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21.オダン公爵令息(ジュディット)
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特別クラスに着くと、ラファエルが令息を呼んでくれる。
廊下に出てきたのは髪の長い令息だった。
金色の髪を一つに結んだ眼鏡の令息。
顔がよく見える位置まで来て、思いだした。
いつも王妃主催のお茶会で顔を合わせると、
私とお義母様に冷たい目を向けてくるオダン公爵夫人。
この令息はその夫人に似ていた。
クラリスを帰してほしいと泣き落とししようかと思っていたけど、
オダン公爵夫人と同じ目をしている令息を見て考えを変えた。
絶対にこの令息に頭を下げるなんて嫌だもの。
令息はこちらに近づいてくると、私ではなくラファエルに微笑んだ。
「ラファエル様、何か用ですか?」
「ああ、用があるのは俺じゃなくてジュディットのほう」
「そうですか。それで、何か?」
呼んだのがラファエルだからラファエルに聞くのは間違っていない。
だけど、用があるのが私だとわかると令息の微笑みは消えた。
「……今朝、うちの使用人がそちらにクラリスを迎えに行かせたのに、
話もさせずに追い返したそうね?」
「ああ、バルベナ公爵家の使用人なら来たが、父上が追い返したな」
「早くクラリスを帰してちょうだい」
「クラリスを?断るに決まっているだろう」
「はぁ?」
あきらかに私を見下すような視線の令息に腹が立つ。
この前、学生会室で会った時はこんな態度じゃなかったはず。
もしかして、クラリスに何か吹き込まれている?
「ちょっと、落ち着けよ。二人とも。
こんなところで言い合いは止めてくれ」
「ラファエルからも言ってよ!
オダン公爵家にクラリスを連れて行かれたのよ!
私やお義母様の許可なく、勝手に!」
「勝手にとは聞き捨てならないな。
バルベナ公爵の許可は得ているんだ。
ジュディット嬢の許可なんて必要ない」
「なんですって!?」
「ちょっと、待てって!」
私と令息の言い争いを止めようと、ラファエルが私の腕を取る。
どうして私のほうを止めるのよ。止めるのなら令息のほうでしょう!
「ラファエル、ちゃんと味方してよ!
私の妹が連れ去られたのよ!」
「それって、養女の件だろう?
俺も聞いているよ。
クラリスは正式にオダン公爵家の長女になったんだ」
「だから、そんなことは認めないって言ってるじゃない!」
「認めるも何も、ジュディットにはそんな権利ないだろう」
ラファエルまでそんなことを言うなんて信じられない。
「クラリスは私のものなのよ!」
「いいかげんにしろ!クラリスは俺の妹だ!」
「ふざけないで!」
「ああ、もう、マルスも落ち着けよ!
ジュディット、授業が始まるから戻ろう!」
「離して!」
離すように言ったのに、ラファエルに腕を掴まれたまま、
一学年の教室へと連れて行かれる。
「どうして邪魔するのよ!」
「邪魔って、何を考えているんだ。
クラリスはオダン公爵家の養女になった。
それはもうジュディットが何を言っても変わらないんだぞ?」
「嫌よ!そんなの!絶対に許さない」
「だが、そうしないと俺の婚約者候補にはなれない。
ジュディットはそれでもいいのか?」
「……それは嫌だけど」
そうだった。
同じバルベナ公爵家からは婚約者候補を二人出せない。
クラリスが婚約者候補を辞退しない限り、
うちへは戻せないんだった……。
「落ち着いたか?
