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7、初めてのケンカ
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沈黙が続く車内には二人の好きな冬メロが流れている。
9月というまだ暑い夏の片鱗を見せるこの時期には全く似合わない。
いつもの二人であれば何でこれを流しているの?とつっこみ笑っていただろう。
けれど今はそんな余裕はない。
互いに思うことがあるのだろう。
話したいことだって山ほどあるのだろう。
ここが車内だから話さないだけで。
自分の考えを話すには相応しくない。
とても重要できちんと話し合わなければいけないこと。
本当は話したくなんてない。
そう、この重い雰囲気が語っている。
その沈黙は二人が家に帰ってくるまでまで破られることはなかった。
「ねえ麻也、どうして止めたの?」
その声はとても暗く怒っているようにも聞こえる。
けれど、どうしてだろう。
この声を聞いただけで、目頭が熱くなる。
鼻の奥がツンとする。
「麻也はどうしたいの?」
「・・母さんごめん。私は・・このままがいい」
「・・・」
「手術後には後遺症が残る、看護師の資格を持っている母さんだったら大変さは分かってるんでしょ。
手術の成功するパーセントも低い。それにお金も、シングルマザーの母さんにはきつ「どうして貴方は母さんの話しかしないの!私が聞いてるのは麻也のこと。
私の事なんかどうでもいいの!」
母さんは吐き捨てるように言った。
自分の事なんかどうでもいい?
何で?私を愛してくれた貴方なのに?
9月というまだ暑い夏の片鱗を見せるこの時期には全く似合わない。
いつもの二人であれば何でこれを流しているの?とつっこみ笑っていただろう。
けれど今はそんな余裕はない。
互いに思うことがあるのだろう。
話したいことだって山ほどあるのだろう。
ここが車内だから話さないだけで。
自分の考えを話すには相応しくない。
とても重要できちんと話し合わなければいけないこと。
本当は話したくなんてない。
そう、この重い雰囲気が語っている。
その沈黙は二人が家に帰ってくるまでまで破られることはなかった。
「ねえ麻也、どうして止めたの?」
その声はとても暗く怒っているようにも聞こえる。
けれど、どうしてだろう。
この声を聞いただけで、目頭が熱くなる。
鼻の奥がツンとする。
「麻也はどうしたいの?」
「・・母さんごめん。私は・・このままがいい」
「・・・」
「手術後には後遺症が残る、看護師の資格を持っている母さんだったら大変さは分かってるんでしょ。
手術の成功するパーセントも低い。それにお金も、シングルマザーの母さんにはきつ「どうして貴方は母さんの話しかしないの!私が聞いてるのは麻也のこと。
私の事なんかどうでもいいの!」
母さんは吐き捨てるように言った。
自分の事なんかどうでもいい?
何で?私を愛してくれた貴方なのに?
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