55 / 62
5章 忘れられた国
55話 僕だけ
しおりを挟む
「……そういえば、イアン君に会いましたか?」
この時ばかりは、腹の底がひっくり返りそうになった。
当てつけのようだ。汚れた布を見て、的確にその名を挙げる。もはや確信犯と称しても過言ではないその様に、クローイの手も止まった。
村長は全てを知っているのではないか。全てを知った上で、サミュエルに語らせようとしているのではないか。そうだとすれば、鬼畜の所業である。
「俺をここに連れて来てから、会ってないんです。親に会いに行くとか、そんなことを洩れ聞いたから、多分街の中にはいると思うんですけど」
そう重ねれば尚のこと――。
平静を装って、腕にできた傷を覆う。可能な限り結び目をきつく、圧迫して血を止める。
傷が深い場合は、刺さっている物を取り除かない方がよい――友人の言葉が蘇るが、今となっては後の祭りである。
「後でちゃんと診てもらおうね」
労わる様にクローイが声を掛けてくる。
村長の村に、怪我人を診察できる人物はいない。現状、深い傷はマルケン巡査部長の医療班に頼るより他ない。その状況に瀕して村長も思うところがあったのだろう、キュッと顔を引き締めて、思考に耽っていた。
「……こっち」
心配そうなクローイを横目に、サミュエルは先導する。村長は大人しく付いて来た。そのさらに後ろを、クローイがおずおずと追う。
目的の場所は遠くない。螺旋階段を降りると、すぐに到着する。
絨毯が伸びる暗い廊下。その隅に、人目を憚るように山がある。白と赤のまだら模様を浮かべる布。
いくらどんくさい村長でも察したのだろう、足が止まった。
「僕が殺した」
誰かが息を飲む。それは村長かもしれないし、クローイかもしれない。確かめる勇気はなかった。
「サミュエル君の所為じゃないよ! だって……だって、あれは――」
クローイの慰めも、今となっては鬱陶しいより他ない。
救いはいらない。いや、救いですらない。むしろそれは、地獄へと突き落とす悪意なき悪意である。その言葉を掛けられるたび、サミュエルは自身を嫌いになる。
「……顔、見てもいいですか?」
「見ない方がいいと思うけど」
村長はサミュエルの忠告には耳を貸さず、布を外す。そうかと思えば、ぱっと布を取り落とした。布の下から見馴れた髪が覗く。
「ほらね」
信じ難いことではあるが、村長は初めて死体を見たのだろう。
争い一つない世界に囲われた少年が、壁外へ出て初めて現実を知る――見覚えのある光景だ。だが一度驚いて気が済んだらしい。村長は布を持つと、そうっと掛け直した。
膝を付き、指先まで伸ばした手を合わせる。軽く背を丸め、黙祷する。初めて目にする、死者に対する礼の型だった。
「……クローイさん、作れますか?」
「お墓を、ですか?」
「棺と墓標。木製ですけど、ないよりはマシでしょう」
「分かりました。作業台を……借りてきます……」
クローイが歩き出す。とぼとぼと、その背はすっかりしょぼくれた様子だったが、やがて音が――筒の中で矢が跳ねる音が小刻みになった。走り出したらしい。
音が聞こえなくなると、村長は立ち上がる。ランプの外にいる為、その表情は読み取れない。衣擦れが、彼が動いたことを物語る。
「イアン君、ここの出身なんですよね。どこか墓地とか……そういう所、ありますかね。親御さんに連絡もした方がいいかな」
「アイツに親はいない。七歳の時、死んだ」
ハと息を飲む音がする。
今思えば、「親に会う」とはそういうことだったのかもしれない。村長を連行した時点で、彼の運命は決していた。腹を括っていたのだろう。そうだとすれば、あまりにも不毛である。
「いわゆる母子家庭ってやつで、アイツが生まれた時には父親はいなかったらしい。女手一つで育ててくれたけど、流行り病に倒れてそのまま。その後は国に……孤児院に育てられた」
貧しくも温かい家庭で育ったサミュエルとは、まるで正反対である。
サミュエルにとって国とは忠誠を尽くすべき対象、ただそれだけであったが、あの少年にとってはその限りではない。育ての親――いわば恩師のようなものであった。思い入れが違う。
「……僕とは違う。僕にアイツは理解できない。親友って、相棒って思ってたのは、僕だけだった」
生まれ持ったものから異なる。最初から、あの少年との線は交わっていなかったのだ。一瞬、ただ近付いただけ。それを錯覚して、付け上がった。
「分からない、イアンが。分からない。何で、こんなことに……」
鼻の奥がツンとする。闇の中から覗けば丸見えなのに、子供のように嗚咽をあげそうになる。片目から溢れる涙を――流す権利もない液体を、必死に堪えようとする。しかし一粒が、無情にもポロリと伝い落ちた。
男がそれを目にしたかは定かではない。だが彼の纏う雰囲気が、少しだけ和らいだような気がした。
「サミュエル君、お父さんとお母さんに会いに行きましょうか」
「……あのさぁ」
無神経にも程がある。出自も含めて苦悩しているのに、両親との再会を勧めてくるなど、本当にこの男は人の心が分かるのだろうか。
サミュエルの軽蔑が伝わったのか、村長はパタパタと手を動かす。
「あの、いや、その……長いこと親御さんと会ってないんですよね。だから顔を見せてあげた方がいいんじゃないかって。それに、気晴らしというか、その……」
「気遣いには感謝するよ。でも、僕は……」
「会わないんですか」
「もう死んだって思ってるよ。どうせ。わざわざ出て行って混乱させるまでもない」
「……そうですかねぇ。まあ、とりあえず、お医者さんに行きましょうか」
そのくらいならいいでしょう、そう言わんばかりに手が差し出される。
サミュエルの腕にはナイフの投擲による傷がある。放っておくべきではない。感染症に罹ったら、それこそ面倒なことになる。
「何この手。子供扱いしないでくれる」
「あ、すみません。……じゃあ、行きましょうか」
手を引っ込め、村長は歩を進める。サミュエルは友人を一瞥すると、その背を追った。
少しだけ後悔したのは秘密である。
この時ばかりは、腹の底がひっくり返りそうになった。
当てつけのようだ。汚れた布を見て、的確にその名を挙げる。もはや確信犯と称しても過言ではないその様に、クローイの手も止まった。
村長は全てを知っているのではないか。全てを知った上で、サミュエルに語らせようとしているのではないか。そうだとすれば、鬼畜の所業である。
「俺をここに連れて来てから、会ってないんです。親に会いに行くとか、そんなことを洩れ聞いたから、多分街の中にはいると思うんですけど」
そう重ねれば尚のこと――。
平静を装って、腕にできた傷を覆う。可能な限り結び目をきつく、圧迫して血を止める。
傷が深い場合は、刺さっている物を取り除かない方がよい――友人の言葉が蘇るが、今となっては後の祭りである。
「後でちゃんと診てもらおうね」
労わる様にクローイが声を掛けてくる。
村長の村に、怪我人を診察できる人物はいない。現状、深い傷はマルケン巡査部長の医療班に頼るより他ない。その状況に瀕して村長も思うところがあったのだろう、キュッと顔を引き締めて、思考に耽っていた。
「……こっち」
心配そうなクローイを横目に、サミュエルは先導する。村長は大人しく付いて来た。そのさらに後ろを、クローイがおずおずと追う。
目的の場所は遠くない。螺旋階段を降りると、すぐに到着する。
絨毯が伸びる暗い廊下。その隅に、人目を憚るように山がある。白と赤のまだら模様を浮かべる布。
いくらどんくさい村長でも察したのだろう、足が止まった。
「僕が殺した」
誰かが息を飲む。それは村長かもしれないし、クローイかもしれない。確かめる勇気はなかった。
「サミュエル君の所為じゃないよ! だって……だって、あれは――」
クローイの慰めも、今となっては鬱陶しいより他ない。
救いはいらない。いや、救いですらない。むしろそれは、地獄へと突き落とす悪意なき悪意である。その言葉を掛けられるたび、サミュエルは自身を嫌いになる。
「……顔、見てもいいですか?」
「見ない方がいいと思うけど」
村長はサミュエルの忠告には耳を貸さず、布を外す。そうかと思えば、ぱっと布を取り落とした。布の下から見馴れた髪が覗く。
「ほらね」
信じ難いことではあるが、村長は初めて死体を見たのだろう。
