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被害者の素性
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そして、ついに進展があった。中学校前に設置された防犯カメラに被害者の青年が写っていた。校門前を曲がって歩いていく姿が記録されていた。
刑事がその場所に出向くと、曲がった先には文房具屋があった。
文房具屋の主人に話を聞くと被害者のことを覚えていた。その青年は履歴書の用紙をレジに持ってきてこう聞いた。
「経歴とかさ、簡単に書けるのない?」
主人は奥から別の書式を持って来て見せた。
「あー、これが良いや」
用紙と一緒にボールペンを出し、お金を払おうとした。
「お客さん、これで書くんですか?」
「そうだよ」
「だったら、赤いボールペンはダメですよ」
「緑ならいいのか?」
「いや、黒が良いです」
「めんどいな。俺、黒って嫌いなんだ。陰気くせ―じゃん」
「でも、面接のする人が見るもんですからね」
そんなやり取りがあったと主人は刑事にそう告げた。
「なかなか、非常識な青年でしたよ」
また、主人は、被害者は店まで歩いてきたようだと話していたため、近所に住んでいるとあたりをつけアパートを中心に聞き込みを行った。
その結果、被害者の氏名が判明した。名前は小諸文雄、22歳。
小諸が借りていたのは、文房具屋の近くのアパートだった。
その大家の話では小諸はこんな男だった。
「小諸さんは、5か月ほど前に入居した。アパートは私の自宅敷地内にあるが、独立した建物なので入居してからほとんど会ったことはなかった。一番最後にあったのは、かれこれ3か月くらい前だと思う。そんなことで、亡くなったとは知らなかった。管理は、専門の会社に任せていた。家賃は銀行振り込みだったし、滞納したことはなかった」
ここまで話すと最近の若者はみんなこんなものですとつけ加える。
「だから、本人の暮らしぶりや、誰かが訪ねて来ていたとかも分からない。ただ、本人は目立たないうえ、静かに暮らしていたようで、トラブルらしいこともなかった。他の住人との交流もなかったのではないか?」
刑事は、アパートの住人に聞き込みを行うが、誰もあいさつ程度で知り合いと呼べるほどの付き合いはなかったと証言した。
次いで、令状を取り部屋を家宅捜査する。殺風景な部屋で、必要最小限度の家財しかない。
こたつがあり、封筒から新品の履歴書が出てきた。1部だけ使ってあり、一緒に履歴書用の写真が入っていた。
ここで、刑事たちは、初めて物言わぬ被害者と対面することになった。
「文房具屋の主人は、履歴書は5部で1セットって言ってましたね」
若い刑事が中年の刑事に説明する。
「応募したのは1回だけですかね」
「別の店で同じものを買い足した可能性もあるな」
さらに机から小諸名義の通帳が見つかった。中を検めると時々、数十万円単位で入金があり、残高も300万円以上あった。
履歴書のことから、どこかに就職したのかと考えられたが、それにしては、毎月決まった日に振り込まれた記載はない。
こんな金額で、不定期に入金があるということは、刑事の頭には「犯罪」という言葉が浮かんだ。
他には、身分を証明するものは見つからなかった。これは、被害者が持ち歩いていたものを、殺害犯が犯行時に持ち去ったと考えられた。
アパートの契約書が出てきたが、保証人欄に記載されていた人物は、調べたところ住所、名前が偽物で該当者はいなかった。しかし、筆跡から小諸が書いたものではないということで、別の人間が記入したということになり、その人物が事件との関係を強く疑わせた。
「いずれにしろ、遺体に符合する男の存在が明らかになった」
「これは重要なポイントだ。住民票を調べよう。それとどこかの求人に応募しているはずだ。それも調べよう」
捜査陣の一つのグループは、求人を行っていた企業や事業所を調べることにした。
まず、直接求人を募集したか、求人誌に掲載したか、さらにハローワークに募集をかけたかの条件で、しらみつぶしにあたってみた。
