ドラゴン少女！！

私はドラゴン...？

今日も空が綺麗だ。雲が流れていくのを見ていると、時間がゆっくり過ぎていく気がする。
「あ、あの雲...」
一瞬だった。人間が私の真横を通り越して、屋上から落ちた。やばい、助けないと。そう思って手を伸ばした時
「えっ」
何か、変だ。黒く紫色のような鱗、鋭い爪、大きな翼、尻尾。...ドラゴン？
私はその姿のまま落ちた子をすくいあげ、屋上に戻した。その子は私の姿を見て、一度、目を見開き動けなくなっていたが、ふと我に返ったように走って逃げてしまった。
その子が行ったあと、私は自分の体を少し観察してみた。声はいつもと同じ。身長はだいたい六メートルくらいか。翼があるから空も飛べる。
観察していると、段々体が人間に戻っていくのに気がついた。一瞬の出来事だったので、私は夢かと思った。とりあえずこの日は家に帰った。
家に帰り、やはりさっきの出来事が気になったのでネットで検索してみた。すると、人間が生まれたのと同じ時代にドラゴン種と言う種類がいたことがわかった。ドラゴン種は見つかって百年も経たず、すぐに滅んでしまった。そのため、生態はそこまで解明されていないようだ。わかっているのは、ドラゴン種は大きいものだと三十メートル、小さいものだと五メートルになる生き物。体には翼や尾、鋭い爪があり、主に動物の肉を食べる。人体に害はないと言う事だけだ。
「今日、私が見たのはドラゴンだよね...？」
この説明を読むと、私はやっぱりドラゴンの可能性が高い。だとしたら今はなんで人間？ハーフ？
「もー、わかんない！」
考えてもキリがないので、この日は寝る事にした。