120 / 401
第3章 迷宮道中膝栗毛!!
第120話 開けて閉めて、開けて閉めたら入れない。
しおりを挟む
「入り口と出口がないってそんなのありえるのかよ!」
ファルちゃんの言ってることに納得がいかない。というより意味がわからない。入り口がなかったら、このダンジョンはどうやって作ったんだよ。
「あのさあ、卵が先か、鶏が先かみたいな話?」
「違う。別に哲学の話をしてるわけじゃない。」
ああそう。ソレでもなかったか。俺の思考がますます暗礁に乗り上げてしまったじゃないか!謎という無人島に漂着してしまいましたよ!
「全くなかったわけじゃない。」
「何が?」
「行き方のわからない謎のダンジョンの噂だ。この噂自体、熟練の冒険者の間でしか知られていない情報なんだがな。」
行き方がわからないのに何故、噂があるのか?また、さっきの話になってしまう。もう、わけわからん!
「何時の頃からかは知らないが、古代文明の遺跡がそのダンジョンに存在してるって話だ。そこには莫大な金銀財宝が、っていかにもな尾ひれまで付いてくる。」
「お、お宝かよ!」
やったぜ!レア・ダンジョンに辿り着いたのはラッキーだったのか?
「どこまでもおめでたいヤローだな、お前は。」
「むむう!」
「わすれたか?ここには出口がない。もし財宝を見つけたとしても、脱出が出来ない。財宝の中で溺死するようなもんだ。」
そ、そんなわけあるか!なにか脱出する方法くらいあるはずだ。ゲンコツのおっちゃんが持ってたようなやつとか……。
「でも転移の魔法とか、脱出アイテムがあれば出られるんじゃないの?」
「できねーよ。あれはここみたいな、空間的に隔離された閉鎖空間からは脱出できない。ここはある意味、異次元空間だ。天界・魔界と似たようなもんだ。」
「い、異次元!?」
色んな意味でヤベーところに来てしまったのか。みんなとはもう会えないのか?しかし、こんなヤツと運命を共にすることになるとは、ついてない。どうせなら、エルちゃんと一緒に来たかった。
「そうだよ!エルちゃんたちは一緒に来てないのか?」
同じ転送トラップで飛ばされたので、同じダンジョンに来ている可能性もある。
「少なくとも、ここにはいない。結局の所は何もわからない。探索してみないことにはな。」
「とりあえず、探索するか。それ以外やりようがないし。」
俺は覚悟を決め、謎のダンジョンの攻略にとりかかった。
ファルちゃんの言ってることに納得がいかない。というより意味がわからない。入り口がなかったら、このダンジョンはどうやって作ったんだよ。
「あのさあ、卵が先か、鶏が先かみたいな話?」
「違う。別に哲学の話をしてるわけじゃない。」
ああそう。ソレでもなかったか。俺の思考がますます暗礁に乗り上げてしまったじゃないか!謎という無人島に漂着してしまいましたよ!
「全くなかったわけじゃない。」
「何が?」
「行き方のわからない謎のダンジョンの噂だ。この噂自体、熟練の冒険者の間でしか知られていない情報なんだがな。」
行き方がわからないのに何故、噂があるのか?また、さっきの話になってしまう。もう、わけわからん!
「何時の頃からかは知らないが、古代文明の遺跡がそのダンジョンに存在してるって話だ。そこには莫大な金銀財宝が、っていかにもな尾ひれまで付いてくる。」
「お、お宝かよ!」
やったぜ!レア・ダンジョンに辿り着いたのはラッキーだったのか?
「どこまでもおめでたいヤローだな、お前は。」
「むむう!」
「わすれたか?ここには出口がない。もし財宝を見つけたとしても、脱出が出来ない。財宝の中で溺死するようなもんだ。」
そ、そんなわけあるか!なにか脱出する方法くらいあるはずだ。ゲンコツのおっちゃんが持ってたようなやつとか……。
「でも転移の魔法とか、脱出アイテムがあれば出られるんじゃないの?」
「できねーよ。あれはここみたいな、空間的に隔離された閉鎖空間からは脱出できない。ここはある意味、異次元空間だ。天界・魔界と似たようなもんだ。」
「い、異次元!?」
色んな意味でヤベーところに来てしまったのか。みんなとはもう会えないのか?しかし、こんなヤツと運命を共にすることになるとは、ついてない。どうせなら、エルちゃんと一緒に来たかった。
「そうだよ!エルちゃんたちは一緒に来てないのか?」
同じ転送トラップで飛ばされたので、同じダンジョンに来ている可能性もある。
「少なくとも、ここにはいない。結局の所は何もわからない。探索してみないことにはな。」
「とりあえず、探索するか。それ以外やりようがないし。」
俺は覚悟を決め、謎のダンジョンの攻略にとりかかった。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
辺境の契約魔法師~スキルと知識で異世界改革~
有雲相三
ファンタジー
前世の知識を保持したまま転生した主人公。彼はアルフォンス=テイルフィラーと名付けられ、辺境伯の孫として生まれる。彼の父フィリップは辺境伯家の長男ではあるものの、魔法の才に恵まれず、弟ガリウスに家督を奪われようとしていた。そんな時、アルフォンスに多彩なスキルが宿っていることが発覚し、事態が大きく揺れ動く。己の利権保守の為にガリウスを推す貴族達。逆境の中、果たして主人公は父を当主に押し上げることは出来るのか。
主人公、アルフォンス=テイルフィラー。この世界で唯一の契約魔法師として、後に世界に名を馳せる一人の男の物語である。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~
泰雅
ファンタジー
病弱ひ弱な青年「青峰レオ」は、その悲惨な人生を女神に同情され、異世界に転生することに。
女神曰く、異世界で人生をしっかり楽しめということらしいが、何か裏がある予感も。
そんなことはお構いなしに才覚溢れる冒険者となり、女の子とお近づきになりまくる状況に。
冒険もエロも楽しみたい人向け、大人の異世界転生冒険活劇始まります。
・【♡(お相手の名前)】はとりあえずエロイことしています。悪しからず。
・【☆】は挿絵があります。AI生成なので細部などの再現は甘いですが、キャラクターのイメージをお楽しみください。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・思想・名称などとは一切関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
※この物語のえちちなシーンがある登場人物は全員18歳以上の設定です。
聖騎士殺しの異世界珍道記〜奴隷を買ったらお姫様だった件〜
KeyBow
ファンタジー
彼には秘密がある。殺した奴のスキルを奪うスキル食いのギフトを持っているのだ。最初に一つ奪うまではハードルが高いが、そこからはそれを駆使して相手を上回れる可能性を秘めた超チートだ。
戦闘奴隷として死に戦に投入されるも、片手を失いつつ見事に敵将を討ち、その功績から奴隷解放された。
しかし左手を喪い、世話をさせるのに男の子だと思った奴隷を買う。しかし実は女の子だった。また、追加で買った奴隷は殺した聖騎士の婚約者だった・・・
騎士学院のイノベーション
黒蓮
ファンタジー
この世界では、人間という種が生存できる範囲が極めて狭い。大陸の大部分を占めているのは、魔物蔓延る大森林だ。魔物は繁殖能力が非常に高く、獰猛で強大な力を有しており、魔物達にとってみれば人間など餌に過ぎない存在だ。
その為、遥か昔から人間は魔物と戦い続け、自らの生存域を死守することに尽力してきた。しかし、元々生物としての地力が違う魔物相手では、常に人間側は劣勢に甘んじていた。そうして長い年月の果て、魔物達の活動範囲は少しずつ人間の住む土地を侵食しており、人々の生活圏が脅かされていた。
しかし、この大陸には4つの天を突くほどの巨大な樹が点在しており、その大樹には不思議と魔物達は近寄ろうとしなかった。だからこそ魔物よりも弱者であるはずの人間が、長い年月生き残ってきたとも言える。そして人々は、その護りの加護をもたらす大樹の事を、崇拝の念を込めて『神樹《しんじゅ》』と呼んでいる。
これは神樹の麓にある4つの王国の内の一つ、ヴェストニア王国に存在する学院の物語である。
剣客居酒屋 草間の陰
松 勇
歴史・時代
酒と肴と剣と闇
江戸情緒を添えて
江戸は本所にある居酒屋『草間』。
美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。
自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。
多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。
その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。
店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる