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第5章 完成!究極の超次元殺法!!

第269話 炎上注意!火気厳禁!!

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「ホントのこと言っただけじゃん!いちいち怒るようなことじゃないと思うよ!」


 あああ!やりやがったぁ!さらに火に油を注ぎやがったぁ!……ていうかある意味プロミネンス・バーストをぶっぱしたようなもんじゃないかぁ!相手も本格的にボンバーしちゃうよ、コレ。コンビ名がボンバーズだけに。


「もう許さん!速攻で片付けてやる!」

「ちょっ、お待ちください!まだ、始まってません!」


 闘志に火の付いたボンバーズは司会の制止も聞かずにジュリア達に突進していった。こりゃダメだ。試合じゃなくてただの乱闘だ。


「はい、ダーリン、後はお願いね♡」

「えぇ……。」


 アイツ、最悪だろ。散々挑発しといて自分は戦わないとか。婚約者も大変だなあ。乗り気ではなくても相手側は殺意マシマシで襲いかかって来ている。コレを一人でどう対応するのか。


(ズンっ!!)


 ガンツは手にした大盾を前に構えた。盾はかなり大きい。ガンツの巨体を覆い隠す程だ。左手には斧を持ってはいるが使う気はなさそうだ。


「フル・ディフェンス!!」


 ガンツの気合いのかけ声とともに、さらに盾が大きくなった。面積が倍になってる。何が起きた?


「喰らえ、ビッグバン・ボンバー!!!」


 目の前にそびえる城壁のような盾に向かってボンバーズの二人は突っ込んでいった。盾がいかに強かろうと二人分の圧力を止められるとは思えない。でも、ガンツは動かない。どっしりと構えている。


(ドッ!!!)


 両者が接触し、衝突音が響き渡るかと思っていたら、途中で音がやんだ。衝撃どころか音すらも吸収してしまったかのようだ。


「フル・バースト!!」


 弾けた!声と共に攻撃を仕掛けた側が逆に弾き飛ばされた。勢いは留まることなく、闘技場の内壁まで吹き飛ばされ、叩きつけられた。二人ともぐったりとして動かなくなった。完全にKO状態だ。


「試合開始前にボンバーズのお二人は果敢に立ち向かいましたが、その勢いむなしく、刃が立たなかった模様!……ですが、ルールはルールです。ヴィクトリー・ボンバーズのお二人は規定違反の不戦敗となります。オーデル・バックラーは第二回戦へ進出決定です!」

「よっしゃー!宣言通り瞬殺したよー!イエーイ!」


 おいおい、お前は相手を煽っただけだろ。もし、不戦勝も計算の内に入っていたとしたら、相当だ。そうでないとは思いたい。仮にもアイツらクルセイダーズだからね。


「見たか?アレがクルセイダーズの至宝、“レシプロシティ・スクエア”だ。」

「……?」

「盾のことだ。大盾。アイツと戦うことになるんだから、警戒しとけよ。盾その物だけじゃなくて、防御術もやっかいだ。正に壁となって俺らの前に立ちはだかるだろうぜ。」


 “動かざる者”とはよく言ったもんだ。アイツが盾を構えたら、誰にも動かせないというのは、実際に見て良くわかった。そして、直感的に普通に“斬る”ことができないことに気付いてしまった。さて、どう攻略するかな? 
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