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最終章 全員で一つの探索隊

第337話 サキュバスの両親

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「……あれ? も、もしかして……オトンと……オカン?」

 ……え?

「そ、その声……」
「もしかして、ラピスかいな!!」
「せ、せや! ウチやで!!」

 ……ちょっと待って、この2人が……ラピスのご両親!?
 え!? なんでこんな時に!? ……確かラピスの実家って日本で言う東京の新宿だって言ってたけど……も、もしかして、新宿からここまで来たの!? 結構距離あるよね!?

「ラピス! お前なんやねんその恰好!」
「おかしな恰好しとるからモンスターかと思ったわ」
「そんなん言わんといてよー……なんでここにおるんや!?」
「そりゃこっちのセリフや! 俺らは陛下の意思のままにここにおるだけやで!」
「ラピス、アンタも同じなんやろ?」
「ま、まぁ……そんなとこやなって、危ないわ! てやぁ!」
「あ、ほんまや! おりゃ!!」

 どうやら久々の再開で、ラピスも動揺しているようだった。
 そんな中でも、ラピスとご両親は周りにいたモンスターどもを蹴散らしていった。
 そ、そうだ、私も助太刀しよう!

「ラピス!」
「あぁ瑠璃はん!」
「なんや!? またおかしな恰好の人が……」
「なんや? ラピスの友達かいな?」
「まぁそんなとこや! 瑠璃はん、この2人がウチのオトンとオカンや」
「あ、初めまして……」

 こんな状況ではあるが、私は軽くご両親に挨拶した。

「……って、挨拶しとる場合とちゃうわ! アンタらも東へ向かっとるんやろ? なら早う行き!」
「そ、そうなんですけど……今、それどころじゃなくなってて……って危ない!」
「な、なんや!? それどころやないって……おりゃあああ!!」
「ちょっと、説明すると長くなるんですけど! てやぁ!!」

 私は刀を振り回しながら、ラピスのご両親に今市役所の中に人質がいること。
 この付近の街が占領されていて、その市役所にいるラブカルドの奴を何とかしなければいけないことを説明した。

「そりゃ大変やな! せや! ウチらが道を作るさかい、アンタら早うそこに行けや!!」
「ほな、早う行きや!!」

 ラピスのご両親は私たちを先導し、道を作りながら前へと進んでいった。

「よぉし! ほな、みんな! ウチのオトンとオカンが道作ってくれる! ウチらも前へと進むで!」

 よし、周りも他のサンルートの人が何とかしてくれているし、私たちは先へと急ごう!
 私たちはラピスのご両親の後ろへ着いていき、道を切り開いてい
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