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18 シてくれるなんて
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香坂は体格が良くて筋肉質だから、当たり前だけれどそれなりの重さがある。背負うにもお姫様抱っこをするにも、かなりの力が必要になるわけで。僕だってそう貧相な身体つきな方じゃあないと思っているけれど、香坂を抱っこして階段を上がるのはかなりしんどい。薄々思ってはいたけど僕、もっと身体を鍛えないといけないかな? それに香坂は体力もあるから、セックスでも下手すると僕の方が先にギブアップしちゃうんだよね。
そんなことは、今はおいておくとして。
運ばれている間、香坂は僕の肩に鼻先を押し付けてスンスンと匂いを嗅いでいた。恥ずかしがりでプライドが高い香坂がこんな風に甘えて見せるのも、ヒートが来ている証拠だろう。部屋に入って寝室のベッドに降ろしても、香坂は僕にしがみついたままだ。
「よいしょっ」
香坂の気が済むまでこうしていようと、僕が体勢を改めて抱きしめてやると。
「戸山は……」
香坂が肩にグリグリと顔を押し付けながら、ふいに語り出す。
「うん? なに」
「アイツ、中学の頃から馬鹿やったのもケンカしたのも一緒だったんだ」
「ふぅん」
「だから、マジのことを言えてよかったって思う」
「そっか。香坂がよかったんなら、僕もよかった」
僕はそう言って抱きしめたまま背中を撫でながらも、しっかりと釘をさすのも忘れない。
「香坂ぁ、オトモダチは認めてあげられるけどさ。エロいことは僕だけだからな?」
「なっ!? 当たり前……だ」
香坂は真っ赤にして反射的に言うも、最後は尻すぼみになってしまった。言外にエロは僕とだけしたいっていう表明だもんな、香坂には恥ずかしいか。
「とりあえず、その服脱ぐか?」
さっきから下半身をモジモジし始めている香坂のバーテン服を全部脱がせたら、それをシワにならないようにサイドテーブルに畳んで置いておく。ああ、パンツの下はすっかり濡れてしまってドロドロだ。すげぇいい匂いだし、ガンガンに突っ込んで責め立てたい。けれどヒートのΩには優しくもしたい。
「どうする? シャワー無理っぽいし、濡れタオルで拭くか?」
ひとまず己の欲は飲み込んで、香坂の意見を確かめる。
「お前も、脱げ」
すると香坂が腕を伸ばして、僕のズボンをグイグイと下に引っ張るではないか。
「シたいんだ?」
僕が抵抗せずにパンツごと脱がされるに任せて、自分でも上着を脱ぐと、香坂はズルッとベッドから降りる。
「……欲しい」
そのままポロリと出た僕のペニスを掴み、それに口を寄せて――
はむっ
なんと、口の中に頬張ったのだ。
え、フェラしてくれるの? マジで? 普段の香坂からはあり得ない光景に、僕は興奮して股間が熱くなった。
「デッカ、やりにくぃ」
仕方ないじゃん、これでデカくするなって言う方が無理じゃん!? あの香坂が、僕のを舐めて吸っているんだぞ!? 下手くそでいかにも慣れていないのが、逆にすげぇクる。っていうか、慣れていても困るっていうか、なんでだって問い質したくなるわな。
ちゅぱ、ちゅぽん
一生懸命に咥える香坂の頭を撫でながら、僕はイキそうになるのを堪える。
「ん、いい、裏も舐めて?」
「んむ」
だんだんコツを掴んできたのか、香坂がイイところを絶妙に舐めてくる。クッソ、もうイク――!
じゅるっ!
「んあっ!」
強く吸われたのと同時に達して、精液を香坂の口内に放ってしまった。
「まじぃ」
香坂が当たり前な感想を述べる。
「飲まなくていいから、ペッしてな? ほら」
僕は慌ててティッシュを口に当ててやると、香坂がそこへドロッと吐き出した。
「ごめん、我慢できなかった」
口の中に出すまで続ける気はなかった僕はそう謝る。
「いい、したかったし」
けれど香坂は気にしない風でまたベッドに上がってくると、僕を仰向けに押し倒す。
え、なにこの体勢?
「んっ」
さらには自分から上に乗っかって跨ると、僕のペニスを手に持って、自分の尻にあてがうようにする。なに、ヒートにしてもえらく積極的じゃん?
「香坂、挿れられる?」
「できる、っあ」
なんとかつぷり、と先っぽが尻穴に入ったところだったけれど。
「んぁ」
香坂の足が踏ん張れなくなったらしくて、そのまますとんと僕のペニスを受け入れる形で腰を下ろしてしまう。
「……っぁあ!?」
自重で奥まで一気に挿れてしまった香坂は、突然の快感で痙攣していて、そのペニスから精液をパタパタと飛び散らせていた。
「気持ちい?」
僕は尻肉をむにむにと揉んでやりながら、香坂が快楽をやり過ごせるのを待つ。そうしてしばらくすると、香坂が少しずつ腰を揺らし始める。
「ん、んっ、あ」
「上手、うっ、すげぇ、締めてくるじゃん」
Ωながら男として惚れ惚れする肉体美をしている香坂は、その身体を使って僕から精液を搾り取ろうとしてきた。早くもイッてしまいそうになるのを、僕は懸命に堪えながら、時折いたずらに下から腰を突き上げてやる。
「んぁっ!」
それに合わせて甲高く啼いて乱れてくれる香坂は、すげぇエロい。僕だけのために可愛くなる香坂は、最高に愛おしかった。
そんなことは、今はおいておくとして。
運ばれている間、香坂は僕の肩に鼻先を押し付けてスンスンと匂いを嗅いでいた。恥ずかしがりでプライドが高い香坂がこんな風に甘えて見せるのも、ヒートが来ている証拠だろう。部屋に入って寝室のベッドに降ろしても、香坂は僕にしがみついたままだ。
「よいしょっ」
香坂の気が済むまでこうしていようと、僕が体勢を改めて抱きしめてやると。
「戸山は……」
香坂が肩にグリグリと顔を押し付けながら、ふいに語り出す。
「うん? なに」
「アイツ、中学の頃から馬鹿やったのもケンカしたのも一緒だったんだ」
「ふぅん」
「だから、マジのことを言えてよかったって思う」
「そっか。香坂がよかったんなら、僕もよかった」
僕はそう言って抱きしめたまま背中を撫でながらも、しっかりと釘をさすのも忘れない。
「香坂ぁ、オトモダチは認めてあげられるけどさ。エロいことは僕だけだからな?」
「なっ!? 当たり前……だ」
香坂は真っ赤にして反射的に言うも、最後は尻すぼみになってしまった。言外にエロは僕とだけしたいっていう表明だもんな、香坂には恥ずかしいか。
「とりあえず、その服脱ぐか?」
さっきから下半身をモジモジし始めている香坂のバーテン服を全部脱がせたら、それをシワにならないようにサイドテーブルに畳んで置いておく。ああ、パンツの下はすっかり濡れてしまってドロドロだ。すげぇいい匂いだし、ガンガンに突っ込んで責め立てたい。けれどヒートのΩには優しくもしたい。
「どうする? シャワー無理っぽいし、濡れタオルで拭くか?」
ひとまず己の欲は飲み込んで、香坂の意見を確かめる。
「お前も、脱げ」
すると香坂が腕を伸ばして、僕のズボンをグイグイと下に引っ張るではないか。
「シたいんだ?」
僕が抵抗せずにパンツごと脱がされるに任せて、自分でも上着を脱ぐと、香坂はズルッとベッドから降りる。
「……欲しい」
そのままポロリと出た僕のペニスを掴み、それに口を寄せて――
はむっ
なんと、口の中に頬張ったのだ。
え、フェラしてくれるの? マジで? 普段の香坂からはあり得ない光景に、僕は興奮して股間が熱くなった。
「デッカ、やりにくぃ」
仕方ないじゃん、これでデカくするなって言う方が無理じゃん!? あの香坂が、僕のを舐めて吸っているんだぞ!? 下手くそでいかにも慣れていないのが、逆にすげぇクる。っていうか、慣れていても困るっていうか、なんでだって問い質したくなるわな。
ちゅぱ、ちゅぽん
一生懸命に咥える香坂の頭を撫でながら、僕はイキそうになるのを堪える。
「ん、いい、裏も舐めて?」
「んむ」
だんだんコツを掴んできたのか、香坂がイイところを絶妙に舐めてくる。クッソ、もうイク――!
じゅるっ!
「んあっ!」
強く吸われたのと同時に達して、精液を香坂の口内に放ってしまった。
「まじぃ」
香坂が当たり前な感想を述べる。
「飲まなくていいから、ペッしてな? ほら」
僕は慌ててティッシュを口に当ててやると、香坂がそこへドロッと吐き出した。
「ごめん、我慢できなかった」
口の中に出すまで続ける気はなかった僕はそう謝る。
「いい、したかったし」
けれど香坂は気にしない風でまたベッドに上がってくると、僕を仰向けに押し倒す。
え、なにこの体勢?
「んっ」
さらには自分から上に乗っかって跨ると、僕のペニスを手に持って、自分の尻にあてがうようにする。なに、ヒートにしてもえらく積極的じゃん?
「香坂、挿れられる?」
「できる、っあ」
なんとかつぷり、と先っぽが尻穴に入ったところだったけれど。
「んぁ」
香坂の足が踏ん張れなくなったらしくて、そのまますとんと僕のペニスを受け入れる形で腰を下ろしてしまう。
「……っぁあ!?」
自重で奥まで一気に挿れてしまった香坂は、突然の快感で痙攣していて、そのペニスから精液をパタパタと飛び散らせていた。
「気持ちい?」
僕は尻肉をむにむにと揉んでやりながら、香坂が快楽をやり過ごせるのを待つ。そうしてしばらくすると、香坂が少しずつ腰を揺らし始める。
「ん、んっ、あ」
「上手、うっ、すげぇ、締めてくるじゃん」
Ωながら男として惚れ惚れする肉体美をしている香坂は、その身体を使って僕から精液を搾り取ろうとしてきた。早くもイッてしまいそうになるのを、僕は懸命に堪えながら、時折いたずらに下から腰を突き上げてやる。
「んぁっ!」
それに合わせて甲高く啼いて乱れてくれる香坂は、すげぇエロい。僕だけのために可愛くなる香坂は、最高に愛おしかった。
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