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第3章 第2幕 はぐれ梁山泊極端派【灰と青春と学園モノ!!】
第207話 発破っ破~、爆、発破~♪
しおりを挟む「ダメダ・コーヒーでの無銭飲食はダメダ! 断じて許さない! 払わざる者、飲食するべからずぅ!!」
「ひー!?」
あっしらはアニキがいなくなった後、未曾有の大ピンチを迎えていた! ダメダおじさんが奇声を発してコッチに向かってきたでヤンス!怖かったので反射的に逃げたら、みんなも一緒に逃げてきたでヤンス。誰かが囮になってくれると、ちょっとだけ期待したのはナイショでヤンス!
「ど、ど、ど、どうするんですか? 代金を払った方がいいのでは?」
「と、とても払って穏便に済むような雰囲気ではないでヤンスよ! これはもう逃げる以外に考えられないヤンス!」
とにかく恐いヤンス! 鬼の形相、悪魔の怒り顔、破壊神の薄ら笑い、真顔の死神、色々例えられるヤンスけど、とにかく激おこぷんぷん丸でヤンス! でも、ミャーコちゃんやエルしゃんが本気でキレた時の顔の方が、恐い気がするのはナイショでヤンス!
「タニシ・パイセン! いっそのこと爆破しちまいましょうぜ? ラクになりやすぜ?」
「ダメ、ダメ、絶対ダメ! 閉所での爆破は危険でヤンス! 爆破したらダンジョンごと崩れかねないヤンスよ!」
やっぱりこのゴリラ、隙あれば爆発を提案してくるヤンス! こんな所で爆破したら、余波でみんな木っ端微塵のミジンコになってしまうでヤンスよ! でも、ゴリラに自爆してもらっておじさんの足止めを、と考えてしまったのはナイショでヤンス!
「この逃走劇はいつまで続くヤンス! 入ってきた方向に戻ればダンジョンから出れるはずでヤンしょ?」
「この通路自体がトラップなので逃げられないのでは?」
必死で逃げ続けて同じ所を、ずっとグルグル回ってる感じがするでヤンス! 心なしか周りの風景がおどろおどろしい物に変わっていってるような? 番号表示は……“-6”!!
「表示が-になってるでヤンスぅ!?」
「ま、まさか、通路を逆走してるからでは?」
「“-8”に到達したらどうなるヤンス?」
誰も答えない! 恐いヤンス! なんか想定外の事をしたら、想定外の事が発生してるでヤンス! このまま行ったら、このまま“-8”に到達したら……? 世にも恐ろしい事が待ち受けているのでは!
「この通路を逆走してはダメダ! もしダメな事をしてしまうと……ダメダ! このことを他言するのはダメダったぁ! とにかくダメな事になるのだぁ!」
「言えないほどダメな事が待ち受けていそうでヤンス! もうダメだぁ!」
「発破っ破~、爆、発破~♪
発破ゴリラが、パッパラパ
ダメダ・コーヒで、食い逃げだ♪
ちょーっと 大ピンチ♪
逃げる、逃げる、逃げる、逃げる♪
走る、しる、しる、『おおっと!』
走るの、やめたら、絶対死ぬよ?
ダメダ・コーヒの、おじさん迫る♪
わっちゃっちゃ~、捕まるよ、
もうダメぽ~♪」
はにゃにゃあ!? 思いつく間に口ずさんだらヘンな歌みたいになってしまったでヤンス! こんな作詞能力、ピンチの時に発動しても、何の役にも立たんヤンスぅ! でもちょっとだけ、嬉しかったのはナイショでヤンス!
「こんな時に何を歌ってるんですかぁ!」
「さすが、パイセン! 名曲ッスよ!」
「つ、つい! 頭に浮かんだから歌っちゃったでヤンス! ピンチでもうワケワカメでヤンスぅ!」
わひょへはぁ! なんか先の方でタガメおじさんが「おいで、おいで」してるでヤンス! とうとう幻覚が……って、アレは本物のおじさんでヤンス?
「コッチに逃げてくるでガンス!」
おじさんの側には謎の扉が? そこへ入れと言ってるでヤンスかな? お言葉に甘えて入るでヤンス!
「助かるでヤンス!」
「ありがとうございます!」
「オヤッサン、マジで、神ッスわ!」
あっしらは喜び勇んで、ドアの中に入ったでヤンス。でも中は通路じゃなくて、小部屋になってるでヤンスね? しかも、狭くて、おじさんが入るスペースがないヤンス!
「おじさんはどうするヤンス? これ以上入れんヤンス?」
「オジサンにはおじさんでガンスよ! アッシが足止めするでガンスから、お前達は行くでガンス! キリッ!!」
「あっ、ちょっ……!?」
おじさんは扉をバタンと閉めたでヤンス! ホントにオジサンだけが取り残され
たでヤンスぅ! それに閉まったと思ったら、この小部屋が動き出したでヤンス?
「あっ!? そういえば、この扉、罠のエレベーターだったでガンス! てへーーーっ!!!」
おじさんの声が上の方に遠のいて行ってるような? まさか!? この部屋、“最下層、ラスボス行き”のエレベーターだったのでは? 最悪の展開でヤンス! おじさんにまた嵌められたでヤンスぅ!!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
急に歌い出すタニシに何事か、と皆さんは感じたと思います。私としても深夜に執筆していたら、急に頭に浮かんできたもんでつい……。ノリとしてはう○た京介先生の作中に登場する電波ソング的なヤツです。今回の電波ソングの元ネタは黄○のCM、カッパが出てくるアレのかっぱっぱ~♪でおなじみの曲の替え歌となっています。あのメロディーに合わせてお楽しみ下さいwww
爆発 → 発破 → カッパ → ○桜~♪
という経緯で連想して思いつきました。アホですよねw 本作のギャグシーンはこのようにして形作られていっているのですw
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