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第270話 新必殺オートスキル - 巨人の力・ギガントマキアー -
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「我は【ダークスター】のコウシ!!」
「いやもう聞いたわ!! それ!!」
突撃しようとしたら、また名乗られた。なんだコイツは!!
「フフフフ……大事なことなのでな」
「黙れ、上半身だけ胡散くせぇ神父みたいなカッコしやがって!! てか、テメー、下半身だけ何でそんな垂れ幕みたいなカッコなんだよ。ヘンタイか!」
「これは我の趣味でねェ……下は何も穿いていないぞ」
「うおぇ……。想像しただけで吐き気が……」
いや、吐き気を催している場合ではないぞ!
すぐ隣では、トーチカとサイネリアが『シニガミ』を相手に奮闘している。だから、安穏としている時間なんてこれっぽちもない。
直ちに、この大幹部を二度と再起できないようボコボコにし、助けに行かねば!
「っしゃあああ、今度こそおおおおお!!」
だが、敵は『垂れ幕』をめくり上げて[バオォォォォォン!!(怒怒怒)]をボロンしやがった……!!!
「うおええええええええええええええええええええ…………!!!!!」
てーか、
「うぉい!!! いきなり何出してやがる!! 俺は一応、女だぞ!!」
「だからだ。お前のような美しい女には見せつけたいのだ」
「キメーんだよ、このクソセクハラ露出魔がああああああああああ!!」
いい加減にブチギレた俺は、先制攻撃へ……!
『愛と悲しみの……オーディール!!!!!!!』
「なぬっ……もう目の前に光が! ――ウオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
「よし、決まった!!」
俺の愛と悲しみの光がコウシへ激突。
しかし、ヤツはギリギリのところで光を素手で受け止め、耐えていた。クソ、素手だと……さすが、大幹部か! だがな、それでも!!
『ほーりー☆くろす!!!!!!!!!』
聖なる光が更に向かって行く。追撃……!
そう確信を得た――その時だった。
「甘い、甘い、甘い!! 聖女よ、貴様の力はこの程度か!! 笑止千万!! はらわたが煮えくり返るようだ!!」
「なん……だと!」
「このような戯れでは、天帝様はさぞかしガッカリなされるだろうな……。今の貴様の湿気た力では、あの方には到底及ばぬぞ!!
いいか、人間の脳とは、たかだか『10%』しか使用されていないのだ。このように、まだまだ引き出せる余力はあるのだ。刮目せよ……!!
ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉォォォォォォォォッ……!!!!!」
「なっ……!」
コウシの力が爆発的に上昇し、魔力さえも桁違いになる。……ウソだろ、あれではまるでスーパー戦闘民族じゃないか! ふざけんな!
「そして、これが我の力よ!!!!! ふんっ!!!!!!!!」
『――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!』
お、俺のスキルが……掻き消えた…………だと!?
おいおい、そんなのアリかよ。これが大幹部の力っていうのかよ。ゴータマと大違いだ。くそ、俺は完全にヤツを舐めていた…………なんてな。
「ッフフフフフフ……」
「……む?」
「フフフフフフフ、フハフハフハフハハハハハハ……!」
「なにィ? 聖女、貴様……気が狂ったか!?」
「フゥゥゥゥゥウゥゥウゥハハハハハハハハハハハハ、ヒャヒャヒャヒャ!!!!」
「やれやれ。この絶望的状況下では……発狂するのも致し方あるまい」
「そうじゃねぇ!! そうじゃねぇよ、ドアホ」
「ほう、まだ威勢を張るだけの余裕があるのか。では、ボロンして、貴様の精神をズタボロにしてやろう……!」
「それはヤメレ!! いいか、大幹部・コウシ! てめぇは勘違いしているぜ」
「なん…………だと……?」
「さっきお前は、人間の脳が『10%』云々とか抜かしていたな……。だが、それは間違いだ。この俺は、とっくにその10%の壁なんぞ突破している。つまり、なにが言いたいかというと、俺は100%中の100%――『1000%』なんだよォ!!!」
「まて! その理屈はおかしいだろ!? なぜいきなり『1000%』に跳ね上がったのだ!」
「うるせえええええええええええええええええッ!!」
俺の力は【オートスキル】――つまり、自動で発動する。
――そう、とっくにスキルは発動していた。
『新必殺オートスキル!! ギガントマキアー!!!!!!!!!!!!!』
「ウォッ……!! 空から巨大な足ィ!?」
「それだけじゃねぇぜ、腕もだ!!」
「こ、これは巨人の力……ということか……ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
部分的にしか見えない巨人の拳と足が暴れ、敵に『殴る』、『蹴る』を容赦なく浴びせ続けた。コウシは、それにボコボコにされまくっていた。
「グフォァッ! ゲホッ! ブフォエ! ギョエエエエエエエ!! ズブラアアアアアアアアア!! ドドドブ~~~ン!! アアアアアアアアアアアアアガガガ!! ドゥ~~~~~~~~~ス!!」
「よし! 効いてる効いてる!」
「ヘデラ、あんたいつの間にこんなスキルを!」
遠くで戦況を見守っているネメシアが驚き、騒いだ。
「ああ、俺も驚いたよ。実は、最近になって発現していたんだ。おそらく、あのゴータマ戦でレベルアップしたのかもな」
「そういうこと! なるほどね~。バッチリ実況しておくわね!」
まーた無断配信か。オーケー。
俺でたくさん稼いでくれよ!
