55 / 58
54話 魔法が解けて
しおりを挟む
「なッ、なななななんでジークハルト様がいらっしゃるんですか!?」
横向きになってベッドにいたエリザと同じく、向かい側にはこちらへ身体を向けて寝転がっているジークハルトの姿があった。少し上ボタンが開けられた白いシャツ、という恰好からも昨夜就寝を見届けた際の服とは分かる。
エリザは急速に覚醒して手を奪い返した。
後退しようとしたが、一人用のベッドは余分なスペースが残っていなかった。
「エリザが来る気配がなかったので、俺が会いにきたんです。ほら、目が覚めたら一番に会いたいと言ったでしょう?」
確かに、彼は眠る前にそう言っていた。
(言ったけどっ、確かに言っていたけど!)
そういうことではないのだ。
エリザはパニックになりかけて、ひとまず距離を取るべく飛び起き、足元に転がっていた掛け布団をシャツの胸元に抱き込んだ。
「だからって、なんで人のベッドに勝手に潜り込むの!」
きょとんとして腕で身体を起こしたジークハルトが、そこに座り込んだエリザを眺め、ふっと愛おしげに目を細めた。
それはひどく優しげな笑みだったが、エリザは背中が何やらぞくっとした。
目の前にいるのは女性に無害なヘタレ野郎のはずなのに、なぜ肉食獣を前にしたような威圧感も覚えているのだろう?
「……あの、そもそも呪いは解けたんですよね?」
「そうだと思いますよ。確かめさせるのは怖くはありましたが、モニカに腕をつついてもらっても蕁麻疹は出ませんでしたから」
言いながら彼が向かいに座る。心の底から信頼しきったように、蕩けるような微笑みを浮かべた。
「エリオ」
艶のかかった声は、腰に響く甘さがあった。
エリザは、なぜだか本能的な危機感を覚えて身を引いた。
おかしい。呪いが解けているはずなのに、変わらないこの慕いっぷりはなんだろうか。しかも異性であるはずのエリザに、以前と変わらず本能的に『女性だ』と感じているような素振り一つないのも、危ない気がする。
(うん、なんか、私の本能が逃げろと言っている気がするんだよね……)
けれど残念なことに、ベッドは片方が壁にくっついている。開けたもう片方にはジークハルトが座り込んでいて、彼を倒さない限り出られない。
ひとまず、落ち着きたい。思考が回らない。
まさか彼が分かっていてそこに横になっていた――なんてことは、ないはずだろうし。
ここは治療係として確認もしなければならない。そう己を奮い立たせ、エリザは探るように彼を注意深く観察しながら尋ねた。
「えぇと、解呪薬が効いたか確認したので質問しますね。絵本を読んで欲しいだとかいう大人らしかぬ思考は残っていますか?」
「いいえ。きっとあの薬が効いたのでしょうね」
子供みたいな思考という遠回しのことに応えたのか、にっこりと魅力溢れる大人の微笑みを返された。
エリザは、それなのにどうして寝室に勝手に入ってきたのと思って、口元が引きつりそうになった。
呪いがなくなった。つまり、エリザの聖女の力云々はもう関係がなくなった。
それなのに、ジークハルトの『すぐにでも会いたい』という昨夜までと変わらない反応に、説明がつかない。
(聖女の作用の安心感が消えたら、本能で女性への苦手意識の方が増すはずじゃ……?)
彼の反応からするに、まだエリザを同性だと信じているのだ。
(うん、ちっとも疑っている感じがない)
胸をやや抑えてくれる厚手の肌着を、普段からシャツの内側に着用していたのがよかったのだろうか。
戦闘となった時、邪魔になるから便利な専用の肌着なのだ。
とはいえ、自分に魅力がないのは分かっている。胸の膨らみ云々が見えない横向きの姿勢でエリザのシャツ姿を見ても、彼がまったく女性だと疑わなかった、というわけだろう。
(…………つまり、セーフ?)
