10 / 434
第1章 【獣の爪痕】
第1章8 【真相】
しおりを挟む
「確か、ディランの部屋はここだったよな?」
俺はセリカにそう尋ねる。
セリカ「多分、3階にあるドアの大きな部屋だったはずだから、ここ出会ってると思う」
「そうか」
《コンコン》
俺は自分でも珍しいと思うほどご丁寧にノックをした。
「誰だ?」
返事が返ってきた。
「俺だ、あんたに確認したいことがあって来た」
ディラン「入れ」
ディランが入室を許可してきた。
今朝までとはまるで違う口調だ。なんかあるな、こりゃ。
ただの勘だが、俺はそう思った。
「入るぞ」
そう言ってから俺はドアを開ける。
ディラン「確認したいことがあるって言ってたな。とりあえず座れ」
セリカ「あ、はい」
セリカはそのまま促されるままにソファに腰掛けようとしたが、俺はそれを手で止めた。
セリカ(どうしたの?)
(いいから立ったまま聞いてろ)
セリカは俺の言葉の意味が分からないらしいが、まあここら辺は新人だからだ。長い間色んな仕事をしていると、相手の放つ匂いで危険かどうかが分かるようになる。
「確認したいことってのはそんな難しい事じゃねえ、ただ、あんたが今回の事件の首謀者なのかどうか知りたいだけだ」
俺は隠すこともなくド直球にそう聞いた。
ディラン「フッ、どうしてそう思うんだ?」
「理由は幾つかある。まず第一に何故あんたはエフィが森の中にいると思ったんだ?」
あの時は特に疑問に感じなかったが、俺はヴェルドやセリカとの話から疑問に思ったことを問う。
ディラン「それは......」
ディランはどう返すべきか悩んでいるようだ。
「他にもある。なんで、村の警備隊は誰一人として動いてないんだろうな?」
ディラン「それは、集めるのに時間がかかったからな」
苦しい言い訳だ。警備隊なんてもんは1つも動いてない。
「そうか、じゃあ最後に1つ」
俺は人差し指を立てながらディランの前まで近づく。
「なんで、そこにフウロの剣が置いてあるんだ?」
俺はディランの後ろに置いてある剣を指さしながら言う。
ディラン「何を言う。これは私の剣だ」
「本当か?フウロはな、自分の剣に必ず紋章を入れてるんだよ」
ディラン「チッ」
ディランが舌打ちをした。
それは今までのが嘘だったと言っているようなものだ。
ディラン「なぜ分かった?」
ディランが俺を睨みながら言う。
「剣に紋章を入れてるなんて言ったけどあれは嘘だ。ただお前がバカで助かったよ」
適当についた嘘だったが、効果は抜群でボロを出してくれた。後はディランを捕まえて尋問すれば終わりだ。
俺はそう思っていた。
ディラン「ふん、仕方ない」
ディランは諦めたように椅子に腰掛けた。
「あれはな、6年程前だ。私はその時から村の村長をやってた」
ディランが昔話を話すように語りだした。
ディラン「ある日の事だ。村を魔獣が一斉襲ってきたんだ王国騎士団がやって来てな。騒ぎはすぐに鎮圧出来たんだが......」
セリカ「エフィのお母さんが傷ついた魔獣達を助けてたんですね」
ディラン「なぜ、知っているのか、と聞きたいところだが、その通りだ。その女性は傷ついた魔獣達を助けようとして自分の命を落とした。つくづく馬鹿なヤツだ」
セリカ「そんな事ない!」
セリカが俺より1歩前に出て大きな声を出した。
ディラン「ふん、威勢のいい女だ。ただな、あの時に起きた魔獣騒ぎは私が起こしたものではないが、今回のことは私がした事だ」
ヴェルド「ちっ、分かってたことだが、なんでそんな事をした」
ヴェルドが問いかけた。
ディラン「ただ、力を試したかっただけだ」
ヴェルド「力を......試したかった?」
ヴェルドが聞き返した。
ディラン「そうだ、私は丁度去年の暮れの頃にとある人物から絶大なる力を貰った」
そう言うとディランは机の引き出しから小さな箱のようなものを出した。
ディラン「この力があれば私は王になれる。誰も逆らうことができない魔王にな」
そう言うとディランはその小さな箱を開け、中にあった長方形で小さな箱のようなものを体に突き刺した。
ディラン「これはグランメモリ、または記憶の欠片と言ってな、ただの人間である私にもお前らを超える超人的な力をさずけてくれるのだ!」
ディランがそう言うとディランの体がみるみる獣の姿に変わっていく。
《モンスター》
グランメモリと呼ばれた物から音がした。
「離れろセリカ!」
俺はそう叫び、セリカの体をこちら側に引き戻そうとする。
「きゃぁぁぁ」
だが、もう手遅れで、セリカは化け物になったディランの腕の中だった。
ヴェルド「セリカを離せ!」
ヴェルドが叫ぶ。
ディラン「この娘は人質として預かっておこう」
魔獣の姿になったディランはそのままセリカを抱え、窓から外に飛び出す。
ヴァル「待てゴルァ!」
俺はそう叫びながらディラン目掛けて炎の拳を打つが1歩手前で当たることは無かった。
「クソっ!」
もう、ディランの姿は見えなくなっていた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
セラ「セリカ様がさらわれた!?」
セラが大きな声で言う。
「あぁ」
ジン「……しかし、やはりディラン様が真犯人だったとは......」
ジンが溜息をつきながら言う。
その気持ちは痛いほどに分かる。今まで信じて付いて行った奴が黒幕だったんだ。そりゃ、どうしたらいいか分からなくなる。
セラ「ディラン様がどこに行ったか分かりますか?」
セラが尋ねてくる。
「飛んだ方向から見て、多分、森の中だ」
セラ「となると、救出しようと迎えば魔獣達が襲いかかってきますね。しかも、その魔獣はディラン様が作り、操っているもの......」
ヴェルド「村の警備隊はどれくらいの強さがあるんだ?」
ヴェルドが尋ねる。
ジン「総勢20名ほど、力はヴァル様が1人で戦ってるのと同じくらいの強さかと思われます」
「そんなに弱ぇのか?」
俺はついつい本音を言ってしまう。
セラ「とても、あの魔獣達に立ち向かえるような連中ではありません」
「チッ、フウロが戦える状況だったら......」
フウロ「呼んだか?ヴァル」
いつの間にかフウロが俺の後ろに立っていた。
「うぉっ!?大丈夫なのか?お前」
フウロ「何を言う。私はそんな簡単にくたばらん」
「フウロ様、今は少しでも休んでてください」
フウロ「そうする訳にはいかん。なんせ、私が寝ぼけている間にセリカがさらわれたらしいからな。今すぐにでも森の中に向かおう」
「無茶するなって言いてえところだけど今は少しでも戦力が欲しい」
ヴェルド「ここまで来たら行くしかねえな」
セラ「では、私共も御一緒します」
「そう言って貰えると助かる。何としてでもセリカを助け出すぞ」
ヴェルド「おう!」
フウロ「あぁ」
ヴェルドとフウロは俺の掛け声に剣と拳を挙げて返事をする。
フウロ「ところで、黒幕がディランだったって話は本当か?」
フウロが俺の方を向いて問いかけてくる。
「あぁ、ただあいつは『グランメモリ』とかいうのを使って自分の体を魔獣の姿に変えた」
フウロ「グランメモリ......うちのギルド名と一緒だな」
「確か、『グランメモリーズ』ってのは『神々の記憶の元に集まった仲間』とかいう意味で付けられたらしいんだよな?」
フウロ「先代の話ではそうなっている。グランメモリ、『神々の記憶』というわけか......」
ヴェルド「まあ、何でもいい。要は奴をぶっ飛ばしてセリカを助ければいいんだろ」
ヴェルドが正に的を得た発言をする。
「そうだな」
セラ「森の中には魔獣が構えているはずです。気をつけて行きましょう」
戦闘用に衣装を整えてきたセラが俺達の話に割って入ってきた。
何にしてもセリカを助け出す。そして、ディランを捕まえれば全てが終わる。
俺はそう思っていた。まさか、『グランメモリ』なんてもんが後々ずっと引っ張り続けられる物になるとも知らずにーー
俺はセリカにそう尋ねる。
セリカ「多分、3階にあるドアの大きな部屋だったはずだから、ここ出会ってると思う」
「そうか」
《コンコン》
俺は自分でも珍しいと思うほどご丁寧にノックをした。
「誰だ?」
返事が返ってきた。
「俺だ、あんたに確認したいことがあって来た」
ディラン「入れ」
ディランが入室を許可してきた。
今朝までとはまるで違う口調だ。なんかあるな、こりゃ。
ただの勘だが、俺はそう思った。
「入るぞ」
そう言ってから俺はドアを開ける。
ディラン「確認したいことがあるって言ってたな。とりあえず座れ」
セリカ「あ、はい」
セリカはそのまま促されるままにソファに腰掛けようとしたが、俺はそれを手で止めた。
セリカ(どうしたの?)
(いいから立ったまま聞いてろ)
セリカは俺の言葉の意味が分からないらしいが、まあここら辺は新人だからだ。長い間色んな仕事をしていると、相手の放つ匂いで危険かどうかが分かるようになる。
「確認したいことってのはそんな難しい事じゃねえ、ただ、あんたが今回の事件の首謀者なのかどうか知りたいだけだ」
俺は隠すこともなくド直球にそう聞いた。
ディラン「フッ、どうしてそう思うんだ?」
「理由は幾つかある。まず第一に何故あんたはエフィが森の中にいると思ったんだ?」
あの時は特に疑問に感じなかったが、俺はヴェルドやセリカとの話から疑問に思ったことを問う。
ディラン「それは......」
ディランはどう返すべきか悩んでいるようだ。
「他にもある。なんで、村の警備隊は誰一人として動いてないんだろうな?」
ディラン「それは、集めるのに時間がかかったからな」
苦しい言い訳だ。警備隊なんてもんは1つも動いてない。
「そうか、じゃあ最後に1つ」
俺は人差し指を立てながらディランの前まで近づく。
「なんで、そこにフウロの剣が置いてあるんだ?」
俺はディランの後ろに置いてある剣を指さしながら言う。
ディラン「何を言う。これは私の剣だ」
「本当か?フウロはな、自分の剣に必ず紋章を入れてるんだよ」
ディラン「チッ」
ディランが舌打ちをした。
それは今までのが嘘だったと言っているようなものだ。
ディラン「なぜ分かった?」
ディランが俺を睨みながら言う。
「剣に紋章を入れてるなんて言ったけどあれは嘘だ。ただお前がバカで助かったよ」
適当についた嘘だったが、効果は抜群でボロを出してくれた。後はディランを捕まえて尋問すれば終わりだ。
俺はそう思っていた。
ディラン「ふん、仕方ない」
ディランは諦めたように椅子に腰掛けた。
「あれはな、6年程前だ。私はその時から村の村長をやってた」
ディランが昔話を話すように語りだした。
ディラン「ある日の事だ。村を魔獣が一斉襲ってきたんだ王国騎士団がやって来てな。騒ぎはすぐに鎮圧出来たんだが......」
セリカ「エフィのお母さんが傷ついた魔獣達を助けてたんですね」
ディラン「なぜ、知っているのか、と聞きたいところだが、その通りだ。その女性は傷ついた魔獣達を助けようとして自分の命を落とした。つくづく馬鹿なヤツだ」
セリカ「そんな事ない!」
セリカが俺より1歩前に出て大きな声を出した。
ディラン「ふん、威勢のいい女だ。ただな、あの時に起きた魔獣騒ぎは私が起こしたものではないが、今回のことは私がした事だ」
ヴェルド「ちっ、分かってたことだが、なんでそんな事をした」
ヴェルドが問いかけた。
ディラン「ただ、力を試したかっただけだ」
ヴェルド「力を......試したかった?」
ヴェルドが聞き返した。
ディラン「そうだ、私は丁度去年の暮れの頃にとある人物から絶大なる力を貰った」
そう言うとディランは机の引き出しから小さな箱のようなものを出した。
ディラン「この力があれば私は王になれる。誰も逆らうことができない魔王にな」
そう言うとディランはその小さな箱を開け、中にあった長方形で小さな箱のようなものを体に突き刺した。
ディラン「これはグランメモリ、または記憶の欠片と言ってな、ただの人間である私にもお前らを超える超人的な力をさずけてくれるのだ!」
ディランがそう言うとディランの体がみるみる獣の姿に変わっていく。
《モンスター》
グランメモリと呼ばれた物から音がした。
「離れろセリカ!」
俺はそう叫び、セリカの体をこちら側に引き戻そうとする。
「きゃぁぁぁ」
だが、もう手遅れで、セリカは化け物になったディランの腕の中だった。
ヴェルド「セリカを離せ!」
ヴェルドが叫ぶ。
ディラン「この娘は人質として預かっておこう」
魔獣の姿になったディランはそのままセリカを抱え、窓から外に飛び出す。
ヴァル「待てゴルァ!」
俺はそう叫びながらディラン目掛けて炎の拳を打つが1歩手前で当たることは無かった。
「クソっ!」
もう、ディランの姿は見えなくなっていた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
セラ「セリカ様がさらわれた!?」
セラが大きな声で言う。
「あぁ」
ジン「……しかし、やはりディラン様が真犯人だったとは......」
ジンが溜息をつきながら言う。
その気持ちは痛いほどに分かる。今まで信じて付いて行った奴が黒幕だったんだ。そりゃ、どうしたらいいか分からなくなる。
セラ「ディラン様がどこに行ったか分かりますか?」
セラが尋ねてくる。
「飛んだ方向から見て、多分、森の中だ」
セラ「となると、救出しようと迎えば魔獣達が襲いかかってきますね。しかも、その魔獣はディラン様が作り、操っているもの......」
ヴェルド「村の警備隊はどれくらいの強さがあるんだ?」
ヴェルドが尋ねる。
ジン「総勢20名ほど、力はヴァル様が1人で戦ってるのと同じくらいの強さかと思われます」
「そんなに弱ぇのか?」
俺はついつい本音を言ってしまう。
セラ「とても、あの魔獣達に立ち向かえるような連中ではありません」
「チッ、フウロが戦える状況だったら......」
フウロ「呼んだか?ヴァル」
いつの間にかフウロが俺の後ろに立っていた。
「うぉっ!?大丈夫なのか?お前」
フウロ「何を言う。私はそんな簡単にくたばらん」
「フウロ様、今は少しでも休んでてください」
フウロ「そうする訳にはいかん。なんせ、私が寝ぼけている間にセリカがさらわれたらしいからな。今すぐにでも森の中に向かおう」
「無茶するなって言いてえところだけど今は少しでも戦力が欲しい」
ヴェルド「ここまで来たら行くしかねえな」
セラ「では、私共も御一緒します」
「そう言って貰えると助かる。何としてでもセリカを助け出すぞ」
ヴェルド「おう!」
フウロ「あぁ」
ヴェルドとフウロは俺の掛け声に剣と拳を挙げて返事をする。
フウロ「ところで、黒幕がディランだったって話は本当か?」
フウロが俺の方を向いて問いかけてくる。
「あぁ、ただあいつは『グランメモリ』とかいうのを使って自分の体を魔獣の姿に変えた」
フウロ「グランメモリ......うちのギルド名と一緒だな」
「確か、『グランメモリーズ』ってのは『神々の記憶の元に集まった仲間』とかいう意味で付けられたらしいんだよな?」
フウロ「先代の話ではそうなっている。グランメモリ、『神々の記憶』というわけか......」
ヴェルド「まあ、何でもいい。要は奴をぶっ飛ばしてセリカを助ければいいんだろ」
ヴェルドが正に的を得た発言をする。
「そうだな」
セラ「森の中には魔獣が構えているはずです。気をつけて行きましょう」
戦闘用に衣装を整えてきたセラが俺達の話に割って入ってきた。
何にしてもセリカを助け出す。そして、ディランを捕まえれば全てが終わる。
俺はそう思っていた。まさか、『グランメモリ』なんてもんが後々ずっと引っ張り続けられる物になるとも知らずにーー
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
適正異世界
sazakiri
ファンタジー
ある日教室に突然現れた謎の男
「今から君たちには異世界に行ってもらう」
そんなこと急に言われても…
しかし良いこともあるらしい!
その世界で「あること」をすると……
「とりあいず帰る方法を探すか」
まぁそんな上手くいくとは思いませんけど
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる