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浅葱愛露×5 後編
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熱く滾った愛露はカウパーを垂らして、熱が迸るようだった。それだけでオレのテンションも上がる。
舌でねっとり舐めあげ、先端を咥えながら竿を扱いた。
「ん……」
愛露の感じている声にゾクッとした。結局いつも気持ちよくなっているのはオレだけだった。ようやく、愛露を気持ち良くさせられたのが嬉しいし楽しい。
「灯、ケツこっち向けて」
「ん」
腰を撫でられ促される。愛露の腰を跨いでシックスナイン。
オレは膝を立ててこれでもかと尻を晒す。愛露ならやらしいオレも丸ごと愛してくれた。
「綺麗だな」
「全然使ってないからな」
愛露の指が尻肉を割り開き、鼻息が穴にかかる距離で言った。期待で穴がヒクヒクしているのがわかる。
少し恥ずかしかったが、愛露だってガチガチのとろとろだった。可愛い。愛しいそれにキスをする。
真似するように愛露が、尻肉にちゅっ、とキスした。それから淵を、ひだの一つ一つまで丁寧に舐めてくる。
「ひぁ……」
愛露の舌は躊躇なく穴に挿入された。それだけで仰け反るくらいに身体が反応する。
舌は出たり入ったりして壁を舐めた。内臓を晒す羞恥に駆られながら、愛されている感覚に陥る。
「んっ、あ、あ、」
「灯、手、止まってる。俺のもちゃんと舐めて」
「ん、ん、ごめん」
愛露を握って舐めてしゃぶる。上顎に当たると背筋がゾクゾクした。じゅぱ、じゅぱ、わざとらしいくらいに音を立てると、愛露も激しくなった。
「ん、んんっ、んっ」
愛露の指が入れられる。長い指が奥まで入り、追って二本目が続いた。指はバラバラに動いて中をかき混ぜ、やがて、内壁の良いところを突いた。
「おっ、ふっ、ふあっ」
前立腺ばかりを責められて、その度に頭が真っ白になった。久々の挿入が嬉しすぎて身体の感度が増してるのかもしれない。
それとも単純に薬を盛られた可能性もある。どっちだって良かった。
「んあぁっ、だめ、イくっ、イっちゃう」
「いいよ、俺も一回出すから」
イったらもう勃たないなんて事ないよな?そんな心配をよそに頭を押さえつけられ、喉奥に愛露を突き立てられる。
少し苦しいくらいが丁度いい。愛露がイって、オレも中でイった。喉を通る愛露の熱い精液を飲み干す。濃くてトロトロで呑み下すのが難しかった。
「挿れるよ」
余韻に浸る間も無く、うつ伏せになった俺に愛露が跨る。まだ中が痙攣しているオレの穴を、固いままの愛露がゆっくり侵入する。
それだけでオレは泣きそうになった。
ずっと欲しかった熱だ。待ちに待ったそれを感じるだけで身体はビクビクと反応して悦ぶ。
「はあ、はあっ、ああっ、っ」
押し出されるように息を吐いて、その吐息すら色付いて蕩けているのが自分でもわかった。
狭い穴を押し開かれる。期待していた熱は今までの誰よりも熱く、硬く、気持ちいい気がした。
一番深くまで入っても愛露はすぐに動かなかった。まるでこの時を楽しむみたいだった。
オレはオレで、動かれたらすぐイってしまいそうだった。もどかしいけれど、胎内でドクドクと脈打つ熱を感じ取れるようで悪くはない。
ああ、愛露がオレの中にいる。
「愛してる」
優しく囁いて、肩に唇を押し当てた。ちゅ、ちゅっ、啄むみたいにキスをする。
口に欲しい、キスがしたい、何も考えられないくらいの深いキス。
でも願い通りにはいかない。愛露はゆっくりと動き出す。抜け出ていく感覚に背筋がゾワゾワした。
「ん……っあ、っく、ああッ……」
深く、浅く、一つ一つのストロークが長い。出ていくのも深くまで入ってくるのも、永遠に続くのでは?と不安になりそうだった。そんなわけはないのに、そんなわけないと考える脳は働いていない。
「はあっっ……く、ううっ」
段々意識が薄れていく。首に当てられた手が優しく頸動脈を抑えていた。
ズンッ……。
「ひぐっあ、くはあっ、あっ、あっ、」
深く突き上げられた時に頸動脈を抑える手も緩んだのだろう。ふわふわとした意識が少し戻って、強い快感に脳は混乱した。
そんなセックスはずっと続いた。意識が飛ぶ寸前の、まどろみに落ちるあの気持ちいい感覚。そこからまた前立腺や性感帯ばかりを責め立てられ、物理的な快感に殴られるようだった。
よだれを垂らして、呼吸をしてるのかすらわからなくなる。
首を絞められ仰け反りながら、青い空が遠くなったり近くなったり。気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい!
ドクンと中を熱が満たした。オレの穴も応えるようにビクビクと痙攣した。その穴を愛露の肉棒が掻き乱す。まだ萎えない愛露が愛おしくて穴を締めると、愛露が小さく喘ぐ。
もっとオレで感じて。もっとオレに感じさせて。
そんな事を願ううちに世界は曖昧になった。
次に目が覚めた時、オレは愛露に抱かれて屋上の端っこに立っていた。
足元にはグラウンドとコンクリが見える。草木の花壇が僅かに目に入った。
「二人で永遠に幸せになろう」
愛露はオレの肩を抱き、優しくキスをする。
なあ、愛露。オレとあんたじゃ幸せになれない。
愛露の言う二人に、オレは入っていない。
だって挿入してから一度でもオレの名前を呼んだ?顔を見てキスをしてくれた?
首を絞めたのだって。これから行きたい場所だって。
愛露が最初に殺した人をオレに見立てているだけだろう。
「愛してるよ」
オレの方を向いて、オレじゃない誰かに言っている。
オレは死にたくない。
身体がふわりと浮いた。
一人でなんか死にたくない。
舌でねっとり舐めあげ、先端を咥えながら竿を扱いた。
「ん……」
愛露の感じている声にゾクッとした。結局いつも気持ちよくなっているのはオレだけだった。ようやく、愛露を気持ち良くさせられたのが嬉しいし楽しい。
「灯、ケツこっち向けて」
「ん」
腰を撫でられ促される。愛露の腰を跨いでシックスナイン。
オレは膝を立ててこれでもかと尻を晒す。愛露ならやらしいオレも丸ごと愛してくれた。
「綺麗だな」
「全然使ってないからな」
愛露の指が尻肉を割り開き、鼻息が穴にかかる距離で言った。期待で穴がヒクヒクしているのがわかる。
少し恥ずかしかったが、愛露だってガチガチのとろとろだった。可愛い。愛しいそれにキスをする。
真似するように愛露が、尻肉にちゅっ、とキスした。それから淵を、ひだの一つ一つまで丁寧に舐めてくる。
「ひぁ……」
愛露の舌は躊躇なく穴に挿入された。それだけで仰け反るくらいに身体が反応する。
舌は出たり入ったりして壁を舐めた。内臓を晒す羞恥に駆られながら、愛されている感覚に陥る。
「んっ、あ、あ、」
「灯、手、止まってる。俺のもちゃんと舐めて」
「ん、ん、ごめん」
愛露を握って舐めてしゃぶる。上顎に当たると背筋がゾクゾクした。じゅぱ、じゅぱ、わざとらしいくらいに音を立てると、愛露も激しくなった。
「ん、んんっ、んっ」
愛露の指が入れられる。長い指が奥まで入り、追って二本目が続いた。指はバラバラに動いて中をかき混ぜ、やがて、内壁の良いところを突いた。
「おっ、ふっ、ふあっ」
前立腺ばかりを責められて、その度に頭が真っ白になった。久々の挿入が嬉しすぎて身体の感度が増してるのかもしれない。
それとも単純に薬を盛られた可能性もある。どっちだって良かった。
「んあぁっ、だめ、イくっ、イっちゃう」
「いいよ、俺も一回出すから」
イったらもう勃たないなんて事ないよな?そんな心配をよそに頭を押さえつけられ、喉奥に愛露を突き立てられる。
少し苦しいくらいが丁度いい。愛露がイって、オレも中でイった。喉を通る愛露の熱い精液を飲み干す。濃くてトロトロで呑み下すのが難しかった。
「挿れるよ」
余韻に浸る間も無く、うつ伏せになった俺に愛露が跨る。まだ中が痙攣しているオレの穴を、固いままの愛露がゆっくり侵入する。
それだけでオレは泣きそうになった。
ずっと欲しかった熱だ。待ちに待ったそれを感じるだけで身体はビクビクと反応して悦ぶ。
「はあ、はあっ、ああっ、っ」
押し出されるように息を吐いて、その吐息すら色付いて蕩けているのが自分でもわかった。
狭い穴を押し開かれる。期待していた熱は今までの誰よりも熱く、硬く、気持ちいい気がした。
一番深くまで入っても愛露はすぐに動かなかった。まるでこの時を楽しむみたいだった。
オレはオレで、動かれたらすぐイってしまいそうだった。もどかしいけれど、胎内でドクドクと脈打つ熱を感じ取れるようで悪くはない。
ああ、愛露がオレの中にいる。
「愛してる」
優しく囁いて、肩に唇を押し当てた。ちゅ、ちゅっ、啄むみたいにキスをする。
口に欲しい、キスがしたい、何も考えられないくらいの深いキス。
でも願い通りにはいかない。愛露はゆっくりと動き出す。抜け出ていく感覚に背筋がゾワゾワした。
「ん……っあ、っく、ああッ……」
深く、浅く、一つ一つのストロークが長い。出ていくのも深くまで入ってくるのも、永遠に続くのでは?と不安になりそうだった。そんなわけはないのに、そんなわけないと考える脳は働いていない。
「はあっっ……く、ううっ」
段々意識が薄れていく。首に当てられた手が優しく頸動脈を抑えていた。
ズンッ……。
「ひぐっあ、くはあっ、あっ、あっ、」
深く突き上げられた時に頸動脈を抑える手も緩んだのだろう。ふわふわとした意識が少し戻って、強い快感に脳は混乱した。
そんなセックスはずっと続いた。意識が飛ぶ寸前の、まどろみに落ちるあの気持ちいい感覚。そこからまた前立腺や性感帯ばかりを責め立てられ、物理的な快感に殴られるようだった。
よだれを垂らして、呼吸をしてるのかすらわからなくなる。
首を絞められ仰け反りながら、青い空が遠くなったり近くなったり。気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい!
ドクンと中を熱が満たした。オレの穴も応えるようにビクビクと痙攣した。その穴を愛露の肉棒が掻き乱す。まだ萎えない愛露が愛おしくて穴を締めると、愛露が小さく喘ぐ。
もっとオレで感じて。もっとオレに感じさせて。
そんな事を願ううちに世界は曖昧になった。
次に目が覚めた時、オレは愛露に抱かれて屋上の端っこに立っていた。
足元にはグラウンドとコンクリが見える。草木の花壇が僅かに目に入った。
「二人で永遠に幸せになろう」
愛露はオレの肩を抱き、優しくキスをする。
なあ、愛露。オレとあんたじゃ幸せになれない。
愛露の言う二人に、オレは入っていない。
だって挿入してから一度でもオレの名前を呼んだ?顔を見てキスをしてくれた?
首を絞めたのだって。これから行きたい場所だって。
愛露が最初に殺した人をオレに見立てているだけだろう。
「愛してるよ」
オレの方を向いて、オレじゃない誰かに言っている。
オレは死にたくない。
身体がふわりと浮いた。
一人でなんか死にたくない。
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