聖女は鬼畜ショタの触手なんかに屈しません！

5．聖女、弄ばれる（弱）

　触手に手足を拘束させたまま、少年は器用に手を伸ばしてリーナの服をてきぱき剥がしていく。
　まず、肩の布を留めていたボタンが外され、胸の覆いがすべて取り払われると豊満な胸がぶるりと揺れてまろびでた。少年の指が、続いて触手が乳房をなぞると、無表情だったときのことが嘘のようにリーナはすすりなく。

「あ、や、やめっ――」
「やっぱり聖女様は綺麗な身体してるね。乳首もピンク色で可愛いよ！」
「くっ、おのれへんたい、わたしにさっきなにをのませた、ゆるすまじっ――ひっ！」
「媚薬は基本。胸責めも基本。僕と一緒に大人の教養をお勉強しようね、お姉さん！」
「やめっ、やめて――やだあ、ああんっ！」
「やだじゃないよ、もっとやってって言うんだよ！　だめなおっぱいはこうしてやる！」
「いっ――それっ、だめ、だめなのおっ――！」

　触手に拘束と愛撫を続けさせたまま、少年の手がリーナの胸をもてあそぶ。
　彼は集中的に二つの突起が立ち上がるまで指の腹で押したり爪でひっかいたりを続け、反応があるとさらに指で挟み込んでぐりぐりと押しつぶしたり挟んだまま引っ張ったりする。
　本来痛いほどの刺激に、今のリーナはだらしなく喘ぐばかりだ。
　少年が片方の乳房に口を寄せ、舌で舐めたり吸い上げたりを始めるとますます何も言えなくなる。

「……そろそろ下行っていい？　いいよね、お姉さんこれだけ喜んでるもんね」

　たっぷりと好きなだけ、触手とおのれの身体をフルに使って少女を翻弄した少年は、媚薬のおかげであっという間にとろけ、以降ところどころ罵声を残しつつも震えて喘ぐだけになった様子に満足したらしい。

　腰紐をほどいてしまえばかろうじてリーナにまとわりついて守っていた服は、ただの布きれとなり、力なく落ちていく。下着の方も破る勢いで持って行かれた。もうリーナに残されているのはペンダントと靴ぐらいだ。

「い、いやあ――ああん」

　触手が動き、体勢が変えられる。リーナの両手を上に集めているポーズはそのままに、彼女の足にまとわりついていた触手が上がっていって膝を折り曲げさせ、足をさらに開かせる。
　森の中とは言えまだ昼時、明るい中で少年の前にM字型で開脚され、自分でも見たことのない場所をさらされることになる。リーナは興奮で火照る顔をさらに羞恥に染め、逃れようと動いた。それが彼を誘っているように見えて、少年は目を輝かせたまま乙女の秘所に顔を寄せた。

「ここもとっても健康的。ふふ、胸しかいじめてないのにこんなに濡れちゃって……っていうのはいいんだけど、まあそうだよね、お手入れとかしたことないんだね、そりゃそうか。僕よく見える方が好きだから全部なくしちゃうけど別にいいよね？」

　もはやリーナはすすり泣きながら震えているのみだ。恥ずかしいやら身体が熱いやらでもうわけがわからない。

　また新たに別の触手が二本ほど伸びてきて、リーナの秘所に何か液体をふきかけている。それだけでも彼女はびくびくと身体をふるわせた。触手達が引っ込むと、リーナの秘所を覆っていた茂みがすべて取り払われ、彼の前に今度こそ無防備な姿が現れる。

「お姉さん自分の身体だけど全然知らないでしょ？　ここはね、クリトリス」
「やめ、や、さわるの、や――くううっ」
「えへへ、皮もある。可愛いなあ。媚薬使ったけどお姉さんはまだ初心者だから今日はこのままにしてあげるね」
「ひ、ひっかいちゃだめえっ――！」
「うわあ、あんなにおすましさんだったのに、もう雌の顔になってる！　すごいよお姉さん、僕の媚薬が優秀なのもあるけどお姉さんの素質もすごいよ！」

　絶対褒めてない。いや少年的には全力で褒めてるのかもしれないが、こんなトンデモ展開にハイテンションで臨んでいる人外の言葉、人間の常識の範囲内的には断じて安直に喜べる内容ではない。
　と頭の片隅に一応理性がとどまってかるーく自己主張を続けてはいるものの、今やリーナを圧倒的に支配するのは本能的な快感だ。急所を少年に弄られると腰を揺らし、とろとろと割れ目から愛液をだらしなく垂れ流す。

「あ――はあああんっ！」

　一際強くクリトリスを擦られた瞬間、ついに彼女は陥落した。
　大声を上げて全身を震わせ、その後ぐったりした彼女の全身を、少年の青い瞳がなぶるように追う。

「やったね、初イキおめでとう、お姉さん！　でもまだまだ続くよ、僕が抜いてないからねっ！」
「も、もう、ゆるして――」
「だーめ！」

　息も絶え絶えに慈悲を乞う少女に、少年は残酷に無邪気に言い放った。彼女が瞳を潤ませると、鬼畜少年のテンションは上がる一方のようである。