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皇帝不在
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島国ラルゴの発展は続く。
建物は二階建てがずいぶんと多くなった。三階建ての商店や娯楽施設もかなり増えた。冒険者ギルドの利用者も増大。
海外からの移住者も増え、人口も増加した。
最近は、ルドミラにある程度の権限を渡し、管理を任せていた。
彼女はよく働いてくれる。
それとエドゥとテオドールも。
あの三人の連携ぶりは最強といっても過言ではない。
「……さて、俺は」
「お待ちを、ラスティ様」
俺の行く手を阻むアルフレッド。渋い声で止めてきた。
今日も白髪のオールバックと執事服が決まっている。
「なんだ、アルフレッド」
「今日は御来客の予定がございます」
「来客だと? 聞いていないぞ」
「さきほどご連絡をいただいたのです。そろそろ、大賢者エドゥアルト様のディメンションポータルで来られる頃です」
エドゥが客を連れてくる……?
そういえば、最近海外の要人を転移させるという重大任務を負っているようだ。主に、ルドミラからの命令らしいが。
そのせいか、かなりの報酬を得ているのだとか。最近は贅沢三昧だと自慢していたな。
仕方ない、少し待つか。
「分かったよ。どこで待てばいい?」
「大広間でお願いします」
「あいよ。じゃ、茶を頼む」
「うけたまわりました。では、帝国製のお紅茶を準備いたしますので」
ぺこりと丁寧にお辞儀をしてアルフレッドは去っていく。
俺は大広間へ向かった。
しばらく待つと扉が開いた。
エドゥが誰かを連れてきていた。
「お待たせしました、ラスティ様」
「おう、エドゥ。今日は誰を連れてきたんだ?」
「ドヴォルザーク帝国からです」
「なに……? 帝国から?」
立ち上がると、見覚えのある人物を顔を出した。ニヤリと笑い、俺のもとまで向かってきた。
「よう、ラスティ」
「お前……ブルース、じゃなくてシベリウス!」
シベリウスは、俺の友にしてアルフレッドの実の息子。本当の名はブルースらしいが、なぜかシベリウスと名乗っている。今やドヴォルザーク帝国の上級監督官であり、一番偉い――つまり実質皇帝なのである。
「久しぶりだな! 元気にしていたか?」
「こっちはみんな元気さ。それより、そっちこそ帝国は大丈夫なのか?」
「ああ。ロイヤルガーディアンのスケルツォが全てサポートしてくれている。さすが、前皇帝に仕えていただけあるよ」
なるほど、それなら問題ないな。
ニールセンの侵攻から三ヶ月。あれからドヴォルザーク帝国は、名はそのままにして変わらず続いているらしい。
馬鹿兄貴共も、いったん帝国へ戻り国の為に慈善活動をはじめたのだとか。まあ、もうヤツ等は王位継承権も放棄しているし、貴族も辞めた。今やただの平民だ。
「そうか、なんとかやっているんだな」
「おうよ。出来ればラスティの力を借りたいけどな」
「残念だが、俺は島国ラルゴの主だ」
「そういうと思ったよ」
「それで用件は?」
「うむ。それなんだがな……やはり、僕はあくまで上級監督官。皇帝って器でもないし、それにね……。人の上に立つっていうのに向いてないって、よく分かった」
シベリウスは自分が情けないと苦笑する。
「いやそんなことはない。今だって上手くやっているじゃないか」
「スケルツォのおかげさ。僕じゃない」
「だが……」
「それにな。最近貴族の中で新たな皇帝を決めるべきだって声が多くなっているんだ」
「マジかよ」
確かに、もともとの皇帝であるアントニンの血縁者はあまりにも少ない。兄貴達だけだ。ていうか、よくよく考えたら……兄貴達って魔王の血を受け継いでいるんだよな。まあ、今は暴走とかもないし、無害だからそっちは考えないでおくか。
「このままでは皇帝を決める為に『聖戦』がはじまるかもしれない」
「せ、聖戦……?」
「皇帝の座が不在である場合、帝国内部で聖戦が可能と決められている。街中を巻き込んだ戦いだ」
そんなこと聞いた事がなかったぞ。
ビックリしていると大広間にアルフレッドが現れ、紅茶を運んできた。
「ラスティ様。その話、詳しく話しましょう」
「アルフレッド、知っていたのか」
「ええ。わたくしはドヴォルザーク帝国で長年仕えておりましたので」
紅茶を丁寧に並べ、息子であるシベリウスを見つめるアルフレッド。そういえば、親子の再会だな。
「親父……」
「久しぶりだな、ブルース。それとも、シベリウスと呼ぶ方がよいか?」
「悪いが今の僕はシベリウス。そう呼んでくれ」
「分かった」
父親にまで強要するとは、よっぽどのこだわりなのか。元の名前がそんなに嫌いなのか……? 実のところ理由は分からない。……まあ、いいか。
「じゃあ、アルフレッド。聖戦のことを頼む」
「ええ、さっそく本題に入りましょう。まず、聖戦とは遥か古代から決められた皇帝選定の儀式。なので、初代皇帝はこの聖戦に勝利したお方なのです」
「へえ、そんな大層な戦いがあったとはね」
「それが何代も続きましたが、ドヴォルザーク帝国がある程度の力をつけたところで聖戦は終わりました。なので、現在に至るまでは血族から輩出されていたのですね」
つまり、近頃は王位継承権を持つ親族から皇帝を出していたというわけね。
「そうか、そうなると今回は聖戦に勝利した者が皇帝か」
「その通りです。しかも、ただの戦いではないのですよ」
「どういう意味だ?」
「詳しく話しましょう……」
アルフレッドの話を聞いて、俺はビックリした。なんだそのルールは!
