315 / 449
第315話 ある兄弟の裏切りと暗躍
しおりを挟む
こちらに向かって来る赤黒いエネルギー。
コンスタンティヌス120人分の『世界終焉剣・エクスカイザアアアアアアアアアアアア!!!』である。
まったくもって傍迷惑なスキルなのだが……!!
「ふっ……。てめぇが120人分ならこっちは……その更に倍だ……!!」
「なんだと!!!」
「俺は……120000人でお前をぶっ倒す!!!」
「じゅ、120000人だとぉぉぉぉ!?!?!?」
そんな事は容易い、スターダストに願えばな!!
しかもスターダストの願いは無限増殖させちまったから、無限に願いが叶う。
「いくぜええええええ、だりゃああああああああ!!」
ブォンとコンスタンティヌス同様の分身が俺にも出来る。
その数……
1200000人の俺。
圧倒的な数の分身が出現した。
「クククククク……フハハハハハハハハハ!!!」×12万人俺
「…………バ、バカな……12万人だと……ふざけるなああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!」
「そして、これが本当の『世界終焉剣・エクスカイザー』だ!!」
剣を生成し、コンスタンティヌスに見せつける。
「そ、それこそ……オリジナルの!! それを天帝にお渡し出来れば……寄越せええええええッ!!!」
ジジイが突っ込んでくる。
だが、
俺は容赦なく……!
『世界終焉剣・エクスカイザー!!!!!!!!!!』×12万人俺
「…………しま――――グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジジイ120人は掻き消えた。
残ったボロボロのジジイがホンモノか。
神殿の跡地に倒れ、血反吐をぶちまけるコンスタンティヌス。一応、火力は抑えたからこの程度で済んだ。本気なら、それこそ世界丸ごと『終焉』だっただろう。
だからこそ、俺は威力を抑えたのだ。
「…………がふっ……」
「コンスタンティヌス、天帝の居場所を教えろ」
「…………こ、ころせ……」
「断る。俺はな……天帝をこの拳で殴らな気が済まんのや」
「な……なぜ口調が変わった!? …………まあいい、どうせこの身は滅ぶ。弟には王を押し付け、吾輩は……なにもしてやれなかった」
「ほう、弟の話を死に際にするのか」
「まあ聞け……瀕死ジジイの話くらい付き合ってくれ」
そうだな、どうせジジイは動けない。
「ヤツ……コンスタンティンは……神を憎んでいただろう」
「まあな」
「だから、神殺しを目論んでいたのだがな。失敗に終わった……ように見えた」
「なんだと?」
「だが、計画は『裏』で進みつつあったのだよ」
「村雨はよく働いてくれた……。ヤツはもうこの世におらぬが、我が配下としてその責を全うした」
「村雨だと!? ぽむぽむ――いや、ぼむぼむの弟だったはず……!」
そう、かつてのギルド『サンフラワー』の……ぽむぽむの弟だ。ヤツは、コンスタンティンの時にも裏切って――。
そうか……ヤツはあの時は生きていたから、復讐を諦めなかったんだ。それで……今度はコンスタンティンの兄貴の軍門に下って……。
しかも、もうこの世にいない?
「どういう事だ……村雨は死んだのか?」
「フフフ……この世にはおらんと言った。つまり……」
まさか……村雨こそが『天帝』なのか?
その瞬間だった――
コンスタンティヌスは、いきなり弾けて液状化した。
「…………なっ」
『…………理よ、このコンスタンティヌスは闇へ預ける。彼は貴重だ。そして、もうすぐ二人の大幹部はそちらへ向かうだろう』
「こ、この声は……コンスタンティヌスじゃないな。誰だ!!」
『分かっているのだろう? 我こそが天帝・ツァラトゥストラである。いつでもお前を倒せなくもないが、どうやら【スターダスト】を入手したようだな』
「なんだ、ビビってんのか!!」
『いいや。ちっとも。……その星のカケラの力は、万能ではない。願ってみるがいいさ、この我を消し去れと――だが、それは叶わぬ願い。なぜなら、お前と同じ【理】だからだな……フフフフフフ、フハハハハハハハハハ…………』
――しゅんと天帝の気配が消えた。
あの声……女なのか?
随分と若い声だった。
……いいさ、願いは使わない。
俺はお前をグーで殴るって決めたからな。
決めた事は最後まで貫き通すのが俺だ。
……皆の元へ帰ろう。
コンスタンティヌス120人分の『世界終焉剣・エクスカイザアアアアアアアアアアアア!!!』である。
まったくもって傍迷惑なスキルなのだが……!!
「ふっ……。てめぇが120人分ならこっちは……その更に倍だ……!!」
「なんだと!!!」
「俺は……120000人でお前をぶっ倒す!!!」
「じゅ、120000人だとぉぉぉぉ!?!?!?」
そんな事は容易い、スターダストに願えばな!!
しかもスターダストの願いは無限増殖させちまったから、無限に願いが叶う。
「いくぜええええええ、だりゃああああああああ!!」
ブォンとコンスタンティヌス同様の分身が俺にも出来る。
その数……
1200000人の俺。
圧倒的な数の分身が出現した。
「クククククク……フハハハハハハハハハ!!!」×12万人俺
「…………バ、バカな……12万人だと……ふざけるなああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!」
「そして、これが本当の『世界終焉剣・エクスカイザー』だ!!」
剣を生成し、コンスタンティヌスに見せつける。
「そ、それこそ……オリジナルの!! それを天帝にお渡し出来れば……寄越せええええええッ!!!」
ジジイが突っ込んでくる。
だが、
俺は容赦なく……!
『世界終焉剣・エクスカイザー!!!!!!!!!!』×12万人俺
「…………しま――――グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジジイ120人は掻き消えた。
残ったボロボロのジジイがホンモノか。
神殿の跡地に倒れ、血反吐をぶちまけるコンスタンティヌス。一応、火力は抑えたからこの程度で済んだ。本気なら、それこそ世界丸ごと『終焉』だっただろう。
だからこそ、俺は威力を抑えたのだ。
「…………がふっ……」
「コンスタンティヌス、天帝の居場所を教えろ」
「…………こ、ころせ……」
「断る。俺はな……天帝をこの拳で殴らな気が済まんのや」
「な……なぜ口調が変わった!? …………まあいい、どうせこの身は滅ぶ。弟には王を押し付け、吾輩は……なにもしてやれなかった」
「ほう、弟の話を死に際にするのか」
「まあ聞け……瀕死ジジイの話くらい付き合ってくれ」
そうだな、どうせジジイは動けない。
「ヤツ……コンスタンティンは……神を憎んでいただろう」
「まあな」
「だから、神殺しを目論んでいたのだがな。失敗に終わった……ように見えた」
「なんだと?」
「だが、計画は『裏』で進みつつあったのだよ」
「村雨はよく働いてくれた……。ヤツはもうこの世におらぬが、我が配下としてその責を全うした」
「村雨だと!? ぽむぽむ――いや、ぼむぼむの弟だったはず……!」
そう、かつてのギルド『サンフラワー』の……ぽむぽむの弟だ。ヤツは、コンスタンティンの時にも裏切って――。
そうか……ヤツはあの時は生きていたから、復讐を諦めなかったんだ。それで……今度はコンスタンティンの兄貴の軍門に下って……。
しかも、もうこの世にいない?
「どういう事だ……村雨は死んだのか?」
「フフフ……この世にはおらんと言った。つまり……」
まさか……村雨こそが『天帝』なのか?
その瞬間だった――
コンスタンティヌスは、いきなり弾けて液状化した。
「…………なっ」
『…………理よ、このコンスタンティヌスは闇へ預ける。彼は貴重だ。そして、もうすぐ二人の大幹部はそちらへ向かうだろう』
「こ、この声は……コンスタンティヌスじゃないな。誰だ!!」
『分かっているのだろう? 我こそが天帝・ツァラトゥストラである。いつでもお前を倒せなくもないが、どうやら【スターダスト】を入手したようだな』
「なんだ、ビビってんのか!!」
『いいや。ちっとも。……その星のカケラの力は、万能ではない。願ってみるがいいさ、この我を消し去れと――だが、それは叶わぬ願い。なぜなら、お前と同じ【理】だからだな……フフフフフフ、フハハハハハハハハハ…………』
――しゅんと天帝の気配が消えた。
あの声……女なのか?
随分と若い声だった。
……いいさ、願いは使わない。
俺はお前をグーで殴るって決めたからな。
決めた事は最後まで貫き通すのが俺だ。
……皆の元へ帰ろう。
0
お気に入りに追加
1,261
あなたにおすすめの小説
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ
桜井正宗
ファンタジー
帝国の第三皇子・ラスティは“無能”を宣告されドヴォルザーク帝国を追放される。しかし皇子が消えた途端、帝国がなぜか不思議な力によって破滅の道へ進む。周辺国や全世界を巻き込み次々と崩壊していく。
ラスティは“謎の声”により無人島へ飛ばされ定住。これまた不思議な能力【無人島開発】で無人島のレベルをアップ。世界最強の国に変えていく。その噂が広がると世界の国々から同盟要請や援助が殺到するも、もう遅かった。ラスティは、信頼できる仲間を手に入れていたのだ。彼らと共にスローライフを送るのであった。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
年代記『中つ国の四つの宝玉にまつわる物語』
天愚巽五
ファンタジー
一つの太陽と二つの月がある星で、大きな内海に流れる二つの大河と七つの山脈に挟まれた『中つ国』に興り滅んでいった諸民族と四つの宝玉(クリスタル)にまつわる長い長い物語。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
一日一善!無職の俺が、おばあちゃん助けて異世界無双!
GARUD
ファンタジー
俺の名前は [久世 雷斗(くぜ らいと)]
歳は18才、高校をギリギリ卒業したため、就職活動を在学中にできず、今は無職──俗に言うニートってやつだ。
今日も俺は就職活動で面接へと向かう。
途中、杖を付いた足の悪いおばあちゃんを見かけ、一緒に横断歩道を渡る。
そして面接に遅れ不採用。
俺は小さい頃から親に
「困った人を見たら自分から手伝ってあげるのよ、そうして毎日善い事を続けていれば、いずれ自分にも善い事が返ってくるものなのよ。」
と言われて育って来た。
翌日、街をぶらついていると、目の前には昨日横断歩道を渡れずに立ち竦んでいたおばあちゃんが居た。
「坊や…おばあちゃんの所に来んかえ?」
おばあちゃんは杖を地面に強く突き、突如おばあちゃんと俺を中心に光円が広がり俺達を包み込む。
俺は余りにも光量に眼を閉じた。
次に眼を開けたら目の前には女神さまが!
一日一善をやってきた俺はついに女神さまからご褒美を授かる!
そのご褒美とは──なんと異世界へと行き好きなことを好きなだけしていい!という夢のような話!
さらに女神さまから授かったご褒美は死なない体に最高の身体能力!魔法の数々や祝福装備に毎月送金される軍資金!さらにさらにそれらを収納できる四次元収納魔法!女神さまとのホットラインのおまけ付き!
最強チートがここに極まった!
全てを持っているこの俺が、異世界の悪人どもを相手に時代劇も真っ青の勧善懲悪!
無双ハーレムやったるで!
『一日一善!無職の俺が、おばあちゃん助けて異世界無双!』のヒロインであるアンナ視点の物語
『私の旦那様は地上最強でした!』
こちらもラブコメ成分大盛で連載しています!
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる