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第5章 異世界人、ショッピングモール、ベストマッチ!

第100話 瑠璃の意識とエルフの愛情

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 リンは私の手を引っ張り、早く寝ろというかのように催促する。
 しょうがない、寝よう。

「じゃあ……失礼しまーす……」

 私はゆっくりリンの膝に近づいた。
 リンの膝は……少し硬かった、でも悪くはない。
 ダンジョン探索をしている影響だろうか? 足が逞しく感じる。

「どう? 頭痛くない?」
「大丈夫、ごめんね、膝枕なんて……」
「いいよいいよ」

 ……なんか、リンはやっぱり美しく感じるな。
 ……どうしよう、やっぱり昨夜の出来事を思い出してしまう。
 リンの過去、そしてその……キス。
 なんでリンは私なんかに……キスをしたんだろう?
 いや、別に嫌とかそう言うのじゃないんだけどさ、でも……女同士だし……。

「ルリルリ、なんか顔真っ赤だよ? やっぱり熱あるんじゃない?」
「ち、違うよ! ちょっと……疲れたから……」

 まずい、なんか意識し始めちゃった……落ち着け、私たちは女同士だ、別に何の問題も無い……。

「……やっぱりバリおかしいよ、ルリルリ」
「え、ど、どういうこと?」
「何か……言いたいことがありそうな顔してる」
「……」

 ある意味ではあっていた。
 でも……これ、言っていいのかな? 当人にこういうこと言うのは……恥ずかしい。

「ルリルリ、仲間同士なんだから隠し事は無し! 言いたい事があるなら言って!」
「えぇ……えっと……うん」

 ……私はリンの圧に負けてしまい、率直に思っていることを話した。
 主に……接吻についてだ。
 それを話すと、リンは……笑い出した。

「あはは! 別にキスぐらいでそんなになる?」
「な、なるよ!」

 リンはまるで日常的にそれを行っているかのように話す。
 そんなになるって……そりゃなるでしょうよ。

「キスなんてただ唇と唇を繋げるだけじゃない?」
「それだけじゃないでしょ? もっと愛情を確かめ合うとかさ、好きな人同士で……」
「別に、私はルリルリのこと好きだけど?」
「なっ!?」

 ちょちょちょ、ちょっと待って!? リンが、わ、私の事、すすすすすすすす、好き!?

「リン、私のこと好きなの!?」
「うん! バリ好きだよ!」
「ば、バリ好き……」

 リンは元気一杯に答える……ほ、本当に、私のことが……。
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