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6.あきらめないエクトル様
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王都から避暑地に行くときは伯爵家の馬車だったし、
泊まる宿もそれなりに豪華な部屋だった。
お父様は私のことを普段は放っておいても、
伯爵令嬢として連れて歩くときにはドリアーヌと同じように扱う。
世間体を非常に気にするために、
虐待をしているという疑いをもたれるのが嫌なんだろう。
黒髪は帽子か日傘でしっかり隠すようにと言われていたが、
貴族令嬢は必要以上に顔を見せない者も多いために、
特にあやしまれることはなかった。
そして、今日泊まる宿だと言われて降りたら、
行きとはまるで違う大きさの宿だった。
なんというか、一般の客は泊まらないんじゃないだろうか。
王家や高位貴族のみが泊まるような、そういう宿。
馬車が宿の前に止まり、ジルベール様に抱き上げられたまま降りる。
そのまま中に入ろうとした時、誰かがジルベール様を呼び止める。
「ジルベール様!」
「誰かと思ったら、エクトルか」
「やっぱり、納得できません!」
誰かと思ったら、あの時一緒にいた助手のエクトル様だ。
薄茶色の髪の大きな身体。
琥珀色の目を細めて、ジルベール様をにらみつけるように見ている。
もしかして、ジルベール様がここに来るとわかっていて、
待ち伏せしていた?
お酒でも飲んでいるのか、顔が少し赤い。
怖くなってしまって、ジルベール様の服をきゅっと握ってしまう。
震えたのが伝わったのか、ジルベール様に大丈夫だと背中を撫でられた。
「マリーナ、先に入っていてくれ」
「わかりました」
先にって言うのは、私もらしい。
ジルベール様は私をマリーナさんに任せて、エクトル様の相手をするようだ。
エクトル様は怖いけど、ジルベール様からは離れたくない。
それでも邪魔をしてはいけないと思い、素直に従う。
「大丈夫ですか?中に入って待っていましょうね」
「はい」
マリーナさんに抱き上げられ、宿の中に入る。
一緒に料理人のトムもついてきた。
ルイさんとルナさんはジルベール様の護衛なので、
エクトル様との話が終わるまでそばで待つようだ。
「あの方、助手だった人ですよね?
自分の家の別荘に帰ったんじゃなかったんですか?」
「帰らせましたよ。でも、その時もかなり文句は言っていました。
どうして助手を辞めさせられるのかと怒っていましたので、
その理由をジルベール様に聞きに来られたのでは?」
「納得できない……ですよねぇ」
エクトル様は黒を嫌っていたから辞めさせられた。
この国では三十年ほど前に魔女と黒色には関係がないと発表された。
それでも黒色は不吉だ、呪われると思っている人は多い。
だから、そんな理由で辞めさせられることは納得できないと思う。
「納得できないというよりも、理由にケチをつけて、
もう一度助手に戻ろうとしているのですよ。
ジルベール様の助手になるのは名誉なことですから。
辞めたくないのでしょう」
「辞めたくない……戻れると思いますか?」
「戻さないと思います。役にたたないとはっきり言われてましたし。
ジルベール様が助手を辞めさせるのは初めてではありません」
「そうなのですか?」
「はい。私も最初は助手志望でした」
「え?マリーナさんも?」
「ええ。これでも魔術院の魔術師でもありますから」
「えええ!?」
魔術院の魔術師がどうして侍女を?
こんな幼女の服を縫ってる場合じゃないのに!
驚いていたら、マリーナさんはふふと笑う。
「一応は中級三の位ですよ」
「三の位!?」
さっきから驚いてばかりだけど、中級三の位ってドリアーヌより上だ。
たしか、一つ位があがると魔力量は倍になるって。
じゃあ、マリーナさんはドリアーヌの倍も魔力があるんだ。
貴族出身だとは聞いていたけれど、
本当にどうして侍女の仕事をしているんだろう。
首をかしげていたら、理由も教えてくれた。
「ジルベール様の助手になりたくて来ましたが、
その圧倒的な差にこれは無理だと思いました。
ジルベール様は助手なんて必要ありませんし、
何をしようとしているのか理解もできない者がそばにいても邪魔なだけです」
理解できない者は邪魔になる。
その言葉は少しだけ胸が痛い。
私は魔術のことを何も知らない。
研究対象としてそばにいるけれど、邪魔になっていないだろうか。
「そのため助手になることはすぐに辞退しましたが、
ジルベール様はほとんど使用人を雇っていませんでしたので、
生活のお手伝いをさせてもらえるようにお願いしました。
それで侍女として雇ってもらっているのです」
「はぁぁ。ジルベール様って本当にすごいのですね」
「はい!もちろんです!」
ああ、すっごくいい笑顔。
ジルベール様のことが大好きなんだな。
そっか、だから侍女でもいいからジルベール様の役に立ちたいんだ。
「まぁ、そんな感じで助手志望の魔術師がしょっちゅう来るのですけど、
たいていは一か月もたずに追い出されます。
まぁ、さきほどの方は三日だったので、最短記録かもしれません」
「三日……最短記録……」
「三日前に王都を出発して一緒に来ましたから。
まさか、王都に戻る前に辞めさせられるとは思いませんでしたけど。
ジルベール様は口調は厳しいですが、意外と優しい方なのです。
何か怒らせない限り、こういうことは滅多にありません。
なので、少し心配ではありますね。話を聞かない方のようでしたので」
「……そうですね」
あーなるほど。エクトル様はしっかり怒らせていた。
本人は怒らせるつもりはまったくなかったんだろうけど。
身体も大きかったし、なんというか偉そうな人だった。
三日という短い時間で追い出されるなんてプライドが許さないのかもしれない。
大丈夫かな……ジルベール様。
泊まる宿もそれなりに豪華な部屋だった。
お父様は私のことを普段は放っておいても、
伯爵令嬢として連れて歩くときにはドリアーヌと同じように扱う。
世間体を非常に気にするために、
虐待をしているという疑いをもたれるのが嫌なんだろう。
黒髪は帽子か日傘でしっかり隠すようにと言われていたが、
貴族令嬢は必要以上に顔を見せない者も多いために、
特にあやしまれることはなかった。
そして、今日泊まる宿だと言われて降りたら、
行きとはまるで違う大きさの宿だった。
なんというか、一般の客は泊まらないんじゃないだろうか。
王家や高位貴族のみが泊まるような、そういう宿。
馬車が宿の前に止まり、ジルベール様に抱き上げられたまま降りる。
そのまま中に入ろうとした時、誰かがジルベール様を呼び止める。
「ジルベール様!」
「誰かと思ったら、エクトルか」
「やっぱり、納得できません!」
誰かと思ったら、あの時一緒にいた助手のエクトル様だ。
薄茶色の髪の大きな身体。
琥珀色の目を細めて、ジルベール様をにらみつけるように見ている。
もしかして、ジルベール様がここに来るとわかっていて、
待ち伏せしていた?
お酒でも飲んでいるのか、顔が少し赤い。
怖くなってしまって、ジルベール様の服をきゅっと握ってしまう。
震えたのが伝わったのか、ジルベール様に大丈夫だと背中を撫でられた。
「マリーナ、先に入っていてくれ」
「わかりました」
先にって言うのは、私もらしい。
ジルベール様は私をマリーナさんに任せて、エクトル様の相手をするようだ。
エクトル様は怖いけど、ジルベール様からは離れたくない。
それでも邪魔をしてはいけないと思い、素直に従う。
「大丈夫ですか?中に入って待っていましょうね」
「はい」
マリーナさんに抱き上げられ、宿の中に入る。
一緒に料理人のトムもついてきた。
ルイさんとルナさんはジルベール様の護衛なので、
エクトル様との話が終わるまでそばで待つようだ。
「あの方、助手だった人ですよね?
自分の家の別荘に帰ったんじゃなかったんですか?」
「帰らせましたよ。でも、その時もかなり文句は言っていました。
どうして助手を辞めさせられるのかと怒っていましたので、
その理由をジルベール様に聞きに来られたのでは?」
「納得できない……ですよねぇ」
エクトル様は黒を嫌っていたから辞めさせられた。
この国では三十年ほど前に魔女と黒色には関係がないと発表された。
それでも黒色は不吉だ、呪われると思っている人は多い。
だから、そんな理由で辞めさせられることは納得できないと思う。
「納得できないというよりも、理由にケチをつけて、
もう一度助手に戻ろうとしているのですよ。
ジルベール様の助手になるのは名誉なことですから。
辞めたくないのでしょう」
「辞めたくない……戻れると思いますか?」
「戻さないと思います。役にたたないとはっきり言われてましたし。
ジルベール様が助手を辞めさせるのは初めてではありません」
「そうなのですか?」
「はい。私も最初は助手志望でした」
「え?マリーナさんも?」
「ええ。これでも魔術院の魔術師でもありますから」
「えええ!?」
魔術院の魔術師がどうして侍女を?
こんな幼女の服を縫ってる場合じゃないのに!
驚いていたら、マリーナさんはふふと笑う。
「一応は中級三の位ですよ」
「三の位!?」
さっきから驚いてばかりだけど、中級三の位ってドリアーヌより上だ。
たしか、一つ位があがると魔力量は倍になるって。
じゃあ、マリーナさんはドリアーヌの倍も魔力があるんだ。
貴族出身だとは聞いていたけれど、
本当にどうして侍女の仕事をしているんだろう。
首をかしげていたら、理由も教えてくれた。
「ジルベール様の助手になりたくて来ましたが、
その圧倒的な差にこれは無理だと思いました。
ジルベール様は助手なんて必要ありませんし、
何をしようとしているのか理解もできない者がそばにいても邪魔なだけです」
理解できない者は邪魔になる。
その言葉は少しだけ胸が痛い。
私は魔術のことを何も知らない。
研究対象としてそばにいるけれど、邪魔になっていないだろうか。
「そのため助手になることはすぐに辞退しましたが、
ジルベール様はほとんど使用人を雇っていませんでしたので、
生活のお手伝いをさせてもらえるようにお願いしました。
それで侍女として雇ってもらっているのです」
「はぁぁ。ジルベール様って本当にすごいのですね」
「はい!もちろんです!」
ああ、すっごくいい笑顔。
ジルベール様のことが大好きなんだな。
そっか、だから侍女でもいいからジルベール様の役に立ちたいんだ。
「まぁ、そんな感じで助手志望の魔術師がしょっちゅう来るのですけど、
たいていは一か月もたずに追い出されます。
まぁ、さきほどの方は三日だったので、最短記録かもしれません」
「三日……最短記録……」
「三日前に王都を出発して一緒に来ましたから。
まさか、王都に戻る前に辞めさせられるとは思いませんでしたけど。
ジルベール様は口調は厳しいですが、意外と優しい方なのです。
何か怒らせない限り、こういうことは滅多にありません。
なので、少し心配ではありますね。話を聞かない方のようでしたので」
「……そうですね」
あーなるほど。エクトル様はしっかり怒らせていた。
本人は怒らせるつもりはまったくなかったんだろうけど。
身体も大きかったし、なんというか偉そうな人だった。
三日という短い時間で追い出されるなんてプライドが許さないのかもしれない。
大丈夫かな……ジルベール様。
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