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五章 獅子令嬢と町の花娘(5)

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 騎士団の支部に戻ったクラバートは、執務室の椅子に腰かけると、保留状態のままにされていた魔法通信機の通信をオンにした。執務机と同じぐらいの大きさがある機械を、必要になるたび引き寄せて移動するのは面倒だが、通信相手の顔が見られるのは便利だとも思う。

 魔法水晶から浮かび上がった光りに投影されたのは、力のない白髪をした四角い顔のベルドレイクその人だった。どうやら、ずっと通信機の前で待っていたらしいと気付いて、クラバートは、怪訝を露わに彼を見つめた。

 普段であれば、少し離れたところで珈琲を飲んでいる姿が映るはずだが、ベルドレイクは長椅子に腰かけたまま、指を組んでじっと机の上に視線を落とし座り込んでいる。


 ベルドレイクは、公爵家に所縁のある人間だ。

 陽に焼けたいかつい顔立ちをしており、鋭い眼光一つで相手を竦み上がらせる男だが、友人の娘であるマーガリー嬢をひどく溺愛しており、彼女の前で恰好良いところを崩すまいと努力しているのを、彼と親しい人間は知っていた。

 そこまで彼がマーガリー嬢に愛情を注いでいるのは、ベルドレイク自身が、短い結婚生活後に若くして妻を失い、子を設ける機会がなかったせいだろう。ベルドレイクは再婚を望んでおらず、上に兄弟もいるからという理由で、血の繋がった後継ぎは作っていなかった。


 顔を会わせるのは三日振りの事だったが、どういう訳か、クラバートはベルドレイクが、ひどく老いたような印象を覚えた。祝い事に疲れ切ってしまっているのだろうかと思いを巡らしたが、――すぐに、王宮騎士第一師団のクリストファー・リーバスが戻っているせいだと気付いた。

 嫌な予感が込み上げて、クラバートは、咄嗟にベルドレイクに言葉を掛けられずにいた。

 クリストファーが討伐に出る前まで、ベルドレイクは、暇を持て余しているクラバートに通信を繋げては常々、苦労話を延々と聞かせて悩みを語っていた。気のせいであれば良いが、今回もその件のような気がしてならない。

「……あの、どうかされましたか、ベルドレイク総隊長」

 しばらく待っても、こちらとの通信が再開した事に気付いてもらえなかったので、クラバートは躊躇した後、どうにかそう声を掛けた。

 テーブルに肘をつき、指を組んだ拳に口をあてて考え込んでいたベルドレイクが、その声にようやく顔を上げて、細いサファイアの瞳でクラバートを見つめ返した。

『……ああ、クラバートか。久しいな、元気にしているか』
「まだ三日しか経っていないですよ、総隊長」
『そうだったか。まだ三日だったか…………』

 え、そっちで何があったの。辺境勤務の騎士が羨むほどの、祝いと休日っぷりじゃなかったっけ?

 クラバートは、しかし口にはしなかった。きっとベルドレイクの顔に見える死相は目の錯覚であり、疲れ切った声に関しては、自分の耳が詰まっているせいだろうと思い直す事にした。でなければ、話の先を聞くのが怖すぎて通信を切ってしまいそうだ。

 ベルドレイクが、深い溜息をこぼして先を続けた。

『陛下がな、私に無茶な事を言ってくるんだ。姫も気に入っているから、英雄であるクリストファーと結婚させたいらしい……どうにか城に引きとめておけと言われて、そのおかげで視線だけで何度も殺され掛けた私の身にもなってみろ。最近、抜け毛もすごいんだ』
「うわぁ、それはまた無理な事を……。あいつが半魔族の討伐に乗り出したのも、幼馴染と自分の結婚を法律的に認めさせるため、なんでしょう?」

 元々、クリストファーが半魔族へ向ける怨念は凄まじいものだった。しかし、なかなか王都を離れようとしなかったのは、可愛い幼馴染の存在があったせいだ。

 クリストファーは、これまで徹底して、幼馴染の少女の目が他の男に向かないよう動いていた。ちょっかいを掛ける同僚や、ちょっかいをかけそうになる仲間さえ容赦なく戦意消失に追い込んだ。少し過剰反応過ぎやしないだろうかと思うが、どうもその少女に流れている精霊族の血の特徴のせいであるらしい、とは噂に聞いた。


 王族、貴族の中では『予言の精霊』の血を引いた人間の特徴は有名だった。それは、なんともロマンチックな特性で、彼らは自然と愛されるように出来ている。人間的な思考によって発生条件に差は出るらしいが、その瞬間に立ち会えば、精霊王の祝福が与えられ、その土地は潤うともいわれていた。


