死神少女がやってきた⁉︎

日常

あれから、何も考えられなくなった。私を助けるために、すみれはこの世を去ったのだ。警察に聞かれても、うまく話せなかった。だけど、他の目撃者によって語られただろう。

私のせいで、すみれは死んだ。だから自分を憎むしかない。辛くて仕方がなかった。すみれのいない世界に意味なんてないように思えた。私は日常を取り戻せなかった。


でも、運転手を憎むことはできた。運転手は最低な人だった。スマホを見ながら、いきなりウインカーを出さずに曲がってきた。さらに、すみれが死ぬまでは反省の色も見られなかったようだった。えあたしはその人を心底恨んだ。そうしたら少しだけ楽になった。運転手のせいにできたからだ。…そう思ってしまう自分のことは、やっぱり嫌いだ。