しかし、募集をしていた会社等が少なく、たとえ条件があっても履歴書は、ほとんどの企業で不採用者は処分していたり、担当者が覚えていなかったりで、なかなか判明しなかった。
戸籍などの確認は益子・福田の担当になった。市役所に出向き、窓口で手続きを行い住民台帳の情報提供を求めた。
職員の準備を待っていると、見たことのある男性がカウンターの中を歩いている。
最初に気づいたのは福田君だった。
「あれ、田中さんじゃないか?」
益子君もすぐさま気づく。
「そうだ、田中さん」
「えっ、あれ、刑事さん」
田中も気がつくと片手を上げ、例の笑顔を見せる。
「あの時はお世話になりました」
そう言う福田君を見て質問してくる。
「あの事件はどうなりました?」
「鋭意、捜査中です」
「それじゃ、僕の偽物も世の中で悪いことをやってるんですね。困ったなー。それで、今日はどんな用事ですか?」
「それは、捜査の関係です」
益子君が当たり障りのない答えをする。
「そうですか、ご苦労様です。いやー、刑事さんてホント大変ですね」
その場を離れると、福田君たちの相手をした職員のところに行く。何か話していたが、すぐにその場を離れると、足早に去っていく。
ほどなく、先ほどの職員が書類を持ってきた。
「お待たせしました」
益子君が確認している時、福田君が気になっていたことを質問する。
「田中さんはあなたに何を言っていたんですか?」
「はい、データの内容に、間違いがないか確認していました」
益子君が書類から目を上げる。
「うん、内容に問題はない。身元は確認できたぞ」
つぎにもう一つの目的である、求人について質問すると人事課を紹介された。
そこで、山本という職員に聞くと、しばらく前に臨時職員を募集したとの答えだった。
河内という担当者に取り次いでもらい、その時の面接について話を聞くことができた。
募集の内容は、パソコンにデータを入力する事務処理で、短期間の臨時求人だった。
小諸の写真を見せる。
「そういえばこんな人がいましたね・・。でも、確かこの方は不採用になったと思います」
「この人に間違いないんですね」
益子君が念押しする。
「ええ、確かです。」
自信があるというように答える。
福田君が河内の顔を見ながら聞く。
「その時の状況を覚えてますか?」
「はい、採用された人のほうが、この男性よりもパソコンの入力が正確で早かったものですから。そう言えば・・その時の募集部署の職員がこの人に肩入れしてました」
「でも、不採用になったんですね?」
「そうだ、その時の職員に直接お聞きになったらいかがですか?今、呼んできます」
そう言うといそいそと席を立つ。
「お願いします」
二人は、顔を見合わせる。
「ビンゴだな」
しばらくすると、河内は一人で戻ってくる。
「お待たせしました。すいません、その者は早退したそうです」
「そうですか。今日はもう会えませんね」
「なんか、急に帰っちゃったんだそうです」
「急に?」
怪訝な表情で益子君が聞く。
「ちなみに、お名前は?」
「田中という係長です」
「何だって!」
二人は同時に声を張り上げる。河内はびっくりして腰を浮かせる。
「すいません。係長で田中さんという名前の方は他にはいませんよね?」
「はあ、一人だけです」
「どこから帰りました?」
益子君が興奮して聞く。
「職員の通用口です。あそこの階段を降りたところにあります」
刑事の気迫に気圧されたようだった。
「福田、急ごう。ありがとう」
挨拶もそこそこに二人は駆けだす。
「さっき、田中さんが職員に話しかけた時、パソコンの画面を見てたぞ。そしたら、表情が一瞬変わった」
「いないぞ。時間的にそんなに遠くには行っていないはずだ」
通りを見回し、益子君が怒鳴る。
「緊急に手配してもらおう」
上着から携帯を取り出し、東署に電話をかける。
「あ、もしもし益子ですが、緊急で・・」
その時、福田君の携帯から着信音が鳴る。
「はい?みさとさん。非通知だったから誰かと思ったよ。みさとちゃんも携帯買ったの?えっ、ホント?誰?・・倉里市の広報で・・あれっ、どうしたんだ切れた。みさとちゃん」
「どうしたんだ?」
「急に切れちゃった」
つづく
この物語はフィクションです。人物や場所等が実在したとしても一切関係ありません。
刑事がその場所に出向くと、曲がった先には文房具屋があった。
文房具屋の主人に話を聞くと被害者のことを覚えていた。その青年は履歴書の用紙をレジに持ってきてこう聞いた。
「経歴とかさ、簡単に書けるのない?」
主人は奥から別の書式を持って来て見せた。
「あー、これが良いや」
用紙と一緒にボールペンを出し、お金を払おうとした。
「お客さん、これで書くんですか?」
「そうだよ」
「だったら、赤いボールペンはダメですよ」
「緑ならいいのか?」
「いや、黒が良いです」
「めんどいな。俺、黒って嫌いなんだ。陰気くせ―じゃん」
「でも、面接のする人が見るもんですからね」
そんなやり取りがあったと主人は刑事にそう告げた。
「なかなか、非常識な青年でしたよ」
また、主人は、被害者は店まで歩いてきたようだと話していたため、近所に住んでいるとあたりをつけアパートを中心に聞き込みを行った。
その結果、被害者の氏名が判明した。名前は小諸文雄、22歳。
小諸が借りていたのは、文房具屋の近くのアパートだった。
その大家の話では小諸はこんな男だった。
「小諸さんは、5か月ほど前に入居した。アパートは私の自宅敷地内にあるが、独立した建物なので入居してからほとんど会ったことはなかった。一番最後にあったのは、かれこれ3か月くらい前だと思う。そんなことで、亡くなったとは知らなかった。管理は、専門の会社に任せていた。家賃は銀行振り込みだったし、滞納したことはなかった」
ここまで話すと最近の若者はみんなこんなものですとつけ加える。
「だから、本人の暮らしぶりや、誰かが訪ねて来ていたとかも分からない。ただ、本人は目立たないうえ、静かに暮らしていたようで、トラブルらしいこともなかった。他の住人との交流もなかったのではないか?」
刑事は、アパートの住人に聞き込みを行うが、誰もあいさつ程度で知り合いと呼べるほどの付き合いはなかったと証言した。
次いで、令状を取り部屋を家宅捜査する。殺風景な部屋で、必要最小限度の家財しかない。
こたつがあり、封筒から新品の履歴書が出てきた。1部だけ使ってあり、一緒に履歴書用の写真が入っていた。
ここで、刑事たちは、初めて物言わぬ被害者と対面することになった。
「文房具屋の主人は、履歴書は5部で1セットって言ってましたね」
若い刑事が中年の刑事に説明する。
「応募したのは1回だけですかね」
「別の店で同じものを買い足した可能性もあるな」
さらに机から小諸名義の通帳が見つかった。中を検めると時々、数十万円単位で入金があり、残高も300万円以上あった。
履歴書のことから、どこかに就職したのかと考えられたが、それにしては、毎月決まった日に振り込まれた記載はない。
こんな金額で、不定期に入金があるということは、刑事の頭には「犯罪」という言葉が浮かんだ。
他には、身分を証明するものは見つからなかった。これは、被害者が持ち歩いていたものを、殺害犯が犯行時に持ち去ったと考えられた。
アパートの契約書が出てきたが、保証人欄に記載されていた人物は、調べたところ住所、名前が偽物で該当者はいなかった。しかし、筆跡から小諸が書いたものではないということで、別の人間が記入したということになり、その人物が事件との関係を強く疑わせた。
「いずれにしろ、遺体に符合する男の存在が明らかになった」
「これは重要なポイントだ。住民票を調べよう。それとどこかの求人に応募しているはずだ。それも調べよう」
捜査陣の一つのグループは、求人を行っていた企業や事業所を調べることにした。
まず、直接求人を募集したか、求人誌に掲載したか、さらにハローワークに募集をかけたかの条件で、しらみつぶしにあたってみた。
しかし、募集をしていた会社等が少なく、たとえ条件があっても履歴書は、ほとんどの企業で不採用者は処分していたり、担当者が覚えていなかったりで、なかなか判明しなかった。
戸籍などの確認は益子・福田の担当になった。市役所に出向き、窓口で手続きを行い住民台帳の情報提供を求めた。
職員の準備を待っていると、見たことのある男性がカウンターの中を歩いている。
最初に気づいたのは福田君だった。
「あれ、田中さんじゃないか?」
益子君もすぐさま気づく。
「そうだ、田中さん」
「えっ、あれ、刑事さん」
田中も気がつくと片手を上げ、例の笑顔を見せる。
「あの時はお世話になりました」
そう言う福田君を見て質問してくる。
「あの事件はどうなりました?」
「鋭意、捜査中です」
「それじゃ、僕の偽物も世の中で悪いことをやってるんですね。困ったなー。それで、今日はどんな用事ですか?」
「それは、捜査の関係です」
益子君が当たり障りのない答えをする。
「そうですか、ご苦労様です。いやー、刑事さんてホント大変ですね」
その場を離れると、福田君たちの相手をした職員のところに行く。何か話していたが、すぐにその場を離れると、足早に去っていく。
ほどなく、先ほどの職員が書類を持ってきた。
「お待たせしました」
益子君が確認している時、福田君が気になっていたことを質問する。
「田中さんはあなたに何を言っていたんですか?」
「はい、データの内容に、間違いがないか確認していました」
益子君が書類から目を上げる。
「うん、内容に問題はない。身元は確認できたぞ」
つぎにもう一つの目的である、求人について質問すると人事課を紹介された。
そこで、山本という職員に聞くと、しばらく前に臨時職員を募集したとの答えだった。
河内という担当者に取り次いでもらい、その時の面接について話を聞くことができた。
募集の内容は、パソコンにデータを入力する事務処理で、短期間の臨時求人だった。
小諸の写真を見せる。
「そういえばこんな人がいましたね・・。でも、確かこの方は不採用になったと思います」
「この人に間違いないんですね」
益子君が念押しする。
「ええ、確かです。」
自信があるというように答える。
福田君が河内の顔を見ながら聞く。
「その時の状況を覚えてますか?」
「はい、採用された人のほうが、この男性よりもパソコンの入力が正確で早かったものですから。そう言えば・・その時の募集部署の職員がこの人に肩入れしてました」
「でも、不採用になったんですね?」
「そうだ、その時の職員に直接お聞きになったらいかがですか?今、呼んできます」
そう言うといそいそと席を立つ。
「お願いします」
二人は、顔を見合わせる。
「ビンゴだな」
しばらくすると、河内は一人で戻ってくる。
「お待たせしました。すいません、その者は早退したそうです」
「そうですか。今日はもう会えませんね」
「なんか、急に帰っちゃったんだそうです」
「急に?」
怪訝な表情で益子君が聞く。
「ちなみに、お名前は?」
「田中という係長です」
「何だって!」
二人は同時に声を張り上げる。河内はびっくりして腰を浮かせる。
「すいません。係長で田中さんという名前の方は他にはいませんよね?」
「はあ、一人だけです」
「どこから帰りました?」
益子君が興奮して聞く。
「職員の通用口です。あそこの階段を降りたところにあります」
刑事の気迫に気圧されたようだった。
「福田、急ごう。ありがとう」
挨拶もそこそこに二人は駆けだす。
「さっき、田中さんが職員に話しかけた時、パソコンの画面を見てたぞ。そしたら、表情が一瞬変わった」
「いないぞ。時間的にそんなに遠くには行っていないはずだ」
通りを見回し、益子君が怒鳴る。
「緊急に手配してもらおう」
上着から携帯を取り出し、東署に電話をかける。
「あ、もしもし益子ですが、緊急で・・」
その時、福田君の携帯から着信音が鳴る。
「はい?みさとさん。非通知だったから誰かと思ったよ。みさとちゃんも携帯買ったの?えっ、ホント?誰?・・倉里市の広報で・・あれっ、どうしたんだ切れた。みさとちゃん」
「どうしたんだ?」
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