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二十四話 雑賀孫一(その一)

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三方原から、命からがら退却に成功した家康は、岡崎城に入り、すぐさま兵の立て直しを計った。


一方の武田軍は、信玄が病に倒れ、軍団は混乱をきたしていた。
武田軍は、一旦、甲斐の国への撤退を余儀なくされたのである。


そんな武田軍の撤退の開始を聞いて、信長もまた、岐阜へと兵を引いていった。
そんな織田軍の中には、戦いの終わったあと、合流した重治がいて、信長のそばを同行していた。



年が変わり、元亀四年となっても、武田軍の執拗なまでの多彩な動きは織田家を苦しめていた。

国境の岩村城を落としていた武田軍は、そこを拠点として、織田家に小競り合いを仕掛けていたのである。

まるで君主、信玄の命の危ういのを誤魔化すかのようにである。



岐阜城内の奥、何びとも入る事の許されない部屋に、この城の主、信長と重治、二人の姿がそこにあった。


「また、行くのか!?……わしはな、領土の事など、どうでも良いのじゃ……」


三方原の戦いを終えた重治には、ある一つの決意が芽生えていた。


「……最初の頃は、何故、自分がここにいるのか、疑問に思っておりました」


岐阜城の中でも最上階にあたるこの部屋は、見晴らしが素晴らしい事で、信長には、お気に入りのそんな場所であった。

信長は、重治の話しの途中で重治から視線を外し、ゆっくりと重治に背を向け、どこまでも見渡せる城の外を眺めた。

そんな信長の態度を見ても重治は、話しを続けた。


「これまでは、信長様のためだけに、なにも考えることなく働いてきました。しかし、いろいろな人物にあってきて、自分にしか出来ないことがある。そう思えるようになりました」


信長は、背中越しにいる重治の言うことを 聞いているのかいないのか、まるで反応を示さない。


「自分の力を試すことが、信長様の力になる。今は、はっきりと、そう断言する事ができます」


信長は、ゆっくりと振り向いて重治を見つめて微笑みながら語った。


「そうか……。では、もう、わしの為だけではないのだな?」


「……はい。自分の力を試しとうございます」


信長の無愛想ともいえる表情は、ゆっくりと笑顔に変わる。


「……そうか。うむ。わしは、重治、そなたに無理をさせているのではないかと、それだけが気掛かりだった‥‥。よし、もう何も言わぬ。‥‥ただ、‥‥無事に帰ってまいれ」


そう言うと、再び、背を重治に向けて、外の風景を見つめ始めた。


「……それでは、いって参ります」


重治は、背を向けた信長に深々と頭を下げ、そのまま部屋をあとにした。


「……重治。無事にな。」


信長の呟いた言葉は、重治に届くことはなかった。

しかし、例え言葉が届かなくとも、信長の思いが届かない訳はない。

重治は、信長の自分に向けられた、肉親を超えた愛情を感じながらその日、いつもの供を連れて、岐阜を旅立っていったのである。


もちろん、旅をする目的は、信長に話したように興味、好奇心、自分のため、それは嘘ではない。

しかし、重治が考える真の理由は、これから出会うであろう人たちとの繋がりが、必ず、信長のためになると確信していたからである。


重治は、最初の旅の目的地を京の都と決めていた。

このあと、歴史に記される信長の動きは、朝倉家との決着をつける前に、将軍足利義昭の名ばかりの室町幕府を滅ぼすと言うものである。

この時の重治には、信長とは違い、将軍家を支える朝廷に仕える公家たちに大きな太いパイプがあった。


右手に琵琶湖の穏やかな湖面を眺めながら、重治たちは、京の都へと自然と足は早まっていった。


重治にとっての今回の旅は、生まれや素姓が定かではなく、謎の人物としてその名が残されている、雑賀孫一に会う事が第一の目的であった。

したがって、公家たちにあって、将軍義昭公の説得工作を行う事には、時間を無駄に使いたくなかった。極めて素早く処理しそうそうに都を後にしたかったのである。


「重治様、今宵は都でゆっくりと致しましょうな」


歩いての旅にもなれた山崎新平が、重治の気持ちも考えず、呑気に、そう話しかけた。


「都には、伏見の酒が待ってくれてますものね、新平さま!?」


こちらも、重治の気持ちが解ってか解らずか、そう才蔵が新平に切り返した。


「ふぅ……」


重治は、二人の、のんびりとしたやり取りを見て、大きくため息をついた。

その様子を見た伊蔵は、ただ、可笑しそうに笑っている。


「そうだね、今晩はみんなでゆっくりとすればいい。また、これから忙しくなるから……」


なぜか、それまでと違い、歩く速度が極端に遅くなった重治が、投げやりな言い方でそれに答えた。


自分の気持ちを解ってもらえない代わりに、あまり笑う事のない伊蔵の笑顔を見ることが出来て、『まぁ、いいか』などと思ってしまう、重治であった。



そうこうしながらも、歩みを進めていると、道中の安全を先行して調べに行っていた末松が走って戻って来るのが、確認出来た。


偵察を終えた末松の報告からすると、今いる南近江から京の都までの一帯は、織田家の支配力が強まっていて、治安もかなり高く、特に危険はないと言う。


これから旅する道中も、伊蔵の配下が先んじて旅の安全の確保に奔走してくれている。

それらの事を思うと、一日や二日ぐらいのゆっくりする時間は、簡単に作りだせる安心感が重治には、確かにあった。


自分に従ってくれる者との出会いを感謝しつつ、これから始まる旅を前に、気持ちを引き締め直す重治だった。



都には、足を早めたかいがあってか、日の暮れる前に、到着する事ができた重治たち一行であった。

都に着いた重治たちは、織田家ゆかりの寺でもある、信長が定宿代わりにも使うようになる本能寺へと、宿を借りるために向かっていた。


「えぇー、寺ですか?!」


今夜の宿泊する場所を聞いて、途端にがっくりする新平である。


「寺で、宴会というわけには、いきませんからねぇ」


才蔵が、新平に向かって意地悪く笑ってみせた。


「え、宴会など……」


「ははは、大丈夫ですよ新平さま、本能寺の住職様は、頭の柔らかいお方。お酒は飲めますから‥‥」


「ま、誠かぁ!? 伊蔵殿!?‥‥さ、さぁ、さぁ、急ぎましょうぞ! 重治さまぁ」


突然に叫んだかと思うと新平は、それまでとは違う、早足に変わった。



本能寺に入って住職に挨拶を済ませた重治は、伊蔵を従え、以前世話になった公家の屋敷を訪ねることにした。

重治は、好意的に迎えられVIP待遇扱いのもてなしを浴びる事となる。


翌朝の帰宅後に聞いた出来事の内容、その話しに、新平が同行を断った自分自身の行為を悔やんだ事は言うまでもない。

新平は、公家の上目線のしゃべりに反感を感じていて、同行していくよりも宿坊での飲酒を選んだのである。


そんな新平の思いはよそに、重治の公家達との交渉はスムーズに進んでいった。

それまで、信長に対して嫌悪感を抱いていた公家たちは、信長と対立する自らが傀儡している将軍家に強く肩入れしていた。

朝廷の名を使い、自由に大名を動かしていた事実を認め、今後は中立的立場で、干渉しない事を重治と約定として交わすまでに至ったのである。

これにより足利幕府は、朝廷からも切り離され、孤立無援となる事になる。

後は、史実から言うと明智光秀による調略で、足利家の有力武将が引き抜かれる事になっていく。

通常では有り得ない有力武将の引き抜きから言って、自分の行動がその後の歴史の流れに、大きく影響していくのであろうと重治は考えていた。


先の朝倉の撤退にしても、然りである。
今まで、歴史上の不思議とされてきた史実に自分が関与している事実。改めて、不思議でも奇跡でもない、史実に残らない現実もあることを重治は実感していた。


史実の謎とされるものに自らが関わり、謎解きが出来る事にも、重治は生きがいのようなものを感じ見出していた。



京の都で、予想以上の成果を上げた重治は、当初の目的である紀伊の国に向かって、出立する旨を夕餉時、伊蔵達に告げた。


重治自身が興味を抱く、謎の武将、雑賀孫一に会うときが目前に迫ってきている。
流行る気持ちのなか、都、最後のその夜、早々と都を離れる事を残念がる新平をよそに、重治は早々と床についた。



翌朝、赤い目をした重治は、世話になった住職に挨拶を済ませ、いずれ、この場所で迎える悲劇を思いながら、本能寺を出立したのであった。



紀伊へ向かう、その旅は、伊蔵の手配により順調であった。

海岸沿いの道をかなり進んだ頃、ずっと先に霞む岬らしい風景を指差しながら才蔵が言った。


「重治さま、あそこに見える岬を廻ると紀伊の国に入ります」

「才蔵。お前、懐かしいんじゃないのか?」


才蔵の言葉に伊蔵がそう答え返した。

伊蔵からの思わぬ言葉に、才蔵はなぜか少し照れながらこたえた。


「……まぁ‥‥」


才蔵は元来、恥ずかしがり屋で、今の言葉にするとシャイであり、それに幼い頃の生い立ちでのトラウマがプラスされ、あまり話しをしない男だった。
しかし、そんな才蔵も、この半年の間で、重治たちと旅をする事で変わりつつあった。


曖昧な答えをかえす才蔵に、しょうがないなぁという顔をしながら、伊蔵が話しを始めた。


「我ら兄弟三人は、重治様もご存知の通り、伊賀の里にて、修行をしてまいりました」


「そうなのでござるか‥‥。初耳でござる。‥‥うむ。なるほど、伊賀忍者は、とりわけ優秀と聞いておる。なるほどなるほど‥‥」


新平は、以前、服部半蔵と伊蔵が知り合いらしい様子を目撃はしていた。
しかし、例え興味を持ったとしても、自らが語らぬものを問い詰めるような、無粋なまねをする新平ではなかった。

今、初めて納得のいく話しを聞いて、満足げに何度も何度も、頷いたわけである。


「才蔵の能力は、他の者とは違い、どんな術でも、すぐに己の物にでき、幅広い術を身につける事ができたのです」


「あ、兄じゃ……」


何かをいいたげな才蔵を片手を上げる事で制止して、伊蔵は話しを続けた。


「初代の半蔵様は、それは、先見の目をお持ちのかたで、これからの時代に、必ず必要となる鉄砲の術を とりわけ器用だった才蔵に身に付けさせようと、雑賀衆のもとへと修行に出されたのです」


「あ、兄じゃ、もう勘弁してくれ‥‥。俺なんか、兄じゃの足下にもおよばないよ」


才蔵は、これ以上、自分を肴に盛り上がられては、恥ずかしさで逃げ出しかねない状態にまで追い込まれていた。


「ちょっ、ちょっと、先の様子を見に行ってくる」


それだけを言うと才蔵は、一目散で先の岬の方に向かい走り出した。


「はっははは。どんな強者にも引けを取らぬ才蔵が、恥ずかしさで逃げ出しおった。ははははは‥‥」


「ちょっと、調子に乗りすぎましたか‥‥」


伊蔵には珍しい、茶目っ気たっぷりの笑顔で、頭をかいた。



重治一行は、何の障害もなく、快適な旅路のすえ、目的地の紀伊の国に入る事ができていた。

最終の目的地は、紀ノ川の河口、雑賀荘である。

その目的地に近づくにつれ、才蔵の様子に変化が起こっていた。

冷静沈着が心情の忍びにもかかわらず、いつもの才蔵とは違い、全くと言っていいほど、落ち着きがない。


「……サイゾォー‥‥さいぞぉー」


遠くの方から才蔵を呼びながら、駆けてくる人影が見えた。
その人影は、呼び声からして才蔵の知り合いの女性であることに違いなかった。

その女性の呼び声に、才蔵は、一瞬ぴくりと反応した。


「あのぉ、重治さま。‥‥やっぱり俺も、行かなきゃ駄目ですか?」


「え?」


突然の才蔵の訳のわからない言葉と、駆けてくる女性には、どうにも深い複雑な関係があるらしい。


「才蔵、さいぞぉー!!」


女性が近づくにつれ、ますます、才蔵の顔が引きつり、そわそわとしだす。

そして、才蔵の歩く速度は、どんどん遅くなっていく。
いつもは、みんなの先頭を歩く才蔵が、気がつけば、皆より少し遅れて最後尾にまでなっていた。


「どうしたんだい、才蔵?」


遅れる才蔵を気遣い重治が声をかけると、才蔵は何やら口ごもって、口の中で呟いたようだが、その言葉は誰にも聞こえる事はない。

そんなこんなをしているうちに、才蔵の名を呼んで駆け寄ってきた女性が、ほんの目の前までに達していた。


「才蔵、お帰り」


その女性は、才蔵にのみ視線を向け微笑んだ。

その微笑みは、才蔵のみに向けられたままで、他の者に向けられはしなかった。


その女性は、一瞬のためらいを見せたものの、周りの目など全く気にせず、才蔵の胸めがけ、飛び込んでいった。


当然のごとく、才蔵はその女性を優しく受け止めた。


「うぅおぅー。なんと、うらやましい‥‥」


新平が吠えたことで、才蔵は、受け止めていた両手で、いきなり女性を押し離した。

才蔵は、顔を真っ赤にしながら、ぽつりと呟くように言った。


「嫌な‥、嫌な予感はしていたんだ……」


「‥‥才蔵、それはあんまりではないか?!それでは、魅緑があまりに不憫‥‥」


突然、男の声がした。

いくら、女性と才蔵のやりとりに気を取られていたとしても、誰一人、全くと言っていいほどに、その男の接近する事に、気がつかなかったのである。

不意をつかれた重治と伊蔵は、その男に注視し、細心の注意を注いだ。

しかし、そのただものでない男は、そんな重治達の行動は全く気にもせず、笑いながら話しを続ける。


「才蔵。やっと、魅緑を迎えにきてくれたか。兄としてこんな嬉しい事はないぞ‥‥」


「……重秀様、その話しはもう……」


才蔵は、しどろもどろになりながらも男に、そう言葉を返した。


才蔵が、重秀と呼ぶ男は、不意に伊蔵に向かって頭を下げた。


「伊蔵様でございますね!? お初にお目にかかりまする。鈴木重秀と申します」


重治は、今、目の前にいる重秀と名乗る人物こそが、雑賀孫一と呼ばれる鉄砲の名手であり、雑賀衆を纏める人物であると言うことを知っていた。


重治が会いたかった孫一とは、今、目の前を流れる紀ノ川の周辺の豪族、土橋氏と鈴木氏を中心に組織された鉄砲傭兵集団の頭の名前であった。



「ここで立ち話しをしているのも何ですので、皆さん、我が家においでください」


重秀に誘われるまま、重治たちは重秀の後について行く事にした。

才蔵を慕う魅緑という女性は、才蔵を逃がすまいと、しっかりと腕にしがみついて離そうとはしない。

しかし才蔵は、歩きにくそうにしながらも魅緑の腕を振りほどこうとする事もなく、結局は、重治達一行の最後尾を遅れながらもついて行く。


その夜、重治たちは、絶大なる歓待を受けていた。

才蔵の話しによると、修行時代は、この鈴木家で世話になり、その頃から、この家の当主が雑賀衆をまとめていたそうである。

そのまとめ役のものこそ、雑賀孫一と呼ばれる人物であり、代々、孫一と言う名前は引き継がれ、代わっていくと言うことらしかった。


重治は、酒宴の間も、いろんな事が知りたく、数多く集まった雑賀衆の者たちに酌をして廻った。

やがて飲み慣れない酒の返盃攻撃に、重治は深い眠りについていた。



翌朝、いつもより遅い、最悪の目覚めを重治は迎えていた。

ガンガンと早鐘が打ち鳴らされる頭を抱えて、うなっている重治に才蔵が声をかけた。


「大丈夫ですか?」


「あ、あぁ、まあ……」


曖昧な返事を返しはしたが、重治にとって二日酔いというもの事態、初体験で、どれだけ経てば楽になるのか、どうすれば治るのか全くわからない。ただ、ズキズキと痛む頭と吐き気を我慢するのが精一杯であった。



「重治さま、この薬を お飲みください。すぐに楽になりますから‥‥」


「……あ、ありがとう」


「それと、昨夜のうちに重秀さまに、話しを通しておきました。重治様の話しを聞いてくださるそうです」


重治は、才蔵の言葉を聞いてすぐにでも二日酔いを治さなくてはと差し出された薬を鼻を摘んで一気に飲み込んだ。

今、飲んだ薬は、忍びの秘薬。どこからどうみても怪しく、たぶん、材料はミミズやイモリの黒焼き、蝙蝠のふん。その他、まず現代では、お目にかかる必要のない代物の調合なんだろうと想像しつつも、その薬を回復の頼みの綱として、すがる思いで飲み込んだ重治であった。


どれくらいの時間が経ったのだろう。妖しげな秘薬が利いたのどうかは、わからないが重治の状態は、やや回復傾向にあった。

周り者は、気を利かせたのであろうか。
回復してあたりを見回す余裕ができてきた時には、部屋には誰もいないことに重治は気づいた。


重治は、頭を押さえつつも、少し良くなった事で外の空気を吸いたくなっていた。

部屋から出て、庭先までくると、そこには、岐阜の我が家で、よく見られた風景、伊蔵と末松との組み手の様子が見られた。


「あっ、重治さま!!」


重治が現れた事に気を取られた一瞬の事であった。
末松の体は、重力をまるで無視したようにふわりと浮き上がり、それと同時に一回転したあと強く地面に叩きつけられた。
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