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第二章 現実の社会はさほど甘くない。
第二十四話 バニーちゃんと一緒(3)
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「緊急事態宣言」その発令と条件。基準は大規模な震災だろう。
他国の侵攻で国民に緊急を要する事態。それが発生する状況だ。
総理大臣から内閣府に通達する。強力かつ無比になる布告だ。
治安が混乱する状況の発生。維持の必要が求められる特例だ。
国家公安委員会の勧告に基づく。制定から長く行われなかった。
だがしかしだ。あれは三年前……じゃない。二年前の秋季から
北西の大陸。僻地で発生した新型ウイルス。その世界的蔓延だ。
新型ウイルスはインフルエンザに迫る致死率だった。圧倒的な
感染力とされた。南米や欧州を中心に蔓延して世界を席巻する。
ウイルスは大陸覇権国。免疫学研究所から拡がったとされる。
いまもネットの闇で強く支持される。指導者は関与を否定した。
一貫して無関係を誇示。いま自国にブーメラン現象だけどね。
まもなく国家の最大都市で開催になる。冬季オリンピックだ。
他人事を貫くはずもない。そこに未知のダンジョン誕生なんだ。
この状況を考える。ダンジョンは人類の脅威だろう。当初から
想定された。魔物がはびこる異空間。それが地下ダンジョンだ。
だがしかし考える。理解と自覚もない現状だけど。唯一無二の
技能を得られる場所。眠り姫ココはウサギから獣人に進化した。
しかもダンジョン創造者の意図も不明のままだ。地球の人類を
観察している状況それは間違いない。昇降エレベータの設置だ。
ほぼ瞬間的に対応された。その不条理さを明らかにされたんだ。
ダンジョン周辺に関する各種の問題。改めて発生するだろう。
大規模撤去だ。実現させるためにも金銭保障。周囲の同調だ。
関係者の不安定な状況を煽る。未来の危機感を強調する行為だ。
いまの政府方針に反対なわけじゃない。俯瞰して考えてみる。
世界と人類共通の認識だろう。提起されるべき問題になるけど。
ダンジョンが誕生した結果。人類は種族的な衰退どころか……
地球温暖化を超える勢い。改めての変革を迫られる状況なんだ。
新たに美里が持参した情報。それだけでは収まらない。国内で
ダンジョン総数は八か所。現時点の推測が世界で六十四か所だ。
それでも予測の範疇だろう。十一桁の数字に直結するからだ。
世界の総人口なら99億が最大数。累計されるのが十桁になる。
十一桁目。始まりのダンジョンと総数。国内で八か所なんだ。
どんな基準で世界を分割したか明らかでない。八分割された。
おそらく世界中だ。都市の公園に誕生している地下ダンジョン。
ダンジョンの規模や階層。現れる魔物も異なる可能性が高い。
すべてが謎の状態。唯一無二の存在だろうウサギ獣人ココだ。
その価値は美貌までふくめて最優先。守られるべき対象になる。
極力外部に存在をしられたくない状況だ。一般の中学生として
登下校は可能? 当事者として心配もつきない。そんな状況だ。
何か起こると決まってはいないが胸騒ぎの収まる兆しもない。
無条件で守るべき対象が姪っ子の永依だ。ココまで追加された。
自分の力だけで守れなくても幅広い人脈。活用できるはずだ。
最悪の事態を回避できればいい。基本的にどうにでもなるから。
思考に集中していたらしい。美里に掌で触れながら問われる。
「ところで佳二くん。佳二くんっ? このビル。空室はある?」
「あっスミマセンね。はい二階から四階。昨秋から空室ですよ」
呆然としていた。言葉の内容を理解すると同時に状況説明だ。
「安心したわ。空けておいて。自衛隊と公安が使用したいのよ」
何気なく放った美里の一言だ。新たな波乱の幕開けに繋がる。
閣下の退出時だ。美里と鈴音について余計なお世話を残した。
連絡役で収まるはずもない美女だ。二人が身近に滞在するんだ。
ハニートラップは別にする。ハーレムにも似た状況だけどね。
おわりよければすべてよし……世界に必要かそうでないのか。
物事は変動する。進むべき方向が左右されるだけで結果は別だ。
誰が為に鐘は鳴るのかな。ただ明日は明日の風が吹くだろう。
他国の侵攻で国民に緊急を要する事態。それが発生する状況だ。
総理大臣から内閣府に通達する。強力かつ無比になる布告だ。
治安が混乱する状況の発生。維持の必要が求められる特例だ。
国家公安委員会の勧告に基づく。制定から長く行われなかった。
だがしかしだ。あれは三年前……じゃない。二年前の秋季から
北西の大陸。僻地で発生した新型ウイルス。その世界的蔓延だ。
新型ウイルスはインフルエンザに迫る致死率だった。圧倒的な
感染力とされた。南米や欧州を中心に蔓延して世界を席巻する。
ウイルスは大陸覇権国。免疫学研究所から拡がったとされる。
いまもネットの闇で強く支持される。指導者は関与を否定した。
一貫して無関係を誇示。いま自国にブーメラン現象だけどね。
まもなく国家の最大都市で開催になる。冬季オリンピックだ。
他人事を貫くはずもない。そこに未知のダンジョン誕生なんだ。
この状況を考える。ダンジョンは人類の脅威だろう。当初から
想定された。魔物がはびこる異空間。それが地下ダンジョンだ。
だがしかし考える。理解と自覚もない現状だけど。唯一無二の
技能を得られる場所。眠り姫ココはウサギから獣人に進化した。
しかもダンジョン創造者の意図も不明のままだ。地球の人類を
観察している状況それは間違いない。昇降エレベータの設置だ。
ほぼ瞬間的に対応された。その不条理さを明らかにされたんだ。
ダンジョン周辺に関する各種の問題。改めて発生するだろう。
大規模撤去だ。実現させるためにも金銭保障。周囲の同調だ。
関係者の不安定な状況を煽る。未来の危機感を強調する行為だ。
いまの政府方針に反対なわけじゃない。俯瞰して考えてみる。
世界と人類共通の認識だろう。提起されるべき問題になるけど。
ダンジョンが誕生した結果。人類は種族的な衰退どころか……
地球温暖化を超える勢い。改めての変革を迫られる状況なんだ。
新たに美里が持参した情報。それだけでは収まらない。国内で
ダンジョン総数は八か所。現時点の推測が世界で六十四か所だ。
それでも予測の範疇だろう。十一桁の数字に直結するからだ。
世界の総人口なら99億が最大数。累計されるのが十桁になる。
十一桁目。始まりのダンジョンと総数。国内で八か所なんだ。
どんな基準で世界を分割したか明らかでない。八分割された。
おそらく世界中だ。都市の公園に誕生している地下ダンジョン。
ダンジョンの規模や階層。現れる魔物も異なる可能性が高い。
すべてが謎の状態。唯一無二の存在だろうウサギ獣人ココだ。
その価値は美貌までふくめて最優先。守られるべき対象になる。
極力外部に存在をしられたくない状況だ。一般の中学生として
登下校は可能? 当事者として心配もつきない。そんな状況だ。
何か起こると決まってはいないが胸騒ぎの収まる兆しもない。
無条件で守るべき対象が姪っ子の永依だ。ココまで追加された。
自分の力だけで守れなくても幅広い人脈。活用できるはずだ。
最悪の事態を回避できればいい。基本的にどうにでもなるから。
思考に集中していたらしい。美里に掌で触れながら問われる。
「ところで佳二くん。佳二くんっ? このビル。空室はある?」
「あっスミマセンね。はい二階から四階。昨秋から空室ですよ」
呆然としていた。言葉の内容を理解すると同時に状況説明だ。
「安心したわ。空けておいて。自衛隊と公安が使用したいのよ」
何気なく放った美里の一言だ。新たな波乱の幕開けに繋がる。
閣下の退出時だ。美里と鈴音について余計なお世話を残した。
連絡役で収まるはずもない美女だ。二人が身近に滞在するんだ。
ハニートラップは別にする。ハーレムにも似た状況だけどね。
おわりよければすべてよし……世界に必要かそうでないのか。
物事は変動する。進むべき方向が左右されるだけで結果は別だ。
誰が為に鐘は鳴るのかな。ただ明日は明日の風が吹くだろう。
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