21 / 29
21.新しい婚約者
しおりを挟む
「あ、あの」
「ディアナ。俺は最初からあきらめてしまっていた。
俺は王族だから、公爵になった後も責任があるからと」
「アルフレード様……」
「エルの言うとおりだな。俺は俺が我慢すればいいと思っていた。
ディアナに言っても困らせるだけだから、
この気持ちを封じて思い出にしようとした」
そっと私の手が取られて、アルフレード様のくちびるがふれる。
指先から真っ赤になってしまいそうなほど、心が揺り動かされる。
「俺と結婚したら、苦労させてしまうだろう。
お互いに領主としての仕事がある以上、ずっとそばにはいられない。
だけど、俺はディアナとなら苦労してもかまわない。
俺は、君を手に入れたい。短い時間でもいい、君にふれたい。
こんなわがままを許されるだろうか」
目があったまま、そらせない。
こんなにも好きだと思える人、きっともうあらわれないと思っていた。
誰よりもまじめで責任感が強くて、そして優しい人。
私を困らせないように、距離を置いてくれていた。
「……私、アルフレード様が誰かと結婚したら、
きっと泣くだろうって思っていたんです」
「それは……うぬぼれてもいいのだろうか」
「はい……ずっと、ずっとお慕いしていました。
でも、結ばれることはないんだって……」
最後まで言わせてもらえなかった。
抱きしめられ、アルフレード様の腕の中に閉じ込められる。
「好きだ……ディアナ。
俺の妻になってほしい」
「……はい」
私の頬にそっと手が添えられる。
アルフレード様の顔が近づいて……でも逃げる気にはならなくて……
「はい、そこまで」
「「え?」」
いつの間にかエルネスト様が部屋に戻ってきていた。
え?アルフレード様に抱きしめられているのを見られた?
恥ずかしくて、すぐにアルフレード様から離れる。
「エル……お前」
「いや、違うだろう。怒るなよ。
お前、婚約もしてない令嬢に何をする気だったんだ」
「あ……」
「うれしくて我を忘れたのはわかるが、それはだめだ。
ディアナ嬢のためにも、ちゃんと婚約してからにしろ」
「……そうだな。俺が悪い。止めてくれて助かった」
「おう。あ、婚約したいなら、これに署名して持って来いってさ」
差し出されたのは婚約の契約書。
もうすでに私のお父様の署名がされていた。
「どうして……」
「俺って優秀だからさ。事前の根回しとかとっくに終わってるわけ。
これを提出したら、明日には婚約が調うと思うよ」
「エル……」
「あ。ただし、条件があった。
俺をアルの側近にすること、だってさ」
「え?」
エルネスト様がアルフレード様の側近に?
公爵家の嫡子だったはずだけど、それは?
「お前、公爵家はどうするんだ。
まさか継がないとか言わないよな」
「まさか。継ぐよ。
だけど、ほら。うちの両親はまだ若いし、十年くらいはいいって。
そのくらいあれば二人も領主として落ち着くだろうから。
俺くらい優秀な側近がいないと、他の貴族を黙らせられないだろう?」
「……そういうことか。すまん」
「いや、謝るんじゃなくて、言うことあるだろう?」
「そうだな。これからもよろしく頼む」
「おう、任せろ!」
前例のないことをすれば、必ず反発する人が出てくる。
それを抑える役割がエルネスト様らしい。
コレッティ公爵家の次期当主が側近として仕えていれば、
公爵家が後ろ盾になっていると嫌でもわかる。
アルフレード様の署名の下に、震えないように丁寧に署名する。
ならんだ名前が、本当に婚約するのだと実感させてくれる。
「本当にすっきりした。二人ともひかれあっているのに、
まじめだから何にも進展しないし、最初からあきらめているし。
あの馬鹿な元婚約者のおかげでいい結果になったな」
「まぁ、そうだな……あの馬鹿な元婚約者には感謝している」
「お二人とも……」
心からの言葉なのだろう。エラルドに感謝していると。
そう言われるとそうなのかもしれないけれど、そうかな。
「あの元婚約者には、婚約解消したこと卒業後に伝えるんだろう?」
「何か言ってこないのか?」
「一度だけ手紙が来ました。
ブリアヌ侯爵に要望を伝えたことは書いて送りました」
「あぁ、要望を伝えたことだけ、な」
「ええ。それで、学生会の仕事が忙しいので、
卒業するまで会えないと言ってあります」
「それなら来ないか」
明日の卒業式が終われば、もう会う機会もない。
遅くなったからと二人に寮まで送ってもらって別れた。
今日のことが本当のことだったのかとふわふわして落ち着かない。
寝ようと思っても眠れなくて、明け方近くになって少し眠った。
寝不足なはずだけど、少し興奮気味なのか眠くはなかった。
朝食の後、制服に着替えて校舎に向かうと、
アルフレード様とエルネスト様が校舎の下で待っていた。
「おはようございます。どうかしたのですか?」
「おはよう、ディアナ嬢」
「おはよう、ディアナ。これを早く見せたくて」
渡されたのは一通の書類。
婚約届の受理が書かれていた。
提出したのは昨日なのに、こんなに早く受理されるなんて。
「これで、もう俺たちは婚約者だ」
「婚約者……」
「だから、もう手をとってエスコートしてもいいだろうか」
「はい。よろしくお願いします」
差し出された大きな手に、素直に手を乗せた。
アルフレード様のほうが体温が高いのか、熱を感じる。
私とアルフレード様が無言で歩くのを、
エルネスト様がにやにやと笑いながら後をついてくる。
いつもなら文句を言いそうなアルフレード様も、
エルネスト様に何か言う余裕もないようだ。
そんな感じで浮足立ったまま卒業式へと向かう。
遠くにD教室の四人が並んでいるのが見えたが、視線は合わせないようにする。
無事に卒業式も終わり、あとは教室へと荷物を取りに行くだけになる。
その前に学生会室に忘れ物がないか確認しに行こうとして、
中庭を通り過ぎようとした。
「ちょっと!ディアナ様!」
「え?」
誰かに呼びかけられたと思って足を止めた。
振り返ったら、エラルドの従妹ラーラ様だった。
青ざめた様子のラーラ様は、私へと近づいてくる。
何かされる……そう思って身構えたけれど、アルフレード様にかばわれた。
「おい、お前。ディアナに近づくな」
「邪魔しないでください!」
「話があるというなら聞いてやる。その場で話せ」
止めたのがアルフレード様だと気がついたからか、
仕方ないという感じでラーラ様は止まった。
「ディアナ。俺は最初からあきらめてしまっていた。
俺は王族だから、公爵になった後も責任があるからと」
「アルフレード様……」
「エルの言うとおりだな。俺は俺が我慢すればいいと思っていた。
ディアナに言っても困らせるだけだから、
この気持ちを封じて思い出にしようとした」
そっと私の手が取られて、アルフレード様のくちびるがふれる。
指先から真っ赤になってしまいそうなほど、心が揺り動かされる。
「俺と結婚したら、苦労させてしまうだろう。
お互いに領主としての仕事がある以上、ずっとそばにはいられない。
だけど、俺はディアナとなら苦労してもかまわない。
俺は、君を手に入れたい。短い時間でもいい、君にふれたい。
こんなわがままを許されるだろうか」
目があったまま、そらせない。
こんなにも好きだと思える人、きっともうあらわれないと思っていた。
誰よりもまじめで責任感が強くて、そして優しい人。
私を困らせないように、距離を置いてくれていた。
「……私、アルフレード様が誰かと結婚したら、
きっと泣くだろうって思っていたんです」
「それは……うぬぼれてもいいのだろうか」
「はい……ずっと、ずっとお慕いしていました。
でも、結ばれることはないんだって……」
最後まで言わせてもらえなかった。
抱きしめられ、アルフレード様の腕の中に閉じ込められる。
「好きだ……ディアナ。
俺の妻になってほしい」
「……はい」
私の頬にそっと手が添えられる。
アルフレード様の顔が近づいて……でも逃げる気にはならなくて……
「はい、そこまで」
「「え?」」
いつの間にかエルネスト様が部屋に戻ってきていた。
え?アルフレード様に抱きしめられているのを見られた?
