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第十九章 地下牢
3 盗み聞き
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3 盗み聞き
僕は階段を数段降りて身をかがめた。揺れるランプの光が近付いてくる。
「そこにおるのは……ニケか。まさかずっと見張りをしておったのか」
聞き覚えのある声に、僕は思わず硬くなった。昼間、領主様の部屋で鉢合わせした執事さんだった。肩の上のピノが、むくりと首をあげた。
「執事さんだ」
僕は小声で言った。ピノに言ったところで分かりっこないんだけどね。落ち着かなきゃと思うと同時に、なぜかピノをしきりに撫でてしまう。
こんなところで僕に会ってしまったら、執事さんはまた心を乱すに違いない。僕は真っ暗な階段を見下ろした。
地下に続く階段は暗く、深淵のよう。氷のような冷気が漂ってくる。女の子が一人でこんなところに閉じ込められているなんて信じられない。
執事さんはニケと話しているが、僕には気が付いていない。ニケが階段の前に立ち塞がってくれているからだ。
「ちょうどいい、お前も来てくれ」
執事さんの掲げたランプの灯が階段を照らした。僕は身を低くする。
「お、お待ちください。今、そこにネズミだかイタチだかが居たんすよ……明かりを向けると襲いかかってくるかもしれません」
ニケはそう言いながら、腰の後ろで片手をくいくいと動かした。どうやら僕に向けたサインのようだ。「隠れろ」ってことだろう。
「そこでお待ちください。僕が見てきますよ」
「なに、構わん。ネズミなど慣れておる」
怖いなんて言ってられない。地下の湿りを帯びた石壁に手を這わせながら、そろそろ足を伸ばしてみる。思った以上に急な階段だ。
「マリアはどうしておった」
「存じません。僕も今来たばかりで……」
僕は降りかけた足を止めた。
「マリア、って聞こえなかった?」
僕の独り言に、ピノは小さな首を傾げた。僕は階段の途中で立ち止まって、二人の会話に耳を澄ませた。
「ひどい寒さですし、マリアは出してやれませんか……考えれば考えるほど、何か訳があって濡れ衣を着せられているとしか思えなくて……」
ニケが執事に言うのが聞こえた。やっぱりマリアだ。地下にいるのはマリアさんなんだ。一体、何の濡れ衣だろう。
嫌な予感がした。ジュンは今朝、マリアさんにスケシタを預けたはずだ。僕は数段戻って、階段の柵の陰からそっと二人を覗いた。
「いや、マリアには気の毒だが、やはり王妃のお帰りまでここに居てもらわねばならん」
「でも……」
「わしとて辛い。しかし、例のモノだけでも事なのに、この本の内容たるや……」
執事長は紙束のようなものをニケの前に突き出した。ニケに、この内容を知っていたかと尋ねている。ニケは知らないようなことを言った。
「先ほど初めて目を通して、腰が抜けた。これはとんでもない書物だ」
「執事長、それはあくまでファンタジーですよ。巷に溢れている恋愛小説と同じです」
ニケは内容を知らないはずなのに、なぜかそんなことを言った。執事さんをなだめるような言い方だった。
執事さんは紙束を握りしめて、何度も手のひらに打ちつけながら言った。
「青いドレスの乙女の正体が少年だと? 領主様が小姓と男色に耽っているだと……? お前たち若者の間で、こんな噂が広まっておるのか?」
僕は息を呑んだ。
「キキッ!」
執事さんの言葉に驚いて、僕は思わずピノをギュッとしてしまったみたいだ。ピノは咎めるように小さく鳴いた。
「ごめん……」
ピノを撫でながらも、僕の心臓はどんどん早くなる。
青いドレス、領主様、小姓……その他によく分からない単語もあったけど、明らかに僕の話じゃないか。
一体、あの紙束は何だろう。僕と領主様のことが書かれているのだろうか。僕たちだけの秘密のはずだったのに、どうして。
「フィクションだってマリアは言ってましたよ」
「あながちそうともいえぬ……」
ランプに照らされた執事長の眉間の皺が、一層影を濃くした。
「えっ?」
「いや、何でもない」
執事は首を振り、手袋をした手で顔を覆った。
「少女たちの空想、他愛のない読み物、根も葉もない噂……。あのおぞましい光景を見ていなければ、私もそう思っただろう」
執事長は白髪交じりの前髪をかきあげた。乱れた鬢が、その頬をやつれたように見せた。
「誰からこの羊皮紙を貰い受けたのか。これを他に誰に読ませたか。マリアに正直に話してもらう必要がある」
執事長はため息をついた。
「……あのマリアが、かように幾つもの火種を抱えていたとは」
「火種、ですか?」
「禁じられた魔法の品に、穢らわしい小説。マリアのバスケットから出てきた品はいずれも大変なゴシップの種だ。一歩間違えば、王室の権威は地に落ちる」
禁じられた魔法の品。スケシタのことに違いなかった。おそらく今朝、僕らが預けたものが見つかって、マリアさんはこんなところに閉じ込められたんだ。
マリアさんのことだ。きっと僕やジュンの名前は出さずに、一人で罰を受けているのだ。
「私には領主様をお守りする義務がある。領主様を貶めるものは、些細なことであっても見過ごすことはできん」
「執事長……」
ニケが言葉を失っている。マリアさんの投獄も、執事さんの苦悩も、僕の招いたことだった。
「執事さん!」
考えるより先に、勝手に声が出ていた。地下から出てきた僕を見て、執事さんはひっと息を呑んだ。
「全部僕のせいなんです! マリアさんは何も悪くないんです」
「そなたは……先ほどの」
執事さんは震えながら僕と羊皮紙とを見比べた。
「こんなところで何をしておる! 淫らな行為の次は、こそこそ隠れて盗み聞きか」
執事さんの僕をみる視線は、ザクロさんのそれに似ていた。
「ごめんなさい。でも、マリアさんは本当に何も……」
「無礼者! まず名を名乗れ!」
僕はひざまずいて、オトと名乗った。
「そなたの名などいい! 誰の小姓かを聞いておる!」
僕は俯く。考えもなしに飛び出してしまった。僕のせいでジュンにまで咎が及んだらどうしよう。
「なんだ、己の主人の名も申せぬのか。恥ずべき不貞を主人に明かされるのが怖いか? 今更遅いわ!」
可哀想なニケは、執事さんの怒号に青ざめてしまった。どうしてこんなに僕にお怒りなのか、昼間の一件をニケは知らないのだ。
「彼は隊長の小姓のオトです」
答えない僕に代わってニケが言うと、執事さんはますます険しい目になった。
「ジュン殿の……!」
執事さんの手の中で羊皮紙の束がグシャリと音を立てる。
「ここへは僕が連れてきました」
「お前が? なぜこんな者を連れ込んだ」
執事さんは、ニケにまで軽蔑の眼差しを向けた。さっきまではまるで孫息子のようにニケと話していたのに。
「ニケとは偶然会って、僕が中に入れてほしいと頼みました。春の女神様を見るため……」
「ニケお前まさか、神に恥じるような罪に手を染めてはおらんだろうな」
執事長は僕の言葉がまるで聞こえないような様子で、ニケに尋ねた。
「へ?」
ニケはきょとんとした。罪ってなんや?って顔をして僕を見た。僕は赤くなった。不本意だけど、僕には執事さんの言わんとしてることがわかる。
「旧教の神様を拝んだことですか? え、でも僕ら騎士にとっては大事な女神様で……」
執事さんは苦々しい顔で、もういい、と手を振った。
僕は階段を数段降りて身をかがめた。揺れるランプの光が近付いてくる。
「そこにおるのは……ニケか。まさかずっと見張りをしておったのか」
聞き覚えのある声に、僕は思わず硬くなった。昼間、領主様の部屋で鉢合わせした執事さんだった。肩の上のピノが、むくりと首をあげた。
「執事さんだ」
僕は小声で言った。ピノに言ったところで分かりっこないんだけどね。落ち着かなきゃと思うと同時に、なぜかピノをしきりに撫でてしまう。
こんなところで僕に会ってしまったら、執事さんはまた心を乱すに違いない。僕は真っ暗な階段を見下ろした。
地下に続く階段は暗く、深淵のよう。氷のような冷気が漂ってくる。女の子が一人でこんなところに閉じ込められているなんて信じられない。
執事さんはニケと話しているが、僕には気が付いていない。ニケが階段の前に立ち塞がってくれているからだ。
「ちょうどいい、お前も来てくれ」
執事さんの掲げたランプの灯が階段を照らした。僕は身を低くする。
「お、お待ちください。今、そこにネズミだかイタチだかが居たんすよ……明かりを向けると襲いかかってくるかもしれません」
ニケはそう言いながら、腰の後ろで片手をくいくいと動かした。どうやら僕に向けたサインのようだ。「隠れろ」ってことだろう。
「そこでお待ちください。僕が見てきますよ」
「なに、構わん。ネズミなど慣れておる」
怖いなんて言ってられない。地下の湿りを帯びた石壁に手を這わせながら、そろそろ足を伸ばしてみる。思った以上に急な階段だ。
「マリアはどうしておった」
「存じません。僕も今来たばかりで……」
僕は降りかけた足を止めた。
「マリア、って聞こえなかった?」
僕の独り言に、ピノは小さな首を傾げた。僕は階段の途中で立ち止まって、二人の会話に耳を澄ませた。
「ひどい寒さですし、マリアは出してやれませんか……考えれば考えるほど、何か訳があって濡れ衣を着せられているとしか思えなくて……」
ニケが執事に言うのが聞こえた。やっぱりマリアだ。地下にいるのはマリアさんなんだ。一体、何の濡れ衣だろう。
嫌な予感がした。ジュンは今朝、マリアさんにスケシタを預けたはずだ。僕は数段戻って、階段の柵の陰からそっと二人を覗いた。
「いや、マリアには気の毒だが、やはり王妃のお帰りまでここに居てもらわねばならん」
「でも……」
「わしとて辛い。しかし、例のモノだけでも事なのに、この本の内容たるや……」
執事長は紙束のようなものをニケの前に突き出した。ニケに、この内容を知っていたかと尋ねている。ニケは知らないようなことを言った。
「先ほど初めて目を通して、腰が抜けた。これはとんでもない書物だ」
「執事長、それはあくまでファンタジーですよ。巷に溢れている恋愛小説と同じです」
ニケは内容を知らないはずなのに、なぜかそんなことを言った。執事さんをなだめるような言い方だった。
執事さんは紙束を握りしめて、何度も手のひらに打ちつけながら言った。
「青いドレスの乙女の正体が少年だと? 領主様が小姓と男色に耽っているだと……? お前たち若者の間で、こんな噂が広まっておるのか?」
僕は息を呑んだ。
「キキッ!」
執事さんの言葉に驚いて、僕は思わずピノをギュッとしてしまったみたいだ。ピノは咎めるように小さく鳴いた。
「ごめん……」
ピノを撫でながらも、僕の心臓はどんどん早くなる。
青いドレス、領主様、小姓……その他によく分からない単語もあったけど、明らかに僕の話じゃないか。
一体、あの紙束は何だろう。僕と領主様のことが書かれているのだろうか。僕たちだけの秘密のはずだったのに、どうして。
「フィクションだってマリアは言ってましたよ」
「あながちそうともいえぬ……」
ランプに照らされた執事長の眉間の皺が、一層影を濃くした。
「えっ?」
「いや、何でもない」
執事は首を振り、手袋をした手で顔を覆った。
「少女たちの空想、他愛のない読み物、根も葉もない噂……。あのおぞましい光景を見ていなければ、私もそう思っただろう」
執事長は白髪交じりの前髪をかきあげた。乱れた鬢が、その頬をやつれたように見せた。
「誰からこの羊皮紙を貰い受けたのか。これを他に誰に読ませたか。マリアに正直に話してもらう必要がある」
執事長はため息をついた。
「……あのマリアが、かように幾つもの火種を抱えていたとは」
「火種、ですか?」
「禁じられた魔法の品に、穢らわしい小説。マリアのバスケットから出てきた品はいずれも大変なゴシップの種だ。一歩間違えば、王室の権威は地に落ちる」
禁じられた魔法の品。スケシタのことに違いなかった。おそらく今朝、僕らが預けたものが見つかって、マリアさんはこんなところに閉じ込められたんだ。
マリアさんのことだ。きっと僕やジュンの名前は出さずに、一人で罰を受けているのだ。
「私には領主様をお守りする義務がある。領主様を貶めるものは、些細なことであっても見過ごすことはできん」
「執事長……」
ニケが言葉を失っている。マリアさんの投獄も、執事さんの苦悩も、僕の招いたことだった。
「執事さん!」
考えるより先に、勝手に声が出ていた。地下から出てきた僕を見て、執事さんはひっと息を呑んだ。
「全部僕のせいなんです! マリアさんは何も悪くないんです」
「そなたは……先ほどの」
執事さんは震えながら僕と羊皮紙とを見比べた。
「こんなところで何をしておる! 淫らな行為の次は、こそこそ隠れて盗み聞きか」
執事さんの僕をみる視線は、ザクロさんのそれに似ていた。
「ごめんなさい。でも、マリアさんは本当に何も……」
「無礼者! まず名を名乗れ!」
僕はひざまずいて、オトと名乗った。
「そなたの名などいい! 誰の小姓かを聞いておる!」
僕は俯く。考えもなしに飛び出してしまった。僕のせいでジュンにまで咎が及んだらどうしよう。
「なんだ、己の主人の名も申せぬのか。恥ずべき不貞を主人に明かされるのが怖いか? 今更遅いわ!」
可哀想なニケは、執事さんの怒号に青ざめてしまった。どうしてこんなに僕にお怒りなのか、昼間の一件をニケは知らないのだ。
「彼は隊長の小姓のオトです」
答えない僕に代わってニケが言うと、執事さんはますます険しい目になった。
「ジュン殿の……!」
執事さんの手の中で羊皮紙の束がグシャリと音を立てる。
「ここへは僕が連れてきました」
「お前が? なぜこんな者を連れ込んだ」
執事さんは、ニケにまで軽蔑の眼差しを向けた。さっきまではまるで孫息子のようにニケと話していたのに。
「ニケとは偶然会って、僕が中に入れてほしいと頼みました。春の女神様を見るため……」
「ニケお前まさか、神に恥じるような罪に手を染めてはおらんだろうな」
執事長は僕の言葉がまるで聞こえないような様子で、ニケに尋ねた。
「へ?」
ニケはきょとんとした。罪ってなんや?って顔をして僕を見た。僕は赤くなった。不本意だけど、僕には執事さんの言わんとしてることがわかる。
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