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第3章 第3幕 はぐれ梁山泊極端派【絶望と憎しみと学園モノ……と大戦争!?】

第251話 ドロドロのネチョネチョ!?

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「この変質者! アンタなんか黒焦げの消し炭にしてばらまいてやる!」

「ええっ!? 黒焦げに消し炭? ヤバすぎでガンス! むしろ、お願いします!!」


 ヘイゼルちゃん、さっきから顔真っ赤だったのに、更に真っ赤になってヒートアップしてるヤンス! しかも、オジサンの変態発言によって燃料投下されて、ますます爆熱でゴッドハンドでヒートエンドしてしまいそうになってるでヤンス! ここは明鏡止水の精神で落ち着いてほしいでヤンしゅ! アニキもそう言ってたでヤンス!


「プロミネンス・バースト!!」

(ドグワァァァァァン!!!!!)

「わーっ!?」


 遠慮無しの爆熱火球! ミミック君はともかくこれでオジサンは死んだかもしれないでヤンス! さっきより火の玉は小さくなってたけど、一人を攻撃するには致死量を大幅にオーバーしてるはずでヤンしゅ!


「おかしいっ!? なんでミミック如きに最大の火炎魔術が効かないの!?」

「……んんん、んんんんーーーっ!?」


 思った通り、うめき声を上げてるけど、ミミック君には何も効いてなかったでヤンス! でも、オジサンの姿が……? ミミック君の口が何かモゴモゴしてるでヤンス。箱の部分もモコモコ波打って苦しそうでヤンス。もしかして、あの中には……?


「ごべぁっ!? ごぼうぇーーっ!?」

(びちゃぁぁぁぁぁっ!!)

「いやぁぁぁぁぁっ!?」


 ミミック君の口が大きく開け放たれ、その中からオジサンが勢いよく射出されたでヤンス!しかも、射出された先には……ヘイゼルちゃんが……。これは地獄の予感……。


「ぎぃぃやぁぁぁぁ&$%?<”$!」
※聞き苦しい音声となっておりますが、ご了承下さい。ふじこふじこ。

「べ、ベチョーーーン!!」


 オジサンはミミック君の体液でヌルヌルのベチョベチョになってるでヤンス! それがヘイゼルちゃんにモロにクリティカルヒットして押し倒される形になったでヤンス!


「ぐふふ? これぞ、オガワ流処世術“濘緒濘漲ネイチョ・ネイチョウ”! これでドロドロのねちょねちょにしてやるでガンスぅ!」

「ぎゃわわわっ!? キモい!? 臭い!? 生ぬるいーっ!?」

「ああ……最低だ……。彼女からはイヤなことをされたり言われたりしたけど、これはやり過ぎです。オジサンを擁護できません。」


 ああ、オジサンが味方のジム君からも軽蔑の目で見られているでヤンス! あっしは身内だから、自分のことのように心苦しいでヤンス。ああ、みんなの視線が痛い! コボルトはみんな、あんなのばっかりではないヤンスぅ!


「ふぎゃあああああっ!? ハウッ!?」

(……ガクッ!)


 ああ! ヘイゼルちゃんが意識不明になっちゃったでヤンス! あまりのおぞましさにストレスが限界突破して意識を遮断したに違いないヤンス!


「おやおや、お嬢ちゃんが失神したでガンスね? では、お目覚めのキスを……、むちゅーーーうっ!!」


 気絶してるのをいいことに、更なるセクハラを敢行しようとしてるでヤンス! そんなので目覚めさせても、速攻で再び失神するに決まってるでヤンしゅ! ……ん? あれ? 何かヘイゼルちゃんの義手が光ったような……?


(ボゴァッ!!!)

「わぎょふねす!?」


 義手が勝手に動いて、オジサンを思いっきり殴り飛ばしたでヤンス! 動いたのにヘイゼルちゃんはグッタリしたまま。まさか、防衛機能? 義手の隠し能力?


「フハハ、所詮、生物は獣に過ぎんな。我々、ゴーレムの方が生命体として優れているのだ!」

「義手がしゃべった!」

「ヘイゼルさんの声じゃない!」


 突然の野太い声! 敵味方関係なく、周囲が騒然としてるでヤンス! とてもヘイゼルちゃんから発せられるとは思えない、男の声。あの義手は生きてるでヤンしゅかぁ?


「まさか……あの声は……?」


 ジム君が何か反応してるでヤンス? 心なしか、ちょっと震えている気がするでヤンス。声の正体を知ってるヤンしゅ?


「これは滅ぼさざるを得んな! そうは思わんか、ジム・ワーロック?」

「あなたはまさか、タルカス様!?」


 しゃべる義手はヘイゼルちゃんの体の制御をして、倒れていた体を起き上がらせたでヤンス! しかも、ジム君に呼びかけたでヤンス! タルカスってゴーレムの大ボスじゃなかったっけ? これはヤバい大物が出現したでヤンス!


「どうした、ジム・ワーロック。私が授けた力を持ってすれば、この場の人間全てを抹殺できるであろう? 何故、手を拱いておる?」

「そ、それは……、」


 やっぱりジム君は手加減してくれていたんでヤンスね。まだ、人としての優しさが残っているんでヤンス。そんな大ボスの言うことを聞いてはいけないでヤンス!


「ダメよ、ジム君! そんな人の言うことを聞いてはいけない!」


「ほう? 貴様が噂の魔王の力を持った娘か? 魔族は我々の粛正対象ではないが、人間に与するなら容赦せぬぞ?」


 エルしゃんが大ボスとジム君の間に割って入ったでヤンス。なんかこのまま戦闘になってもおかしくない雰囲気ヤンス! でも女の子の体を操ってまともに戦えるんでヤンしゅかね? ここからどうなるのか想像が付かなくなってきたでヤンス……。
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