡だ。あれが……EXダンジョンか。すげぇ……こんな事ってあるんだ。
「おはよう、フルク」
挨拶を交わし、さっそく外出。
半年も満たない小屋生活ではあったが、おかげで身体を完治した。医者にも挨拶を済ませ、俺はフルクと共に黒き森へ向かった。
「この先の『ネムス』という森の奥にある遺跡にEXダンジョンが出現するそうです」
「森の奥……そんな所に遺跡が? 聞いた事がないが」
「ええ、魔王が倒されると召喚されるようです」
そういう条件か。納得。
どんどん先を急ぎ、歩いて行く。
フルクは思ったよりも体力があるようで、余裕そうだった。
「……よし、森に入った。俺がこの森に入るのは半年ぶり。確かオークが潜んでいるよな」
「ええ。わたしは書物で読んだ程度ですが、この辺りはオークの巣があるそうですね。アウルムさん、例の【レベル投げ】で対処してください。わたしはヒールとかします」
どうやら、フルクはヒーラーらしい。
そりゃ回復アイテムいらずで助かるな。
だが、不思議とオークとエンカウントする気配はなかった。……おかしいな、以前は数百体から襲われたけどな。
「……どういう事だ?」
首を傾げていると、フルクが手を鳴らす。
「そうでした!」
「どうした!?」
「わたし、運がいいのでモンスターの忌避能力があるんです! だから、オーク程度なら向こうから逃げちゃうっていうか……遭遇しなくなるんです」
「えぇ」
運ってそういう効果もあるんだ。
だが、おかげで森の奥へすんなりやって来れた。……お、あそこが遺跡出現ポイントらしい。
「此処か」
「ええ、ポイントです。まだ現れていませんね」
森の奥地に明らかに雑草一本も生えていないフィールドがあった。なるほど、確かに地下に何かありそうな雰囲気だ。
――その時。
ドンっと押し上げるような衝撃が……地震が起きた。どうやら魔王が倒されたらしい。だから、これから『EXダンジョン』が召喚されるってワケだ。
「おぉぉ――――!」
フィールドが崩落し、地下から遺跡が生えてきた。大きな大きな遺跡だ。あれが……EXダンジョンか。すげぇ……こんな事ってあるんだ。
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