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第14話 熊さんと一緒
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待ち合わせに遅れないように、我輩はミニぴぴぷちゃ号を飛ばしてさくっと氷の大地にあるハンターギルド出張所へとやってきた。ふむ、ぴぴとぷうから聞いていた通り、ギルドの出張所はクレバスに埋まってる。いや、挟まっているのかな? まあいい。落ち着く場所というのは人それぞれだ。我輩は他人の趣味に口出しをするような無粋な猫ではないのだよ。さて、それよりもぴぴとぷうが言っていた、今回組むという熊パーティーを探さないとだな。ギルドの出張所の周囲には、数隻の宇宙船が停泊しているようだが、恐らくハンターのものだろうな。この中に熊パーティーの宇宙船もあるのかな?
「あ、はぴ、あそこに降りて、熊さんたちがいる」
「うむ、わかった」
ぷうがギルド出張所の宇宙船の上に、今回協力する熊さんパーティーを発見してくれたので、我輩はその近くにミニぴぴぷちゃ号を止めた。
「こんにちは」
「おお、ぷうさんにぴぴさんか、今回は宇宙船で来たんだな」
「うん、だから今回は宇宙船の船長のはぴもいるよ」
「船長さんはあれだろ、体の大きな猫さんだよな」
「うむ、我輩が船長のはぴだ。今回はよろしく頼む」
降りるのは寒そうなので、ミニぴぴぷちゃ号の中からの挨拶だ。我輩は猫であるからな。こんな極寒の地で外に出るという選択肢はないのだよ。もっとも、寒さの問題がなくとも、こんな敵地で生身で外に出るのはナンセンスだがな。
「こちらこそよろしく頼む。っとそうだな、俺達はほぼ一方的にあんたらのことを知っていたが、こっちの自己紹介はまだだったな。改めて、俺がリーダーの熊太郎だ。見ての通り熊だ。戦闘スタイルはぴぴさんとたぶん同じだ。こんな風に爪から最大10mほどのBPで出来た爪を出して戦う。遠距離攻撃手段も一応あるが、期待しないでくれ、威力、命中率ともに酷いもんでな。んで、こっちがパーティーメンバーにして俺の弟の熊次郎だ。それと、カーロにディアネスだ。カーロとディアネスは見ての通り俺達とは同じ熊でも種族が違う。ちなみに二人は親戚関係だそうだ」
ふむ、この熊太郎と熊次郎兄弟はツキノワグマみたいだな。気持ち兄である熊太郎のほうが大きいバトルパワードスーツに乗っているかな? とはいえ二人ともBPSの大きさは大体16mくらいだ。そして、兄の熊太郎はぴぴと同じ、自らの爪を不思議パワーで強化、延長して戦うタイプか。
「僕は熊次郎、よろしくね。俺は熊らしく無いかもしれないけど、接近戦があまり得意じゃないんだ。そのかわり、口や手のひらからビームを飛ばすのは得意だから、このパーティーでは遠距離アタッカーを務めてます」
弟の熊次郎はぷうと同じタイプってことか、いや、ぷうは噛み付き攻撃も得意だからな。熊次郎が完全遠距離アタッカーだとするなら、ちょっと違うか。
「俺はカーロ。この剣と盾を使って戦うのが基本スタイルだ。基本は熊太郎と同じく前衛だと思ってくれればいいぜ。ただ、この通り銃も持ってるからな、遠距離戦も出来るぜ。まあ、熊次郎ほど上手くはないがな」
このカーロは、ヒグマかな? 熊太郎次郎兄弟よりだいぶデカいな。カーロのBPSは20mを超えていそうだ。そして武器は盾と剣、さらに銃か。こういう時は2足歩行の熊なんかが羨ましくなるな。我輩達猫は、4足歩行ゆえに普通の武器は使いにくいからな。
「わしはディアネスじゃ。カーロとは親戚だ。戦い方は見ての通り、こいつを使う。当然近距離戦が得意じゃ」
親戚というだけあって、ディアネスもヒグマっぽい外見だ。そして、ディアネスは椅子代わりに座っていたものを持ち上げる。ほほう、巨大なハンマーか、なかなか迫力があるな。
この熊さんパーティー、前衛2に後衛1、どっちもいけるのが1とは、なかなかバランスがいいな。武器もかなり良さそうな素材で出来ているし、けっこう強いパーティーなんじゃないか?
「それじゃ、受付に行こ!」
ぷうに案内されるままにギルド出張所の300m級の宇宙船の中へとみんなで入っていく。当然我輩もついていく。
ガン!
ん? あれ? 進めない? ええい、ここは力づくで!
「ちょっとはぴ、何やってるのさ。ミニぴぴぷちゃ号で入れるわけないでしょ。おとなしく外で待ってて!」
「ううう」
くう、300m級宇宙船とはいえ、直径50mあるミニぴぴぷちゃ号では中に入るのは無理だったか。いや、中にはギリギリスペースがありそうなんだけど、出入り口が微妙に狭いな。特に上下!
はあ、まあいいか。ぴぴ達もBPSから降りることはないだろうし、それなら会話は通信だろうから、ちょっと離れてても、問題ないだろう。すると我輩の予想通り、ちゃんと会話が聞こえてきた。
「ぴぴさん! お待ちしてました!」
「こんにちは、いったいどうしたの?」
「いえ、ぴぴさんが前回言われた場所を調査したら、残りの2箇所の地下基地を無事に発見できました! それと、前回見つけていただいた、この近くにある地下基地に関しては、調査の結果、間違いなく大規模な地下基地だということが判明いたしました。これはまたお手柄ですよ!」
「ふう、前回そう言ったわよね」
「申し訳ありません。流石に根拠がカンだけでは、確定できなくてですね」
ふむ、なるほどな。確かにぴぴのカンは凄まじいが、ハンターギルドのようなちゃんとした組織ともなると、カンを確定事項として扱うことが出来るわけではないか。まあ、ぴぴのカンがなぜか100発100中なのを知っている我輩達からすれば、ギルドの調査なんかよりぴぴのカンのほうがよっぽど信頼できるのだがな。
「構わないわ。それで、その口ぶりだと、一番近い地下基地の攻略にはもう取り掛かっているのよね?」
「はい、現在鋭意攻略中になります。そこで、差し出がましいのですが、出来ればぴぴさん達にも参加していただけたらと考えております」
「考えておくわ。それよりも、残りの2箇所はまだ手付かずなのかしら?」
「はい。現時点では入り口の発見だけになります。内部の調査等はまだ手付かずです」
「そう、それじゃあ私達は残りの2個所の内の、こっちの地下基地の攻略に向かわせてもらうわ。構わないでしょう?」
「はい、もちろんです!」
「それから、今からしばらくの間、こっちの熊パーティーと組むことにしたから、手続きをお願いできるかしら?」
「はい、かしこまりました」
「みんなは何か付け加えることあるかしら?」
「わたしはないよ~」
「ああ、俺達も無い」
「そうわかったわ。それじゃ、失礼するわね」
「はい、お気を付けて下さい」
お、どうやら受付は終わったようだな。ぴぴ達がギルドからぞろぞろと出てきた。
「それじゃあ、行きましょうか」
「ああ、わかったぜ。そういえば、移動手段はどうする? ぴぴさん達ははぴさんの宇宙船で向かうのか?」
「ええ、そのつもりよ。あなた達は宇宙船で来たわけじゃないの?」
「ああ、俺達の母艦はあくまでも輸送船でな、こういう前線に持ってこれるようなタイプじゃないんだ。だから、街にある俺達の拠点に置いてきた。それに、専属のクルーもいないしな」
ほう、輸送船か。というか、ミニぴぴぷちゃ号も攻撃手段はほぼないからな。輸送船とそこまで差があるわけではないのだがな。まあ、パーティーメンバー全員戦闘員で、クルー不在のパーティーというのはハンターには多いらしい。なにせもともとがあまり群るのを好まず、単独、あるいは少人数での狩りを好む連中がなるのがハンターだからな。
とはいえ、輸送船タイプは往々にして亜空間フィールドの展開能力を拡張している船が多い。そのため、後方の安全地帯に船を停泊させて、BPSだけで戦うというスタイルは、宇宙船と一緒に戦うスタイルよりもリスクは少ない。まあこの辺はパーティーの好みと言えるか。ん? ならミニぴぴぷちゃ号を前線に持ってくるなよって? それはあれだ、パーティーの好みの問題だからな!
「そうなのね。なら、ミニぴぴぷちゃ号にみんなで乗って行きましょうか。多少狭いと思うけど、乗れないことはないでしょう?」
「いや、移動だけならギルドにお願いすれば小型の輸送船で送ってもらえるから、大丈夫だぞ」
「いいのいいの、ミニぴぴぷちゃ号でさくっと行こ。はぴもいいでしょ?」
「もちろんだ。では、乗ってくれ」
「ああ、じゃあ、邪魔するぜ」
こうして我輩は、ミニぴぴちゃ号に熊さん達を招待した。ちょっとミニぴぴぷちゃ号が胃もたれを起こしそうだったが、無事に全員収容して、いざ出発だ。
「あ、はぴ、あそこに降りて、熊さんたちがいる」
「うむ、わかった」
ぷうがギルド出張所の宇宙船の上に、今回協力する熊さんパーティーを発見してくれたので、我輩はその近くにミニぴぴぷちゃ号を止めた。
「こんにちは」
「おお、ぷうさんにぴぴさんか、今回は宇宙船で来たんだな」
「うん、だから今回は宇宙船の船長のはぴもいるよ」
「船長さんはあれだろ、体の大きな猫さんだよな」
「うむ、我輩が船長のはぴだ。今回はよろしく頼む」
降りるのは寒そうなので、ミニぴぴぷちゃ号の中からの挨拶だ。我輩は猫であるからな。こんな極寒の地で外に出るという選択肢はないのだよ。もっとも、寒さの問題がなくとも、こんな敵地で生身で外に出るのはナンセンスだがな。
「こちらこそよろしく頼む。っとそうだな、俺達はほぼ一方的にあんたらのことを知っていたが、こっちの自己紹介はまだだったな。改めて、俺がリーダーの熊太郎だ。見ての通り熊だ。戦闘スタイルはぴぴさんとたぶん同じだ。こんな風に爪から最大10mほどのBPで出来た爪を出して戦う。遠距離攻撃手段も一応あるが、期待しないでくれ、威力、命中率ともに酷いもんでな。んで、こっちがパーティーメンバーにして俺の弟の熊次郎だ。それと、カーロにディアネスだ。カーロとディアネスは見ての通り俺達とは同じ熊でも種族が違う。ちなみに二人は親戚関係だそうだ」
ふむ、この熊太郎と熊次郎兄弟はツキノワグマみたいだな。気持ち兄である熊太郎のほうが大きいバトルパワードスーツに乗っているかな? とはいえ二人ともBPSの大きさは大体16mくらいだ。そして、兄の熊太郎はぴぴと同じ、自らの爪を不思議パワーで強化、延長して戦うタイプか。
「僕は熊次郎、よろしくね。俺は熊らしく無いかもしれないけど、接近戦があまり得意じゃないんだ。そのかわり、口や手のひらからビームを飛ばすのは得意だから、このパーティーでは遠距離アタッカーを務めてます」
弟の熊次郎はぷうと同じタイプってことか、いや、ぷうは噛み付き攻撃も得意だからな。熊次郎が完全遠距離アタッカーだとするなら、ちょっと違うか。
「俺はカーロ。この剣と盾を使って戦うのが基本スタイルだ。基本は熊太郎と同じく前衛だと思ってくれればいいぜ。ただ、この通り銃も持ってるからな、遠距離戦も出来るぜ。まあ、熊次郎ほど上手くはないがな」
このカーロは、ヒグマかな? 熊太郎次郎兄弟よりだいぶデカいな。カーロのBPSは20mを超えていそうだ。そして武器は盾と剣、さらに銃か。こういう時は2足歩行の熊なんかが羨ましくなるな。我輩達猫は、4足歩行ゆえに普通の武器は使いにくいからな。
「わしはディアネスじゃ。カーロとは親戚だ。戦い方は見ての通り、こいつを使う。当然近距離戦が得意じゃ」
親戚というだけあって、ディアネスもヒグマっぽい外見だ。そして、ディアネスは椅子代わりに座っていたものを持ち上げる。ほほう、巨大なハンマーか、なかなか迫力があるな。
この熊さんパーティー、前衛2に後衛1、どっちもいけるのが1とは、なかなかバランスがいいな。武器もかなり良さそうな素材で出来ているし、けっこう強いパーティーなんじゃないか?
「それじゃ、受付に行こ!」
ぷうに案内されるままにギルド出張所の300m級の宇宙船の中へとみんなで入っていく。当然我輩もついていく。
ガン!
ん? あれ? 進めない? ええい、ここは力づくで!
「ちょっとはぴ、何やってるのさ。ミニぴぴぷちゃ号で入れるわけないでしょ。おとなしく外で待ってて!」
「ううう」
くう、300m級宇宙船とはいえ、直径50mあるミニぴぴぷちゃ号では中に入るのは無理だったか。いや、中にはギリギリスペースがありそうなんだけど、出入り口が微妙に狭いな。特に上下!
はあ、まあいいか。ぴぴ達もBPSから降りることはないだろうし、それなら会話は通信だろうから、ちょっと離れてても、問題ないだろう。すると我輩の予想通り、ちゃんと会話が聞こえてきた。
「ぴぴさん! お待ちしてました!」
「こんにちは、いったいどうしたの?」
「いえ、ぴぴさんが前回言われた場所を調査したら、残りの2箇所の地下基地を無事に発見できました! それと、前回見つけていただいた、この近くにある地下基地に関しては、調査の結果、間違いなく大規模な地下基地だということが判明いたしました。これはまたお手柄ですよ!」
「ふう、前回そう言ったわよね」
「申し訳ありません。流石に根拠がカンだけでは、確定できなくてですね」
ふむ、なるほどな。確かにぴぴのカンは凄まじいが、ハンターギルドのようなちゃんとした組織ともなると、カンを確定事項として扱うことが出来るわけではないか。まあ、ぴぴのカンがなぜか100発100中なのを知っている我輩達からすれば、ギルドの調査なんかよりぴぴのカンのほうがよっぽど信頼できるのだがな。
「構わないわ。それで、その口ぶりだと、一番近い地下基地の攻略にはもう取り掛かっているのよね?」
「はい、現在鋭意攻略中になります。そこで、差し出がましいのですが、出来ればぴぴさん達にも参加していただけたらと考えております」
「考えておくわ。それよりも、残りの2箇所はまだ手付かずなのかしら?」
「はい。現時点では入り口の発見だけになります。内部の調査等はまだ手付かずです」
「そう、それじゃあ私達は残りの2個所の内の、こっちの地下基地の攻略に向かわせてもらうわ。構わないでしょう?」
「はい、もちろんです!」
「それから、今からしばらくの間、こっちの熊パーティーと組むことにしたから、手続きをお願いできるかしら?」
「はい、かしこまりました」
「みんなは何か付け加えることあるかしら?」
「わたしはないよ~」
「ああ、俺達も無い」
「そうわかったわ。それじゃ、失礼するわね」
「はい、お気を付けて下さい」
お、どうやら受付は終わったようだな。ぴぴ達がギルドからぞろぞろと出てきた。
「それじゃあ、行きましょうか」
「ああ、わかったぜ。そういえば、移動手段はどうする? ぴぴさん達ははぴさんの宇宙船で向かうのか?」
「ええ、そのつもりよ。あなた達は宇宙船で来たわけじゃないの?」
「ああ、俺達の母艦はあくまでも輸送船でな、こういう前線に持ってこれるようなタイプじゃないんだ。だから、街にある俺達の拠点に置いてきた。それに、専属のクルーもいないしな」
ほう、輸送船か。というか、ミニぴぴぷちゃ号も攻撃手段はほぼないからな。輸送船とそこまで差があるわけではないのだがな。まあ、パーティーメンバー全員戦闘員で、クルー不在のパーティーというのはハンターには多いらしい。なにせもともとがあまり群るのを好まず、単独、あるいは少人数での狩りを好む連中がなるのがハンターだからな。
とはいえ、輸送船タイプは往々にして亜空間フィールドの展開能力を拡張している船が多い。そのため、後方の安全地帯に船を停泊させて、BPSだけで戦うというスタイルは、宇宙船と一緒に戦うスタイルよりもリスクは少ない。まあこの辺はパーティーの好みと言えるか。ん? ならミニぴぴぷちゃ号を前線に持ってくるなよって? それはあれだ、パーティーの好みの問題だからな!
「そうなのね。なら、ミニぴぴぷちゃ号にみんなで乗って行きましょうか。多少狭いと思うけど、乗れないことはないでしょう?」
「いや、移動だけならギルドにお願いすれば小型の輸送船で送ってもらえるから、大丈夫だぞ」
「いいのいいの、ミニぴぴぷちゃ号でさくっと行こ。はぴもいいでしょ?」
「もちろんだ。では、乗ってくれ」
「ああ、じゃあ、邪魔するぜ」
こうして我輩は、ミニぴぴちゃ号に熊さん達を招待した。ちょっとミニぴぴぷちゃ号が胃もたれを起こしそうだったが、無事に全員収容して、いざ出発だ。
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