187 / 449
第187話 彼岸花
しおりを挟む
時は少し遡り――。
◆
死にかけたのか、それともただ無の中にいたのか。
今まで、何もかもを失っていた気がする。
果てしない虚無から目を覚ますと、花に囲まれていた。
――これは白い彼岸花。
ここは、虹の空中庭園。
見覚えのある光景だ。
「…………あれ、なんで」
思い出せない。
なにがどうしてこうなったのか。俺はどこで何をしていた?
「えっと……」
手足に若干の痺れはあるものの、なんとか動ける。
ただ、意識が朦朧として、視界もボヤけていた。……なんだ、立ち上がろうとすると、酷い立ち眩みが――。
「……うっ」
頭を押さえ、一歩ずつ先へ進んでいく。
前へ、前へ……とにかく、前へ。
見えてくる螺旋階段。到着地点が見えないほどの長い階段があった。上は雲に覆われて、なにがあるか分からない。
俺は不思議と、そこを登っていかなければならない気がして……。
こんな死にそうな体調ではあったけれど、無理を押し通してでも行かねばと思った。……きっとあの上には……大切な何かがあるはずなんだ。
◆
死に物狂いで階段を上がると、やっと頂上付近。
さっきまでいた虹の空中庭園が米粒みたいになっている。こっちはこっちで、宇宙に近い場所になってやがるし……。
なんてこった、成層圏が一望できてしまっている。
そんな広大な世界を目に焼き付け、俺はついに頂へ。
「…………」
黒色のワンピースを着た少女の背中が見えた。
あの馴染み深い服装は間違いない――。
「――――」
間違いないはずなのに、名前が出てこない。
喉まで出かかっているのに、どうしてだ。なぜ、彼女の名を思い出せない。あと名前を呼べば、こちらに振り向いて貰えるはずなのに。
でも、出てこなかった。
それじゃダメなんだ!!
このままでは俺は、きっと、一生彼女を忘れてしまう。
ああ、もどかしい!!
そうだ、別に名前を呼ぶ必要はない。もしお互いを知っているなら、顔を合わせたら分かるはずだ。それを信じて、俺は。
「お、おい……あんた!」
「………………サトル」
信じられないという顔をして、彼女は俺を見た。
そして、赤い彼岸花を地面に落とし、飛びついてきた。
「うわっ……!!」
「サトル…………サトル、本当に帰ってきたのね!?」
少女はボロボロ泣いていた。
どうして、俺なんかのために。
「キミは……」
「私よ、メサイアよ。あなただけの女神」
「……女神……」
「そう、ずっとずっと一緒だった。旅を共にしてきたじゃない」
「俺は誰なんだ……今までなにをしていた」
「大丈夫よ、サトル。この特別な『黄色い彼岸花』であなたの心と記憶を蘇らせる」
「俺の心と記憶……」
少女は俺から少し離れ、黄色い彼岸花を俺の胸に押し当ててきた。
それは、金色の光を輝かせ、俺の中へ――――。
バラバラになっていた記憶が返ってくる。
最後のピースがはまり――心はやっとひとつとなった。
「あ…………。そうか、やっと思い出した」
俺は、地面に落ちている赤い彼岸花を拾った。
別名『曼珠沙華』――花言葉は『情熱』とか『再会』とか『悲しい思い出』など深い意味が込められている。
そや……『また会う日を楽しみに』なんて意味もあったりする。
彼女はずっと、この日を待っていたんだろう。
俺もだ。
彼女の傍に向かって、その彼岸花を手渡した。
「ありがとう、メサイア」
「………………うん。……うん」
メサイアはまた飛びついてきて、今度は泣き叫んだ。
「心配をかけちまったな。すまなかった……」
「ううん……いいの。……いつものサトルが傍にいてくれるだけで嬉しい。いつまでも私を抱いていて」
「いや、それだけじゃ足りない」
メサイアの肩に手を置き、俺は唇を奪った。
「――――――」
◆
時間なんて忘れて、ただお互いを求めあった。
しかし、忘れてはいけないことがある。
まだ『星の都』には仲間たちがいるということを。
「メサイア、俺たちは……確か、星の都に行って、バトルロイヤルに参加して――そうだ、ドゥーベに心を破壊されたんだよな俺」