 精霊王の恩恵と祝福は、世界が一瞬明るく見えるほど、大気を浄化してしまうという。

 それを知る者は、『予言の精霊』の血を持った人間が、その特性を開花する瞬間を心待ちにし、楽しみにしているのだが、――彼らの最大の特徴であるソレは、強制や他者の意思では決して起こせない奇跡でもあるので、居合わせるのは難しい。

 真実を知れば欲しがる人間もいるし、知らなくとも憧れる人間はいる。

 不思議と『予言の精霊』の血を引く人間に悪さが出来なくなってしまうのは、彼らが精霊王に愛され、魂と器に、浄化作用という特別な祝福を与えられているせいだろう。

 他の精霊族とは違い、魔法などの力を授からなかった『予言の精霊』は、限りなく無力に近い。しかし、精霊王の次に誕生した最古の精霊族と呼ばれ、彼らは精霊界の空気を清めるために、精霊王のそばにあるとも語られていた。


 けれど予言の精霊の血を引くとはいえ、相手は平民だ。それが、侯爵家の跡取りと結婚なんて出来るはずもない。


 幼い執着は一時のものだろうと踏んでいただけに、次第に濃厚になってゆくクリストファーの囲いぶりは、周りの目から見ても恐ろしいほどだった。

 これが普通の相手であれば、国王や周りの権限でどうにか修正も出来たかもしれない。しかし、クリストファーは普通の子供ではなかった。『予言の精霊』の血が混じった夫婦が説いたように、彼は人間を超越した戦闘能力と素質を秘めた英雄なのである。

 クラバートは、以前ベルドレイクから、クリストファーが半魔族王への討伐の旅を渋った際、国王と上の人間の一部が、幼馴染の彼女との婚約、もしくは結婚が出来るよう取り計らうと仄めかした事を聞かされていた。

 その効果があってか、クリストファーは「分かりました」の一言で旅に出た。

 最短時間で伝説の魔法の剣を手にし、パーティーメンバーの疲れようにも目を向けず、ハイスピードで半魔族の群れを打ち倒し、最後はほぼ単身で半魔族王の首を取った。

 英雄一向が帰還した際、姫と英雄が結ばれるらしい、というお伽噺レベルのロマンチックな噂が流れた。それはクラバートも耳にしたが、クリストファーを知っているからこそ、それが嘘情報であるとも気付いていた。

 ベルドレイクの顔色を見て、クラバートはそれを行ったのが彼らだと悟った。

「陛下には、ハッキリ断りを入れた方が良いですよ、ベルドレイク総隊長。約束を破られるとあったら、血の海をみますよ。昔、あったでしょう。先に幼馴染の少女が『運命』とやらを見付けてくれれば、あいつも諦めるだろうと考えた宰相側が勝手に動いて、有望な見習い騎士達が所属していた薔薇騎士団が、壊滅状態に陥ったじゃないですか」

 当時、クリストファーは十五歳にもなっていなかった。愛想の良い彼は激昂を表情に出さず、黒い満面の笑顔で薔薇騎士団の騎舎棟を襲撃し崩壊させた。それを止めに入った王宮騎士団の各師団も、大被害を被った。

 それからというもの、絶対に巻き込まれたくないという騎士達の中で、クリストファーの逆鱗である少女の絵姿が回された。彼女を見たら、距離を置いて必要上に近づかない事、話しかけない事が身を守るための必要条件、という注意文句まで出回った。

 当時、王宮の近衛騎士だったクラバートもひどい目に遭った。

 事態を収拾するため走り回り、唐突に勃発する騒動に巻き込まれ、少なくとも三度は死の淵を彷徨った。吹き飛ばされた瓦礫の一部が腹に刺さった時は、もう駄目かもしれないと本気で諦めかけた。


 本物の第一王子、第二王子よりも、物語の王子風であるクリストファーだが、騎士達から言わせれば、歩く最終兵器、または災害の化身だった。一部の人間からは、人間界の魔王だと知らされているほどの脅威っぷりは、彼が神に選ばれた英雄である事の方が信じられないほどだ。


 そこまで考えたクラバートは、お気楽な陛下と、毎度クリストファーの逆鱗に触れているというのに、少しすると忘れたように過ちを繰り返す、その取り巻き一同の様子を思い返して「まさか」と勘付いた。

「陛下達は英雄との約束を、完全に反故する気なんですか?」
『…………そうするつもり、でいた』

 歯切れ悪い物言いに、クラバートは嫌な予感を覚えた。

 咄嗟に思い浮かんだのは、先程ここにクリストファーがやって来ていたという事実だった。彼は急ぎ戻ったらしいが、もしや――

「……もしかして、今さっき、王宮に英雄が戻られませんでしたか」
『ああ、戻って来た。完全に陛下達の企みに気付いたようだった』

 マジか。それ、完全にアウトじゃね?

