24 / 37
24.学園でのもめ事?
しおりを挟む
次の日から、私の席の隣がエレーナ様に変わっていた。
昨日まで隣だった令息は遠い場所に移っている。
「おはよう、シャル様」
「おはようございます、エレーナ様。席、お隣でした?」
「ふふ。変わってもらったの。
シャル様のことを守るって姉様と約束したから。
高位貴族の私が隣にいる限り、手を出させないからね」
「本当に守ってくれるなんて、ありがとうございます。
ジルベール様もマリーナさんも心配性だから、
エレーナ様が隣だって知ったら安心してくれると思います」
「うぅ……朝から可愛すぎ」
「え?」
「なんでもないの。あぁ、ほら、先生がもう来るから」
侯爵家のエレーナ様が隣にいてくれるおかげで、
他の学生たちはうかつに近寄れないようだった。
それでもエレーナ様と楽しく話をしていると、
近くに座る令嬢たちは私とも話をしてくれるようになった。
一度話をすれば気が楽になったのか、
前に座る子爵令嬢のミラ様がたくさん話しかけてくれる。
いろんなことを答えたら、安心したように笑う。
「シャル様って魔術師なのに話しやすいです」
「魔術師って、どんな印象なんですか?」
「え?そうですね。恐れ多い感じでしょうか。
ジルベール様はお美しいですし、
令嬢には特に厳しいと有名な方ですから……。
シャル様は怖くないのですか?」
「ジルベール様が怖い、ですか?
すごく優しいですよ?」
最初はからかわれることもあったけど、
あれも私の怪我を心配していただけだった。
何か変化があっても対応できるように、
今も抱き上げられて運ばれるし、
夜も抱きしめられて眠るし……と思ったところで、
眠る前に何度もキスされたのを思い出した。
婚約したことを知ってから、
ジルベール様は少しおかしくなってしまった。
二人きりになるとすぐにキスをしてくる。
昨日も眠るまで数えきれないほどキスをされて、
ふにゃふにゃになるほど……
思い出してたら顔が熱い。
それを見たエレーナ様とミラ様に笑われる。
「シャル様、何を思い出したの?」
「な、なんでもないんです!本当です!」
「ジルベール様が優しいのはシャル様相手だからでしょうね」
「私もそうだと思うわ。
シャル様はジルベール様にとって特別な方なんだもの」
特別って、そうなのかなと思う。
どうして私が婚約者なのか聞けないでいるけれど。
私だけが特別ならうれしいと思ってしまう。
二日目の学園も楽しく終わり、
午後は魔術院でジルベール様と過ごす。
屋敷に帰って夕食を取った後、
のんびりしていたらマリーナさんが報告があるという。
「報告って、もしかしてドリアーヌたちのこと?」
「はい。シャル様が授業を受けている間に調べてきました。
ジルベール様の従妹シルヴィ様が婚約者だという噂は、
数年前から流れていましたが、
この夏あたりから別な噂が追加されました。
それがジルベール様はアンクタン家の令嬢と婚約したという噂です」
「シルヴィの方は知っている。
叔母がお茶会で広めていたらしいな」
「はい。ですが、数年たっても婚約したという話にはならず、
嘘なのではないかと思われ始めていたところ、
アンクタン家の話が出てきたので、
そちらを信じている者のほうが多いようです」
「まぁ、事実だからな。
だが、意外だった。
あの伯爵が婚約の話をするとは思わなかった。
最後まで隠そうとする気がしていた」
「私もそう思います。
私の存在を知られないようにしていたのに、
噂になるくらい話すだなんて。
婚約相手がジルベール様だからでしょうか?」
私のことが知られてもかまわないから、
ジルベール様と親戚付き合いをしたいということなら、
理解できなくもない。
これから婿になってくれる令息を探すだろうし。
「残念ながら、噂の出どころはロジュロ侯爵家の使用人です」
「は?」
「え?使用人?」
「ジルベール様、ロジュロ侯爵家に最後に行った時に、
シャル様のことを話しませんでした?」
「そういえば、言ったな。
アンクタン伯爵家の長女と婚約したと」
「それですね。
盗み聞きしていた使用人が話したのでしょう。
おそらく他家のスパイがいたのかと」
他家のスパイ?
ロジュロ侯爵家の屋敷にジルベール様が帰らなかったのって、
そういう理由もあったのかな?
「お二人とも、のんきなことを言っている場合ではないのです。
学園では、その相手はドリアーヌ様になっていますよ」
「はぁ?どういうことだ?」
どうして相手がドリアーヌに?
考えられるとしたら……。
「もしかして、ドリアーヌが自分で言ってるの?」
「質問されて、そうだと答えたようです。
それで学園内でシルヴィ様と言い合いになっています。
どちらが本当の婚約者なのかと」
「えぇぇ。どちらも違うのに言い合いになるの?