「そうよ。サトルは急に倒れて、呼びかけてもフォルのグロリアスヒールをしても元に戻らなかった……。でも、サトルと私はいきなりここへ飛ばされて」
俺としたことが……完全に油断していた。
というか――心を破壊するヤツがいるだなんて、想像もつかなかった。
そんな恐ろしいスキルを使ってくるなんて、常識外れにも程がある。
「――て、まて。ここに飛ばされた? 誰が飛ばした?」
「神王・アルクトゥルスよ」
「神王様が……。なるほどな」
俺は理解した。
星の都にやってくる前、しつこいくらい神への勧誘があったからだ。きっと、これを想定しての発言だったのだろう。神王には分かっていたのかもしれないな。
だけど、俺は断った。
別に、そんなものには興味ないし。
けれども、それは今までだった。
「――俺、神に近づきつつあるんだな」
「え、分かるの?」
「ああ、力が前とはまるで違う。この次から次へと湧き出るようなパワー。たぶん、次はもう心も破壊されない。というか……うん、なんか分かる。メサイア、女神スキル1001個目取ってみろ」
「1001個目って……無理よ。だって、もう女神スキルはコンプリートして――あれ、ある。一覧になぜか出現してる」
驚くメサイア。そうだろうな。
「さっきキスしたろ。神パワーがメサイアに流れたっぽい」
「えぇ!? そんなのアリなの」
「アリなんだからいいんだよ。そのスキル、ドゥーベの心破壊を無効化できるぞ。これで、俺たちは勝てる……!」
「そうね、勝ちましょう。そのためにも、今からバトルロイヤルへ戻らなきゃ……あ、でもどうやって戻るの?」
困惑するメサイアだったが、俺にはもうどうするべきか分かっていた。
「俺のまだ『未熟な神の力』と『女神の力』を合わせれば、きっと上手くいく。テレポートを頼む」
「そうね、私とサトルの力ならきっと上手くいく! じゃあ、さっそく行きましょう」
そう、はりきって手を広げる。
けど……まだ早い。
「メサイア、ちょっと寄り道したいところがある」
「寄り道?」
「ああ、そうだ。だから――」
提案をしようとした時だった。階段の方から気配がした。
「その話、ちょっとまった!!」
こ、この懐かしい声はまさか!!
◆
死にかけたのか、それともただ無の中にいたのか。
今まで、何もかもを失っていた気がする。
果てしない虚無から目を覚ますと、花に囲まれていた。
――これは白い彼岸花。
ここは、虹の空中庭園。
見覚えのある光景だ。
「…………あれ、なんで」
思い出せない。
なにがどうしてこうなったのか。俺はどこで何をしていた?
「えっと……」
手足に若干の痺れはあるものの、なんとか動ける。
ただ、意識が朦朧として、視界もボヤけていた。……なんだ、立ち上がろうとすると、酷い立ち眩みが――。
「……うっ」
頭を押さえ、一歩ずつ先へ進んでいく。
前へ、前へ……とにかく、前へ。
見えてくる螺旋階段。到着地点が見えないほどの長い階段があった。上は雲に覆われて、なにがあるか分からない。
俺は不思議と、そこを登っていかなければならない気がして……。
こんな死にそうな体調ではあったけれど、無理を押し通してでも行かねばと思った。……きっとあの上には……大切な何かがあるはずなんだ。
◆
死に物狂いで階段を上がると、やっと頂上付近。
さっきまでいた虹の空中庭園が米粒みたいになっている。こっちはこっちで、宇宙に近い場所になってやがるし……。
なんてこった、成層圏が一望できてしまっている。
そんな広大な世界を目に焼き付け、俺はついに頂へ。
「…………」
黒色のワンピースを着た少女の背中が見えた。
あの馴染み深い服装は間違いない――。
「――――」
間違いないはずなのに、名前が出てこない。
喉まで出かかっているのに、どうしてだ。なぜ、彼女の名を思い出せない。あと名前を呼べば、こちらに振り向いて貰えるはずなのに。
でも、出てこなかった。
それじゃダメなんだ!!
このままでは俺は、きっと、一生彼女を忘れてしまう。
ああ、もどかしい!!
そうだ、別に名前を呼ぶ必要はない。もしお互いを知っているなら、顔を合わせたら分かるはずだ。それを信じて、俺は。
「お、おい……あんた!」
「………………サトル」
信じられないという顔をして、彼女は俺を見た。
そして、赤い彼岸花を地面に落とし、飛びついてきた。
「うわっ……!!」
「サトル…………サトル、本当に帰ってきたのね!?」
少女はボロボロ泣いていた。
どうして、俺なんかのために。
「キミは……」
「私よ、メサイアよ。あなただけの女神」
「……女神……」
「そう、ずっとずっと一緒だった。旅を共にしてきたじゃない」
「俺は誰なんだ……今までなにをしていた」
「大丈夫よ、サトル。この特別な『黄色い彼岸花』であなたの心と記憶を蘇らせる」
「俺の心と記憶……」
少女は俺から少し離れ、黄色い彼岸花を俺の胸に押し当ててきた。
それは、金色の光を輝かせ、俺の中へ――――。
バラバラになっていた記憶が返ってくる。
最後のピースがはまり――心はやっとひとつとなった。
「あ…………。そうか、やっと思い出した」
俺は、地面に落ちている赤い彼岸花を拾った。
別名『曼珠沙華』――花言葉は『情熱』とか『再会』とか『悲しい思い出』など深い意味が込められている。
そや……『また会う日を楽しみに』なんて意味もあったりする。
彼女はずっと、この日を待っていたんだろう。
俺もだ。
彼女の傍に向かって、その彼岸花を手渡した。
「ありがとう、メサイア」
「………………うん。……うん」
メサイアはまた飛びついてきて、今度は泣き叫んだ。
「心配をかけちまったな。すまなかった……」
「ううん……いいの。……いつものサトルが傍にいてくれるだけで嬉しい。いつまでも私を抱いていて」
「いや、それだけじゃ足りない」
メサイアの肩に手を置き、俺は唇を奪った。
「――――――」
◆
時間なんて忘れて、ただお互いを求めあった。
しかし、忘れてはいけないことがある。
まだ『星の都』には仲間たちがいるということを。
「メサイア、俺たちは……確か、星の都に行って、バトルロイヤルに参加して――そうだ、ドゥーベに心を破壊されたんだよな俺」
「そうよ。サトルは急に倒れて、呼びかけてもフォルのグロリアスヒールをしても元に戻らなかった……。でも、サトルと私はいきなりここへ飛ばされて」
俺としたことが……完全に油断していた。
というか――心を破壊するヤツがいるだなんて、想像もつかなかった。
そんな恐ろしいスキルを使ってくるなんて、常識外れにも程がある。
「――て、まて。ここに飛ばされた? 誰が飛ばした?」
「神王・アルクトゥルスよ」
「神王様が……。なるほどな」
俺は理解した。
星の都にやってくる前、しつこいくらい神への勧誘があったからだ。きっと、これを想定しての発言だったのだろう。神王には分かっていたのかもしれないな。
だけど、俺は断った。
別に、そんなものには興味ないし。
けれども、それは今までだった。
「――俺、神に近づきつつあるんだな」
「え、分かるの?」
「ああ、力が前とはまるで違う。この次から次へと湧き出るようなパワー。たぶん、次はもう心も破壊されない。というか……うん、なんか分かる。メサイア、女神スキル1001個目取ってみろ」
「1001個目って……無理よ。だって、もう女神スキルはコンプリートして――あれ、ある。一覧になぜか出現してる」
驚くメサイア。そうだろうな。
「さっきキスしたろ。神パワーがメサイアに流れたっぽい」
「えぇ!? そんなのアリなの」
「アリなんだからいいんだよ。そのスキル、ドゥーベの心破壊を無効化できるぞ。これで、俺たちは勝てる……!」
「そうね、勝ちましょう。そのためにも、今からバトルロイヤルへ戻らなきゃ……あ、でもどうやって戻るの?」
困惑するメサイアだったが、俺にはもうどうするべきか分かっていた。
「俺のまだ『未熟な神の力』と『女神の力』を合わせれば、きっと上手くいく。テレポートを頼む」
「そうね、私とサトルの力ならきっと上手くいく! じゃあ、さっそく行きましょう」
そう、はりきって手を広げる。
けど……まだ早い。
「メサイア、ちょっと寄り道したいところがある」
「寄り道?」
「ああ、そうだ。だから――」
提案をしようとした時だった。階段の方から気配がした。
「その話、ちょっとまった!!」
こ、この懐かしい声はまさか!!
0
お気に入りに追加
1,261
あなたにおすすめの小説
モブキャラ異世界転生記~モブキャラに転生しちゃったけど従魔の力で何とかなりそうです~
ボルトコボルト
ファンタジー
ソウタは憧れた異世界転移をしていた。しかし、転生先は勇者の隣に住むモブキャラ、俺TUEEEにはならず、魔法無しスキル無し、何の取り柄も力も無いソウタが、従魔の力で成り上がりざまぁしていく予定の物語。
従魔の登場はちょっと後になります。
★打たれ弱いので批判はご遠慮ください
応援は是非お願いします。褒められれば伸びる子です。
カクヨム様にて先行掲載中、
続きが気になる方はどうぞ。
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ
桜井正宗
ファンタジー
帝国の第三皇子・ラスティは“無能”を宣告されドヴォルザーク帝国を追放される。しかし皇子が消えた途端、帝国がなぜか不思議な力によって破滅の道へ進む。周辺国や全世界を巻き込み次々と崩壊していく。
ラスティは“謎の声”により無人島へ飛ばされ定住。これまた不思議な能力【無人島開発】で無人島のレベルをアップ。世界最強の国に変えていく。その噂が広がると世界の国々から同盟要請や援助が殺到するも、もう遅かった。ラスティは、信頼できる仲間を手に入れていたのだ。彼らと共にスローライフを送るのであった。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
一日一善!無職の俺が、おばあちゃん助けて異世界無双!
GARUD
ファンタジー
俺の名前は [久世 雷斗(くぜ らいと)]
歳は18才、高校をギリギリ卒業したため、就職活動を在学中にできず、今は無職──俗に言うニートってやつだ。
今日も俺は就職活動で面接へと向かう。
途中、杖を付いた足の悪いおばあちゃんを見かけ、一緒に横断歩道を渡る。
そして面接に遅れ不採用。
俺は小さい頃から親に
「困った人を見たら自分から手伝ってあげるのよ、そうして毎日善い事を続けていれば、いずれ自分にも善い事が返ってくるものなのよ。」
と言われて育って来た。
翌日、街をぶらついていると、目の前には昨日横断歩道を渡れずに立ち竦んでいたおばあちゃんが居た。
「坊や…おばあちゃんの所に来んかえ?」
おばあちゃんは杖を地面に強く突き、突如おばあちゃんと俺を中心に光円が広がり俺達を包み込む。
俺は余りにも光量に眼を閉じた。
次に眼を開けたら目の前には女神さまが!
一日一善をやってきた俺はついに女神さまからご褒美を授かる!
そのご褒美とは──なんと異世界へと行き好きなことを好きなだけしていい!という夢のような話!
さらに女神さまから授かったご褒美は死なない体に最高の身体能力!魔法の数々や祝福装備に毎月送金される軍資金!さらにさらにそれらを収納できる四次元収納魔法!女神さまとのホットラインのおまけ付き!
最強チートがここに極まった!
全てを持っているこの俺が、異世界の悪人どもを相手に時代劇も真っ青の勧善懲悪!
無双ハーレムやったるで!
『一日一善!無職の俺が、おばあちゃん助けて異世界無双!』のヒロインであるアンナ視点の物語
『私の旦那様は地上最強でした!』
こちらもラブコメ成分大盛で連載しています!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる