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三章(5)白騎士様が私に甘すぎる

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(気持ちいい)

 しっとりと濡れているのを感じたが、恥じらう気持ちは甘美な快感への欲求に負けた。

 早く、お願い、とねだるみたいに腰を揺らめかせて彼にこすりつける。

「っ君は」

 何やら呻く声がキスの隙間から聞こえた時、クラウスの手がスカートへ荒々しく潜り込む。

 一番柔らかい内太腿を撫でられ、ぞくぞくっと腰が甘く痺れた。

「あっ、ん……」
「もっと触っていたいが、このままなのも可哀そうだからな」

 唇を離して見つめ合って数秒、彼の指が中心部に辿り着いて優しく上下に撫でた。

「あぁ、あっ、クラウスっ」

 強弱をつけて触れられると、腰が浮くほどの快感が走ってきた。

 疼くお腹の奥がさらにきゅうっとして甘やかな脈動を始めるのを感じた。

「ああ、ここが君の……」

 入り口をこすられながら、彼が探り当てて上部分をくすぐる。中のうねる感覚が強まって蜜を吐き出すのが分かった。

(私、キスでこんなにも感じて……)

 内側はすでに蜜で潤っていた。彼の指で反応し、布との間に湿度を増していく。

 クラウスが花芯がある箇所を指で左右に揺らした。

 その瞬間、強烈な快感がお腹ひくつかせた。

「やぁっ、それ、だめっ、あ、あっ」

 上部分がじんじんと熱を持つと、秘裂がいやらしく収縮するのがはっきりと分かる。感じ取ったのかそこを彼がかりかりと引っ掻く。

「ああっ、あ、やだぁ気持ち、いいっ」

 腰が勝手に浮いて彼に差し出す形になった。それが恥ずかしくてたまらないのに、シルフィアはそれを自分で止めることができなかった。

 もっとぐしょぐしょになるまで触り続けてと言いたくなるし、この快感の先に辿り着きたいとも思ってしまう。

「いいんだね? シルフィア」

 こすりつける彼の手が下着とひだの形を変え、恥ずかしい水音がぢゅくぢゅくと上がる。

「あっあっ、いいから、もうっ……よきずきて、だめなの……っ」
「だめじゃないよ。もっと気持ちよくなって」

 頭を屈めて肌へキスをしながら、クラウスが指の動きを速める。

「あっあ、クラウスっ、あぁっ、あっん」

 シルフィアはたまらずシーツを握り、身をよじった。

(イく、もうだめ、もうイきそう――)

 果てたい衝動で腰が浮く。快感のあまり目に涙が浮かぶ。

「なんてっ、君は……!」

 どこか色っぽいクラウスの声が聞こえたかと思ったら、彼の方へと顔を向けられ、噛みつくようなキスをされた。

 咥内をかきまぜられて、気持ちよさの絶頂が一層迫ってくるのを感じた。

(キス、いい)

 シルフィアは衝動のまま両手で彼の顔を引き寄せた。クラウスの身体がびくっと揺れ、次の瞬間息もつけないほどの激しいキスと共に、乳房を掴んで身体ごと上下に揺らしてこすりつけてくる。

(あっ、あ、刺激が強くてだめ、もうっ――)

 予感して間もなく、シルフィアは浮かせた腰をびくびくっと震わせた。

 中心部が熱く、ひくひくと脈動しているのを感じた。中の痙攣が落ち着くまでクラウスがゆるやかに撫で続けるのが気持ちいい。

「――すまない、シルフィア。俺もあとほんの少しなんだ」

 ベッドに腰が落ち着いた時、何やら謝られた。

 片手を横についたクラウスの下側でカチャカチャと音がする。不思議に思ってシルフィアがそこを見下ろすより早く、彼が二人の腰を密着させた。

 何やら彼がスカートの向こうで手を動かす。色っぽい吐息、気持ちよさそうな表情――スカートが邪魔で見えないが、彼が自身をしごいているのは分かった。

「あ、あ、だめ」

 動く彼の手が蜜口をこすり、その振動が内側まで響く。

「ああ、もしかして、もう一度イきそうなのか?」

 彼がのしかかるようにして自身の腰をあてた。恥ずかしいくらい開脚されて、シルフィアはベッドの上で身悶えする。

「ああ、これはまずいな、君の蜜が絡んで……すごくいい」

 時折り手以外の感触が密口をちゅぷっとこすりつけていた。

 ――それは彼の欲望だ。

 愛液を絡めているのだろう。そう察したシルフィアは、さらに快感を覚えた。

「やぁっ、ン……あぁ、だめ、だめなの……っ」

 愉悦がぞくぞくと下半身から背を這い上がってくる。

 彼が自分を見て自慰をしている姿に、どうしようもないほど感じた。

「気持ちいいんだな、シルフィア。俺もっ、ああ、すごくいい」

 彼が片手をベッドにつき、腰を上下に動かしながらもっと激しく手でしごく。

 その動きはまるで〝突き上げ〟だ。

 スカート部分で見えなくて想像も掻き立てられ、シルフィアはいよいよ奥がきゅんきゅんと悦楽の収縮を強めるのを感じた。

「あっ、あぁ、だめぇっ……あ、あ、また、きちゃ……っ」

 濡れて柔らかくなったひだが、彼の手と硬くなったものにこすれて内側の愛液をどんどん吐き出してくる。

「俺も、もうっ――」

 彼の腰の動きが速まる。クラウスのかすれた声に、シルフィアも「あっ」と感じて絶頂感が迫った時だった。

 ぶるっと彼の腰が震え、太腿に生暖かい飛沫がかかるのを感じた。

(あ、彼の……)

 そう思っているとクラウスの片方の手が秘所を包み込む。花芯と疼く蜜口を愛撫されると強い気持ちよさがぞくぞくっと腰から上がってきて、シルフィアは背をのけぞらせた。

「あ、あっ、んゃ……っ、ああぁあっ」

 彼の気持ちよくなる姿を見たせいか、こらえようとしたのに腰が浮き、足を広げてがくがくと揺れ果てていた。

 二度目の絶頂感は強く、痙攣しながら腰が沈んでいく。

 クラウスがゆっくり倒れ込むようにして身体を重ねてきた。

「すまない、シルフィア。とてもよかった」

 熱に濡れているブルーの瞳に捉われた瞬間、シルフィアは胸がときめきでいっぱいになった。まるで愛おしくてたまらないという目に見えた。

「しばらくこうして休んでいよう」

 彼が満ち足りたような表情で、シルフィアの汗ばんだ頬を撫でた。

「えっ? でも、時間が」
「まだ三時間は経っていないはずだ」

 そうではなく、と言おうとしたシルフィアの口を、どこか甘えるみたいにクラウスがキスで塞いだ。

 ◇∞◇∞◇
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