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marble 6
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『めちゃくちゃ抱きたい』
酒の力を借りて、おそらく生まれて初めて口にしたセリフの効果は絶大だった
なんだかんだと理由をつけて逃れようとしていた彼女の両手は力を失い、遠慮がちに俺の背中に回されたかと思うと
やがて深い口づけを誘うように、しっかりとしがみついてきた
「ふっ…う、はぁ」
呼吸をすることさえ忘れ、舌を絡め合いお互いの唾液を貪るようなキスに夢中になっていると
「ね、もう…ダメ」
瞳にうっすらと涙を浮かべ、俺を求める甘く掠れた声に煽られて
「っ!」
まだ挿入すらしていないのに危うく達してしまいそうになり、慌てて体を離して深呼吸する
「ダメって、なにがダメなんだよ」
わかっているのに聞き返すのは意地が悪いのかもしれないが、今夜はこんなやりとりさえ楽しみたかった
しかし
「お願い…」
紅潮した頬に溢れた一粒の涙には到底、勝てるわけもなく
「欲しい?」
かろうじて放った一言に彼女が頷くよりも早く、猛った欲望を充分過ぎるほど潤った場所に一気に沈めると
「あっ!やっ…あぁ」
久しぶりに甲高い嬌声をあげてのけぜらせた喉元に、噛み付くように濡れた唇を押し当てた
※次回に続きます
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