メンヘラスレイブ

8 ＥＮＤ

「はあ、あン、ひ、あっ……」

「はあッ、はあ、清史郎くんのおまんこ、きもちぃよっ！
　今宵くんなんかより、ずっとずっとキモチイイよ！！」

今宵くんに見せつけながら、清史郎くんとラブラブセックスをする。
今宵くんは、身体を適当に縛って、それからアナルへバイブを突っ込んで、床に転がしておいた。
ベッドの上では、優しく、だけど激しく、清史郎くんと僕が交わう。
清史郎くんは元より僕の『奴隷』なのだ。

幼い頃に、僕に励まされたから――……

たったそれだけの理由で、なんでもしてくれる。
そんなちっぽけな理由で僕の従者のように振舞う清史郎くんを、おかしいと思った。
頭がおかしい。普通ではない。有り得ない。
だけどそんなことは、もうどうでもいい。
僕はとにかく他人を従え支配する快感に酔っていたかった。
他人を自分の思い通りに動かしたり、虐めたりするのは、こんなにも強い快楽を僕へ齎してくれる。
なんて最高なんだろうか。


「ん、う、う、あ、んうぅッ……！」


拘束された今宵くんは、既にバイブにより何度も繰り返しイっていた。
スイング式のバイブはぐりんぐりんと回転し、今宵くんの肉を大きく広げ掻きまわすだろう。
今宵くんのちんちんはもう勃起していなくって、精液も出しつくしてしまったのか、
透明の尿なのか我慢汁なのかよく分からない液体をただ垂れ流すだけとなっていた。


「あ、あ、あ、はあッ、あっ」


清史郎くんの腰をがっちり掴み、ばちゅばちゅと音を鳴らして腰を激しく打ちつける。
今宵くんに見せつける為だけに、清史郎くんにキスをした。


「んぅ……」


口を塞ぎ、お互いの舌をべろりと舐め合う。
唾液でぬめる舌を絡ませて、それから清史郎くんの、綺麗に並んだ白い歯を舐める。
わざとちゅ、ちゅ、と音を立てて、今宵くんの嫉妬を煽る。


「あ、あ、あ！　やだぁ！　だめ、だめっ……！
　ボクとキスしてよぉ！　そんなヤツとちゅーしないでぇ……！
　う、ひっく、えぐ、ぐす、ボクのこと抱いてよぅ……」


今宵くんはぐちゃぐちゃの顔を更に歪めて、泣いていた。
そんな今宵くんを、愛しく思う。
かわいい。かわいい。もっと虐めて、もっと苦しめさせてやりたい。


「今宵くんにはバイブがあるでしょ？」

「こんなバイブやだよぅ」

「嘘つき。僕より玩具のほうが好きな癖に」

「そ、そんなことないよ！
　義高くんが好き、好きっ、大好きなんだよっ……！！」

「でもさっきからずっとイキっぱなしだよね？」

「そ、それは……！」

「僕には清史郎くんが居るし、今宵くんなんかもう要らない」

「――ッ！？　そ、そんな！？」

「だいすきだよ、清史郎くん」


僕は腰の動きを再開させ、また激しく清史郎くんを犯した。
腰を必死に前後に振って、清史郎くんの前立腺を擦って擦って擦りまくる。


「僕の『親友』は、清史郎くんだけだよ」

「あああ！　やだよぉぉ！　やだやだやだぁぁぁ！！」

今宵くんは泣き叫び、拘束された身体をなんとかして動かそうともがいていた。
無様で、惨めで、愚かで、哀れで、そして、とってもカワイイ今宵くん。
君が僕の本性を目覚めさせてしまったのだから、一緒にどこまでも堕ちて行こうね。
どこまでも深く堕ちて行って、一番底の地獄に着いたら、その場所で本当の『友達』になろう。


――僕のかわいい今宵くん。

ずっと、ずっと、僕が愛してあげるからね。