「いやもう聞いたわ!! それ!!」
突撃しようとしたら、また名乗られた。なんだコイツは!!
「フフフフ……大事なことなのでな」
「黙れ、上半身だけ胡散くせぇ神父みたいなカッコしやがって!! てか、テメー、下半身だけ何でそんな垂れ幕みたいなカッコなんだよ。ヘンタイか!」
「これは我の趣味でねェ……下は何も穿いていないぞ」
「うおぇ……。想像しただけで吐き気が……」
いや、吐き気を催している場合ではないぞ!
すぐ隣では、トーチカとサイネリアが『シニガミ』を相手に奮闘している。だから、安穏としている時間なんてこれっぽちもない。
直ちに、この大幹部を二度と再起できないようボコボコにし、助けに行かねば!
「っしゃあああ、今度こそおおおおお!!」
だが、敵は『垂れ幕』をめくり上げて[バオォォォォォン!!(怒怒怒)]をボロンしやがった……!!!
「うおええええええええええええええええええええ…………!!!!!」
てーか、
「うぉい!!! いきなり何出してやがる!! 俺は一応、女だぞ!!」
「だからだ。お前のような美しい女には見せつけたいのだ」
「キメーんだよ、このクソセクハラ露出魔がああああああああああ!!」
いい加減にブチギレた俺は、先制攻撃へ……!
『愛と悲しみの……オーディール!!!!!!!』
「なぬっ……もう目の前に光が! ――ウオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
「よし、決まった!!」
俺の愛と悲しみの光がコウシへ激突。
しかし、ヤツはギリギリのところで光を素手で受け止め、耐えていた。クソ、素手だと……さすが、大幹部か! だがな、それでも!!
『ほーりー☆くろす!!!!!!!!!』
聖なる光が更に向かって行く。追撃……!
そう確信を得た――その時だった。
「甘い、甘い、甘い!! 聖女よ、貴様の力はこの程度か!! 笑止千万!! はらわたが煮えくり返るようだ!!」
「なん……だと!」
「このような戯れでは、天帝様はさぞかしガッカリなされるだろうな……。今の貴様の湿気た力では、あの方には到底及ばぬぞ!!
いいか、人間の脳とは、たかだか『10%』しか使用されていないのだ。このように、まだまだ引き出せる余力はあるのだ。刮目せよ……!!
ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉォォォォォォォォッ……!!!!!」
「なっ……!」
コウシの力が爆発的に上昇し、魔力さえも桁違いになる。……ウソだろ、あれではまるでスーパー戦闘民族じゃないか! ふざけんな!
「そして、これが我の力よ!!!!! ふんっ!!!!!!!!」
『――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!』
お、俺のスキルが……掻き消えた…………だと!?
おいおい、そんなのアリかよ。これが大幹部の力っていうのかよ。ゴータマと大違いだ。くそ、俺は完全にヤツを舐めていた…………なんてな。
「ッフフフフフフ……」
「……む?」
「フフフフフフフ、フハフハフハフハハハハハハ……!」
「なにィ? 聖女、貴様……気が狂ったか!?」
「フゥゥゥゥゥウゥゥウゥハハハハハハハハハハハハ、ヒャヒャヒャヒャ!!!!」
「やれやれ。この絶望的状況下では……発狂するのも致し方あるまい」
「そうじゃねぇ!! そうじゃねぇよ、ドアホ」
「ほう、まだ威勢を張るだけの余裕があるのか。では、ボロンして、貴様の精神をズタボロにしてやろう……!」
「それはヤメレ!! いいか、大幹部・コウシ! てめぇは勘違いしているぜ」
「なん…………だと……?」
「さっきお前は、人間の脳が『10%』云々とか抜かしていたな……。だが、それは間違いだ。この俺は、とっくにその10%の壁なんぞ突破している。つまり、なにが言いたいかというと、俺は100%中の100%――『1000%』なんだよォ!!!」
「まて! その理屈はおかしいだろ!? なぜいきなり『1000%』に跳ね上がったのだ!」
「うるせえええええええええええええええええッ!!」
俺の力は【オートスキル】――つまり、自動で発動する。
――そう、とっくにスキルは発動していた。
『新必殺オートスキル!! ギガントマキアー!!!!!!!!!!!!!』
「ウォッ……!! 空から巨大な足ィ!?」
「それだけじゃねぇぜ、腕もだ!!」
「こ、これは巨人の力……ということか……ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
部分的にしか見えない巨人の拳と足が暴れ、敵に『殴る』、『蹴る』を容赦なく浴びせ続けた。コウシは、それにボコボコにされまくっていた。
「グフォァッ! ゲホッ! ブフォエ! ギョエエエエエエエ!! ズブラアアアアアアアアア!! ドドドブ~~~ン!! アアアアアアアアアアアアアガガガ!! ドゥ~~~~~~~~~ス!!」
「よし! 効いてる効いてる!」
「ヘデラ、あんたいつの間にこんなスキルを!」
遠くで戦況を見守っているネメシアが驚き、騒いだ。
「ああ、俺も驚いたよ。実は、最近になって発現していたんだ。おそらく、あのゴータマ戦でレベルアップしたのかもな」
「そういうこと! なるほどね~。バッチリ実況しておくわね!」
まーた無断配信か。オーケー。
俺でたくさん稼いでくれよ!
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