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第5章 完成!究極の超次元殺法!!
第242話 KING OF FIGHTERS
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「ここがサウス・ダウンか。すげえな。」
次なる目的地へとやってきた。今まで見てきた町の中で一番大きい。ノウザン・ウェルもそこそこ大きかったが、あの町はダンジョン攻略に特化した所だったので、ある意味労働者の町といってもよかった。ここは普通に大都市らしく、定住者も多いみたいだし、商店、娯楽施設がたくさんある。
「そして、あれがコロッセオか!でけえな!」
そう、この町一番のランドマークはコロッセオだ。娯楽が発展しているこの町を象徴する場所でもある。普段から格闘技、剣闘など、様々な催し物が行われているそうだ。今回、大武会の会場にもなっている。
「ここはかつて、とある国の首都じゃった。為政者が軍人達の技術向上、民への娯楽の供与、それにまつわる商業の発展を目的として建造された。歴史的価値も大きい史跡でもあるのじゃ。」
「へえ、よくわかんねえけど、すごいらしいのはよくわかった!」
「いいや、そなたはちっとも理解しておらん。出直して参れ。」
「あはは……、勇者様ったら……。」
サヨちゃんにバカにされるどころか、エルちゃんにも苦笑されてしまった。ちょっとショック。俺が大分アホの子なのがエルちゃんにもそろそろばれてきたようだ。でも心配そうにしてくれているのが彼女らしい。
「あとさあ、今日はコロッセオに行くのか?ジェイは出場エントリーしにいかないといけないんだろ?」
「明日でもいいのニャ。今日は旅の疲れをしっかり癒やすのに専念するニャ。」
「それにそんな焦る程の事ではない。開催は一週間後じゃ。今日はゆっくりするが良かろう。」
開催まではまだ余裕がある。実際にはエントリー受付は一ヶ月前から始まっているそうだ。遠方、世界各地からの出場者を集める目的もあるそうだ。
「ワクワクするでヤンスね。優勝賞品とかどんな感じなんでヤンスか?」
「んもー、ワンちゃんたらお金のことばっかり。」
大武会の内容よりもそっちの方が気になるのか、タニシよ。ミヤコの言うとおりだ。こればっかりは賛同せざるを得ない。
「賞金はたんまり出るぞ。それこそ2,3年は遊んで暮らせるほどのな。それにクルセイダーズ入隊の推薦状も貰える。ある意味立身出世を目指すものにとっては絶好の機会じゃ。そのせいもあって、出場者数は年々増加を辿る一方じゃ。」
「2,3年も遊べる額でヤンスか!あっしも出場を考えたくなってきたでヤンス!」
「えー、ワンちゃんじゃ無理無理!怪我して治療代で逆に資金が減るよ?」
おいおい、賞金目的かよ。死ぬからイヤとか言ってたのはどこいったんだ?お金に関してはとことんがめついヤツだ。やっぱ商人の血がそうさせるんだろうか?
「勇者様は出場しないんですか?」
エルちゃんが期待を込めた眼差しで俺を見てくる。君にそんな風に見られたら……、希望に応えたくなるじゃないか。
「前にも言ったけど、やっぱ俺が出るのは反則くさいから遠慮しとく。コレが外せるんなら話は別だけどね。」
勇者の額冠に触れるジェスチャーをする。もちろん外れない。勇者になったあの日から、一度も外れたことがない。
「まあ、勇者が出場した前例がないのは確かじゃ。ルールで決まっておるわけではないが、他の者も同じ理由で遠慮しておった可能性はあるのう。」
普通はそう考えるよな。だから辞退しておきたい。例え優勝出来たとしても、自慢できない。後ろめたい気分になるのは間違いない。
「じゃが、そなたの流派の宗家が出場するとしたら、どうなるかのう?」
「……。」
宗家がこの国に来ているという情報は狐面からもたらされた。来た理由は俺達を抹殺するためだろうが、大武会出場も考えているかもしれない。もし、そうなったら俺はどうすべきなのだろうか?
次なる目的地へとやってきた。今まで見てきた町の中で一番大きい。ノウザン・ウェルもそこそこ大きかったが、あの町はダンジョン攻略に特化した所だったので、ある意味労働者の町といってもよかった。ここは普通に大都市らしく、定住者も多いみたいだし、商店、娯楽施設がたくさんある。
「そして、あれがコロッセオか!でけえな!」
そう、この町一番のランドマークはコロッセオだ。娯楽が発展しているこの町を象徴する場所でもある。普段から格闘技、剣闘など、様々な催し物が行われているそうだ。今回、大武会の会場にもなっている。
「ここはかつて、とある国の首都じゃった。為政者が軍人達の技術向上、民への娯楽の供与、それにまつわる商業の発展を目的として建造された。歴史的価値も大きい史跡でもあるのじゃ。」
「へえ、よくわかんねえけど、すごいらしいのはよくわかった!」
「いいや、そなたはちっとも理解しておらん。出直して参れ。」
「あはは……、勇者様ったら……。」
サヨちゃんにバカにされるどころか、エルちゃんにも苦笑されてしまった。ちょっとショック。俺が大分アホの子なのがエルちゃんにもそろそろばれてきたようだ。でも心配そうにしてくれているのが彼女らしい。
「あとさあ、今日はコロッセオに行くのか?ジェイは出場エントリーしにいかないといけないんだろ?」
「明日でもいいのニャ。今日は旅の疲れをしっかり癒やすのに専念するニャ。」
「それにそんな焦る程の事ではない。開催は一週間後じゃ。今日はゆっくりするが良かろう。」
開催まではまだ余裕がある。実際にはエントリー受付は一ヶ月前から始まっているそうだ。遠方、世界各地からの出場者を集める目的もあるそうだ。
「ワクワクするでヤンスね。優勝賞品とかどんな感じなんでヤンスか?」
「んもー、ワンちゃんたらお金のことばっかり。」
大武会の内容よりもそっちの方が気になるのか、タニシよ。ミヤコの言うとおりだ。こればっかりは賛同せざるを得ない。
「賞金はたんまり出るぞ。それこそ2,3年は遊んで暮らせるほどのな。それにクルセイダーズ入隊の推薦状も貰える。ある意味立身出世を目指すものにとっては絶好の機会じゃ。そのせいもあって、出場者数は年々増加を辿る一方じゃ。」
「2,3年も遊べる額でヤンスか!あっしも出場を考えたくなってきたでヤンス!」
「えー、ワンちゃんじゃ無理無理!怪我して治療代で逆に資金が減るよ?」
おいおい、賞金目的かよ。死ぬからイヤとか言ってたのはどこいったんだ?お金に関してはとことんがめついヤツだ。やっぱ商人の血がそうさせるんだろうか?
「勇者様は出場しないんですか?」
エルちゃんが期待を込めた眼差しで俺を見てくる。君にそんな風に見られたら……、希望に応えたくなるじゃないか。
「前にも言ったけど、やっぱ俺が出るのは反則くさいから遠慮しとく。コレが外せるんなら話は別だけどね。」
勇者の額冠に触れるジェスチャーをする。もちろん外れない。勇者になったあの日から、一度も外れたことがない。
「まあ、勇者が出場した前例がないのは確かじゃ。ルールで決まっておるわけではないが、他の者も同じ理由で遠慮しておった可能性はあるのう。」
普通はそう考えるよな。だから辞退しておきたい。例え優勝出来たとしても、自慢できない。後ろめたい気分になるのは間違いない。
「じゃが、そなたの流派の宗家が出場するとしたら、どうなるかのう?」
「……。」
宗家がこの国に来ているという情報は狐面からもたらされた。来た理由は俺達を抹殺するためだろうが、大武会出場も考えているかもしれない。もし、そうなったら俺はどうすべきなのだろうか?
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