338 / 449
第338話 対ゴーレム爆撃作戦、テレポートで爆弾投下!?
しおりを挟む
「……お前は!」
一目で貴族と認識できる完璧に整った容姿。肩にまで掛かる桃色の髪。この豪華で派手なワインレッドのドレス。それを着こなす令嬢は世界でただ一人だろう。威風堂々のその姿は――。
「サイネリア!」
「ええ、サイネリア・ヘールボップただいま帰還致しましたわ。皆様、遅くなってしまった事をお詫び致します」
そう彼女が謝罪すると、
「謝らないで下さいよ!」「そうです、サイネリアさんには莫大な援助をして貰っています」「ある国の潜入捜査に行っていたのでしょう」「そうですよ、仕方ありませんよ」「それより今は、敵ゴーレムを何とかせねば」「副ギルドマスターが帰って来たんだ、何とかなるさ」
皆そう反応をした。
へぇ、信頼されているんだな。
当然か。
「お久しぶりですわね、サトル。それに、メサイアさん、フォル、リースさんも」
「ああ……お前は、また一段と綺麗になったな。なんちゅー美貌だよ」
「ありがとう。それは大変嬉しい誉め言葉ですわ。ですけれど、今はゴーレムです。流石のわたしもキックスキルでは、どうにもできませんわね」
「だろうな」
「ですが――グースケ、パースケ」
「なっ!?」
その名を口にして、ゴーレム並みにごっつい男たちがドタドタ入って来た。今やモヒカンでは無くなって、かなりマトモな冒険者の二人。かつてのアウトローな雰囲気は皆無だ。
「お前たち……」
「お久しぶりです、アニキ! 事情は全て聞いていやす!」
「うっす! 俺たち、今や世界一の情報屋ですからね。アニキの事は全て存じ上げておりやす」
ちなみに、リースはブルブル怯えていた。未だに彼等に植え付けられたトラウマを抱えていたのだな……。
中々に懐かしい面々が揃うが、これで逆転出来るとは到底思えなかった。
「どうするんだよ、サイネリア」
「こんな事もあろうかと、大量の【エクサダイト】を量産しておきましたの。全財産の五分の三をつぎ込みましたけれどね」
「そんなにか!」
しかもどこかで聞いたセリフ!
成程。エクサダイトと来たか。
世界最強の爆発力を誇る鉱石。
そのエネルギーは莫大で、魔導具の燃料になったり、武具のオーバー精錬に使われたり、爆薬に使ったり用途は様々なのである。
そう、使いどころは沢山ある。
それに故に高需要で希少。
出回っている数はあまりに少ない。
レア中のレアアイテムなのである。
それを量産したと!?
「錬金術か……」
「その通りですわ、サトル。とある最強の錬金術師に頼みましたの。だから、他の国へ旅立っていたのです。ごめんなさい、黙っていて……これは最高機密で、ギルドマスターのぼむぼむしか知り得ていなかったのです」
騙すつもりも裏切るつもりもなかったと釈明する。いや、疑うつもりなんて毛頭ない。彼女は今までたくさん貢献してくれている。感謝しても仕切れない。
「あのぅ~」
そこでリースが手を挙げる。
「どうした、リース」
「そのエクサダイトで、ゴーレムさんを爆破するんですか? どうやって?」
うん、それは俺も気になった。
「それは勿論、リースさんのアイテム転移も可能な『テレポート』を使うのです」
「え……えぇ!? あたしですか……そんな自信が……」
責任重大となり、あたふたしてしまうリース。う~ん、彼女には荷が重すぎるような気もするけど、アイテム転移なんて高等テレポートは、リースにしか出来ない。
「俺からも頼む、リース。フォルが頑張ってくれているんだ。リースには、リースにしか出来ない、リースになら必ず成し遂げられる力があるはずだ。俺はキミを信じているよ」
「サトルさん……」
瞳を潤ませて、ぐっと手に力を入れて、リースは決起した。その顔に迷いはない。俺も全力でサポートする。
「メサイア! フル支援をしてくれ!」
「任せて、女神の力を見せてあげる!」
超全力にして女神スキル約500個を一括使用した。とんでもねぇ量の支援、補助スキルが掛かり、全員超パワーアップした。うぉい! いくらなんでも、やりすぎだが、まあいいや!
サイネリアが前へ出る。
「いいですか、皆さん! 特製のエクサダイトは、一個につき重さ3kgもありますの。世界ギルドのメンバーの皆様にはバケツリレー形式で運搬して戴きます。それをリースさんのテレポートで飛ばすわけです」
「で、その肝心のエクサダイトは?」
「ええ、既に庭に置いてあります。ここまで運んでくるのに中々苦労しましたのに、いきなり使用する羽目になるとは。ですが、レメディオスを守る為ならば惜しくはありません。思う存分使用下さい」
さっそく庭へ向かう。
そこには積み上げられた大量のエクサダイト。一歩取り扱いを間違えれば、この周辺地域が跡形もなく吹き飛ぶだろう。レメディオスも一瞬で消えてなくなる。それほど危険な爆発物だが、この特製エクサダイトは、簡単には爆発できない構造となっている。安全装置付らしい。
「へえ」
「あ、兄様……ちょっと怖いですね」
俺の服を掴むフォルは、青ざめていた。どうせなら、いつものように抱きついてくれると雰囲気があって良いんだがな。――あ、因みに、聖域の制約はあるが、この程度の行動は可能らしい。
「え! 抱きついていいのですか!?」
「人の心を勝手に読むな!」
「えへっ」
お仕置きに俺は、フォルを抱き寄せた。
「…………好きです」
顔を赤くして、ぼそっと何か聞こえた。
やれやれ。
「よ~~~し、みんな、運びまくって、リースのテレポートでエクサダイトを送りまくり、ゴーレムの頭上に落としてやろうぜ!!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおッ!!!!」」」」」
エクサダイト爆撃作戦が開始された――!
一目で貴族と認識できる完璧に整った容姿。肩にまで掛かる桃色の髪。この豪華で派手なワインレッドのドレス。それを着こなす令嬢は世界でただ一人だろう。威風堂々のその姿は――。
「サイネリア!」
「ええ、サイネリア・ヘールボップただいま帰還致しましたわ。皆様、遅くなってしまった事をお詫び致します」
そう彼女が謝罪すると、
「謝らないで下さいよ!」「そうです、サイネリアさんには莫大な援助をして貰っています」「ある国の潜入捜査に行っていたのでしょう」「そうですよ、仕方ありませんよ」「それより今は、敵ゴーレムを何とかせねば」「副ギルドマスターが帰って来たんだ、何とかなるさ」
皆そう反応をした。
へぇ、信頼されているんだな。
当然か。
「お久しぶりですわね、サトル。それに、メサイアさん、フォル、リースさんも」
「ああ……お前は、また一段と綺麗になったな。なんちゅー美貌だよ」
「ありがとう。それは大変嬉しい誉め言葉ですわ。ですけれど、今はゴーレムです。流石のわたしもキックスキルでは、どうにもできませんわね」
「だろうな」
「ですが――グースケ、パースケ」
「なっ!?」
その名を口にして、ゴーレム並みにごっつい男たちがドタドタ入って来た。今やモヒカンでは無くなって、かなりマトモな冒険者の二人。かつてのアウトローな雰囲気は皆無だ。
「お前たち……」
「お久しぶりです、アニキ! 事情は全て聞いていやす!」
「うっす! 俺たち、今や世界一の情報屋ですからね。アニキの事は全て存じ上げておりやす」
ちなみに、リースはブルブル怯えていた。未だに彼等に植え付けられたトラウマを抱えていたのだな……。
中々に懐かしい面々が揃うが、これで逆転出来るとは到底思えなかった。
「どうするんだよ、サイネリア」
「こんな事もあろうかと、大量の【エクサダイト】を量産しておきましたの。全財産の五分の三をつぎ込みましたけれどね」
「そんなにか!」
しかもどこかで聞いたセリフ!
成程。エクサダイトと来たか。
世界最強の爆発力を誇る鉱石。
そのエネルギーは莫大で、魔導具の燃料になったり、武具のオーバー精錬に使われたり、爆薬に使ったり用途は様々なのである。
そう、使いどころは沢山ある。
それに故に高需要で希少。
出回っている数はあまりに少ない。
レア中のレアアイテムなのである。
それを量産したと!?
「錬金術か……」
「その通りですわ、サトル。とある最強の錬金術師に頼みましたの。だから、他の国へ旅立っていたのです。ごめんなさい、黙っていて……これは最高機密で、ギルドマスターのぼむぼむしか知り得ていなかったのです」
騙すつもりも裏切るつもりもなかったと釈明する。いや、疑うつもりなんて毛頭ない。彼女は今までたくさん貢献してくれている。感謝しても仕切れない。
「あのぅ~」
そこでリースが手を挙げる。
「どうした、リース」
「そのエクサダイトで、ゴーレムさんを爆破するんですか? どうやって?」
うん、それは俺も気になった。
「それは勿論、リースさんのアイテム転移も可能な『テレポート』を使うのです」
「え……えぇ!? あたしですか……そんな自信が……」
責任重大となり、あたふたしてしまうリース。う~ん、彼女には荷が重すぎるような気もするけど、アイテム転移なんて高等テレポートは、リースにしか出来ない。
「俺からも頼む、リース。フォルが頑張ってくれているんだ。リースには、リースにしか出来ない、リースになら必ず成し遂げられる力があるはずだ。俺はキミを信じているよ」
「サトルさん……」
瞳を潤ませて、ぐっと手に力を入れて、リースは決起した。その顔に迷いはない。俺も全力でサポートする。
「メサイア! フル支援をしてくれ!」
「任せて、女神の力を見せてあげる!」
超全力にして女神スキル約500個を一括使用した。とんでもねぇ量の支援、補助スキルが掛かり、全員超パワーアップした。うぉい! いくらなんでも、やりすぎだが、まあいいや!
サイネリアが前へ出る。
「いいですか、皆さん! 特製のエクサダイトは、一個につき重さ3kgもありますの。世界ギルドのメンバーの皆様にはバケツリレー形式で運搬して戴きます。それをリースさんのテレポートで飛ばすわけです」
「で、その肝心のエクサダイトは?」
「ええ、既に庭に置いてあります。ここまで運んでくるのに中々苦労しましたのに、いきなり使用する羽目になるとは。ですが、レメディオスを守る為ならば惜しくはありません。思う存分使用下さい」
さっそく庭へ向かう。
そこには積み上げられた大量のエクサダイト。一歩取り扱いを間違えれば、この周辺地域が跡形もなく吹き飛ぶだろう。レメディオスも一瞬で消えてなくなる。それほど危険な爆発物だが、この特製エクサダイトは、簡単には爆発できない構造となっている。安全装置付らしい。
「へえ」
「あ、兄様……ちょっと怖いですね」
俺の服を掴むフォルは、青ざめていた。どうせなら、いつものように抱きついてくれると雰囲気があって良いんだがな。――あ、因みに、聖域の制約はあるが、この程度の行動は可能らしい。
「え! 抱きついていいのですか!?」
「人の心を勝手に読むな!」
「えへっ」
お仕置きに俺は、フォルを抱き寄せた。
「…………好きです」
顔を赤くして、ぼそっと何か聞こえた。
やれやれ。
「よ~~~し、みんな、運びまくって、リースのテレポートでエクサダイトを送りまくり、ゴーレムの頭上に落としてやろうぜ!!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおッ!!!!」」」」」
エクサダイト爆撃作戦が開始された――!
0
お気に入りに追加
1,261
あなたにおすすめの小説
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ
桜井正宗
ファンタジー
帝国の第三皇子・ラスティは“無能”を宣告されドヴォルザーク帝国を追放される。しかし皇子が消えた途端、帝国がなぜか不思議な力によって破滅の道へ進む。周辺国や全世界を巻き込み次々と崩壊していく。
ラスティは“謎の声”により無人島へ飛ばされ定住。これまた不思議な能力【無人島開発】で無人島のレベルをアップ。世界最強の国に変えていく。その噂が広がると世界の国々から同盟要請や援助が殺到するも、もう遅かった。ラスティは、信頼できる仲間を手に入れていたのだ。彼らと共にスローライフを送るのであった。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
一日一善!無職の俺が、おばあちゃん助けて異世界無双!
GARUD
ファンタジー
俺の名前は [久世 雷斗(くぜ らいと)]
歳は18才、高校をギリギリ卒業したため、就職活動を在学中にできず、今は無職──俗に言うニートってやつだ。
今日も俺は就職活動で面接へと向かう。
途中、杖を付いた足の悪いおばあちゃんを見かけ、一緒に横断歩道を渡る。
そして面接に遅れ不採用。
俺は小さい頃から親に
「困った人を見たら自分から手伝ってあげるのよ、そうして毎日善い事を続けていれば、いずれ自分にも善い事が返ってくるものなのよ。」
と言われて育って来た。
翌日、街をぶらついていると、目の前には昨日横断歩道を渡れずに立ち竦んでいたおばあちゃんが居た。
「坊や…おばあちゃんの所に来んかえ?」
おばあちゃんは杖を地面に強く突き、突如おばあちゃんと俺を中心に光円が広がり俺達を包み込む。
俺は余りにも光量に眼を閉じた。
次に眼を開けたら目の前には女神さまが!
一日一善をやってきた俺はついに女神さまからご褒美を授かる!
そのご褒美とは──なんと異世界へと行き好きなことを好きなだけしていい!という夢のような話!
さらに女神さまから授かったご褒美は死なない体に最高の身体能力!魔法の数々や祝福装備に毎月送金される軍資金!さらにさらにそれらを収納できる四次元収納魔法!女神さまとのホットラインのおまけ付き!
最強チートがここに極まった!
全てを持っているこの俺が、異世界の悪人どもを相手に時代劇も真っ青の勧善懲悪!
無双ハーレムやったるで!
『一日一善!無職の俺が、おばあちゃん助けて異世界無双!』のヒロインであるアンナ視点の物語
『私の旦那様は地上最強でした!』
こちらもラブコメ成分大盛で連載しています!
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる