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年が明けた。
駅は完全に封鎖され、一両きりの車両が路面を走ることは二度と無い。
冬休みに何度か見に行ったけど、結果が変わるわけではなかった。
トヨジとは、二人とはもう二度と会えない。
それがとても辛い。
いつの日か時間が解決してくれるのだろうか。
「ねえ、いいかしら」
いつものようにお昼を食べようと、階段の踊り場に向かっている途中だった。
ついでだから先に図書室で本を借りようと、向かっているわたしの背中から声がかかる。
そのままの体勢で声の方を振り返ると、見知った顔がわたしを見ていた。
「柏木さんじゃん、どうしたの」
クラスメイトにてうちの委員長だ。
プリントの提出をしていないとか、掃除当番がどうとか業務的なことで話しかけられることは今でも結構ある。
でもこういう風に休み時間に、教室の外で話しかけてくるのは珍しい。
「ちょっと用があって。お昼がまだなら一緒に食べない」
「柏木さんと二人で?」
「美羽もいるけど、いや?」
美羽というのはこれまた同じクラスの北条さんのことだろう。
この二人特に仲がいいのは知っている。
なんの用事か知らないけど、暇な身の上である。
わたしは「オッケー」と答えると、彼女に連れられて図書室近くの資料準備室に招かれた。
「新しいクラブを作る?」
わたしが柏木さん達から聞かされた話は、なんと『映画研』なる新しいクラブを作る話だった。
しかも二年生の、この三学期を残すだけというこの時期に。
「おじさんがやっていたのよ、そういうの」
北条さんが話を引き継ぐ。
「前々から興味があってさ。あたし映画好きだし。それで夏希と話したら作るのはやりたいって。一緒にやる人間を探していたのよね」
彼女の話では他に別のクラスの女の子と、一年生の子二人ができるのならば入部すると約束をしているとのことだ。
「新しいクラブを作るのは五人以上が条件だから。もし興味があるのならやってみない?」
「ライトは丁度部活もやってないしね」
名ばかりだけど一応文化部に所属はしている。
そういう北条さんは水泳部に入っている記憶がある。
「あはは、ちょっと部の連中ともめちゃってさ。ケガもあったし、このまま二年生末で引退しようと思って」
うちの水泳部はそれほど強くはない。
それでダイエット程度に考えている部員と、北条さんのように真面目に練習に打ち込む部員の間で軋轢ができたという。
そして先生と現有三年生は前者が中心だった。
結果をだせばついてきてくれると頑張ったが、頑張りすぎて孤立してしまったという。
「そのまま居場所がなくなっちゃってね」
あっさりした感じで話してくれた。
こういう派閥みたいなものはどこでも存在する。
でも彼女は、まるで気にしてなさそうだ。
「まあ怪我も自転車事故だから誰に文句言っても仕方がないし。それにさっきも言ったけど映画作りってやってみたかったんだ。今度こそ一致団結してさ。いいきっかけだったかなって考えているよ」
ずいぶんとさっぱりしている。
その場所だけが全てじゃないという言葉には共感できる。
それに彼女にとって、柏木さんの近くという戻れる場所がいつでもある余裕も感じられた。
「美羽のおじさんから機材を頂けるし、足りない分は部になれば部費でまかなえるでしょう。この教室が丁度、どこの部活も使っていない。先生との下交渉は終わっているから春休み明けをまたなくても基礎的な勉強には入れるわ」
柏木さんの予定では夏休みに撮影を完了し、文化祭でクラスの出し物の間に上映をしたいとのことだ。
用意周到というか、できる女って感じだ。
面白そうだけど、どうしてわたしを誘ったのかな? ヒマそうだから?
口に出して尋ねると二人は一瞬お互いを見合わせ、二人にしかわからないような目配せをかわした。
「言っておくけど数合わせとかそういうのじゃないから。発足に必要な人数はいるしね。今度はあたしら真剣だからとりあえず参加? みたいな軽い気持ちの子は誘うつもりなかったの」
「それで、どうしてわたし?」
「最近図書室でちょくちょく見かけていたし、映画の本を借りているのを知っていたの。だから映画作りとかにも興味あるかなって思って。それに」
ちらっとわたしをみて、柏木さんは知的な笑みを浮かべると続けた。
「以前のあなたって八方美人というか話しを合わせているだけで軽い感じがしたの。でも最近は教室で話してもすごく考えてものを話している感じがする。図書室でも真剣に本をさがしていたし。だからあなたならきっと一緒にやっていけるって。これは美羽も同じ意見よ」
それを聞いた瞬間、なぜだか心がまっさらに洗われて涙がでそうになった。
わたしはこれまで誰とも気さくに話しているようでいて、自分の場所を限定していたんだ。
みんなと同じで、その中で自分の優位性を確かめ合っていた。
でもそんなの必要無くて、わたしがわたしでさえいれば必要としてくれる人はいる。
向こうの世界だけでなく、こちらの世界にも。
「で、どうかしら?」
「参加させて貰うよ。言っとくけどわたしは演技に自信があるよ。そっちこそちゃんとあわせられる?」
わたしの演技力はトヨジのお墨付きだ。
自信満々の物言いが面白かったのか、柏木さんは今度は口を押さえて吹き出しそうに笑う。
いや、実際吹き出しているのか次の声が出ないようだった。
代わりに北条さんが後を引き継いだ。
「決まりだな。よろしく主演女優さん」
「よろしく美羽。お世話になるね部長」
そう言うとわたしたちは握手を交わし合った。
柏木さんはお弁当を片付けてからこれからの予定を少し話してくれた。
機材が揃っても全員素人だからシナリオはもちろん、カメラや音響とかもいろいろ勉強しなければいけないという。
正式な発足が四月でも、それまで遊んでいる余裕はないらしい。
想像以上に大変そうだ。
向こうではトヨジがシナリオやカメラをやってくれていたから、わたしもその方面は力になれそうに無かった。
美羽も興味があるようだけどそこまでは詳しくない。
トヨジがいないことはわかっているけど、せめて映画が好きでそういう部分をみている子がどこかに……。
「柏木さん。ところでこの映画研って女の子だけでないとダメとか決まりがあるの?」
人手はむしろ足りないから多いに越したことがない。
役者はもちろん男手が必要なとこともたくさんある。
でも知り合いとか、つてを頼っているから女の子中心になったとのことだ。
「映画をとるんだったら、いい人材を知っているんだけど」
教室でわたしの前に座っている男の子。
あの子なら映画研に必要な人材になってくれるとなぜだか確信できた。
二人ともクラスメイトのその子の事をやっぱり良く知らなかったようだ。
でも映画に詳しいことを知ると眼を輝かせた。
早速美羽が交渉することになる。
昼休みの間、柏木さんがどのような映画を撮りたいとか、研究会をどうやっていきたいとか、他の仲間の事を説明してくれた。
あっという間に昼休みが終わり、「続きは放課後だね」と笑い合いながら教室へと戻る。
昨日までそんなに仲良くなかったのに、まるで長年つきあった親友同士のようだった。
自分が見える世界だけが全てだって思っていた。
それが窮屈でも、言いたいことを言えなくても、手に入れた場所は守る必要があるって疑いもしなかった。
でも、そうじゃない。
世界はもっと広くて、少し視線を変えるだけで素敵な仲間との出会いがたくさんある。
きっと他の映画研のメンバーともやっていけるだろう。
もちろん喧嘩もあるかもしれない。
馬が合わない子がいるかもしれない。
それがきっかけで別れることもあるかもしれない。
それでもわたしは自分というのを貫いていこうと思う。
わたしがわたしでいる限り、どこででもわたしはやっていけるのだから。
トヨジ、君が世界はとても広いって教えてくれた。
わたしはこっちでも、君がいなくても自分の場所を見つけるから。
駅は完全に封鎖され、一両きりの車両が路面を走ることは二度と無い。
冬休みに何度か見に行ったけど、結果が変わるわけではなかった。
トヨジとは、二人とはもう二度と会えない。
それがとても辛い。
いつの日か時間が解決してくれるのだろうか。
「ねえ、いいかしら」
いつものようにお昼を食べようと、階段の踊り場に向かっている途中だった。
ついでだから先に図書室で本を借りようと、向かっているわたしの背中から声がかかる。
そのままの体勢で声の方を振り返ると、見知った顔がわたしを見ていた。
「柏木さんじゃん、どうしたの」
クラスメイトにてうちの委員長だ。
プリントの提出をしていないとか、掃除当番がどうとか業務的なことで話しかけられることは今でも結構ある。
でもこういう風に休み時間に、教室の外で話しかけてくるのは珍しい。
「ちょっと用があって。お昼がまだなら一緒に食べない」
「柏木さんと二人で?」
「美羽もいるけど、いや?」
美羽というのはこれまた同じクラスの北条さんのことだろう。
この二人特に仲がいいのは知っている。
なんの用事か知らないけど、暇な身の上である。
わたしは「オッケー」と答えると、彼女に連れられて図書室近くの資料準備室に招かれた。
「新しいクラブを作る?」
わたしが柏木さん達から聞かされた話は、なんと『映画研』なる新しいクラブを作る話だった。
しかも二年生の、この三学期を残すだけというこの時期に。
「おじさんがやっていたのよ、そういうの」
北条さんが話を引き継ぐ。
「前々から興味があってさ。あたし映画好きだし。それで夏希と話したら作るのはやりたいって。一緒にやる人間を探していたのよね」
彼女の話では他に別のクラスの女の子と、一年生の子二人ができるのならば入部すると約束をしているとのことだ。
「新しいクラブを作るのは五人以上が条件だから。もし興味があるのならやってみない?」
「ライトは丁度部活もやってないしね」
名ばかりだけど一応文化部に所属はしている。
そういう北条さんは水泳部に入っている記憶がある。
「あはは、ちょっと部の連中ともめちゃってさ。ケガもあったし、このまま二年生末で引退しようと思って」
うちの水泳部はそれほど強くはない。
それでダイエット程度に考えている部員と、北条さんのように真面目に練習に打ち込む部員の間で軋轢ができたという。
そして先生と現有三年生は前者が中心だった。
結果をだせばついてきてくれると頑張ったが、頑張りすぎて孤立してしまったという。
「そのまま居場所がなくなっちゃってね」
あっさりした感じで話してくれた。
こういう派閥みたいなものはどこでも存在する。
でも彼女は、まるで気にしてなさそうだ。
「まあ怪我も自転車事故だから誰に文句言っても仕方がないし。それにさっきも言ったけど映画作りってやってみたかったんだ。今度こそ一致団結してさ。いいきっかけだったかなって考えているよ」
ずいぶんとさっぱりしている。
その場所だけが全てじゃないという言葉には共感できる。
それに彼女にとって、柏木さんの近くという戻れる場所がいつでもある余裕も感じられた。
「美羽のおじさんから機材を頂けるし、足りない分は部になれば部費でまかなえるでしょう。この教室が丁度、どこの部活も使っていない。先生との下交渉は終わっているから春休み明けをまたなくても基礎的な勉強には入れるわ」
柏木さんの予定では夏休みに撮影を完了し、文化祭でクラスの出し物の間に上映をしたいとのことだ。
用意周到というか、できる女って感じだ。
面白そうだけど、どうしてわたしを誘ったのかな? ヒマそうだから?
口に出して尋ねると二人は一瞬お互いを見合わせ、二人にしかわからないような目配せをかわした。
「言っておくけど数合わせとかそういうのじゃないから。発足に必要な人数はいるしね。今度はあたしら真剣だからとりあえず参加? みたいな軽い気持ちの子は誘うつもりなかったの」
「それで、どうしてわたし?」
「最近図書室でちょくちょく見かけていたし、映画の本を借りているのを知っていたの。だから映画作りとかにも興味あるかなって思って。それに」
ちらっとわたしをみて、柏木さんは知的な笑みを浮かべると続けた。
「以前のあなたって八方美人というか話しを合わせているだけで軽い感じがしたの。でも最近は教室で話してもすごく考えてものを話している感じがする。図書室でも真剣に本をさがしていたし。だからあなたならきっと一緒にやっていけるって。これは美羽も同じ意見よ」
それを聞いた瞬間、なぜだか心がまっさらに洗われて涙がでそうになった。
わたしはこれまで誰とも気さくに話しているようでいて、自分の場所を限定していたんだ。
みんなと同じで、その中で自分の優位性を確かめ合っていた。
でもそんなの必要無くて、わたしがわたしでさえいれば必要としてくれる人はいる。
向こうの世界だけでなく、こちらの世界にも。
「で、どうかしら?」
「参加させて貰うよ。言っとくけどわたしは演技に自信があるよ。そっちこそちゃんとあわせられる?」
わたしの演技力はトヨジのお墨付きだ。
自信満々の物言いが面白かったのか、柏木さんは今度は口を押さえて吹き出しそうに笑う。
いや、実際吹き出しているのか次の声が出ないようだった。
代わりに北条さんが後を引き継いだ。
「決まりだな。よろしく主演女優さん」
「よろしく美羽。お世話になるね部長」
そう言うとわたしたちは握手を交わし合った。
柏木さんはお弁当を片付けてからこれからの予定を少し話してくれた。
機材が揃っても全員素人だからシナリオはもちろん、カメラや音響とかもいろいろ勉強しなければいけないという。
正式な発足が四月でも、それまで遊んでいる余裕はないらしい。
想像以上に大変そうだ。
向こうではトヨジがシナリオやカメラをやってくれていたから、わたしもその方面は力になれそうに無かった。
美羽も興味があるようだけどそこまでは詳しくない。
トヨジがいないことはわかっているけど、せめて映画が好きでそういう部分をみている子がどこかに……。
「柏木さん。ところでこの映画研って女の子だけでないとダメとか決まりがあるの?」
人手はむしろ足りないから多いに越したことがない。
役者はもちろん男手が必要なとこともたくさんある。
でも知り合いとか、つてを頼っているから女の子中心になったとのことだ。
「映画をとるんだったら、いい人材を知っているんだけど」
教室でわたしの前に座っている男の子。
あの子なら映画研に必要な人材になってくれるとなぜだか確信できた。
二人ともクラスメイトのその子の事をやっぱり良く知らなかったようだ。
でも映画に詳しいことを知ると眼を輝かせた。
早速美羽が交渉することになる。
昼休みの間、柏木さんがどのような映画を撮りたいとか、研究会をどうやっていきたいとか、他の仲間の事を説明してくれた。
あっという間に昼休みが終わり、「続きは放課後だね」と笑い合いながら教室へと戻る。
昨日までそんなに仲良くなかったのに、まるで長年つきあった親友同士のようだった。
自分が見える世界だけが全てだって思っていた。
それが窮屈でも、言いたいことを言えなくても、手に入れた場所は守る必要があるって疑いもしなかった。
でも、そうじゃない。
世界はもっと広くて、少し視線を変えるだけで素敵な仲間との出会いがたくさんある。
きっと他の映画研のメンバーともやっていけるだろう。
もちろん喧嘩もあるかもしれない。
馬が合わない子がいるかもしれない。
それがきっかけで別れることもあるかもしれない。
それでもわたしは自分というのを貫いていこうと思う。
わたしがわたしでいる限り、どこででもわたしはやっていけるのだから。
トヨジ、君が世界はとても広いって教えてくれた。
わたしはこっちでも、君がいなくても自分の場所を見つけるから。
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