争い一つない世界に囲われた少年が、壁外へ出て初めて現実を知る――見覚えのある光景だ。だが一度驚いて気が済んだらしい。村長は布を持つと、そうっと掛け直した。
膝を付き、指先まで伸ばした手を合わせる。軽く背を丸め、黙祷する。初めて目にする、死者に対する礼の型だった。
「……クローイさん、作れますか?」
「お墓を、ですか?」
「棺と墓標。木製ですけど、ないよりはマシでしょう」
「分かりました。作業台を……借りてきます……」
クローイが歩き出す。とぼとぼと、その背はすっかりしょぼくれた様子だったが、やがて音が――筒の中で矢が跳ねる音が小刻みになった。走り出したらしい。
音が聞こえなくなると、村長は立ち上がる。ランプの外にいる為、その表情は読み取れない。衣擦れが、彼が動いたことを物語る。
「イアン君、ここの出身なんですよね。どこか墓地とか……そういう所、ありますかね。親御さんに連絡もした方がいいかな」
「アイツに親はいない。七歳の時、死んだ」
ハと息を飲む音がする。
今思えば、「親に会う」とはそういうことだったのかもしれない。村長を連行した時点で、彼の運命は決していた。腹を括っていたのだろう。そうだとすれば、あまりにも不毛である。
「いわゆる母子家庭ってやつで、アイツが生まれた時には父親はいなかったらしい。女手一つで育ててくれたけど、流行り病に倒れてそのまま。その後は国に……孤児院に育てられた」
貧しくも温かい家庭で育ったサミュエルとは、まるで正反対である。
サミュエルにとって国とは忠誠を尽くすべき対象、ただそれだけであったが、あの少年にとってはその限りではない。育ての親――いわば恩師のようなものであった。思い入れが違う。
「……僕とは違う。僕にアイツは理解できない。親友って、相棒って思ってたのは、僕だけだった」
生まれ持ったものから異なる。最初から、あの少年との線は交わっていなかったのだ。一瞬、ただ近付いただけ。それを錯覚して、付け上がった。
「分からない、イアンが。分からない。何で、こんなことに……」
鼻の奥がツンとする。闇の中から覗けば丸見えなのに、子供のように嗚咽をあげそうになる。片目から溢れる涙を――流す権利もない液体を、必死に堪えようとする。しかし一粒が、無情にもポロリと伝い落ちた。
男がそれを目にしたかは定かではない。だが彼の纏う雰囲気が、少しだけ和らいだような気がした。
「サミュエル君、お父さんとお母さんに会いに行きましょうか」
「……あのさぁ」
無神経にも程がある。出自も含めて苦悩しているのに、両親との再会を勧めてくるなど、本当にこの男は人の心が分かるのだろうか。
サミュエルの軽蔑が伝わったのか、村長はパタパタと手を動かす。
「あの、いや、その……長いこと親御さんと会ってないんですよね。だから顔を見せてあげた方がいいんじゃないかって。それに、気晴らしというか、その……」
「気遣いには感謝するよ。でも、僕は……」
「会わないんですか」
「もう死んだって思ってるよ。どうせ。わざわざ出て行って混乱させるまでもない」
「……そうですかねぇ。まあ、とりあえず、お医者さんに行きましょうか」
そのくらいならいいでしょう、そう言わんばかりに手が差し出される。
サミュエルの腕にはナイフの投擲による傷がある。放っておくべきではない。感染症に罹ったら、それこそ面倒なことになる。
「何この手。子供扱いしないでくれる」
「あ、すみません。……じゃあ、行きましょうか」
手を引っ込め、村長は歩を進める。サミュエルは友人を一瞥すると、その背を追った。
少しだけ後悔したのは秘密である。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
ダンジョンが義務教育になった世界で《クラス替え》スキルで最強パーティ作って救世主になる
真心糸
ファンタジー
【あらすじ】
2256年近未来、突如として《ダンジョン災害》と呼ばれる事件が発生した。重力を無視する鉄道〈東京スカイライン〉の全30駅にダンジョンが生成されたのだ。このダンジョン災害により、鉄道の円内にいた200万人もの人々が時空の狭間に囚われてしまう。
主人公の咲守陸人(さきもりりくと)は、ダンジョンに囚われた家族を助けるために立ち上がる。ダンジョン災害から5年後、ダンジョン攻略がすっかり義務教育となった世界で、彼は史上最年少のスキルホルダーとなった。
ダンジョンに忍び込んでいた陸人は、ユニークモンスターを撃破し、《クラス替え》というチートスキルを取得したのだ。このクラス替えスキルというのは、仲間を増やしクラスに加入させると、その好感度の数値によって自分のステータスを強化できる、というものだった。まず、幼馴染にクラスに加入してもらうと、腕力がとんでもなく上昇し、サンドバックに穴を開けるほどであった。
凄まじいスキルではあるが問題もある。好感度を見られた仲間たちは、頬を染めモジモジしてしまうのだ。しかし、恋に疎い陸人は何故恥ずかしそうにしているのか理解できないのであった。
訓練を続け、高校1年生となった陸人と仲間たちは、ついに本格的なダンジョン攻略に乗り出す。2261年、東京スカイライン全30駅のうち、踏破されたダンジョンは、たったの1駅だけであった。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
転生者ゴブリン初の貴族を目指します
滝川 海老郎
ファンタジー
転生したらゴブリンだった。長(おさ)の息子。洞窟暮らし。人間だったころに比べたら最低の生活。改善点はいくらでも出てきそうだ。ちょっとずつ生活をよくして村を併合して人間と取引する。取引に目をつけられたのだけど、それは幸いにして領主だったので……。
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
付与効果スキル職人の離島生活 ~超ブラックな職場環境から解放された俺は小さな島でドラゴン少女&もふもふ妖狐と一緒に工房を開く~
鈴木竜一
ファンタジー
傭兵を派遣する商会で十年以上武器づくりを担当するジャック。貴重な付与効果スキルを持つ彼は逃げ場のない環境で強制労働させられていたが、新しく商会の代表に就任した無能な二代目に難癖をつけられ、解雇を言い渡される。
だが、それは彼にとってまさに天使の囁きに等しかった。
実はジャックには前世の記憶がよみがえっており、自分の持つ付与効果スキルを存分に発揮してアイテムづくりに没頭しつつ、夢の異世界のんびり生活を叶えようとしていたからだ。
思わぬ形で念願叶い、自由の身となったジャックはひょんなことから小さな離島へと移住し、そこで工房を開くことに。ドラゴン少女やもふもふ妖狐や病弱令嬢やらと出会いつつ、夢だった平穏な物づくりライフを満喫していくのであった。
一方、ジャックの去った商会は経営が大きく傾き、その原因がジャックの持つ優秀な付与効果スキルにあると気づくのだった。
俺がいなくなったら商会の経営が傾いた?
……そう(無関心)
ライターズワールドオンライン~非戦闘ジョブ「アマ小説家」で最弱スキル「ゴミ拾い」の俺が崩壊世界でなりあがる~
いる
ファンタジー
小説家以外の誰もが滅亡を受け入れてしまったMMOファンタジー世界。主人公の七尾ヤクルは滅亡の日の朝、目覚まし時計に起こされて王城へ向かった。アマチュア作家の彼は滅亡を受け入れた立場であったが、この世界を新しく、よりよくしていく作家たちに強い羨望があったのだ。
彼はそこでプロ作家の花咲のゐるに出会う。のゐるが書く小説は素晴らしい……ヤクルは自分がどれほど彼女の作品を愛しているかを訴えると、彼女はヤクルの言葉に涙した。のゐるは小説が書けない現状と作品への批判に疲弊し、傷ついていたのだ。そんな彼女の心にヤクルの優しい励ましは深く届いた。
そして、のゐるは自らの信頼と立場からヤクルを「アマチュア作家」から「コネ作家」にする。傍目馬鹿される立場を得たヤクルだが、彼は作家になることができ心から喜んだ。小説家としてはまだまだの七尾ヤクルであるが、かくして作家として新しい世界に生きる権利を得る。
彼は果たして作家への愛と、最弱スキル「ゴミ拾い」でもって、崩壊世界でなり上がることができるのか……?
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる