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54、海に沈む エリザ視点
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ボコボコと音をたてて、サルラの愛息は海底に沈んでいった。
私の復讐はもう少しでおわる。
あとはシュメール国を滅ぼし、シュメールの歴史をこの世から葬ることだ。
けど、さすがに疲れたわ。
だからポポの処分は魔物達に任せることにした。
なのにすぐ気が変わったのは、ポポと精霊達の親友ごっこにムカついたから。
私には今も昔も、友達なんか1人もいない。
無神経な言葉で、地味な容姿をからかう美人の姉達はいたけれど。
そんな私だけどサルラは愛してくれている、と信じていたのに。
利用され捨てられたのだ。
「もう人間なんて誰も信じない!」
と、あれからずーと心を閉ざして生きている。
なのにポポはレオンや精霊に愛されていた。
自然の摂理を破った転生者のくせに!
「あんな女、やっぱり私が処分しなくちゃいけないわ」
ポポに魔法をかけようとした瞬間だった。
「ここから消えなさい」とポポの凛とした声が鼓膜を震わせたのは。
と同時に、私の身体はその場からコツゼンと消えた。
「リオン、リオン!」
気がつけば、私は海底をさまよいリオンを夢中で探していたのだ。
そして、意識を失いかけているリオンを見つけると、あわてて手をさしのべた。
そう。
私はいつのまにか、リオンを愛してしまっていたのだ。
その事にやっと気がついた。
もう復讐はやめる。
今度はね。
純粋な村娘に生まれて、リオンと家畜の世話なんかして、穏やかに暮らしてみたいわ。
そう願いながら、グイとリオンを引き寄せ唇に深いキスを落とした。
私の復讐はもう少しでおわる。
あとはシュメール国を滅ぼし、シュメールの歴史をこの世から葬ることだ。
けど、さすがに疲れたわ。
だからポポの処分は魔物達に任せることにした。
なのにすぐ気が変わったのは、ポポと精霊達の親友ごっこにムカついたから。
私には今も昔も、友達なんか1人もいない。
無神経な言葉で、地味な容姿をからかう美人の姉達はいたけれど。
そんな私だけどサルラは愛してくれている、と信じていたのに。
利用され捨てられたのだ。
「もう人間なんて誰も信じない!」
と、あれからずーと心を閉ざして生きている。
なのにポポはレオンや精霊に愛されていた。
自然の摂理を破った転生者のくせに!
「あんな女、やっぱり私が処分しなくちゃいけないわ」
ポポに魔法をかけようとした瞬間だった。
「ここから消えなさい」とポポの凛とした声が鼓膜を震わせたのは。
と同時に、私の身体はその場からコツゼンと消えた。
「リオン、リオン!」
気がつけば、私は海底をさまよいリオンを夢中で探していたのだ。
そして、意識を失いかけているリオンを見つけると、あわてて手をさしのべた。
そう。
私はいつのまにか、リオンを愛してしまっていたのだ。
その事にやっと気がついた。
もう復讐はやめる。
今度はね。
純粋な村娘に生まれて、リオンと家畜の世話なんかして、穏やかに暮らしてみたいわ。
そう願いながら、グイとリオンを引き寄せ唇に深いキスを落とした。
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