まだ残されている治療係の仕事は、できるということか。
エリザは前向きに考えることにする。
「分かりました。とにかく起きますから、先に自室に戻っていただけますか? すぐに伺いますから」
とにかく、この状況を変えようと思った。扉の方を指差したら、ジークハルトが少し悲しそうな顔をした。
ギョッとしたら、彼がその顔をずいっと近づけてくる。
「子供心が残っている方がよかったですか?」
「いや、そういう意味ではないんですよ。治ってよかったですよ」
エリザは片腕で掛け布団を抱き寄せたまま、慌ててジークハルトの頭を手で撫でて慰めた。
(どうしよう、何やら傷つけてしまったみたいだ……)
彼が自分より一つ年上の、十九歳の男性なのは分かっているのだが、昨日までの様子のせいで弟か子供を泣かしたような罪悪感がある。
「本当にそう思っていますか?」
「もちろんですよ。急に子供っぽくなって人の目も構わず甘えてきて、あれだと問題になります。私がどれくらい心配したと思っているんですか」
「ああ、それはすみませんでした。あれはからかい過ぎたと反省しています。勘違いだと、ひどいことを言うものですから」
「……はい?」
気のせいだろうか。
一瞬、あの幼児精神は〝ふり〟だと言われたように感じたのだが――
「あなたの勘違いの元はなくなりましたし、大人心しか残っていない今の俺なら、もう問題ないですよね?」
問題とは、何が、とエリザは思った。
だが過ぎったその思いは口にできなかった。彼の手が肩を掴んだ思ったら、視界が回って、ぼすんっとベッドに押し倒されていた。
掛け布団が剥ぎ取られた。その代わりみたいに、ジークハルトがまたがってくる。
そうなるまで、本当にあっという間のことだった。
「…………は?」
理解が追いつかず、エリザは数秒ほどこちらを見下ろしているジークハルトの美貌を見つめていた。
彼女はベッドに仰向けに横たわっていた。
そして目の前には、自分にまたがっているジークハルトの姿がある。
彼はいつの間にかエリザの手首も掴んで、左右に開かせるようにして押さえつけていて、シャツ姿を隠せない。
「え、何これ」
ようやく、まともな声が出た。
困惑のままに問い掛けたつもりだったが、ジークハルトが状況に似つかない、人懐こい顔でにっこりと笑いかけてきた。
つられてエリザも笑い返したものの、笑みは当然引きつっていた。
「……あの、ジークハルト様? なんで私は押し倒されているのでしょうか?」
危機感が現実味を帯びてきて、彼女は膝頭を合わせて身をよじる。大人が、ベッドの上で相手を組み敷く意味が分からない年齢ではない。
すると彼が、天使のような純真無垢な極上の笑みが浮かべた。
「その辺の知識はあるようで安心しました」
そんな言い方をされたら確信が持ててしまって、安心などできなくなった。
頼むから、顔と合わない台詞を口にしないで欲しい。余計に怖い。
(――じゃなくって!)
「というか、あなた様はそういう経験とか欲求も全然なかったのでは!? というかっ、ほんとなぜそんなことになるんです!? 意味が分かりません!」
エリザは混乱の末、思わず叫んだ。
「ずっと我慢していたんですよ? ほら、この前の、お忘れですか?」
「あ」
この前、というと、今と同じ状況になった日のことだ。
(そういえば二回目でしたね。私の頭、『危機感を覚えるのなんでかな』とか、なんでそうすぐ前回の危機感も忘れるのかな!?)
ジークハルトがあまりにも子供っぽかったから、すっかり忘れていた出来事だった。
「えぇと……つまり、キスしようとした時の……ですよね?」
「ええ、続きをさせていただきます。もちろんそれ以上もしますけど、今度こそさせてくださいね」
ジークハルトは実に爽やかな笑顔だ。
横向きになってベッドにいたエリザと同じく、向かい側にはこちらへ身体を向けて寝転がっているジークハルトの姿があった。少し上ボタンが開けられた白いシャツ、という恰好からも昨夜就寝を見届けた際の服とは分かる。
エリザは急速に覚醒して手を奪い返した。
後退しようとしたが、一人用のベッドは余分なスペースが残っていなかった。
「エリザが来る気配がなかったので、俺が会いにきたんです。ほら、目が覚めたら一番に会いたいと言ったでしょう?」
確かに、彼は眠る前にそう言っていた。
(言ったけどっ、確かに言っていたけど!)
そういうことではないのだ。
エリザはパニックになりかけて、ひとまず距離を取るべく飛び起き、足元に転がっていた掛け布団をシャツの胸元に抱き込んだ。
「だからって、なんで人のベッドに勝手に潜り込むの!」
きょとんとして腕で身体を起こしたジークハルトが、そこに座り込んだエリザを眺め、ふっと愛おしげに目を細めた。
それはひどく優しげな笑みだったが、エリザは背中が何やらぞくっとした。
目の前にいるのは女性に無害なヘタレ野郎のはずなのに、なぜ肉食獣を前にしたような威圧感も覚えているのだろう?
「……あの、そもそも呪いは解けたんですよね?」
「そうだと思いますよ。確かめさせるのは怖くはありましたが、モニカに腕をつついてもらっても蕁麻疹は出ませんでしたから」
言いながら彼が向かいに座る。心の底から信頼しきったように、蕩けるような微笑みを浮かべた。
「エリオ」
艶のかかった声は、腰に響く甘さがあった。
エリザは、なぜだか本能的な危機感を覚えて身を引いた。
おかしい。呪いが解けているはずなのに、変わらないこの慕いっぷりはなんだろうか。しかも異性であるはずのエリザに、以前と変わらず本能的に『女性だ』と感じているような素振り一つないのも、危ない気がする。
(うん、なんか、私の本能が逃げろと言っている気がするんだよね……)
けれど残念なことに、ベッドは片方が壁にくっついている。開けたもう片方にはジークハルトが座り込んでいて、彼を倒さない限り出られない。
ひとまず、落ち着きたい。思考が回らない。
まさか彼が分かっていてそこに横になっていた――なんてことは、ないはずだろうし。
ここは治療係として確認もしなければならない。そう己を奮い立たせ、エリザは探るように彼を注意深く観察しながら尋ねた。
「えぇと、解呪薬が効いたか確認したので質問しますね。絵本を読んで欲しいだとかいう大人らしかぬ思考は残っていますか?」
「いいえ。きっとあの薬が効いたのでしょうね」
子供みたいな思考という遠回しのことに応えたのか、にっこりと魅力溢れる大人の微笑みを返された。
エリザは、それなのにどうして寝室に勝手に入ってきたのと思って、口元が引きつりそうになった。
呪いがなくなった。つまり、エリザの聖女の力云々はもう関係がなくなった。
それなのに、ジークハルトの『すぐにでも会いたい』という昨夜までと変わらない反応に、説明がつかない。
(聖女の作用の安心感が消えたら、本能で女性への苦手意識の方が増すはずじゃ……?)
彼の反応からするに、まだエリザを同性だと信じているのだ。
(うん、ちっとも疑っている感じがない)
胸をやや抑えてくれる厚手の肌着を、普段からシャツの内側に着用していたのがよかったのだろうか。
戦闘となった時、邪魔になるから便利な専用の肌着なのだ。
とはいえ、自分に魅力がないのは分かっている。胸の膨らみ云々が見えない横向きの姿勢でエリザのシャツ姿を見ても、彼がまったく女性だと疑わなかった、というわけだろう。
(…………つまり、セーフ?)
まだ残されている治療係の仕事は、できるということか。
エリザは前向きに考えることにする。
「分かりました。とにかく起きますから、先に自室に戻っていただけますか? すぐに伺いますから」
とにかく、この状況を変えようと思った。扉の方を指差したら、ジークハルトが少し悲しそうな顔をした。
ギョッとしたら、彼がその顔をずいっと近づけてくる。
「子供心が残っている方がよかったですか?」
「いや、そういう意味ではないんですよ。治ってよかったですよ」
エリザは片腕で掛け布団を抱き寄せたまま、慌ててジークハルトの頭を手で撫でて慰めた。
(どうしよう、何やら傷つけてしまったみたいだ……)
彼が自分より一つ年上の、十九歳の男性なのは分かっているのだが、昨日までの様子のせいで弟か子供を泣かしたような罪悪感がある。
「本当にそう思っていますか?」
「もちろんですよ。急に子供っぽくなって人の目も構わず甘えてきて、あれだと問題になります。私がどれくらい心配したと思っているんですか」
「ああ、それはすみませんでした。あれはからかい過ぎたと反省しています。勘違いだと、ひどいことを言うものですから」
「……はい?」
気のせいだろうか。
一瞬、あの幼児精神は〝ふり〟だと言われたように感じたのだが――
「あなたの勘違いの元はなくなりましたし、大人心しか残っていない今の俺なら、もう問題ないですよね?」
問題とは、何が、とエリザは思った。
だが過ぎったその思いは口にできなかった。彼の手が肩を掴んだ思ったら、視界が回って、ぼすんっとベッドに押し倒されていた。
掛け布団が剥ぎ取られた。その代わりみたいに、ジークハルトがまたがってくる。
そうなるまで、本当にあっという間のことだった。
「…………は?」
理解が追いつかず、エリザは数秒ほどこちらを見下ろしているジークハルトの美貌を見つめていた。
彼女はベッドに仰向けに横たわっていた。
そして目の前には、自分にまたがっているジークハルトの姿がある。
彼はいつの間にかエリザの手首も掴んで、左右に開かせるようにして押さえつけていて、シャツ姿を隠せない。
「え、何これ」
ようやく、まともな声が出た。
困惑のままに問い掛けたつもりだったが、ジークハルトが状況に似つかない、人懐こい顔でにっこりと笑いかけてきた。
つられてエリザも笑い返したものの、笑みは当然引きつっていた。
「……あの、ジークハルト様? なんで私は押し倒されているのでしょうか?」
危機感が現実味を帯びてきて、彼女は膝頭を合わせて身をよじる。大人が、ベッドの上で相手を組み敷く意味が分からない年齢ではない。
すると彼が、天使のような純真無垢な極上の笑みが浮かべた。
「その辺の知識はあるようで安心しました」
そんな言い方をされたら確信が持ててしまって、安心などできなくなった。
頼むから、顔と合わない台詞を口にしないで欲しい。余計に怖い。
(――じゃなくって!)
「というか、あなた様はそういう経験とか欲求も全然なかったのでは!? というかっ、ほんとなぜそんなことになるんです!? 意味が分かりません!」
エリザは混乱の末、思わず叫んだ。
「ずっと我慢していたんですよ? ほら、この前の、お忘れですか?」
「あ」
この前、というと、今と同じ状況になった日のことだ。
(そういえば二回目でしたね。私の頭、『危機感を覚えるのなんでかな』とか、なんでそうすぐ前回の危機感も忘れるのかな!?)
ジークハルトがあまりにも子供っぽかったから、すっかり忘れていた出来事だった。
「えぇと……つまり、キスしようとした時の……ですよね?」
「ええ、続きをさせていただきます。もちろんそれ以上もしますけど、今度こそさせてくださいね」
ジークハルトは実に爽やかな笑顔だ。
98
お気に入りに追加
983
あなたにおすすめの小説
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます
富士とまと
恋愛
25歳で行き遅れとして実家の伯爵家を追い出されるように、父親より3つ年上の辺境伯に後妻として嫁がされました。
5歳の義息子と3歳の義娘の面倒を見て12年が過ぎ、二人の子供も成人して義母としての役割も終わったときに、亡き夫の形見として「若返りの薬」を渡されました。
15歳からの人生やり直し?義娘と同級生として王立学園へ通うことに。
初めての学校、はじめての社交界、はじめての……。
よし、学園で義娘と義息子のよきパートナー探しのお手伝いをしますよ!お義母様に任せてください!
女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】お見合いに現れたのは、昨日一緒に食事をした上司でした
楠結衣
恋愛
王立医務局の調剤師として働くローズ。自分の仕事にやりがいを持っているが、行き遅れになることを家族から心配されて休日はお見合いする日々を過ごしている。
仕事量が多い連休明けは、なぜか上司のレオナルド様と二人きりで仕事をすることを不思議に思ったローズはレオナルドに質問しようとするとはぐらかされてしまう。さらに夕食を一緒にしようと誘われて……。
◇表紙のイラストは、ありま氷炎さまに描いていただきました♪
◇全三話予約投稿済みです
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
年下の彼氏には同い年の女性の方がお似合いなので、別れ話をしようと思います!
ほったげな
恋愛
私には年下の彼氏がいる。その彼氏が同い年くらいの女性と街を歩いていた。同じくらいの年の女性の方が彼には似合う。だから、私は彼に別れ話をしようと思う。
男装獣師と妖獣ノエル ~騎士団で紅一点!? 幼馴染の副隊長が過保護です~
百門一新
恋愛
幼い頃に両親を失ったラビィは、男装の獣師だ。実は、動物と話せる能力を持っている。この能力と、他の人間には見えない『黒大狼のノエル』という友達がいることは秘密だ。
放っておかないしむしろ意識してもらいたいのに幼馴染枠、の彼女を守りたいし溺愛したい副団長のセドリックに頼まれて、彼の想いに気付かないまま、ラビは渋々「少年」として獣師の仕事で騎士団に協力することに。そうしたところ『依頼』は予想外な存在に結び付き――えっ、ノエルは妖獣と呼ばれるモノだった!?
大切にしたすぎてどう手を出していいか分からない幼馴染の副団長とチビ獣師のラブ。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ」「カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる