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持部宮助主×2
しおりを挟むせっかくだから唇を舐めてキスをねだる。ジョシュくんは微笑んで、触れるだけのキスをして離れてしまった。
ジョシュくんは優しいけれど、全てを簡単にあしらわれてしまう。もどかしくて胸がじりじりと焦げ付く。
オレの事好き?と聞いて求めてみたい。でも、きっと全人類に対してにこにこと笑いながら、好きだよと応えてくれるに違いない。
「ジェル乾いちゃったね、塗り直そうか」
ジョシュくんはそう言うと、向かい側の椅子に座り直してジェルを塗りつけた。
「んん、オレのカウパーで良くない? シゴいてくれたらいっぱい出るよ」
いたずらに言うと、相変わらず勃ったままの性器をジョシュくんが撫でた。根元から先端へ、ひと撫でふた撫で。でもそれきりで、ジェルを塗る作業に戻ってしまう。
「紅谷くん敏感だから、触ったら動いて危ないじゃない。ほら、刃を当てるから良い子にしてるんだよ」
「はーい」
完全に子供扱いされるが、剃刀の刃が肌に添えられたので静かにした。
なにも剃毛プレイの為にジョシュくんがジェルを塗りつけたわけではなかった。
刑務所では風呂の回数が週に二回か三回とか、制限されるらしい。一日置きの風呂なんて男ならしょっちゅうだし、なんならもっと入らない奴もいる。
でもオレは毎日風呂に入りたい。汗をかいて蒸れたままの生活なんて。そんな話をしていると、剃毛の事を切り出したのがジョシュくんだった。じゃあ、下の毛を剃ったら多少変わるかもよ、なんて。
「ん……」
ジョシュくんが丁寧に毛を剃っていく。右利きのジョシュくんは、左手の人差し指と中指でオレの性器を挟み、上手に避けながら剃刀を当てた。
ジョシュくんの手が滑ったり、ほんの一瞬気が変わるだけでオレの一番大事なところが切れてしまう。
そう思うとドキドキ高鳴って、性器は少し大きくなった。
でも、ジョシュくんはひたすら真剣に股間を見つめて毛を剃り落としていく。もう半分がつるつるになった。
「ジェル付けるよ」
ジョシュくんは言ってから、少し冷たいジェルを足す。股間の毛が全て無くなり、つるつるになった。
「脚上げてくれる? お尻の方も綺麗にするから」
剃刀を置いたジョシュくんの右手が内股を撫でた。オレは少し仰け反る形になり、大股を開いて全てを晒す。
「ちょっとしか生えてないから抜いた方が早いかも。抜いちゃっていいよね?」
「うん……うわ、あっ、んっ」
小さなピンセットみたいなのでぷつんぷつんと数本抜かれて、ようやく終わったらしい。
ジョシュくんは手についたジェルをタオルで拭き、それからオレの股間も一通り拭う。
「肌を保護するためにクリーム塗るからね」
ハンドクリームだろうか、手のひらにとったそれを両手に伸ばし、それから股間に触れた。
ぬるぬるとした感覚が、剃毛で晒された肌を刺激する。玉が両手に挟まれ、押し上げるように揉まれた。
「お尻の毛抜く時、お尻の穴がヒクヒクしてたよ」
「んん……」
ジョシュくんのクリーム濡れの親指が穴を撫で付けた。ぬるぬるちゅぽちゅぽと、指の腹を付けたり離したりいたずらにくすぐる。
期待したオレの穴はくぱくぱとジョシュくんの指に弄ばれている。
「まだ勃ったままだね。毛が無くてちゅるちゅるなのにこんなに大きくしちゃって」
「んっ」
ジョシュくんが先端にチュッとキスをする。オレが身悶えると、ジョシュくんがオレを見つめながら先端をチュッチュッと吸い上げる。
「精通してない男の子みたいで可愛い」
「あ……ん、ん、」
ジョシュくんが舌で尿道を刺激した。ゾクゾクと湧き上がる尿意にも似た感覚に思わず声が出る。
急に性的にテンションが上がったジョシュくんに、もしや、と思い至った。
「ジョシュくんショタコン説」
「そんなんじゃないけどね」
ジョシュくんは否定するけれど、明らかにさっきまでと様子が違う。なにより作業着の下が盛り上がっていて、熱意が違った。
「ふふ、おにーちゃん、おしっこの穴ちゅーちゅーしちゃやだ」
「うわー、あざといけど、ふふ、可愛い」
オレがクスクス笑いながらそんな事を言うと、ジョシュくんは舌舐めずりしながら今日イチの笑顔を見せた。
もう、わるいおにーちゃんだ。
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