325 / 424
第11章 探索者、オンステージ!
第274話 立ち上がる占い師
しおりを挟む
「そ、そんな……みんな……すごい」
慧が見とれる中、親衛隊の保護者……琥珀が、立ち上がった。
「……みんなが戦っているのに、大人の私がただ見ているだけってのは、ちょっとカッコ悪いね」
「お、おばさん? な、なななななななな、何を言って……」
「慧ちゃん、私はここでただ待っているのはどうも我慢ならないよ、みんな、大学院の中にいる人たちを助けようと進んでいるのに、ここでただ待っているなんてできないね」
「……」
琥珀の言葉に、慧は考えた。
自分も、ここでただ見ているだけなのか? 翡翠たちは戦っているのに、自分はただ怯えているだけなのか?
「慧ちゃん、慧ちゃんはどうなんだい?」
「わ、私は……」
慧は、親衛隊の携帯電話を握りしめ……立ち上がった。
「わ、私も戦いたい!! みんなと一緒に……ここで待つのは……嫌だ!!」
慧は決意を胸に、琥珀と共に前に進んだ。
すると、それを祝福するかのように、2人の携帯が小刻みに揺れ始めた。
「これは……」
「わ、私たちも、変身できるんですか!?」
慧は4のボタン、琥珀は5のボタンが光り、まるで携帯が戦うように指示をしているかのように見えた。
2人は光っているボタンを押した。
『親衛隊、ナンバー4!!』
『親衛隊、ナンバー5!!』
慧と琥珀の腰にベルトが巻きつき……2人は、勢いよく携帯をバックルに嵌めた。
『『親衛隊! 緊急変身!!』』
音声と共に、慧の体には桃色の、琥珀の体には金色の光が纏った。
『愛を捧げよう! 親衛隊! ナンバー4!』
『全員揃って親衛隊! ナンバー5!』
音声と共に、慧の髪の毛は桃色に染まり、桃色のサングラスとマフラー、そして深緑の装甲を身に纏った。
琥珀は、他の親衛隊のメンバーとは違い、金色の装甲に金髪、そして金色のマフラーとサングラスを身に着けた。
慧はリンと同じボウガン、琥珀は金色の巨大な双刃刀を装備していた。
「お、おばさん!? な、ななななななな、なんか全身が……ていうか私も体が……」
「あらまぁ、なんか悪趣味……でもいいね!」
2人は装備した武器を見ながら、感傷に浸っていた。
「……っと、慧ちゃん、アリスちゃんとダイヤちゃんの応援に行くよ!」
「は、はい! ……って、これどう使うんでしょう?」
慧はボウガンを見つめ、使い方を調べようとした、その時……アリスとダイヤの目の前で、リーパーが攻撃を仕掛けようとしていた。
「あ、危ない!!」
慧は咄嗟に引き金を引くと……放たれた光の矢がリーパーに命中し、リーパーは煙となって消えた。
「おお! 助かったぞ慧殿!」
「ありがとうございます! 慧さん!」
「あ、あああああああ……わ、わわわわわわ、私……矢を……」
慧は、自分が数秒前に行った行動に、動揺を隠せないでいた。
手が震え、ボウガンを落としそうになるも、琥珀が手を掴み、支えた。
慧が見とれる中、親衛隊の保護者……琥珀が、立ち上がった。
「……みんなが戦っているのに、大人の私がただ見ているだけってのは、ちょっとカッコ悪いね」
「お、おばさん? な、なななななななな、何を言って……」
「慧ちゃん、私はここでただ待っているのはどうも我慢ならないよ、みんな、大学院の中にいる人たちを助けようと進んでいるのに、ここでただ待っているなんてできないね」
「……」
琥珀の言葉に、慧は考えた。
自分も、ここでただ見ているだけなのか? 翡翠たちは戦っているのに、自分はただ怯えているだけなのか?
「慧ちゃん、慧ちゃんはどうなんだい?」
「わ、私は……」
慧は、親衛隊の携帯電話を握りしめ……立ち上がった。
「わ、私も戦いたい!! みんなと一緒に……ここで待つのは……嫌だ!!」
慧は決意を胸に、琥珀と共に前に進んだ。
すると、それを祝福するかのように、2人の携帯が小刻みに揺れ始めた。
「これは……」
「わ、私たちも、変身できるんですか!?」
慧は4のボタン、琥珀は5のボタンが光り、まるで携帯が戦うように指示をしているかのように見えた。
2人は光っているボタンを押した。
『親衛隊、ナンバー4!!』
『親衛隊、ナンバー5!!』
慧と琥珀の腰にベルトが巻きつき……2人は、勢いよく携帯をバックルに嵌めた。
『『親衛隊! 緊急変身!!』』
音声と共に、慧の体には桃色の、琥珀の体には金色の光が纏った。
『愛を捧げよう! 親衛隊! ナンバー4!』
『全員揃って親衛隊! ナンバー5!』
音声と共に、慧の髪の毛は桃色に染まり、桃色のサングラスとマフラー、そして深緑の装甲を身に纏った。
琥珀は、他の親衛隊のメンバーとは違い、金色の装甲に金髪、そして金色のマフラーとサングラスを身に着けた。
慧はリンと同じボウガン、琥珀は金色の巨大な双刃刀を装備していた。
「お、おばさん!? な、ななななななな、なんか全身が……ていうか私も体が……」
「あらまぁ、なんか悪趣味……でもいいね!」
2人は装備した武器を見ながら、感傷に浸っていた。
「……っと、慧ちゃん、アリスちゃんとダイヤちゃんの応援に行くよ!」
「は、はい! ……って、これどう使うんでしょう?」
慧はボウガンを見つめ、使い方を調べようとした、その時……アリスとダイヤの目の前で、リーパーが攻撃を仕掛けようとしていた。
「あ、危ない!!」
慧は咄嗟に引き金を引くと……放たれた光の矢がリーパーに命中し、リーパーは煙となって消えた。
「おお! 助かったぞ慧殿!」
「ありがとうございます! 慧さん!」
「あ、あああああああ……わ、わわわわわわ、私……矢を……」
慧は、自分が数秒前に行った行動に、動揺を隠せないでいた。
手が震え、ボウガンを落としそうになるも、琥珀が手を掴み、支えた。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【本編完結】アイドルの恋愛事情~アイドルカップルの日常~
奏
恋愛
同じアイドルグループ所属の陽葵と美月はファンに大人気のカップリング。
Q.公認状態だけれど、実際の関係は……?
A.恋人同士
甘えたな年上キャプテン×クールな年下後輩
基本的にバカップルがイチャイチャしているだけで鬱展開はありませんので、安心してご覧下さい。
*小説家になろう、カクヨムにも投稿しています
*本編完結しました。今後は番外編を更新します
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる