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最強の転移スキル『ハイパードライブ Lv.10』
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「スコル、ちょっとズルかもしれないけど『世界聖書』で転移スキルを使えるか試してみてくれ」
「もちろんです!」
聖戦中は転移スキルの使用が禁止され、使えなくなるだけの話。今まで説明を受けた限りでは罰則自体もないようだし、それに俺自身が使うわけではない。
あくまで協力してくれているスコルが使うだけ。
これでもし、転移が可能なら直ぐに島国ラルゴへ帰還する。
見守っているとスコルは世界聖書を召喚して、発動した。
「おぉ、世界聖書の魔力が増大しているのだ」
「ハヴァマール。世界聖書なら転移が可能だと思うか?」
「うむ。あの本はただの本ではない。そもそも『無人島開発スキル』もあの世界聖書から生まれたのだ」
「え……?」
ま、まてまて。
サラリと重要なことを言っていなかったか……!?
詳しく聞こうとしたが、それよりも先に世界聖書が反応を示した。
神々しい光に包まれ、更に魔力が上がった。
やがて本がペラペラとめくれはじめ、40ページ目で止まった。
[世界聖書]
[効果]
世界に一冊しか存在しない聖書。
これを所持する者は真の聖人となれる。
ヒエロニムスという特殊な言語で書かれており、エルフの聖女でなければ解読できない。
最大七つの効果を持つ。
①アカシックレコード Lv.10
②ソウルコンバージョン Lv.10
③スーパーノヴァ Lv.10
④ハイパードライブ Lv.10
あらゆる場所へ移動可能な特殊転移スキル。
禁止エリアでも使用可能。
イメージした好きな場所へ転移する。ただし、イメージできる場所のみ。
制限人数はない。
このスキルは使用後、スキルLv.×1分のクールタイムが存在する。
⑤解読できていません
⑥解読できていません
⑦解読できていません
「こ、これは……!」
「おぉ、新しいスキルが追加されているな、スコル!」
「はい! いつの間にか増えていました。これなら転移可能かと思います」
ハイパードライブ Lv.10か。
確かに禁止エリアでも使用可能と明記されている。聖戦の禁止も関係なしに使用可能かもしれない。
「よし、試しに頼む」
「了解しました。では、少し離れてください」
スコルの指示に従い、俺とハヴァマール、そしてストレルカは少し距離を取った。
世界聖書が浮き上がり、膨大な魔力によって包まれていた。こ、こりゃすごい。桁違いだぞ。
やがて光の柱が立った。
そこに【Ψ】の紋様が刻まれていた。
……あれ、これどこかで見覚えが。
確かルドミラたちの神器にも同じようなマークがあったような。世界聖書と何か関連があるのだろうか。
いやそれよりも、スキルが発動して展開された。
これは間違いなく“転移”の光。
「す、凄いのだ、兄上!」
「あ、ああ……俺もビックリだよ」
ハヴァマールは興奮を抑えきれないのか、世界聖書の――スコルの造り出した転移スキルを物珍しそうに観察していた。
一方でストレルカも感心というか、見とれていた。
「なんて神秘的な光なのでしょう。この先は天国かもしれませんね」
「それは困るな。死んじゃうし」
「すみません。そうでしたよね」
ともあれ、これで『島国ラルゴ』へ行ける可能性が高い。いや、スコルの世界聖書なら転移できるはずだ。
「俺が先に行く」
「ラスティさん……でも」
「大丈夫だ。俺はスコルを信じているからな」
「ありがとうございます。嬉しいです……!」
不安も心配もいらない。
俺はただ、光の中へ飛び込んだ。
……その先は。
「もちろんです!」
聖戦中は転移スキルの使用が禁止され、使えなくなるだけの話。今まで説明を受けた限りでは罰則自体もないようだし、それに俺自身が使うわけではない。
あくまで協力してくれているスコルが使うだけ。
これでもし、転移が可能なら直ぐに島国ラルゴへ帰還する。
見守っているとスコルは世界聖書を召喚して、発動した。
「おぉ、世界聖書の魔力が増大しているのだ」
「ハヴァマール。世界聖書なら転移が可能だと思うか?」
「うむ。あの本はただの本ではない。そもそも『無人島開発スキル』もあの世界聖書から生まれたのだ」
「え……?」
ま、まてまて。
サラリと重要なことを言っていなかったか……!?
詳しく聞こうとしたが、それよりも先に世界聖書が反応を示した。
神々しい光に包まれ、更に魔力が上がった。
やがて本がペラペラとめくれはじめ、40ページ目で止まった。
[世界聖書]
[効果]
世界に一冊しか存在しない聖書。
これを所持する者は真の聖人となれる。
ヒエロニムスという特殊な言語で書かれており、エルフの聖女でなければ解読できない。
最大七つの効果を持つ。
①アカシックレコード Lv.10
②ソウルコンバージョン Lv.10
③スーパーノヴァ Lv.10
④ハイパードライブ Lv.10
あらゆる場所へ移動可能な特殊転移スキル。
禁止エリアでも使用可能。
イメージした好きな場所へ転移する。ただし、イメージできる場所のみ。
制限人数はない。
このスキルは使用後、スキルLv.×1分のクールタイムが存在する。
⑤解読できていません
⑥解読できていません
⑦解読できていません
「こ、これは……!」
「おぉ、新しいスキルが追加されているな、スコル!」
「はい! いつの間にか増えていました。これなら転移可能かと思います」
ハイパードライブ Lv.10か。
確かに禁止エリアでも使用可能と明記されている。聖戦の禁止も関係なしに使用可能かもしれない。
「よし、試しに頼む」
「了解しました。では、少し離れてください」
スコルの指示に従い、俺とハヴァマール、そしてストレルカは少し距離を取った。
世界聖書が浮き上がり、膨大な魔力によって包まれていた。こ、こりゃすごい。桁違いだぞ。
やがて光の柱が立った。
そこに【Ψ】の紋様が刻まれていた。
……あれ、これどこかで見覚えが。
確かルドミラたちの神器にも同じようなマークがあったような。世界聖書と何か関連があるのだろうか。
いやそれよりも、スキルが発動して展開された。
これは間違いなく“転移”の光。
「す、凄いのだ、兄上!」
「あ、ああ……俺もビックリだよ」
ハヴァマールは興奮を抑えきれないのか、世界聖書の――スコルの造り出した転移スキルを物珍しそうに観察していた。
一方でストレルカも感心というか、見とれていた。
「なんて神秘的な光なのでしょう。この先は天国かもしれませんね」
「それは困るな。死んじゃうし」
「すみません。そうでしたよね」
ともあれ、これで『島国ラルゴ』へ行ける可能性が高い。いや、スコルの世界聖書なら転移できるはずだ。
「俺が先に行く」
「ラスティさん……でも」
「大丈夫だ。俺はスコルを信じているからな」
「ありがとうございます。嬉しいです……!」
不安も心配もいらない。
俺はただ、光の中へ飛び込んだ。
……その先は。
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