 クラバートは、祝いの状態が続く王宮の惨状を想像して、血の気が引いた。

 英雄であろうと、なりふり構わず貴族達に脅威を見せつけるのはまずいだろう。クリストファーは侯爵家の跡継ぎだが、だからと言って、大勢の臣下に反感を持たれれば、さすがの陛下もかばいきれない事態に発展する可能性がある。

 クラバートの危惧を察したように、ベルドレイクが「それはないから安心するように」と青い顔のまま、弱々しく手を振った。

『被害は謁見の間で済んでいる。今王城を壊すのは都合が悪いからと、彼は、平和的に問題を解決しようじゃないかと、陛下と私達に穏便な交渉を持ちかけて来た』
「それを世間では脅迫というのではないですかね、ベルドレイク総隊長」

 大変嫌な予感しかしないが。むしろ、このまま事態が進むと、いずれ遅くないうちに、とばっちりでこちらまで巻き込まれる予感がするのだが……

 しかし、ベルドレイクの心労を思えば聞く他ないだろう。

 クラバートは、逃げ出したい両足を机の下で押さえ込み、仕方なく話の詳細を促した。

「それで、どういった『平和的な交渉』を持ち掛けられたんです?」
『今すぐ国を破壊されるか、約束を守って国を破壊させないか、どちらが良いかと、彼は愛情深い微笑みで訊いて来た。その間、彼の体内から溢れる魔力だけで謁見の間が崩れかけ、止めに入ろうとした魔術師と近衛騎士が殺気にあてられて気絶し、立ち合わせた最高神官が心臓発作を起こし、残りの人間は呼吸困難に陥った』
「何ソレ怖い。もう魔王レベルじゃないですか」

 強すぎる魔力は、裏を返せば実害しかもたらさない。感情の揺れによって増幅される事もあるが、人間がそれほどの魔力を扱えるのは稀である。

 歴代でもっとも温厚派であると知られている今世代の若い魔王が、人の姿で自由に出歩けているのは、地上と人間が壊れないよう、魔力を最小限に抑え込んでいるからだ。

 魔力を解放すれば、とんでもない化け物であり、彼は魔力を解放する場を限定し、指一つ動かさずに破壊と殺しをやってのけてしまう恐ろしい君主でもある。この町が半魔族の被害を受けなかったのは、五年前からこの町に多く居座るようになったルイが、一瞥だけで敵を物理的に潰してしまえたせいだ。

 ルイは、歴代の魔王の中で最も強大な魔力を持っている。

 人間が好きで憧れている、と口にしながらも、分別をわきまえない同胞の部下を躊躇なく一瞬で殺してしまえる完璧な魔王でもあった。魔王という絶対君主を崇拝しない魔族が、一つも存在していない事は、今代のルイが初めてであるという話も軍部では有名だった。

 怖くないといえば嘘になるが、ルイは完璧な魔王であると同時に、欠点もほとんどない素晴らしい統治者でもある。彼の人となりに触れていれば、クリストファーという規格外の思考の持ち主よりも、尊厳と親しみさえ覚えるぐらいだ。

「それで、陛下は諦めてくれたんですよね?」
『諦めざるを得ない、という状況だったからな。クリストファーは、姫が自分に気があるのには薄々気付いていると口にし、それならばハッキリ断らせて頂きますので彼女を呼んで下さい、と親しみ深い穏やかな微笑で要求した』
「あの、絶対零度の笑顔しか想像出来ないんですが…………」

 姫は無事だよな? 怪我させてないよな?

 クラバートの続く質問を予想していたのか、ベルドレイクが「姫は無事だ」と言って、先の言葉を続けた。

『笑顔はブリザード級だよ、クラバート。姫は鈍感な方なので、気付かなかったようだが……見守っている間、胃に穴が開きそうだった。クリストファーが姫に対して、最後まで強硬手段に出なくて安心した』
「……まぁ、彼の場合は、相手が女性だろうが容赦しませんもんね」

 むしろ、幼馴染の少女以外の人間がどうなろうと、知った事ではないという態度がありありと見て取れる。クリストファーの行動理由は、全て幼馴染の少女に結び付けられており、それ以外の目的が何もないという危なさも秘めていた。

 クリストファーは、幼馴染の少女が暮らす土地の平和を守るため騎士になった。

 彼はいずれ、早いうちに彼女を養えるよう、爵位を継ぐべく知識と力を得る事を惜しまなかった。二人で生活しても問題にならないよう、徹底して家事力も身に付け、出家した場合にも暮らしてゆける知識や技術も習得している。

 つまり、もうドン引きレベルで完璧に準備し、整えてあるのだ。

 無駄な事を一切嫌うようなクリストファーが、姫との問題を上辺だけ穏便に済ませたのも、二人の未来に余計な争点を置かないためだろう。

「えぇと、ベルドレイク総隊長? その、姫は素直に諦めてくれたのですか?」
『悲しんではおられたが、愛する人がいるという彼の言葉に反論はしなかった。うまく言いくるめていたところを見ると、将来の不安要素になる確執は作りたくなかったのだろうな。むしろ味方に引き入れていたようにも見える』
「まぁ、女の子同士の確執が一番面倒ですから……。それで、英雄は今どちらに?」
『陛下達と、段取りについて話し合いを進めている』
「は? 段取り?」

 その時、投影された映像の向こうから、ベルドレイクを呼ぶ声が上がった。彼が疲労しきった顔をそちらへと向け、小さな声で言葉を交わした後、こぼれおちんばかりに目を見開いて「は?」というような口の形を作った。

 それから数秒も待たず、ベルドレイクがギョッとしたように飛び上がり、それから勢い良くクラバートを振り返った。そして、堪らず立ち上がり、少しの間映像の中から消えた。

 しばらく経った後、長椅子に戻って来たベルドレイクが、言葉を詰まらせたように口の開閉を繰り返し、それから諦めたように頭を抱えた。

『…………おい、クラバート。魔王が、舞踏会でマーガリーに正式にプロポーズをするというのは本当か?』
「…………あ~、さきほど耳に入れました」
『…………英雄の提案で、急きょ明日の参加に決まった。英雄と魔王が、謁見の間に用意された魔法通信機で陛下達と直接話し合われたようだ』

 こちらを見るベルドレイクの目が、強い同情と憐れみを含んでいる事に気付き、クラバートは、先程覚えた嫌な予感が、現実化する気配に顔を引き攣らせた。

 ベルドレイクが、深い溜息を吐きながらこう告げた。

『魔王の希望もあり、明日、そちらに躾けられた飛竜を四頭寄越す。辺境騎士団のクラバート団長は、飛竜が到着次第、魔王と宰相、マーガリー副団長とティーゼ・エルマを連れて王宮へ帰還せよ。これは陛下の勅命である』

 クラバートは、数秒ほど頭が真っ白になった。

 つまり、魔王が舞踏会でマーガリー嬢をエスコートするタイミングを利用して、クリストファーは、ティーゼを呼び戻すつもりなのだ。それまでに彼の方は準備が整えられるだろうし、万全な用意でもってティーゼを迎えるという計画に違いない。

「いやいやいやいや、待って下さい。それ、マジですか!?」
『ちなみに、ティーゼ・エルマは竜の騎乗経験がない。誰かが飛竜に乗せて手綱を引いてやらなければならないが、英雄は直前まで『準備』に忙しいからな。彼は、お前ならば良いと言っていたそうだ。他の誰かであったなら、手足を切り落としてしまえる自信があるらしい』
「うちの英雄が物騒過ぎる! というか、なんで俺が指名されるんです!?」

 騒動関係で言葉を交わした事はあるが、プライベートな付き合いをした覚えはない。

 すると、ベルドレイクも困惑を露わに眉間に皺を刻んだ。

『彼は、一度見聞きした人間は忘れないそうでな。なんでも、お前の人柄は嫌いではないと語ったそうだが……私も詳しい事は知らん。お前は、そっちの部隊の中で一番戦力があるし、護衛役としても適任だろう』
「ちょ、待って下さいよ。戦力というのなら、こっちには歴代最強の魔王と宰相もいるんですがッ。というか、あの二人は『翼』があるんだから、飛竜なんていらないでしょう!?」
『人界の騎乗用小型竜に乗ってみたいそうだ』
「なんだそのピクニック気分な理由は!?」

 魔界には、こちらでは考えられない大きさと、凶暴性を持った竜種が多く存在している。人界の魔力を持たない小型竜など珍しくもないだろうに、とクラバートは頭を抱えた。


 ティーゼ・エルマは、確かに精霊らしい美麗も滲む可愛らしい少女だ。幼い少年のような、好奇心溢れる深い緑の瞳もクラバートは嫌いではない。しかし、ヘタをすれば、クリストファーに切られる可能性が脳裏をよぎる。

 いや、本人が良いと許可しているから、その心配はないはずなのだが……


 身に沁みた恐怖感と危機感のせいだろう。これまで極力関わらないよう避け続けていただけあって、クラバートは苦悩の呻きを上げずにはいられなかった。クリストファーの騒動に巻き込まれないよう、わざわざ王宮から一番遠い場所に望んで身を置いたというのに、あんまりだと思った。

 ベルドレイクが『無事を祈る』と、縁起の悪い言葉で通信を切り上げた。

 国王の命令であるというのなら、臣下として従わない訳にはいかないだろう。クラバートは、今後の予定を素早く頭の中で組み立てながら、両手で顔を覆って深く項垂れた。
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