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第4章 ギルド体験週間編―3日目
ギルド体験週間3日目③ 魔法調薬ギルド(ファルマシスト)
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「ベルさん、来ましたよ~」
「やっほ~、いらっしゃ~い」
午後の初めは、魔法調薬ギルドに行くことにしたルーシッド達4人。
魔法調薬ギルドに行って、フェリカがベルベットに声をかけると、手を振って迎えてくれた。
「魔法調薬ギルドはそんなに人も来ないし、暇だからゆっくりしてってよ~」
スクールギルドは生徒会ギルドと風紀ギルドを別として、基本的にその規模によって大規模ギルド(在籍50名以上)・中規模ギルド(50~20名程度)・小規模ギルド(20名以下)に分けられる。
ちなみに以前に訪問した魔法剣術ギルドは大規模ギルドである。数の面だけで言えば、風紀ギルドは中規模ギルドである。
基本的には規模によって、ギルドホームの大きさや予算などが割り振られることになっている。予算については、それ以外にも他校とのギルド対抗戦の成績や、ギルドの業績などを発表する発表会などの評価によっても決まってくる。
生徒会ギルドと風紀ギルドは、そう言った成績や評価に関係なく、予算が割り振られるゆえに、特殊なギルドである。
ベルベットが所属する魔法調薬ギルドは小規模ギルドに位置するギルドで、ギルドホームはこじんまりとしていた。本棚には魔法植物や調薬に関する本が並び、窓辺には色々な植物がプランターに育てられている。全体的に木造りの家具で統一されていて、非常に落ち着いた雰囲気でセンスが感じられる部屋だった。
このディナカレア魔法学院、というか魔法使い全体の中では、魔法調薬の人気がそこまで高くないことが、魔法調薬ギルドが小規模ギルドである理由だ。魔法薬は、あくまで魔法のサポート的な存在であり花形ではないので、あまり人気がないのだ。しかし、これは魔法薬が必要ないという意味では決してない。例えば病気の治療などに関しては、治癒の魔法よりも、魔法薬の方が高い効果が得られることがある。また、解毒剤や回復薬、付与効果をもたらす薬など、旅には必要不可欠な薬も多くあり、魔法薬師自体の需要は低くはない。
その時、奥の部屋から女生徒が顔を出した。
「みなさん、ようこそ。私が魔法調薬ギルドのギルド長、ピセア・スプルースです。気兼ねなくピシィと呼んでくださいね。ゆっくりしていってね。今、自家製のエルヴ・ルテ(魔法界のハーブティーのこと)を入れますね。それにクッキーもありますよ」
ギルド長のピセアは、何というか、この世の者とは思えない美しさであった。まさに絶世の美女という感じの生徒だった。透き通るように白い肌に女性らしい体つき、ウェーブがきいた腰までありそうなロングヘアーは神々しいまでにきらきらと輝いている。ルーシッドたちは同姓ながら、思わずため息をもらした。そして、特徴的なのはその耳だった。耳の上部が後方に向けて大きく尖って伸びていたのだ。
「あ…エルフの方ですか?」
ルーシッドが尋ねると、ピセアは耳をぴくぴくとさせて振り返った。
「はい、そうです。見るのは初めてですか?」
「そうですね。初めて見ました」
他のみんなも同様に初めてだと述べた。
「エルフのほとんどは、私の出身国でもあるウェストニア公国に住んでいて、そこから出ませんからね~。ウェストニアは自然も豊かですし、エルフにとっては住みやすいんですよね。私はここでの生活も気に入っていますけどね」
ピセアは、ブレンドしたエルヴをガラスのポットに入れ、お湯を注ぎながら、にっこりと微笑んだ。その笑顔はまさに女神のようだった。
ピセアの出身国でもある、ウェストニア公国は、ディナカレア王国の北部に位置する、比較的小さい国で、自然豊かで、魔法薬の原料になる魔法植物が数多く生息しており、魔獣族も多く住んでいる国だ。有名な魔法薬師やプロの魔法調薬ギルドが数多く存在している国でもあり、ウェストニア産の魔法薬は質がよく、人気がある。
エルフとは魔獣族の一種族であり、見た目は人間とほぼ変わらない人型の魔獣である。身体的特徴としては、先の尖った耳が上げられる。そしてエルフは男女問わず、非常に美しい。魔獣の中にはユニコーンやドラゴンなどのように、普通の動物に近い姿をしたものもいれば、エルフのように人型をしているものもいる。
この世界には人間以外の生物として、『魔獣』が存在している。魔獣は、人間と同じように知性を持ち、言葉を話す。そして、多くの魔獣は人間よりも力が強い。それは、単純な対格差もあるが、ライカが言っていた『アウラ』を自在に使うことができるという点もある。
アウラを人間より十分に使うことができる魔獣族は、形態変化、つまり人型と獣型を自在に変えられる存在がいたり、自らの翼で空を飛んだり、非常に頑丈であったり、人間よりはるかに速いスピードで移動したり、人間が魔法を使わなければ行えないような、火を吹く、氷を吐くと言ったことも行うことができるものもいる。
さらに、魔獣族の中には妖精族と会話することができるものもおり、魔法を使うことができるものもいる。エルフもその一人である。
基本的に魔獣族は人間族よりも圧倒的に強い存在である。人間族が勝っているのは、その数と多彩な発展を遂げた文化くらいのものだろう。
しかし、この二種族間の関係は非常に友好的である。魔獣の多くは自然を好むので、森やウェストニア公国などの特定の場所に住んでいるが、各国の村や町、このディナカレア王国の首都セントレアのような大都市にも普通に生活している者もいる。
このように、この魔法界には『魔獣』という生物がいるだけで、私たちの世界にいるような一般的な動物は存在していない。ゆえに、動物の肉を食べたり、魚を釣って食べるという食文化は存在しない。食べ物は穀類、野菜や果物、木の実など。また、魔獣から分けてもらった乳や卵などを食べる。
ちなみに、魔法界の植物も、私たちの世界とは異なるので、植物の中には、肉のような触感と味がする『カルネ』という根菜があり、これを加工して料理に使用しているが、実際の肉を食べたことがない魔法使いたちは、カルネが肉の触感や味であるということなどは考えてもいないわけである。
「私は3年生で、ウェストニア公国にある、ウェストニア公立魔法学院からの留学生という形で、この魔法学院に通わせてもらっています。みなさんは魔法調薬に興味はおありですか?興味があるならぜひギルドに入ってくださいね。歓迎しますよ」
「魔法調薬はまだあまり手を出せていなかった研究分野なので、興味はありますね」
ルーシッドが興味深そうに述べる。
「あなたがルーシッドちゃんね?ベルから話は聞いているわ。入試のペーパーテスト510点だったそうね。すごいわ~。魔法調薬は研究分野としてはまだまだ未知の部分があるから研究のしがいがあるわよ。魔法植物の中には効果がわかっていないものもあるし、調合法や調合過程によってもできるものは変わってくるから」
「それは実に興味深いですね。ちなみにギルドの掛け持ちってできるんですかね?」
「魔法調薬ギルドは別に決まった仕事があるわけじゃないし、全然大丈夫だと思うわよ。ベルなんていつも適当にエルヴ・ルテ飲んでお菓子食べて、私と話してるだけよ?」
そう言われてみんながベルの方を見ると、ベルは手鏡を見ながら化粧を直していた。自分に向けられた視線に気づくと、こちらを見てピースをする。なるほど、自由なギルドのようだ。
「私も興味あるかなー」
フェリカも乗り気のようだ。
「この前の戦闘で何となく私の方向性が見えたっていうか、私はサポート役っていうか、付与魔法師が向いてるかなって思った。もちろんマリーさんもいるんだけどね。でも、魔法調薬の知識があれば、もっと役に立てるかなーって思ったから」
「私もこの脚のせいもあって、治癒魔法とか魔法薬には興味があるよ。私の脚はもう治らないかもしれないけど、そういう人を一人でも減らすために何かできることはないかな、って思ってたよ」
キリエもそう述べる。
「私は特に魔法薬には興味ないんですが、その…ルテ(魔法界で言う『お茶・ティー』のこと)が好きなので…このエルヴ・ルテもすごくおいしいです。これも魔法植物で作ったんですか?」
ルビアは恥ずかしそうに言う。
「そうよ。ここで栽培している薬草から作ったもので、リラックス効果があるわ。魔法薬と一重に言っても、色々あるわ。日常で飲まれているアール・ルテ(紅茶のこと)やコフェア(コーヒーのこと)も魔法植物から作られているのよ。もちろん、調合しているわけじゃないから、効果的には極めて薄いけどね。だからルテが好きなルビアちゃんも大歓迎よ?」
ピセアはにっこりと笑う。
魔法調薬ギルドに流れている時間は非常にゆったりとしていて、いつまでもいたくなってしまうような癒しの空間だった。それは出されたエルヴ・ルテの効果もあるのかも知れないが、大部分はギルド長のピセアによるところが大きいと思う。
なぜこんな素晴らしいギルドが小規模ギルドなのだろう。だが、むしろ魔法調薬の人気のなさに感謝しつつ、このギルドに関しては逆に小規模ギルドのまま、隠れ家的な存在のままでいて欲しいと思う4人なのだった。
4人は、昨日訪れた風紀ギルドと、そのギルド長マーシャにも好印象を持っていたので、大分風紀ギルドと魔法調薬ギルドの掛け持ちへと心は決まりつつあったが、サラがいる生徒会ギルドにとりあえず顔を出すことにしたのだった。
「やっほ~、いらっしゃ~い」
午後の初めは、魔法調薬ギルドに行くことにしたルーシッド達4人。
魔法調薬ギルドに行って、フェリカがベルベットに声をかけると、手を振って迎えてくれた。
「魔法調薬ギルドはそんなに人も来ないし、暇だからゆっくりしてってよ~」
スクールギルドは生徒会ギルドと風紀ギルドを別として、基本的にその規模によって大規模ギルド(在籍50名以上)・中規模ギルド(50~20名程度)・小規模ギルド(20名以下)に分けられる。
ちなみに以前に訪問した魔法剣術ギルドは大規模ギルドである。数の面だけで言えば、風紀ギルドは中規模ギルドである。
基本的には規模によって、ギルドホームの大きさや予算などが割り振られることになっている。予算については、それ以外にも他校とのギルド対抗戦の成績や、ギルドの業績などを発表する発表会などの評価によっても決まってくる。
生徒会ギルドと風紀ギルドは、そう言った成績や評価に関係なく、予算が割り振られるゆえに、特殊なギルドである。
ベルベットが所属する魔法調薬ギルドは小規模ギルドに位置するギルドで、ギルドホームはこじんまりとしていた。本棚には魔法植物や調薬に関する本が並び、窓辺には色々な植物がプランターに育てられている。全体的に木造りの家具で統一されていて、非常に落ち着いた雰囲気でセンスが感じられる部屋だった。
このディナカレア魔法学院、というか魔法使い全体の中では、魔法調薬の人気がそこまで高くないことが、魔法調薬ギルドが小規模ギルドである理由だ。魔法薬は、あくまで魔法のサポート的な存在であり花形ではないので、あまり人気がないのだ。しかし、これは魔法薬が必要ないという意味では決してない。例えば病気の治療などに関しては、治癒の魔法よりも、魔法薬の方が高い効果が得られることがある。また、解毒剤や回復薬、付与効果をもたらす薬など、旅には必要不可欠な薬も多くあり、魔法薬師自体の需要は低くはない。
その時、奥の部屋から女生徒が顔を出した。
「みなさん、ようこそ。私が魔法調薬ギルドのギルド長、ピセア・スプルースです。気兼ねなくピシィと呼んでくださいね。ゆっくりしていってね。今、自家製のエルヴ・ルテ(魔法界のハーブティーのこと)を入れますね。それにクッキーもありますよ」
ギルド長のピセアは、何というか、この世の者とは思えない美しさであった。まさに絶世の美女という感じの生徒だった。透き通るように白い肌に女性らしい体つき、ウェーブがきいた腰までありそうなロングヘアーは神々しいまでにきらきらと輝いている。ルーシッドたちは同姓ながら、思わずため息をもらした。そして、特徴的なのはその耳だった。耳の上部が後方に向けて大きく尖って伸びていたのだ。
「あ…エルフの方ですか?」
ルーシッドが尋ねると、ピセアは耳をぴくぴくとさせて振り返った。
「はい、そうです。見るのは初めてですか?」
「そうですね。初めて見ました」
他のみんなも同様に初めてだと述べた。
「エルフのほとんどは、私の出身国でもあるウェストニア公国に住んでいて、そこから出ませんからね~。ウェストニアは自然も豊かですし、エルフにとっては住みやすいんですよね。私はここでの生活も気に入っていますけどね」
ピセアは、ブレンドしたエルヴをガラスのポットに入れ、お湯を注ぎながら、にっこりと微笑んだ。その笑顔はまさに女神のようだった。
ピセアの出身国でもある、ウェストニア公国は、ディナカレア王国の北部に位置する、比較的小さい国で、自然豊かで、魔法薬の原料になる魔法植物が数多く生息しており、魔獣族も多く住んでいる国だ。有名な魔法薬師やプロの魔法調薬ギルドが数多く存在している国でもあり、ウェストニア産の魔法薬は質がよく、人気がある。
エルフとは魔獣族の一種族であり、見た目は人間とほぼ変わらない人型の魔獣である。身体的特徴としては、先の尖った耳が上げられる。そしてエルフは男女問わず、非常に美しい。魔獣の中にはユニコーンやドラゴンなどのように、普通の動物に近い姿をしたものもいれば、エルフのように人型をしているものもいる。
この世界には人間以外の生物として、『魔獣』が存在している。魔獣は、人間と同じように知性を持ち、言葉を話す。そして、多くの魔獣は人間よりも力が強い。それは、単純な対格差もあるが、ライカが言っていた『アウラ』を自在に使うことができるという点もある。
アウラを人間より十分に使うことができる魔獣族は、形態変化、つまり人型と獣型を自在に変えられる存在がいたり、自らの翼で空を飛んだり、非常に頑丈であったり、人間よりはるかに速いスピードで移動したり、人間が魔法を使わなければ行えないような、火を吹く、氷を吐くと言ったことも行うことができるものもいる。
さらに、魔獣族の中には妖精族と会話することができるものもおり、魔法を使うことができるものもいる。エルフもその一人である。
基本的に魔獣族は人間族よりも圧倒的に強い存在である。人間族が勝っているのは、その数と多彩な発展を遂げた文化くらいのものだろう。
しかし、この二種族間の関係は非常に友好的である。魔獣の多くは自然を好むので、森やウェストニア公国などの特定の場所に住んでいるが、各国の村や町、このディナカレア王国の首都セントレアのような大都市にも普通に生活している者もいる。
このように、この魔法界には『魔獣』という生物がいるだけで、私たちの世界にいるような一般的な動物は存在していない。ゆえに、動物の肉を食べたり、魚を釣って食べるという食文化は存在しない。食べ物は穀類、野菜や果物、木の実など。また、魔獣から分けてもらった乳や卵などを食べる。
ちなみに、魔法界の植物も、私たちの世界とは異なるので、植物の中には、肉のような触感と味がする『カルネ』という根菜があり、これを加工して料理に使用しているが、実際の肉を食べたことがない魔法使いたちは、カルネが肉の触感や味であるということなどは考えてもいないわけである。
「私は3年生で、ウェストニア公国にある、ウェストニア公立魔法学院からの留学生という形で、この魔法学院に通わせてもらっています。みなさんは魔法調薬に興味はおありですか?興味があるならぜひギルドに入ってくださいね。歓迎しますよ」
「魔法調薬はまだあまり手を出せていなかった研究分野なので、興味はありますね」
ルーシッドが興味深そうに述べる。
「あなたがルーシッドちゃんね?ベルから話は聞いているわ。入試のペーパーテスト510点だったそうね。すごいわ~。魔法調薬は研究分野としてはまだまだ未知の部分があるから研究のしがいがあるわよ。魔法植物の中には効果がわかっていないものもあるし、調合法や調合過程によってもできるものは変わってくるから」
「それは実に興味深いですね。ちなみにギルドの掛け持ちってできるんですかね?」
「魔法調薬ギルドは別に決まった仕事があるわけじゃないし、全然大丈夫だと思うわよ。ベルなんていつも適当にエルヴ・ルテ飲んでお菓子食べて、私と話してるだけよ?」
そう言われてみんながベルの方を見ると、ベルは手鏡を見ながら化粧を直していた。自分に向けられた視線に気づくと、こちらを見てピースをする。なるほど、自由なギルドのようだ。
「私も興味あるかなー」
フェリカも乗り気のようだ。
「この前の戦闘で何となく私の方向性が見えたっていうか、私はサポート役っていうか、付与魔法師が向いてるかなって思った。もちろんマリーさんもいるんだけどね。でも、魔法調薬の知識があれば、もっと役に立てるかなーって思ったから」
「私もこの脚のせいもあって、治癒魔法とか魔法薬には興味があるよ。私の脚はもう治らないかもしれないけど、そういう人を一人でも減らすために何かできることはないかな、って思ってたよ」
キリエもそう述べる。
「私は特に魔法薬には興味ないんですが、その…ルテ(魔法界で言う『お茶・ティー』のこと)が好きなので…このエルヴ・ルテもすごくおいしいです。これも魔法植物で作ったんですか?」
ルビアは恥ずかしそうに言う。
「そうよ。ここで栽培している薬草から作ったもので、リラックス効果があるわ。魔法薬と一重に言っても、色々あるわ。日常で飲まれているアール・ルテ(紅茶のこと)やコフェア(コーヒーのこと)も魔法植物から作られているのよ。もちろん、調合しているわけじゃないから、効果的には極めて薄いけどね。だからルテが好きなルビアちゃんも大歓迎よ?」
ピセアはにっこりと笑う。
魔法調薬ギルドに流れている時間は非常にゆったりとしていて、いつまでもいたくなってしまうような癒しの空間だった。それは出されたエルヴ・ルテの効果もあるのかも知れないが、大部分はギルド長のピセアによるところが大きいと思う。
なぜこんな素晴らしいギルドが小規模ギルドなのだろう。だが、むしろ魔法調薬の人気のなさに感謝しつつ、このギルドに関しては逆に小規模ギルドのまま、隠れ家的な存在のままでいて欲しいと思う4人なのだった。
4人は、昨日訪れた風紀ギルドと、そのギルド長マーシャにも好印象を持っていたので、大分風紀ギルドと魔法調薬ギルドの掛け持ちへと心は決まりつつあったが、サラがいる生徒会ギルドにとりあえず顔を出すことにしたのだった。
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