建物は二階建てがずいぶんと多くなった。三階建ての商店や娯楽施設もかなり増えた。冒険者ギルドの利用者も増大。
海外からの移住者も増え、人口も増加した。
最近は、ルドミラにある程度の権限を渡し、管理を任せていた。
彼女はよく働いてくれる。
それとエドゥとテオドールも。
あの三人の連携ぶりは最強といっても過言ではない。
「……さて、俺は」
「お待ちを、ラスティ様」
俺の行く手を阻むアルフレッド。渋い声で止めてきた。
今日も白髪のオールバックと執事服が決まっている。
「なんだ、アルフレッド」
「今日は御来客の予定がございます」
「来客だと? 聞いていないぞ」
「さきほどご連絡をいただいたのです。そろそろ、大賢者エドゥアルト様のディメンションポータルで来られる頃です」
エドゥが客を連れてくる……?
そういえば、最近海外の要人を転移させるという重大任務を負っているようだ。主に、ルドミラからの命令らしいが。
そのせいか、かなりの報酬を得ているのだとか。最近は贅沢三昧だと自慢していたな。
仕方ない、少し待つか。
「分かったよ。どこで待てばいい?」
「大広間でお願いします」
「あいよ。じゃ、茶を頼む」
「うけたまわりました。では、帝国製のお紅茶を準備いたしますので」
ぺこりと丁寧にお辞儀をしてアルフレッドは去っていく。
俺は大広間へ向かった。
しばらく待つと扉が開いた。
エドゥが誰かを連れてきていた。
「お待たせしました、ラスティ様」
「おう、エドゥ。今日は誰を連れてきたんだ?」
「ドヴォルザーク帝国からです」
「なに……? 帝国から?」
立ち上がると、見覚えのある人物を顔を出した。ニヤリと笑い、俺のもとまで向かってきた。
「よう、ラスティ」
「お前……ブルース、じゃなくてシベリウス!」
シベリウスは、俺の友にしてアルフレッドの実の息子。本当の名はブルースらしいが、なぜかシベリウスと名乗っている。今やドヴォルザーク帝国の上級監督官であり、一番偉い――つまり実質皇帝なのである。
「久しぶりだな! 元気にしていたか?」
「こっちはみんな元気さ。それより、そっちこそ帝国は大丈夫なのか?」
「ああ。ロイヤルガーディアンのスケルツォが全てサポートしてくれている。さすが、前皇帝に仕えていただけあるよ」
なるほど、それなら問題ないな。
ニールセンの侵攻から三ヶ月。あれからドヴォルザーク帝国は、名はそのままにして変わらず続いているらしい。
馬鹿兄貴共も、いったん帝国へ戻り国の為に慈善活動をはじめたのだとか。まあ、もうヤツ等は王位継承権も放棄しているし、貴族も辞めた。今やただの平民だ。
「そうか、なんとかやっているんだな」
「おうよ。出来ればラスティの力を借りたいけどな」
「残念だが、俺は島国ラルゴの主だ」
「そういうと思ったよ」
「それで用件は?」
「うむ。それなんだがな……やはり、僕はあくまで上級監督官。皇帝って器でもないし、それにね……。人の上に立つっていうのに向いてないって、よく分かった」
シベリウスは自分が情けないと苦笑する。
「いやそんなことはない。今だって上手くやっているじゃないか」
「スケルツォのおかげさ。僕じゃない」
「だが……」
「それにな。最近貴族の中で新たな皇帝を決めるべきだって声が多くなっているんだ」
「マジかよ」
確かに、もともとの皇帝であるアントニンの血縁者はあまりにも少ない。兄貴達だけだ。ていうか、よくよく考えたら……兄貴達って魔王の血を受け継いでいるんだよな。まあ、今は暴走とかもないし、無害だからそっちは考えないでおくか。
「このままでは皇帝を決める為に『聖戦』がはじまるかもしれない」
「せ、聖戦……?」
「皇帝の座が不在である場合、帝国内部で聖戦が可能と決められている。街中を巻き込んだ戦いだ」
そんなこと聞いた事がなかったぞ。
ビックリしていると大広間にアルフレッドが現れ、紅茶を運んできた。
「ラスティ様。その話、詳しく話しましょう」
「アルフレッド、知っていたのか」
「ええ。わたくしはドヴォルザーク帝国で長年仕えておりましたので」
紅茶を丁寧に並べ、息子であるシベリウスを見つめるアルフレッド。そういえば、親子の再会だな。
「親父……」
「久しぶりだな、ブルース。それとも、シベリウスと呼ぶ方がよいか?」
「悪いが今の僕はシベリウス。そう呼んでくれ」
「分かった」
父親にまで強要するとは、よっぽどのこだわりなのか。元の名前がそんなに嫌いなのか……? 実のところ理由は分からない。……まあ、いいか。
「じゃあ、アルフレッド。聖戦のことを頼む」
「ええ、さっそく本題に入りましょう。まず、聖戦とは遥か古代から決められた皇帝選定の儀式。なので、初代皇帝はこの聖戦に勝利したお方なのです」
「へえ、そんな大層な戦いがあったとはね」
「それが何代も続きましたが、ドヴォルザーク帝国がある程度の力をつけたところで聖戦は終わりました。なので、現在に至るまでは血族から輩出されていたのですね」
つまり、近頃は王位継承権を持つ親族から皇帝を出していたというわけね。
「そうか、そうなると今回は聖戦に勝利した者が皇帝か」
「その通りです。しかも、ただの戦いではないのですよ」
「どういう意味だ?」
「詳しく話しましょう……」
アルフレッドの話を聞いて、俺はビックリした。なんだそのルールは!
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