26 / 126
第26話 行方不明なんてなかったことにしちゃおう大作戦!
しおりを挟む
『ガーベラさん、ただいま戻りました』
「あら、さくらちゃんおかえりなさい」
『ピンクのポーションを10個と、普通のポーションを90個作ってきました』
「あら、そんなに作ってきてくれたの? 魔力は大丈夫?」
『はい! 大丈夫です。ただ、この青いポーションのランクがわからないのですが、教えてもらってもいいですか?』
「ええ、いいわよ。1本借りるわね」
『はい』
「これは、高ランクのポーションね」
『このギルドで使う分ってありますか?』
「朝もらったポーションだけで十分よ。空き瓶10本分も頂いちゃったからね。そうそう、支払いのお金が少し大きいお金になっちゃうけどいいかしら?」
『はい』
「じゃあ、これね」
『あ、この間ガーベラさんに預けた魔法のカバンの中に入れておいてもらってもいいでしょうか?』
「そういえば預かったままだったわね。いいわよ、入れておくわね」
『ありがとうございます! そのかばんの中にはモンスターの牙とか爪が入っているのですが、今必要な物だったりしますか?』
「そうね、今は大丈夫かしら? 牙とか爪は武器を作るのに使うんだけど、あと1週間だと新規の武器を作るには、ちょっと時間が足りないのよね」
『わかりました。じゃあ、そのまま預けておいていいですか?』
「ええ、いいわよ。責任をもって預かるわね」
『ありがとうございます! それでは、ちょっと軍人さん達に売ってきますね』
「ええ、行ってらっしゃい」
私は意気揚々と宿屋、湖の貴婦人へと向かう。湖の貴婦人は、薬師さくら行方不明事件の現場だ。本来なら、私が一番近づいてはいけない場所なんだけど、ここはあえて問題解決のために突撃することにしたのです。
ふっふっふ~。私は思いついちゃったのです。そう、薬師さくら行方不明事件解決作戦を! 作戦名は、行方不明なんてなかったことにしちゃおう大作戦!
作戦の概要は、ステップ1、猫ボディで部屋に忍び込みます。ステップ2、何食わぬ顔でご飯を食べに食堂に行きます。ステップ3、何か言われたら、この街がピンチだって聞いて、薬を作りにちょっとだけ外出していたと言います。現物がいっぱいあるわけだし、完璧だね!
一応さらに突っ込まれたことを聞かれた場合に備えて、いろいろと言い訳を考えておこうかな。宿の人に黙って出かけたことに関しては、思いついたのが夜だったからってことにしよう。それと、ドアを開けないでっていう札をかけたから、大丈夫だよね? ってことで押し通しちゃえばいいね。ふふふ、怖いくらいに完璧だね!
屋根の上をぴょんぴょん飛べば、あっという間に湖の貴婦人へ到着だ。後は隠蔽魔法を発動して、こっそり部屋に侵入すれば、ステップ1クリアだ。私は隠蔽魔法を使って空を歩き、ベランダへと近づく。
うん、窓から見ても部屋の中には誰もいないね。よし、サイコキネシスで窓を開けて、侵入成功! 人間ボディになると魔法のカバンが使えなくなっちゃうから、今の内にポーションを全部テーブルに出してっと。
ぽふん!
「ん~! 久しぶりに人間ボディになると、ついつい伸びをしたくなっちゃうわね」
私は部屋の中を軽く確認する。
「服もバッグも剣も、一応置いておいた場所にそのままあるわね。時間も丁度お昼時だし、ここはステップ2に移行するべきね」
私は着替えをしてから部屋を出て階段を降り、何食わぬ顔で食堂へと向かう。途中宿の人に出会った時に、すんごいあぜんとした顔をされた後で、猛ダッシュで逃げられたけど、きっと私のことを報告にでも行ったのね。
何食わぬ顔で食堂に足を踏み入れた私だったんだけど、別の店員さんが私の顔をみて固まった。席に案内してほしいんだけど、固まったまま動かない。
「あの、席に」
「は! し、失礼しました! すぐにご案内いたします!」
「ありがとうございます」
再起動した店員さんに、なぜか個室に通された私は、メニュー表を見て注文を考える。そして、なぜか店員さんはず~っと部屋の入口にいる。あれ? 前回メニューを考えている間って、店員さんいたかしら? まあ、すぐにオーダー出来るのは便利だし、いいかな?
「ステーキセットとオレンジジュースをお願いします」
「はい、かしこまりました」
店員さんへオーダーを済ませた私は、料理が出てくるのをただただ待つ。この時間が耐えられないのよね。日本でだったらスマホとかいじれたし、妖精の国のハンターギルドなら話し相手がいるけど、この街で人間としての私は独りぼっちだ。話しかけようにも、すでにVIP待遇なのが広まっているのか、この宿の人は従業員どころかお客さんまで私と距離がある。
コンコンコンッ
ノックの音で我に返る。ちょっと嫌なことを思い出しちゃってたけど、お待ちかねのご飯がやってきたみたいだね!
「どうぞ、ステーキセットとオレンジジュースになります」
「ありがとうございます」
私は早速届いたステーキセットに舌鼓を打つ。うん、やっぱり高級宿屋さんなだけのことはあるね、妖精の国のハンターギルドの食堂の味にも負けないいい味だ。私は無言でバクバクと食べる。そして、ステーキセットを食べ終えてオレンジジュースを飲んで少しくつろいでいると。
コンコンコンッ。
頼んだものは全部来ているのに、誰が来たんだろう?
「さくら様、オーナーのジュディでございます。もしよろしければ、デザートをご一緒してもよろしいでしょうか?」
「はい」
「失礼いたします」
ジュディさんはデザート共に現れ、私の正面に座る。
「こちら、オレンジのシャーベットになります。お肉の後にさっぱりと食べられる、おすすめの品になります」
「ありがとうございます」
私は遠慮なくオレンジシャーベットをぱくぱくとたべる。うん、これは美味しい!
「美味しいです!」
「まあ、お口に合ったようで何よりですわ。ところで、少々お伺いしたいことがあるのですがいいでしょうか?」
「はい、どうぞ」
「先日警備部隊のバーナード隊長が、さくら様を訪ねてまいりました。その際お部屋にいらっしゃらなかったようなのですが、どちらに行ってらしたのでしょうか?」
「はい、この街がピンチだという噂を聞きましたので、追加のポーションを作っておりました」
「部屋でですか?」
「いいえ、私のポーションは、材料に新鮮な植物を使用しますので、外に作りに行きました」
「そ、そうですか。宿の物に知らせていただければ、護衛等お付けしたのですが」
「それには及びません。思いついたのが丁度夜でしたし、私一人なら隠密行動がとれますので、そのほうが安全なのです。ご迷惑をお掛けしないように、ドアを開けないでほしいという札をかけていたので、大丈夫でしたよね?」
「え、ええ」
おお~、決まった! 私の言い訳が完全に決まったね! でも、ここで手を緩める私じゃないよ。このままたたみかける!