妹がいなくなって心配なのはわかるが、大丈夫だよ。
マルスはアレクシスの側近だから信頼できる。
姉妹で俺たちの婚約者候補になるには、こうするしかないんだ。
納得してくれるね?」
「……」
「ほら、俺は授業が始まるから。また後でゆっくり話そう」
そういうとラファエルは教室に戻っていく。
アレクシスやさっきの令息と違って、ラファエルは特別クラスじゃない。
上級クラスだから授業は受けなくてはいけない。
私と同じ金髪だけど目は青色。身体も鍛えられているし剣も強いらしい。
王家らしい色のラファエルだけど、顔立ちはアレクシスのほうが整っている。
学力と魔力もアレクシスの方が上。
陛下と王妃はアレクシスを王太子にしようとしているんだと思う。
だから仲のいいラファエルとどちらにしようか迷っていたのに。
まさかアレクシスが私を選ばないばかりか、クラリスを選ぶなんて思っていなかった。
早くクラリスに会って、婚約者候補を辞退させないと。
クラリスは一生私のために働くって決まっているのだから。
クラリスがオダン公爵家にいる間は手を出せないし、
オダン公爵夫人と令息が素直に帰してくれるとは思えない。
やっぱりクラリスが学園に来たところを連れて帰るしかない。
そう思って基礎クラスに顔を出してクラリスが来ていないか確認したけど、
何度行ってもクラリスは休んだままだった。
もう一度三学年まで行ってオダン公爵家の令息に言ってみようか。
学園に通わせないなんて監禁しているのか、って。
そしたら慌ててクラリスを学園に連れてくるんじゃないかしら。
クラリスがいなくなって一週間。
お義母様の部屋に行くと、お義母様はソファでぐったりしている。
「お義母様、どうしたの?」
「……魔石に魔力を込めようとしたんだけど、無理だったの」
「魔石に魔力を込めるなんて、クラリスにやらせたらいいのに……あ」
「そう……クラリスがいないから、誰かにやらせないと」
「そっか……そうよね」
バルベナ公爵家が王家に納める分の魔石はクラリスが作っていた。
魔石に魔力を込めるのはつらいし大変だからクラリスがやればいいと思っていた。
それがいなくなってしまうと、誰にやらせればいいんだろう。
「クラリスが戻って来るまで待ってもらったら?」
「そうね……そうするわ」
「あ、でも、ネックレスの魔石を交換しようと思ってきたの」
「その分の魔石は取っておいてあるわ」
「ありがとう!」
幼いころからずっとつけているネックレス。
お義母様からは絶対に外してはいけないと言われていた。
一週間に一度、こうしてお義母様のところに来て、
ネックレスから魔石を外して交換する。
このネックレスがどんな魔術を使っているのかはわからない。
だけど、私のためだって言われている。
クラリスにはない、私だけの宝物。
お義母様がクラリスよりも私を愛してくれている証拠だと思う。
ネックレスをつけ直すと、お義母様はほっとしたように笑う。
これもいつものこと。お義母様が安心してくれるのがうれしい。
ああ、でも心配事があるからか、すぐに笑うのをやめてしまう。
どうしてクラリスは実の娘なのに優しいお義母様を困らせるんだろう。
廊下に出てきたのは髪の長い令息だった。
金色の髪を一つに結んだ眼鏡の令息。
顔がよく見える位置まで来て、思いだした。
いつも王妃主催のお茶会で顔を合わせると、
私とお義母様に冷たい目を向けてくるオダン公爵夫人。
この令息はその夫人に似ていた。
クラリスを帰してほしいと泣き落とししようかと思っていたけど、
オダン公爵夫人と同じ目をしている令息を見て考えを変えた。
絶対にこの令息に頭を下げるなんて嫌だもの。
令息はこちらに近づいてくると、私ではなくラファエルに微笑んだ。
「ラファエル様、何か用ですか?」
「ああ、用があるのは俺じゃなくてジュディットのほう」
「そうですか。それで、何か?」
呼んだのがラファエルだからラファエルに聞くのは間違っていない。
だけど、用があるのが私だとわかると令息の微笑みは消えた。
「……今朝、うちの使用人がそちらにクラリスを迎えに行かせたのに、
話もさせずに追い返したそうね?」
「ああ、バルベナ公爵家の使用人なら来たが、父上が追い返したな」
「早くクラリスを帰してちょうだい」
「クラリスを?断るに決まっているだろう」
「はぁ?」
あきらかに私を見下すような視線の令息に腹が立つ。
この前、学生会室で会った時はこんな態度じゃなかったはず。
もしかして、クラリスに何か吹き込まれている?
「ちょっと、落ち着けよ。二人とも。
こんなところで言い合いは止めてくれ」
「ラファエルからも言ってよ!
オダン公爵家にクラリスを連れて行かれたのよ!
私やお義母様の許可なく、勝手に!」
「勝手にとは聞き捨てならないな。
バルベナ公爵の許可は得ているんだ。
ジュディット嬢の許可なんて必要ない」
「なんですって!?」
「ちょっと、待てって!」
私と令息の言い争いを止めようと、ラファエルが私の腕を取る。
どうして私のほうを止めるのよ。止めるのなら令息のほうでしょう!
「ラファエル、ちゃんと味方してよ!
私の妹が連れ去られたのよ!」
「それって、養女の件だろう?
俺も聞いているよ。
クラリスは正式にオダン公爵家の長女になったんだ」
「だから、そんなことは認めないって言ってるじゃない!」
「認めるも何も、ジュディットにはそんな権利ないだろう」
ラファエルまでそんなことを言うなんて信じられない。
「クラリスは私のものなのよ!」
「いいかげんにしろ!クラリスは俺の妹だ!」
「ふざけないで!」
「ああ、もう、マルスも落ち着けよ!
ジュディット、授業が始まるから戻ろう!」
「離して!」
離すように言ったのに、ラファエルに腕を掴まれたまま、
一学年の教室へと連れて行かれる。
「どうして邪魔するのよ!」
「邪魔って、何を考えているんだ。
クラリスはオダン公爵家の養女になった。
それはもうジュディットが何を言っても変わらないんだぞ?」
「嫌よ!そんなの!絶対に許さない」
「だが、そうしないと俺の婚約者候補にはなれない。
ジュディットはそれでもいいのか?」
「……それは嫌だけど」
そうだった。
同じバルベナ公爵家からは婚約者候補を二人出せない。
クラリスが婚約者候補を辞退しない限り、
うちへは戻せないんだった……。
「落ち着いたか?
妹がいなくなって心配なのはわかるが、大丈夫だよ。
マルスはアレクシスの側近だから信頼できる。
姉妹で俺たちの婚約者候補になるには、こうするしかないんだ。
納得してくれるね?」
「……」
「ほら、俺は授業が始まるから。また後でゆっくり話そう」
そういうとラファエルは教室に戻っていく。
アレクシスやさっきの令息と違って、ラファエルは特別クラスじゃない。
上級クラスだから授業は受けなくてはいけない。
私と同じ金髪だけど目は青色。身体も鍛えられているし剣も強いらしい。
王家らしい色のラファエルだけど、顔立ちはアレクシスのほうが整っている。
学力と魔力もアレクシスの方が上。
陛下と王妃はアレクシスを王太子にしようとしているんだと思う。
だから仲のいいラファエルとどちらにしようか迷っていたのに。
まさかアレクシスが私を選ばないばかりか、クラリスを選ぶなんて思っていなかった。
早くクラリスに会って、婚約者候補を辞退させないと。
クラリスは一生私のために働くって決まっているのだから。
クラリスがオダン公爵家にいる間は手を出せないし、
オダン公爵夫人と令息が素直に帰してくれるとは思えない。
やっぱりクラリスが学園に来たところを連れて帰るしかない。
そう思って基礎クラスに顔を出してクラリスが来ていないか確認したけど、
何度行ってもクラリスは休んだままだった。
もう一度三学年まで行ってオダン公爵家の令息に言ってみようか。
学園に通わせないなんて監禁しているのか、って。
そしたら慌ててクラリスを学園に連れてくるんじゃないかしら。
クラリスがいなくなって一週間。
お義母様の部屋に行くと、お義母様はソファでぐったりしている。
「お義母様、どうしたの?」
「……魔石に魔力を込めようとしたんだけど、無理だったの」
「魔石に魔力を込めるなんて、クラリスにやらせたらいいのに……あ」
「そう……クラリスがいないから、誰かにやらせないと」
「そっか……そうよね」
バルベナ公爵家が王家に納める分の魔石はクラリスが作っていた。
魔石に魔力を込めるのはつらいし大変だからクラリスがやればいいと思っていた。
それがいなくなってしまうと、誰にやらせればいいんだろう。
「クラリスが戻って来るまで待ってもらったら?」
「そうね……そうするわ」
「あ、でも、ネックレスの魔石を交換しようと思ってきたの」
「その分の魔石は取っておいてあるわ」
「ありがとう!」
幼いころからずっとつけているネックレス。
お義母様からは絶対に外してはいけないと言われていた。
一週間に一度、こうしてお義母様のところに来て、
ネックレスから魔石を外して交換する。
このネックレスがどんな魔術を使っているのかはわからない。
だけど、私のためだって言われている。
クラリスにはない、私だけの宝物。
お義母様がクラリスよりも私を愛してくれている証拠だと思う。
ネックレスをつけ直すと、お義母様はほっとしたように笑う。
これもいつものこと。お義母様が安心してくれるのがうれしい。
ああ、でも心配事があるからか、すぐに笑うのをやめてしまう。
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