お飾り王妃のはずなのに、黒い魔法を使ったら溺愛されてます

特産物のないポプリ国で、唯一有名なのは魔法だ。 

初代女王は、歴史に名を残すほどの魔法使い。

それから数千年、高い魔力を引き継いだ女王の子孫達がこの国をおさめてきた。

時はアンバー女王の時代。

アンバー女王の夫シュリ王婿は、他国の第八王子であった。

どこか影の薄い王婿は、三女ローズウッドを不義の子ではと疑っている。

なぜなら、ローズウッドだけが
自分と同じ金髪碧眼でなかったからだ。

ローズウッドの薄いピンク色の髪と瞳は宰相ククスにそっくりなのも、気にいらない。

アンバー女王の子供は四人で、すべて女の子だった。

なかでもローズウッドは、女王の悩みの種だ。

ローズウッドは、現在14才。

誰に似たのか、呑気で魔力も乏しい。

ある日ストーン国のレオ王から、ローズウッド王女を妻にしたいとうい申し出が届いた。

ポプリ国は、ストーン国から魔法石の原料になる石を輸入している。

その石はストーン国からしか採れない。

そんな関係にある国の申し出を、断ることはできなかった。

しかし、レオ王に愛人がいるという噂を気にしたアンバー女王は悩む。

しかし、ローズウッド王女は嫁ぐことにする。

そして。

異国で使い魔のブーニャンや、チューちゃんと暮らしているうちに、ローズウッドはレオ王にひかれていってしまう。

ある日、偶然ローズウッドは、レオ王に呪いがかけられていることを知る。

ローズウッドは、王にかけられた呪いをとこうと行動をおこすのだった。
 

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