「そういえば、バーナードさんの予定ってわかりますか?」
「バーナード隊長の予定ですか?」
「はい、追加のポーションを売りたいので」
「そういうことでしたら、手の空いた時にさくら様の部屋に行くようにバーナード隊長に伝えておきますね」
「ありがとうございます」
その後、ジュディさんと別れて私は部屋に戻った。
そして、ベッドにダイブした私は、ついつい独り言を言ってしまう。
「ふふふ、完璧ね! 全部作戦通り! 怖いくらい完璧な作戦だったわ! これで旅の薬師行方不明事件は、何事もなく無事に解決ね!」
「あら、さくらちゃんおかえりなさい」
『ピンクのポーションを10個と、普通のポーションを90個作ってきました』
「あら、そんなに作ってきてくれたの? 魔力は大丈夫?」
『はい! 大丈夫です。ただ、この青いポーションのランクがわからないのですが、教えてもらってもいいですか?』
「ええ、いいわよ。1本借りるわね」
『はい』
「これは、高ランクのポーションね」
『このギルドで使う分ってありますか?』
「朝もらったポーションだけで十分よ。空き瓶10本分も頂いちゃったからね。そうそう、支払いのお金が少し大きいお金になっちゃうけどいいかしら?」
『はい』
「じゃあ、これね」
『あ、この間ガーベラさんに預けた魔法のカバンの中に入れておいてもらってもいいでしょうか?』
「そういえば預かったままだったわね。いいわよ、入れておくわね」
『ありがとうございます! そのかばんの中にはモンスターの牙とか爪が入っているのですが、今必要な物だったりしますか?』
「そうね、今は大丈夫かしら? 牙とか爪は武器を作るのに使うんだけど、あと1週間だと新規の武器を作るには、ちょっと時間が足りないのよね」
『わかりました。じゃあ、そのまま預けておいていいですか?』
「ええ、いいわよ。責任をもって預かるわね」
『ありがとうございます! それでは、ちょっと軍人さん達に売ってきますね』
「ええ、行ってらっしゃい」
私は意気揚々と宿屋、湖の貴婦人へと向かう。湖の貴婦人は、薬師さくら行方不明事件の現場だ。本来なら、私が一番近づいてはいけない場所なんだけど、ここはあえて問題解決のために突撃することにしたのです。
ふっふっふ~。私は思いついちゃったのです。そう、薬師さくら行方不明事件解決作戦を! 作戦名は、行方不明なんてなかったことにしちゃおう大作戦!
作戦の概要は、ステップ1、猫ボディで部屋に忍び込みます。ステップ2、何食わぬ顔でご飯を食べに食堂に行きます。ステップ3、何か言われたら、この街がピンチだって聞いて、薬を作りにちょっとだけ外出していたと言います。現物がいっぱいあるわけだし、完璧だね!
一応さらに突っ込まれたことを聞かれた場合に備えて、いろいろと言い訳を考えておこうかな。宿の人に黙って出かけたことに関しては、思いついたのが夜だったからってことにしよう。それと、ドアを開けないでっていう札をかけたから、大丈夫だよね? ってことで押し通しちゃえばいいね。ふふふ、怖いくらいに完璧だね!
屋根の上をぴょんぴょん飛べば、あっという間に湖の貴婦人へ到着だ。後は隠蔽魔法を発動して、こっそり部屋に侵入すれば、ステップ1クリアだ。私は隠蔽魔法を使って空を歩き、ベランダへと近づく。
うん、窓から見ても部屋の中には誰もいないね。よし、サイコキネシスで窓を開けて、侵入成功! 人間ボディになると魔法のカバンが使えなくなっちゃうから、今の内にポーションを全部テーブルに出してっと。
ぽふん!
「ん~! 久しぶりに人間ボディになると、ついつい伸びをしたくなっちゃうわね」
私は部屋の中を軽く確認する。
「服もバッグも剣も、一応置いておいた場所にそのままあるわね。時間も丁度お昼時だし、ここはステップ2に移行するべきね」
私は着替えをしてから部屋を出て階段を降り、何食わぬ顔で食堂へと向かう。途中宿の人に出会った時に、すんごいあぜんとした顔をされた後で、猛ダッシュで逃げられたけど、きっと私のことを報告にでも行ったのね。
何食わぬ顔で食堂に足を踏み入れた私だったんだけど、別の店員さんが私の顔をみて固まった。席に案内してほしいんだけど、固まったまま動かない。
「あの、席に」
「は! し、失礼しました! すぐにご案内いたします!」
「ありがとうございます」
再起動した店員さんに、なぜか個室に通された私は、メニュー表を見て注文を考える。そして、なぜか店員さんはず~っと部屋の入口にいる。あれ? 前回メニューを考えている間って、店員さんいたかしら? まあ、すぐにオーダー出来るのは便利だし、いいかな?
「ステーキセットとオレンジジュースをお願いします」
「はい、かしこまりました」
店員さんへオーダーを済ませた私は、料理が出てくるのをただただ待つ。この時間が耐えられないのよね。日本でだったらスマホとかいじれたし、妖精の国のハンターギルドなら話し相手がいるけど、この街で人間としての私は独りぼっちだ。話しかけようにも、すでにVIP待遇なのが広まっているのか、この宿の人は従業員どころかお客さんまで私と距離がある。
コンコンコンッ
ノックの音で我に返る。ちょっと嫌なことを思い出しちゃってたけど、お待ちかねのご飯がやってきたみたいだね!
「どうぞ、ステーキセットとオレンジジュースになります」
「ありがとうございます」
私は早速届いたステーキセットに舌鼓を打つ。うん、やっぱり高級宿屋さんなだけのことはあるね、妖精の国のハンターギルドの食堂の味にも負けないいい味だ。私は無言でバクバクと食べる。そして、ステーキセットを食べ終えてオレンジジュースを飲んで少しくつろいでいると。
コンコンコンッ。
頼んだものは全部来ているのに、誰が来たんだろう?
「さくら様、オーナーのジュディでございます。もしよろしければ、デザートをご一緒してもよろしいでしょうか?」
「はい」
「失礼いたします」
ジュディさんはデザート共に現れ、私の正面に座る。
「こちら、オレンジのシャーベットになります。お肉の後にさっぱりと食べられる、おすすめの品になります」
「ありがとうございます」
私は遠慮なくオレンジシャーベットをぱくぱくとたべる。うん、これは美味しい!
「美味しいです!」
「まあ、お口に合ったようで何よりですわ。ところで、少々お伺いしたいことがあるのですがいいでしょうか?」
「はい、どうぞ」
「先日警備部隊のバーナード隊長が、さくら様を訪ねてまいりました。その際お部屋にいらっしゃらなかったようなのですが、どちらに行ってらしたのでしょうか?」
「はい、この街がピンチだという噂を聞きましたので、追加のポーションを作っておりました」
「部屋でですか?」
「いいえ、私のポーションは、材料に新鮮な植物を使用しますので、外に作りに行きました」
「そ、そうですか。宿の物に知らせていただければ、護衛等お付けしたのですが」
「それには及びません。思いついたのが丁度夜でしたし、私一人なら隠密行動がとれますので、そのほうが安全なのです。ご迷惑をお掛けしないように、ドアを開けないでほしいという札をかけていたので、大丈夫でしたよね?」
「え、ええ」
おお~、決まった! 私の言い訳が完全に決まったね! でも、ここで手を緩める私じゃないよ。このままたたみかける!
「そういえば、バーナードさんの予定ってわかりますか?」
「バーナード隊長の予定ですか?」
「はい、追加のポーションを売りたいので」
「そういうことでしたら、手の空いた時にさくら様の部屋に行くようにバーナード隊長に伝えておきますね」
「ありがとうございます」
その後、ジュディさんと別れて私は部屋に戻った。
そして、ベッドにダイブした私は、ついつい独り言を言ってしまう。
「ふふふ、完璧ね! 全部作戦通り! 怖いくらい完璧な作戦だったわ! これで旅の薬師行方不明事件は、何事もなく無事に解決ね!」
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?
N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、
生まれる世界が間違っていたって⁇
自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈
嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!!
そう意気込んで転生したものの、気がついたら………
大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い!
そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!!
ーーーーーーーーーーーーーー
※誤字・脱字多いかもしれません💦
(教えて頂けたらめっちゃ助かります…)
※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
神の使いでのんびり異世界旅行〜チート能力は、あくまで自由に生きる為に〜
和玄
ファンタジー
連日遅くまで働いていた男は、転倒事故によりあっけなくその一生を終えた。しかし死後、ある女神からの誘いで使徒として異世界で旅をすることになる。
与えられたのは並外れた身体能力を備えた体と、卓越した魔法の才能。
だが骨の髄まで小市民である彼は思った。とにかく自由を第一に異世界を楽しもうと。
地道に進む予定です。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる