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私は今、頭のおかしな男に監禁されている。
「ねえ……お願いだから……ここから出してよ……」
ここから出してと願ったのは、もう何度目になるか分からない。
怒ってみたり、泣いてみたりしたけど、どれも効果が無かった。それでも僅かな期待を捨て切れずに、こうして毎日彼にお願いしている。
「つまり、君は今、この状況に不満を持っていて、ここから出たいっていう夢を持っているんだね」
彼は私に微笑みかけてくる。こんなに拒絶されているのに、どうしていつも楽しそうなのか。
「それって最高だね!ピンチこそ人を大きく成長させるんだから!それに、君、ここに来てから僕と出会ってから今までで一番真剣な顔してるよね!昨日もここから逃げようとしてる時の顔、一生懸命で可愛かったなぁ……♡」
「ふざけないで!早くここから出してよ!」
思わずベッドに繋がれていない方の手で彼の頬を殴る。彼は痛みに一瞬顔を歪めるけど、また元の笑顔に戻る。
「成長といえば、君のパンチも強くなったよね!それだけでも僕に監禁されて良かったね!」
「馬鹿にしてるの……!?ここに閉じ込められて……良いことなんて1つも……」
「でも流石においたが過ぎるから、君がちゃんともっと大人になれるように、僕が教育してあげるね!」
彼は私の言葉を遮って、私を押さえつける。
「何するの……!?やめて!」
「何って?えー照れちゃうなぁ……♡言わせないでよもー」
彼は私の服を丁寧に脱がしてくる。必死に暴れてみても、鎖の音がジャラジャラと鳴るだけで、彼は全くやめてくれる気配がない。
「お願い……。それだけはやめて……。初めてなの……」
「やっぱり初めてなんだ!嬉しいなぁ!♡じゃあ今日は新しい経験ができていいね!」
抵抗を諦めて、必死にお願いしてみても無駄だ。彼はそのまま私にキスをしてくる。
「今はまだ心の整理がついてないかもしれないけど、これから僕のことを好きになったら、君にとっても大切な思い出になるね!」
「何言ってるの……?こんなことされて好きになるわけないでしょ……!?」
「最初から諦めないで!きっと君は、いつか僕のことを好きになるよ!」
「やだ……やめて……」
「頑張れ♡頑張れ♡身体を繋げてみたら、僕のこと好きになれるかもしれないしさ!♡何事も挑戦だよ♡僕も応援するから、僕のこと早く好きになって♡」
彼には私の言葉は届かない。彼は根本的におかしいのだ。
私は彼に励まされながら、無理矢理初めてを奪われるしかなかった。
「ねえ……お願いだから……ここから出してよ……」
ここから出してと願ったのは、もう何度目になるか分からない。
怒ってみたり、泣いてみたりしたけど、どれも効果が無かった。それでも僅かな期待を捨て切れずに、こうして毎日彼にお願いしている。
「つまり、君は今、この状況に不満を持っていて、ここから出たいっていう夢を持っているんだね」
彼は私に微笑みかけてくる。こんなに拒絶されているのに、どうしていつも楽しそうなのか。
「それって最高だね!ピンチこそ人を大きく成長させるんだから!それに、君、ここに来てから僕と出会ってから今までで一番真剣な顔してるよね!昨日もここから逃げようとしてる時の顔、一生懸命で可愛かったなぁ……♡」
「ふざけないで!早くここから出してよ!」
思わずベッドに繋がれていない方の手で彼の頬を殴る。彼は痛みに一瞬顔を歪めるけど、また元の笑顔に戻る。
「成長といえば、君のパンチも強くなったよね!それだけでも僕に監禁されて良かったね!」
「馬鹿にしてるの……!?ここに閉じ込められて……良いことなんて1つも……」
「でも流石においたが過ぎるから、君がちゃんともっと大人になれるように、僕が教育してあげるね!」
彼は私の言葉を遮って、私を押さえつける。
「何するの……!?やめて!」
「何って?えー照れちゃうなぁ……♡言わせないでよもー」
彼は私の服を丁寧に脱がしてくる。必死に暴れてみても、鎖の音がジャラジャラと鳴るだけで、彼は全くやめてくれる気配がない。
「お願い……。それだけはやめて……。初めてなの……」
「やっぱり初めてなんだ!嬉しいなぁ!♡じゃあ今日は新しい経験ができていいね!」
抵抗を諦めて、必死にお願いしてみても無駄だ。彼はそのまま私にキスをしてくる。
「今はまだ心の整理がついてないかもしれないけど、これから僕のことを好きになったら、君にとっても大切な思い出になるね!」
「何言ってるの……?こんなことされて好きになるわけないでしょ……!?」
「最初から諦めないで!きっと君は、いつか僕のことを好きになるよ!」
「やだ……やめて……」
「頑張れ♡頑張れ♡身体を繋げてみたら、僕のこと好きになれるかもしれないしさ!♡何事も挑戦だよ♡僕も応援するから、僕のこと早く好きになって♡」
彼には私の言葉は届かない。彼は根本的におかしいのだ。
私は彼に励まされながら、無理矢理初めてを奪われるしかなかった。
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