きっと、周りはどちらかが本当だと思っているんだよね?」
「そうでしょうね。
だからこそ、学園内はシルヴィ派、ドリアーヌ派、中立派にわかれています。
遅かれ早かれ、シャル様のところに誰かが聞きに来ると思われます。
ジルベール様どういたしましょうか」
「そうだな……。
いずれわかるとでも答えておけばいいんじゃないのか?」
「それでいいんですか?」
「シャルだとわかったら、何かされるだろう。
卒業までは放置しておけばいい。
恥をかくのはそいつらだ」
「……それもそうですね」
残念ながら、長年ジルベール様を困らせてきた従妹さんも、
私を殺そうとしたドリアーヌも、助ける理由なんてなかった。
嘘をついて困るのは自分たち。
噂が広まった後で嘘でしたなんて。言えないよね。
特に、あのドリアーヌなら言わないはず。
婿入りしてくれる令息、見つからないだろうなぁ。
昨日まで隣だった令息は遠い場所に移っている。
「おはよう、シャル様」
「おはようございます、エレーナ様。席、お隣でした?」
「ふふ。変わってもらったの。
シャル様のことを守るって姉様と約束したから。
高位貴族の私が隣にいる限り、手を出させないからね」
「本当に守ってくれるなんて、ありがとうございます。
ジルベール様もマリーナさんも心配性だから、
エレーナ様が隣だって知ったら安心してくれると思います」
「うぅ……朝から可愛すぎ」
「え?」
「なんでもないの。あぁ、ほら、先生がもう来るから」
侯爵家のエレーナ様が隣にいてくれるおかげで、
他の学生たちはうかつに近寄れないようだった。
それでもエレーナ様と楽しく話をしていると、
近くに座る令嬢たちは私とも話をしてくれるようになった。
一度話をすれば気が楽になったのか、
前に座る子爵令嬢のミラ様がたくさん話しかけてくれる。
いろんなことを答えたら、安心したように笑う。
「シャル様って魔術師なのに話しやすいです」
「魔術師って、どんな印象なんですか?」
「え?そうですね。恐れ多い感じでしょうか。
ジルベール様はお美しいですし、
令嬢には特に厳しいと有名な方ですから……。
シャル様は怖くないのですか?」
「ジルベール様が怖い、ですか?
すごく優しいですよ?」
最初はからかわれることもあったけど、
あれも私の怪我を心配していただけだった。
何か変化があっても対応できるように、
今も抱き上げられて運ばれるし、
夜も抱きしめられて眠るし……と思ったところで、
眠る前に何度もキスされたのを思い出した。
婚約したことを知ってから、
ジルベール様は少しおかしくなってしまった。
二人きりになるとすぐにキスをしてくる。
昨日も眠るまで数えきれないほどキスをされて、
ふにゃふにゃになるほど……
思い出してたら顔が熱い。
それを見たエレーナ様とミラ様に笑われる。
「シャル様、何を思い出したの?」
「な、なんでもないんです!本当です!」
「ジルベール様が優しいのはシャル様相手だからでしょうね」
「私もそうだと思うわ。
シャル様はジルベール様にとって特別な方なんだもの」
特別って、そうなのかなと思う。
どうして私が婚約者なのか聞けないでいるけれど。
私だけが特別ならうれしいと思ってしまう。
二日目の学園も楽しく終わり、
午後は魔術院でジルベール様と過ごす。
屋敷に帰って夕食を取った後、
のんびりしていたらマリーナさんが報告があるという。
「報告って、もしかしてドリアーヌたちのこと?」
「はい。シャル様が授業を受けている間に調べてきました。
ジルベール様の従妹シルヴィ様が婚約者だという噂は、
数年前から流れていましたが、
この夏あたりから別な噂が追加されました。
それがジルベール様はアンクタン家の令嬢と婚約したという噂です」
「シルヴィの方は知っている。
叔母がお茶会で広めていたらしいな」
「はい。ですが、数年たっても婚約したという話にはならず、
嘘なのではないかと思われ始めていたところ、
アンクタン家の話が出てきたので、
そちらを信じている者のほうが多いようです」
「まぁ、事実だからな。
だが、意外だった。
あの伯爵が婚約の話をするとは思わなかった。
最後まで隠そうとする気がしていた」
「私もそう思います。
私の存在を知られないようにしていたのに、
噂になるくらい話すだなんて。
婚約相手がジルベール様だからでしょうか?」
私のことが知られてもかまわないから、
ジルベール様と親戚付き合いをしたいということなら、
理解できなくもない。
これから婿になってくれる令息を探すだろうし。
「残念ながら、噂の出どころはロジュロ侯爵家の使用人です」
「は?」
「え?使用人?」
「ジルベール様、ロジュロ侯爵家に最後に行った時に、
シャル様のことを話しませんでした?」
「そういえば、言ったな。
アンクタン伯爵家の長女と婚約したと」
「それですね。
盗み聞きしていた使用人が話したのでしょう。
おそらく他家のスパイがいたのかと」
他家のスパイ?
ロジュロ侯爵家の屋敷にジルベール様が帰らなかったのって、
そういう理由もあったのかな?
「お二人とも、のんきなことを言っている場合ではないのです。
学園では、その相手はドリアーヌ様になっていますよ」
「はぁ?どういうことだ?」
どうして相手がドリアーヌに?
考えられるとしたら……。
「もしかして、ドリアーヌが自分で言ってるの?」
「質問されて、そうだと答えたようです。
それで学園内でシルヴィ様と言い合いになっています。
どちらが本当の婚約者なのかと」
「えぇぇ。どちらも違うのに言い合いになるの?
きっと、周りはどちらかが本当だと思っているんだよね?」
「そうでしょうね。
だからこそ、学園内はシルヴィ派、ドリアーヌ派、中立派にわかれています。
遅かれ早かれ、シャル様のところに誰かが聞きに来ると思われます。
ジルベール様どういたしましょうか」
「そうだな……。
いずれわかるとでも答えておけばいいんじゃないのか?」
「それでいいんですか?」
「シャルだとわかったら、何かされるだろう。
卒業までは放置しておけばいい。
恥をかくのはそいつらだ」
「……それもそうですね」
残念ながら、長年ジルベール様を困らせてきた従妹さんも、
私を殺そうとしたドリアーヌも、助ける理由なんてなかった。
嘘をついて困るのは自分たち。
噂が広まった後で嘘でしたなんて。言えないよね。
特に、あのドリアーヌなら言わないはず。
婿入りしてくれる令息、見つからないだろうなぁ。
846
お気に入りに追加
1,252
あなたにおすすめの小説
夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた
今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。
レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。
不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。
レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。
それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し……
※短め
婚約者の心の声が聞こえるようになったけど、私より妹の方がいいらしい
今川幸乃
恋愛
父の再婚で新しい母や妹が出来た公爵令嬢のエレナは継母オードリーや義妹マリーに苛められていた。
父もオードリーに情が移っており、家の中は敵ばかり。
そんなエレナが唯一気を許せるのは婚約相手のオリバーだけだった。
しかしある日、優しい婚約者だと思っていたオリバーの心の声が聞こえてしまう。
”またエレナと話すのか、面倒だな。早くマリーと会いたいけど隠すの面倒くさいな”
失意のうちに街を駆けまわったエレナは街で少し不思議な青年と出会い、親しくなる。
実は彼はお忍びで街をうろうろしていた王子ルインであった。
オリバーはマリーと結ばれるため、エレナに婚約破棄を宣言する。
その後ルインと正式に結ばれたエレナとは裏腹に、オリバーとマリーは浮気やエレナへのいじめが露見し、貴族社会で孤立していくのであった。
【完結】7年待った婚約者に「年増とは結婚できない」と婚約破棄されましたが、結果的に若いツバメと縁が結ばれたので平気です
岡崎 剛柔
恋愛
「伯爵令嬢マリアンヌ・ランドルフ。今日この場にて、この僕――グルドン・シルフィードは君との婚約を破棄する。理由は君が25歳の年増になったからだ」
私は7年間も諸外国の旅行に行っていたグルドンにそう言われて婚約破棄された。
しかも貴族たちを大勢集めたパーティーの中で。
しかも私を年増呼ばわり。
はあ?
あなたが勝手に旅行に出て帰って来なかったから、私はこの年までずっと結婚できずにいたんですけど!
などと私の怒りが爆発しようだったとき、グルドンは新たな人間と婚約すると言い出した。
その新たな婚約者は何とタキシードを着た、6、7歳ぐらいの貴族子息で……。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜
桐生桜月姫
恋愛
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜
夕方6時に毎日予約更新です。
1話あたり超短いです。
毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。
私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした
さこの
恋愛
幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。
誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。
数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。
お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。
片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。
お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……
っと言った感じのストーリーです。
聞き分けよくしていたら婚約者が妹にばかり構うので、困らせてみることにした
今川幸乃
恋愛
カレン・ブライスとクライン・ガスターはどちらも公爵家の生まれで政略結婚のために婚約したが、お互い愛し合っていた……はずだった。
二人は貴族が通う学園の同級生で、クラスメイトたちにもその仲の良さは知られていた。
しかし、昨年クラインの妹、レイラが貴族が学園に入学してから状況が変わった。
元々人のいいところがあるクラインは、甘えがちな妹にばかり構う。
そのたびにカレンは聞き分けよく我慢せざるをえなかった。
が、ある日クラインがレイラのためにデートをすっぽかしてからカレンは決心する。
このまま聞き分けのいい婚約者をしていたところで状況は悪くなるだけだ、と。
※ざまぁというよりは改心系です。
※4/5【レイラ視点】【リーアム視点】の間に、入れ忘れていた【女友達視点】の話を追加しました。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる