いつか『幸せ』になる!

峠 凪

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第 2 章

24, ルイ団長?

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「後は頼んだ」

 咄嗟に茂みに隠れたけど何だったんだ?

 ルイ団長が名前を知らない騎士さんに何やら頼み事をしていたみたいだけど。雰囲気が怖かったから、隠れちゃった。



 ☆   ☆   ☆


「ねぇ、ルイ団長さぁ。隠れて何かしているよね」
「・・・(本人に何悟られてるんだよ!軍長)さぁ、俺は知らないよ」
「・・・小声で何か言ったよね。何言ったの?」
「まぁまぁ、ナノ。ジャドをいじめんなよ」
「いじめてないよ!人聞きの悪いこと言わないでよ、シディ。そこでバイブ状態になっているカルレも」
「まぁ、明日になったら分かるからさ。落ち着きなよ。悪いことではないからさ。だから明日予定空けとけよ!」
「・・・周りから孤立させられてる私にどう予定を入れろと?」
「・・・悪かった」

 これらはルイ団長の密会を見た次の日のことだった。
 
 明日何かあったっけ?



 ☆   ☆   ☆



 「・・・なぁ、ナノにバレてないよな。明日、ナノの誕生日会だって」
「おそらく。にぶいし大丈夫だと思うよ。・・・本人誕生日忘れてそうだし」
「そもそも、俺達に誕生日が何時か言っていないって思っているだろうし」
「あぁ、確かに。あの時ほぼ寝てましたしね。覚えてないでしょうね」
「・・・まぁ、何とかなるさ。俺達も準備しに行くぞ」


 
 ジャド達が集まって何か話しているけど何話してるんだろう?




 ☆   ☆   ☆



 夕方、訓練後

「ナノ!行くぞ!」
「何処に!?」
「まぁまぁ、黙ってついて来いって」
「いや、ついて来いって言いつつ連行されてるんだけど!?」
「大丈夫ですよ。大人しく行きましょう」
「・・・笑顔で黙らせる天才だよね、メーレ」
「よし!ナノも大人しくなったしジャッドも行くぞ!」
「ジャッドじゃなくてジェットだよ!」
「あっ、悪い」


 そんなこんなで居酒屋に連行された。


 ☆   ☆   ☆


「ナノ先に入れよ!」
「・・・何で?何かたくらんでる?」
「いいから。な?」

 しぶしぶ、先に入ると


『誕生日おめでとう!』


 ・・・まず思った事。


 私、誕生日の事言ったっけ?


 だった。・・・現実逃避にしては思考が残念な気がした。


 ☆   ☆   ☆


「ありがとうございます。でも、私誕生日言いましたか?」
「・・・歓迎会の時に」
「歓迎会?」
「前に一緒にここに来た時の事ですよ」
「あぁ・・・あれ歓迎会だったんだ」
「まぁ、一応。酔っ払いがいっぱいいたけど」

 何となく納得してから、後は楽しんだ。

 追伸、誕生日って事で酒飲まされた結果。私、ザルであることが判明しちゃった。・・・暫く、団員達とっていうか彼らが飲みつぶれるまで対決させられた。

 圧勝したよ!つぶれたヤツらを放置してルイ団長達と帰った。ルイ団長の密会は誕生日のセッティングの事だった。プレゼントも貰った!ルイ団長の瞳みたいなターコイズブルーの宝石がついたネックレス!宝石名はターズで守護の魔法付与しているんだって!しまわずに身につけます!

 
 皆ありがとうございます!こっちに喚ばれてから1番楽しかった!


 ☆   ☆   ☆


 追伸、瑞希ちゃん達は誕生日の事忘れていた。私は特に何も思わなかったが、ジャド達は不満だったらしく近くを通った時、大声で誕生日の時の事を言っていた。瑞希ちゃん達は何の事か分からずにポカンとしていた。
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