恥ずかしくて、すぐにアルフレード様から離れる。
「エル……お前」
「いや、違うだろう。怒るなよ。
お前、婚約もしてない令嬢に何をする気だったんだ」
「あ……」
「うれしくて我を忘れたのはわかるが、それはだめだ。
ディアナ嬢のためにも、ちゃんと婚約してからにしろ」
「……そうだな。俺が悪い。止めてくれて助かった」
「おう。あ、婚約したいなら、これに署名して持って来いってさ」
差し出されたのは婚約の契約書。
もうすでに私のお父様の署名がされていた。
「どうして……」
「俺って優秀だからさ。事前の根回しとかとっくに終わってるわけ。
これを提出したら、明日には婚約が調うと思うよ」
「エル……」
「あ。ただし、条件があった。
俺をアルの側近にすること、だってさ」
「え?」
エルネスト様がアルフレード様の側近に?
公爵家の嫡子だったはずだけど、それは?
「お前、公爵家はどうするんだ。
まさか継がないとか言わないよな」
「まさか。継ぐよ。
だけど、ほら。うちの両親はまだ若いし、十年くらいはいいって。
そのくらいあれば二人も領主として落ち着くだろうから。
俺くらい優秀な側近がいないと、他の貴族を黙らせられないだろう?」
「……そういうことか。すまん」
「いや、謝るんじゃなくて、言うことあるだろう?」
「そうだな。これからもよろしく頼む」
「おう、任せろ!」
前例のないことをすれば、必ず反発する人が出てくる。
それを抑える役割がエルネスト様らしい。
コレッティ公爵家の次期当主が側近として仕えていれば、
公爵家が後ろ盾になっていると嫌でもわかる。
アルフレード様の署名の下に、震えないように丁寧に署名する。
ならんだ名前が、本当に婚約するのだと実感させてくれる。
「本当にすっきりした。二人ともひかれあっているのに、
まじめだから何にも進展しないし、最初からあきらめているし。
あの馬鹿な元婚約者のおかげでいい結果になったな」
「まぁ、そうだな……あの馬鹿な元婚約者には感謝している」
「お二人とも……」
心からの言葉なのだろう。エラルドに感謝していると。
そう言われるとそうなのかもしれないけれど、そうかな。
「あの元婚約者には、婚約解消したこと卒業後に伝えるんだろう?」
「何か言ってこないのか?」
「一度だけ手紙が来ました。
ブリアヌ侯爵に要望を伝えたことは書いて送りました」
「あぁ、要望を伝えたことだけ、な」
「ええ。それで、学生会の仕事が忙しいので、
卒業するまで会えないと言ってあります」
「それなら来ないか」
明日の卒業式が終われば、もう会う機会もない。
遅くなったからと二人に寮まで送ってもらって別れた。
今日のことが本当のことだったのかとふわふわして落ち着かない。
寝ようと思っても眠れなくて、明け方近くになって少し眠った。
寝不足なはずだけど、少し興奮気味なのか眠くはなかった。
朝食の後、制服に着替えて校舎に向かうと、
アルフレード様とエルネスト様が校舎の下で待っていた。
「おはようございます。どうかしたのですか?」
「おはよう、ディアナ嬢」
「おはよう、ディアナ。これを早く見せたくて」
渡されたのは一通の書類。
婚約届の受理が書かれていた。
提出したのは昨日なのに、こんなに早く受理されるなんて。
「これで、もう俺たちは婚約者だ」
「婚約者……」
「だから、もう手をとってエスコートしてもいいだろうか」
「はい。よろしくお願いします」
差し出された大きな手に、素直に手を乗せた。
アルフレード様のほうが体温が高いのか、熱を感じる。
私とアルフレード様が無言で歩くのを、
エルネスト様がにやにやと笑いながら後をついてくる。
いつもなら文句を言いそうなアルフレード様も、
エルネスト様に何か言う余裕もないようだ。
そんな感じで浮足立ったまま卒業式へと向かう。
遠くにD教室の四人が並んでいるのが見えたが、視線は合わせないようにする。
無事に卒業式も終わり、あとは教室へと荷物を取りに行くだけになる。
その前に学生会室に忘れ物がないか確認しに行こうとして、
中庭を通り過ぎようとした。
「ちょっと!ディアナ様!」
「え?」
誰かに呼びかけられたと思って足を止めた。
振り返ったら、エラルドの従妹ラーラ様だった。
青ざめた様子のラーラ様は、私へと近づいてくる。
何かされる……そう思って身構えたけれど、アルフレード様にかばわれた。
「おい、お前。ディアナに近づくな」
「邪魔しないでください!」
「話があるというなら聞いてやる。その場で話せ」
止めたのがアルフレード様だと気がついたからか、
仕方ないという感じでラーラ様は止まった。
878
お気に入りに追加
4,774
あなたにおすすめの小説
【完結】今世も裏切られるのはごめんなので、最愛のあなたはもう要らない
曽根原ツタ
恋愛
隣国との戦時中に国王が病死し、王位継承権を持つ男子がひとりもいなかったため、若い王女エトワールは女王となった。だが──
「俺は彼女を愛している。彼女は俺の子を身篭った」
戦場から帰還した愛する夫の隣には、別の女性が立っていた。さらに彼は、王座を奪うために女王暗殺を企てる。
そして。夫に剣で胸を貫かれて死んだエトワールが次に目が覚めたとき、彼と出会った日に戻っていて……?
──二度目の人生、私を裏切ったあなたを絶対に愛しません。
★小説家になろうさまでも公開中
【完結】もう誰にも恋なんてしないと誓った
Mimi
恋愛
声を出すこともなく、ふたりを見つめていた。
わたしにとって、恋人と親友だったふたりだ。
今日まで身近だったふたりは。
今日から一番遠いふたりになった。
*****
伯爵家の後継者シンシアは、友人アイリスから交際相手としてお薦めだと、幼馴染みの侯爵令息キャメロンを紹介された。
徐々に親しくなっていくシンシアとキャメロンに婚約の話がまとまり掛ける。
シンシアの誕生日の婚約披露パーティーが近付いた夏休み前のある日、シンシアは急ぐキャメロンを見掛けて彼の後を追い、そして見てしまった。
お互いにただの幼馴染みだと口にしていた恋人と親友の口づけを……
* 無自覚の上から目線
* 幼馴染みという特別感
* 失くしてからの後悔
幼馴染みカップルの当て馬にされてしまった伯爵令嬢、してしまった親友視点のお話です。
中盤は略奪した親友側の視点が続きますが、当て馬令嬢がヒロインです。
本編完結後に、力量不足故の幕間を書き加えており、最終話と重複しています。
ご了承下さいませ。
他サイトにも公開中です
──いいえ。わたしがあなたとの婚約を破棄したいのは、あなたに愛する人がいるからではありません。
ふまさ
恋愛
伯爵令息のパットは、婚約者であるオーレリアからの突然の別れ話に、困惑していた。
「確かにぼくには、きみの他に愛する人がいる。でもその人は平民で、ぼくはその人と結婚はできない。だから、きみと──こんな言い方は卑怯かもしれないが、きみの家にお金を援助することと引き換えに、きみはそれを受け入れたうえで、ぼくと婚約してくれたんじゃなかったのか?!」
正面に座るオーレリアは、膝のうえに置いたこぶしを強く握った。
「……あなたの言う通りです。元より貴族の結婚など、政略的なものの方が多い。そんな中、没落寸前の我がヴェッター伯爵家に援助してくれたうえ、あなたのような優しいお方が我が家に婿養子としてきてくれるなど、まるで夢のようなお話でした」
「──なら、どうして? ぼくがきみを一番に愛せないから? けれどきみは、それでもいいと言ってくれたよね?」
オーレリアは答えないどころか、顔すらあげてくれない。
けれどその場にいる、両家の親たちは、その理由を理解していた。
──そう。
何もわかっていないのは、パットだけだった。
私を運命の相手とプロポーズしておきながら、可哀そうな幼馴染の方が大切なのですね! 幼馴染と幸せにお過ごしください
迷い人
恋愛
王国の特殊爵位『フラワーズ』を頂いたその日。
アシャール王国でも美貌と名高いディディエ・オラール様から婚姻の申し込みを受けた。
断るに断れない状況での婚姻の申し込み。
仕事の邪魔はしないと言う約束のもと、私はその婚姻の申し出を承諾する。
優しい人。
貞節と名高い人。
一目惚れだと、運命の相手だと、彼は言った。
細やかな気遣いと、距離を保った愛情表現。
私も愛しております。
そう告げようとした日、彼は私にこうつげたのです。
「子を事故で亡くした幼馴染が、心をすり減らして戻ってきたんだ。 私はしばらく彼女についていてあげたい」
そう言って私の物を、つぎつぎ幼馴染に与えていく。
優しかったアナタは幻ですか?
どうぞ、幼馴染とお幸せに、請求書はそちらに回しておきます。
貴方を捨てるのにこれ以上の理由が必要ですか?
蓮実 アラタ
恋愛
「リズが俺の子を身ごもった」
ある日、夫であるレンヴォルトにそう告げられたリディス。
リズは彼女の一番の親友で、その親友と夫が関係を持っていたことも十分ショックだったが、レンヴォルトはさらに衝撃的な言葉を放つ。
「できれば子どもを産ませて、引き取りたい」
結婚して五年、二人の間に子どもは生まれておらず、伯爵家当主であるレンヴォルトにはいずれ後継者が必要だった。
愛していた相手から裏切り同然の仕打ちを受けたリディスはこの瞬間からレンヴォルトとの離縁を決意。
これからは自分の幸せのために生きると決意した。
そんなリディスの元に隣国からの使者が訪れる。
「迎えに来たよ、リディス」
交わされた幼い日の約束を果たしに来たという幼馴染のユルドは隣国で騎士になっていた。
裏切られ傷ついたリディスが幼馴染の騎士に溺愛されていくまでのお話。
※完結まで書いた短編集消化のための投稿。
小説家になろう様にも掲載しています。アルファポリス先行。
好きだと言ってくれたのに私は可愛くないんだそうです【完結】
須木 水夏
恋愛
大好きな幼なじみ兼婚約者の伯爵令息、ロミオは、メアリーナではない人と恋をする。
メアリーナの初恋は、叶うこと無く終わってしまった。傷ついたメアリーナはロメオとの婚約を解消し距離を置くが、彼の事で心に傷を負い忘れられずにいた。どうにかして彼を忘れる為にメアが頼ったのは、友人達に誘われた夜会。最初は遊びでも良いのじゃないの、と焚き付けられて。
(そうね、新しい恋を見つけましょう。その方が手っ取り早いわ。)
※ご都合主義です。変な法律出てきます。ふわっとしてます。
※ヒーローは変わってます。
※主人公は無意識でざまぁする系です。
※誤字脱字すみません。
愛のない貴方からの婚約破棄は受け入れますが、その不貞の代償は大きいですよ?
日々埋没。
恋愛
公爵令嬢アズールサは隣国の男爵令嬢による嘘のイジメ被害告発のせいで、婚約者の王太子から婚約破棄を告げられる。
「どうぞご自由に。私なら傲慢な殿下にも王太子妃の地位にも未練はございませんので」
しかし愛のない政略結婚でこれまで冷遇されてきたアズールサは二つ返事で了承し、晴れて邪魔な婚約者を男爵令嬢に押し付けることに成功する。
「――ああそうそう、殿下が入れ込んでいるそちらの彼女って実は〇〇ですよ? まあ独り言ですが」
嘘つき男爵令嬢に騙された王太子は取り返しのつかない最期を迎えることになり……。
※この作品は過去に公開したことのある作品に修正を加えたものです。
またこの作品とは別に、他サイトでも本作を元にしたリメイク作を別のペンネー厶で公開していますがそのことをあらかじめご了承ください。
姉の所為で全てを失いそうです。だから、その前に全て終わらせようと思います。もちろん断罪ショーで。
しげむろ ゆうき
恋愛
姉の策略により、なんでも私の所為にされてしまう。そしてみんなからどんどんと信用を失っていくが、唯一、私が得意としてるもので信じてくれなかった人達と姉を断罪する話。
全12話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる